2012年01月23日

不育症との闘い

テレビ朝日系列で毎週放送されているドキュメンタリー番組
「テレメンタリー 2012」
「妊娠・出産をあきらめない 不育症との闘い」
《2012年1月31日(火)25時56分〜26時26分》

放送されます。

東北には、不育症の専門医が一人もいないため、充分な検査や治療を受けられないのが現状です。
当院にも、多くの患者様からお問合せをいただいております。

番組では、流産や死産を繰り返した女性たちが専門医とともに妊娠・出産に向き合う姿が描かれているそうです。ご興味のある方は、ぜひご覧くださいませ。


下記は、テレビ朝日の番組ホームページより抜粋させていただきました。


>妊娠しても、流産や死産を繰り返す不育症。推定140万人もの女性たちが発症…そんな衝撃的な調査結果が昨
年明らかになりました。
不育症の専門家、名古屋市立大学病院の杉浦真弓教授のもとには、新しい医療の可能性を求め多くの患者が訪れます。
「また流産するかも…」という恐怖に怯えながらも、妊娠・出産に挑む女性たちの治療現場に密着。
聞こえてきた心の叫び。
そこには、新しい命の誕生を願い、過酷な現実と向き合う医師と患者の姿がありました。<

制作:東日本放送(KHB)

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2012年01月09日

不妊治療に想う。

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元旦から地震があったりと、まだまだ不安を抱きながらの新年の幕開けとなりましたが、笑顔で穏やかに過ごせる一年になりますよう願っております。

4日から診療を始めましたが、患者さんから早くも嬉しい報告をいただきました。

年末に、はじめての体外受精で新鮮胚移植をされ、無事陽性判定を受けたYさん。
流産後、一年振りに自然妊娠されたMさん。

おめでとうございます。
無事に妊娠継続されるよう、身体面とともに、精神面でも不安のないようサポートさせていただきたいと思います。

社会的にも以前よりは不妊治療が取り上げられるようになってまいりましたが、精神面、肉体面、経済面での負担がもっと軽くなれば、少子化の歯止めにもなるのではないかと思います。
赤ちゃんを望むご夫婦にとって、より治療を受けやすい社会になってほしいと強く願っております。






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2011年12月22日

2011年を振り返り

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今年は3月11日の東日本大震災から生活が一変し、何が起こるか分からないという恐怖に怯える日々を過ごしてきました。
患者さまも治療を中断せざるを得なくなりました。
採卵のためホルモン治療をされていた方もいらっしゃいましたが、それどころではありません。

生きることに精一杯な毎日でした。
当たり前にできることがどんなに有難いことか、ひしひしと痛感させられました。

大切な命です。
いつどうなるか分からないからこそ、今日を精一杯生きなくては‥‥と思うのです。

不妊治療のサポートをしていて日々感じることがあります。
生殖医療の技術がどんなに向上しても、子供は “授かる” ものであることには変わりないということです。
だからこそ、生まれてくることの尊さを感じています。


今年も妊娠、出産のご報告ができます事を嬉しく思います。

(出産のご報告)
子宮外妊娠で卵管切除し、数回の体外受精を経て2段階移植により妊娠、4月29日に男児出産されたKさん。
9月にお子さん連れでいらしてくれました。
 
初めての人工授精で妊娠、5月26日に男児出産されたRさん。メールをいただきました。

2人目を凍結胚移植により妊娠、8月15日に男児出産されたHさん。メールをいただきました。

3回の人工授精、その後自然妊娠で流産、体外受精を経て凍結胚移植により妊娠、9月2日に女児出産されたMさん。赤ちゃんの写真入りのはがきを送っていただきました。

無事、元気な赤ちゃんのお誕生を心からお祝い申し上げます。おめでとうございました。

(妊娠のご報告)
体外受精により一人目を出産し、生後6ヶ月になったところで2人目を希望。凍結胚移植により妊娠されたMさん。

4回の人工授精後、受精能力検査により胚盤胞を凍結。半年後に凍結胚移植により妊娠されたAさん。

震災直後に採卵し、顕微授精により凍結胚移植で妊娠されたSさん。

5回の人工授精後、初の体外受精で新鮮胚移植により妊娠されたYさん。

自然妊娠で一人目を出産後、体外受精するも結果は陰性。その後自然妊娠で初期流産したが半年後に自然妊娠されたYさん。

自然妊娠で2回の流産後、体外受精の凍結胚移植にて妊娠されたKさん。

来年の出産に向けてお身体に気をつけてお過ごしください。

そして来年は穏やかで幸せな一年になりますようお祈りいたします。
良いお年をお迎えください。

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2011年12月02日

震災を振り返り

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12月2日から、毎年恒例の光のペイジェントが始まりました。
震災時の津波によりLED電球がすべて流出、破損してしまいましたが、新たに購入したり全国から支援を頂いて今年は例年よりも10日早い開催となりました。
亡くなられた方への追悼の意と復興への希望のともしびとして、仙台の街を照らしています。

