2008年04月01日

不妊治療 3

さかの鍼療室=さかのセラピールームは、シリアスな臨床を行う治療室です。

このところ、転院の患者さんが多くなっています。県外からの来院もあります。
新緑の季節を迎える前に、新たな展開を目指したいということでしょう。期待に応えたいと思います。

(臨床の研鑽のため、日本不妊カウンセリング学会に入会しました。)

不妊治療について

鍼灸にとって、代替医療という言葉は、曖昧さの温床になる可能性があります。

明快な対応が必要です。患者さんの人生・未来に関わることだからです。

医療人としての自覚と責任を常に持ち、不妊から生殖医学としての方向を認識しながら、臨床を行うべきでしょう。他領域の治療も同じことです。

この記事を書いている途中、半年間不妊治療を行った患者Lさんから、電話連絡がありました。

「検査の結果、陽性でした。」「仕事のことなど、イロイロと忙しくて連絡が遅くなりました」嬉しさと不安の入り混じった震える声でした。

IVFが1回で成功したのです。

Lさんは、笑顔の爽やかな方です。しかしながら、私は彼女の涙を半年間の間に何度見たでしょう。様々な難関がありましたが、根気よく治療を受けていただきました。

まだ不安があると思いますが、体質的な問題がないので、大丈夫でしょう。

追記
<12月22日 Lさんから、「産まれました」とお葉書が届きました。数枚の写真がレイアウトされ、端正な顔立ちの可愛い男の子です。とても縁起の良い名前に「おーそうかー」と、つい声が出てしまいました。暖かい気持ちで心がいっぱいになります。無事「挙児」の報告、本当に嬉しく思います。>

鍼療室の不妊治療は、二つの方向で行います。自然妊娠を目指す治療と、高度生殖医療(ART)のサポートです。

男性不妊(乏精子症等)基質的障害(卵管性不妊)などの問題がなければ、自然妊娠を目指すことを勧めています。

独自の微弱電流治療は、 卵巣機能低下やPCOSに代表する器質的・機能的病変の改善を細胞単位で賦活させます。また、穏やかな作用があり(体内にイオンが流れる情報は統合である視床下部に血流にのって反映されると思われる。)体が暖かくなり、リラックスすることが特徴です。(患者さんは治療中に殆ど眠ってしまいます)

近赤外線直線偏光ビームによる温熱光線療法は、主に腰背部・骨盤内腔の血流を改善します。

平成20年5月より、LLLTによる星状神経節ブロックを併用しました。LLTによるSGBは、安全で組織ダメージのない新しい治療法です。

LLLT(低レベルレーザーセラピー)による星状神経節ブロックは、主に視床下部(自律神経の中枢)の血流を改善し、自律神経の機能正常化をはかります。基礎体温の上昇を認めるケースが多くなりました。
この治療は交感神経の過緊張を緩和するため、体の力が抜けます。りラックスするということでは、微弱電流治療と同様ですが、治療目標は違います。

具体的にどのような変化が期待できるでしょう。

卵巣機能に問題があり、生理周期の長い方では、周期が改善されていくでしょう。基礎体温では、高温期期間の延長から2相性がはっきりします。夜間不眠などが解消され、生活リズムも変わっていきます。体調もよくなり、妊娠へつながる環境をもたらします。

治療は、根拠を基づいてに行います。症例を重ね、データを検証し、再現性の高い治療を提供できるようになりました。

高度生殖医療(ART)のサポート

高度生殖医療は、精子と卵子の出会うプロセスが違うだけで、妊娠・出産は、自然なシステムに委ねることになります。(自然妊娠と比較し)ネガティブにとらえることではないのです。

当鍼療室は、生殖機能改善をめざす積極的な治療を行います。効果的な機器も導入し、独自のスタンスと最新の治療を提供する充実した臨床をこころがけています。

情報の取得と理解

産婦人科領域は難解で、内分泌のメカニズム等は、簡単に理解出来るものでありません。インターネットの情報収集は、断片的なものばかりです。振り回されないよう、参考程度にしたほうが良いと思います。

内分泌系は、一定ではありません。環境に左右されることが多いのです。フィードバック機構がうまく働けば、時間の経過とともにコントロールされるものです。情報収集過多によるストレス(不安と焦燥)は、感心できません。

新しい命の誕生に関わることは、とても意義あることと考えます。臨床を重ねる毎に実感するのです。

出来ることなら、全ての患者さんから、「喜びの報告」を受けたいと思っております。

記事リンク
不妊治療5
不妊治療4
不妊症治療
不妊治療について (特定不妊治療費助成など)

acumate at 13:12│Comments(0)この記事をクリップ!不妊治療 

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