早いもので今年も残すところ1ヶ月を切りました。
振り返ると生きることに必死になっていた1年でした。
水汲み、食料の買い出し、ガソリンスタンドに長蛇の列。

蛇口をひねれば水が出る。リモコンを押せばテレビが見られる。ガスをつければ温かいお風呂に入れる……などなど。
当たり前に出来ることの大切さを思い知らされました。

震災後、日常生活が一変し不眠や胃腸障害を繰り返すようになり、自律神経失調症になってしまわれた患者さまもいらっしゃいます。
ご実家が津波の被害を受けた方もいらっしゃいます。
多くの方が辛く、我慢の日々を送ってきました。
私事ですが、自宅マンションは大規模半壊の判定を受けました。
修繕工事は来春になるとのことです。
市内あちらこちらで修繕工事をしていますので順番待ちの状態です。
家を無くされた方、仮説住宅にお住まいの方を思うと、住めるだけでも有り難いと思うのです。

復興にはまだまだ長い時間がかかります。
生きるってほんとうに大変ですね。
でも大切なのは前向きな気持ちだと思うのです。

命の重さを感じながら、いま自分に出来る事を頑張っていこうと思います。





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2011年10月21日

星状神経節ブロックと近赤外線治療の効果について

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節電の夏を乗り越え、10月に入ると朝晩の寒暖差もあり、体調を崩す方が増えてきています。
ストーブや湯たんぽを使い始めた方もいらっしゃいます。

最近、首、肩の凝りを訴える患者さまが増えてきています。

3月の震災後、余震の度に緊張して、無意識に体に力が入っていたり、歯を食いしばっていることが多かったのではないでしょうか。
これから寒さに向かいますので、益々体に力が入るようになります。

体調をコントロールしているのは自律神経です。
そして、その中枢は脳の最深部、間脳の視床下部です。
意思とは関係なく体の調節をする神経で、ストレスなどにより、交感神経が緊張しすぎると体のバランスが乱れて、体調が低下し病気を引き起こします。

この交感神経の緊張を緩めることが視床下部の大切な仕事です。
視床下部が正常に働くためのエネルギー源は酸素とブドウ糖ですが、それは血液によって運ばれてきます。

視床下部の血流を良くし、交感神経の異常な働きをブロックする治療法が「星状神経節ブロック」です。

特に不妊治療では、星状神経節ブロックにより内分泌系(ホルモン)の働きを良くし近赤外線治療により腰部と背中、肩、首にかけての筋肉の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整えていきます。

体調が良いと気分も良くなりますよね。
心と体はひとつです。

寒さに負けないよう体調管理のお手伝いができれば、と毎日患者さまと接しております。


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2011年10月08日

赤ちゃんと一緒に

暑い夏も終わり、さわやかな秋風が気持ちいい昼下がりのことです。
診療室のチャイムが鳴りました。

「少し早いけど予約の患者さんかな?」とドアを開けると、
にこにこした懐かしい患者さんの笑顔がありました。

「もうすぐ5ヶ月になります。
赤ちゃんの顔を見てもらいたくて‥‥」

赤ちゃんを抱いた患者さんの姿は、感無量です。

数回の体外受精の末、授かった赤ちゃん。
ここまでの道のりは長く、辛いことも多かったでしょう。
でも、いつも明るく前向きな患者さんでした。

「年齢を考えると、早いうちにもう一人欲しいんです。
凍結胚があるので移植する時は、またお世話になります。」

赤ちゃんが欲しいと願う患者さんのために、しっかりサポートしなければ、と強く感じた一日でした。



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2011年08月24日

妊娠のご報告

震災から半年近く経ちますが、最近また余震が増えてきて不安が消えない毎日です。
それでも、患者さまはしっかり前を向いて進んでいます。
そして、さかのセラピールームでは、嬉しい報告が増えています。

5月に凍結胚移植により妊娠された3人の患者さんについて、経過報告したいと思います。


29才のMさんは結婚4年、不妊検査は夫婦共異常なし。2年前からタイミング法や、人工受精を4回行いましたが妊娠には至りませんでした。

昨年9月に受精能力検査をしたところ、受精卵の分割が順調に進んだので胚盤胞凍結しました。そして今年の5月、凍結胚を移植し無事妊娠されました。
先生からはピックアップ障害だったかもしれないと言われたそうです。
その後、7週で心拍確認され、順調に妊娠継続しています。
「早く仕事復帰したいので2人目は年子で欲しいんです。その時はまた宜しくお願いします。」と笑顔で話され、将来の家族計画もしっかりされていることに、驚かされました。



28才のSさんは2人目の体外授精の方です。1人目も体外授精で出産されています。

2年前来院された時は、初の胚盤胞凍結胚移植を控えている頃でした。
その後、2回目の胚盤胞凍結胚移植で妊娠、2010年11月、無事出産されました。

今年5月に再来院された時「まだ生後6ヶ月ですが、震災後何があるか分からないので、主人と相談し1つだけ残っている凍結胚を移植することにしました。」と言われ、内心ちょっとびっくりしました。(少し早いのでは?と)
ホルモン値も正常でしたので、とんとん拍子に進み、無事妊娠。
7週で心拍も確認され、お母さんの心配をよそに順調に育っています。



33才のKさんは結婚6年、10年前に右卵巣嚢腫で腹腔鏡手術し、その後左卵巣での片側排卵でした。
高プロラクチン血症もあり、カバサールを服用しています。
2回の人工受精を経て2年前から体外授精を行い、うち3回陽性反応が出るも妊娠継続せず。

今年5月、初の顕微授精により胚盤胞凍結胚移植で妊娠、7週で心拍確認されました。

「ここから先は未知の世界なので不安です。」との言葉に、今までの辛い治療に耐えてきた姿が覗えます。


8月に入り、3人共12週を過ぎて順調な様子でしたので、さかのセラピールームでの治療は無事卒業されました。
来年2月には出産報告が届くことを楽しみに、一人でも多くの皆さんの喜びの笑顔が見られますよう、
患者さまと向き合った治療を行っております。

あせらないで……がまんしすぎないで……あきらめないという気持ちを持ってほしいと思うのです。



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2011年07月22日

逆子が治りました。

さかのセラピールームでは、逆子矯正にも力を入れております。
32週以内でしたら80%の確率で治ります。
今年も7月現在86%と、高い成果を挙げております。

5月末に来院された0さんは、34週2日目で2020gありました。
お腹はだいぶ大きく腰痛もありましたので、腰部神経ブロックを応用したスタービームの腰部照射を併用しました。
遅い週数でしたので、一週間に5回の治療を施しました。
2000gを超えていましたので、治る確率は半々でしたが、先日嬉しいメールをいただきましたのでご紹介したいと思います。


<この度7月12日に無事に赤ちゃんを出産しました。最終的には医師の手により逆子が治ったのですが、遅い週数での外回転術にもかかわらず成功したのも、治療により子宮を回りやすい環境にしていただいたからではないかと思ってます。
予定日を6日過ぎたのもあり赤ちゃんも大きめで難産となりましたが、こうして我が子を抱くことができ感無量です。治療も優しく丁寧に接してくださり本当にありがとうございました。>


スタービームの腰部照射を併用したことにより、子宮平滑筋の血流が良くなり、筋トーヌス(緊張)も緩和されたのでしょう。窮屈な環境に柔軟性が生じたのではないでしょうか。

最近は無理な体勢をとる逆子体操の指導は、行わない病院が増えているようです。
そのため「そのうち治ると思っていたのに‥‥」と慌てて来院されるのです。

逆子と分かったら、32週以内にいらしてくださいね。
きっと、期待にお応えできると思います。

[外回転術とは?]
病院で行われる逆子直しの方法として知られているのが外回転術です。これはおなかの上に手をあてて赤ちゃんを回転させるというもので、実際にこの方法で赤ちゃんが回るのは6〜7割ぐらい。外回転術をやるには技術や経験もいりますし、安全性も考慮しなくてはいけません。また万一のトラブルが起こったときに対応できる設備やスタッフも必要なので、すべての病院でやってもらえるというわけではありません。





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2011年07月04日

月経不順と生理痛

震災後、「月経不順になってしまった。」
「生理痛がひどくなった。」
「基礎体温がギザギザで無排卵のよう」
と話す患者さんが目立ちます。
なぜでしょうか。

大きな原因は脳にダメージを受けたからではないでしょうか。

震災でライフラインが止まり、1ヶ月近くも不自由な生活を余儀なくされました。
女性ホルモンは、冷え、ストレス、不規則な生活や環境の変化により脳にダメージを受けると充分に分泌されなくなります。

ホルモンバランスは脳の中の視床下部でコントロールしているからです。


以前のブログの記事でもお伝えしていますが、大切なことなので再度お伝えしたいと思います。

排卵や女性ホルモン分泌を担う卵巣には、多数の微小血管網が存在します。
そして卵巣の細動脈径と血流が、交感神経系の伝達物質ノルアドレナリンにより調節されています。

卵胞に多くの微小血管網が存在することで卵が養われ守られています。
その血管がノルアドレナリンにより著しく細くなることは、卵巣機能にも悪影響を及ぼしていることが予想されます。
月経障害や排卵機能障害などを引き起こす原因にもなります。


さかのセラピールームでは、患者さまのストレスと不安に向き合い、個々の症状に合わせた治療を行っております。
必要であると判断した場合には病院での検査もお勧めしております。

ひとりでずっと不安を抱え込まないでください。

患者さまの気持ちに寄り添う治療をと、日々心がけております。





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2011年05月14日

臨時休診のお知らせ

大震災から2ヶ月が過ぎ、あちこちで修繕工事が始まっています。
大型連休も終わり、少しずつですが落ち着いた生活を取り戻しつつあるようです。
なにげない暮らしのありがたさを改めて感じています。
身近にいる人との絆も、より深まったのではないでしょうか。

ところで誠に勝手ではございますが、
5月16日(月)から5月19日(木)まで臨時休診させていただきます。
5月20日(金)からは通常どうりの診療になります。

ご迷惑をおかけすることになりますが、よろしくお願いいたします。



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