2016年01月08日

孤狼の血

広島の仁義なき闘いを捌く悪徳刑事と部下  
  このミスに入るという前評判のあった作品です。入る前に先物買いしてみました.(昨年の話)。結果は3位かな?

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 かなりの評価です。

 最近は、男性作家が女刑事を描く(福家警部補、ストロベリーナイトの姫川刑事)という時代になり、テレビドラマでもBOSSなど主役は女性刑事が多いですが、こちらは女流作家が書いた、熱い男刑事2人の警察ハードボルドです。

 時は90年代の広島のとある所轄。機動捜査隊から刑事として赴任した日岡の教育係(上司)に着いたのが、管内では、ある意味有名な刑事、大上。検挙率は高いが、法律違反は日常茶飯、規則は破り午後出社、組関係

者とは癒着という悪徳刑事です。そんな大上の下、日岡は暴力団間の抗争に巻き込まれていきます。こんなやり方で旨く事を納めることができるのかと疑問を抱きながらーー。

 大上の愛用するライターは、狼の絵柄のついたジッポー。このライターが小道具として活きてきます。

 




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2015年07月14日

「夢を実現する飲食店開業・経営の教科書」(編集協力作品) 7月12日発売しました。

 「飲食店開業の教科書です」

 飲食店は、年約万件が開業するといわれます。

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競争は激しいものの一国一城の主として「いつかはお店を開きたい」と考えている飲食店開業希望者の数はその何十倍にもなります。本mookでは脱サラ、料理人出身、50代からの起業など様々な背景から、夢に挑む経営者たちを紹介しました。

創業9年で200店舗を運勢する「サブライム」、280円均一料金でいま話題の「鳥貴族」といった大手から、立ち飲みの焼き鳥店を女性一人ではじめた、脱サラで古民家を改造して日本酒バーをはじめた、マグロ料理に偶然出会い、その料理で伸ばしたといった「個店」まで、多彩に取り上げています。同じようなことをしながら成功する店とそうでない店が出ます。その分かれ目は、なんらかの工夫のあるなしなのではないかと感じた次第--。たとえば店で「お客さん」と呼ばれるより「何々さん」と名前で呼ばれるほうが親近感がわく。そうするように工夫をするとか。ほかの具体例については、本書を読まれたし。

 



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2015年07月12日

「サイドストーリーズ」〜有名キャラが「一服ひろば」で活動する?

若手?有力作家の生4041026113み出した小説の主人公の、スピンオフ ショートストーリー。用事で神戸へ行ったおり、エキの地下の書店で購入して、仕事の合間に読んでみました。
 
テレビドラマにもなった貴志祐介氏の「鍵のかかった部屋」の防犯探偵シリーズでは、あのセキュリティ会社の榎本は登場せず、しかも原作にはいなかったドラマ用のキャラクターである弁護士・青砥の上司(フリードマン・芹沢総合法律事務所の芹沢所長)が、ここで初登場。密室ならぬカフェテラスという「公開の場」でおきた不可解な事件に、密室事件の解決で?有名ゆえに巻き込まれます。読み進めれば、全ての作品に「一服ひろば」というワードが登場。ああ、これは「お題」をいれてねという、雑誌連載時のお約束だったんだと気づきます。

 沖方丁「天地明察」の春海は、水戸光国にタバコを勧めらて一服、酒はだめだが、これならつきあえて首席の時間を潰せるとか。また誉田哲也・ストロベリーナイトの女刑事・姫川玲子は、 自身はやらないけども一服している上司をまちうけて一騒動を起こします。多田便利軒の2名は〜という具合。一服がキーワードのアンソロジーで暇潰し〜例えば電車を末とかに、にちょうどです。


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2014年12月26日

経済学者が捜査 『エウレカの確率』

406218821X 神奈川管区内で連続殺人事件が発生。           その解決にとある思惑で県警上層部が捜査員として新たにつれてきたのが、2人の男、プロファイラーと行動経済学者の伏見だった。

 県警の名刑事だった親の意思を継いだものの、仕事に不安を覚えている女刑事摩耶と同僚が、それぞれのパートナーに配される。女刑事は、行動経済学の学者と組み、因縁の刑事と組んだプロファイラー班と、どちらが正しいか、賭けまでして競う格好で捜査が開始される。

 
 伏見によれば、行動経済学の知見であげられる可能性は、事件が「合理的殺人」であるという30%の確率でしかない。そして鍵を握るのは、リスク回避型か、リスク愛好型かという点にもかかっている--。

 
「主観的効用最大化はどうなるのか」と数式を書きながら教える伏見と、たいして理屈が飲み込めていない女刑事コンビは、犯人をあげることができるのかー。


 エウレカとは、行動経済学で有名になった「ヒューリスティック」(行動経済学でいう、少ない努力で即座に答えを導く法=経験則のことだが、バイアスもあり)の語源だそう。

 犯罪捜査に行動経済学の知見を取り込んで楽しませる趣向。もちろん、そんなものを知らなくても、ちゃんと読めるようになっています。





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2014年12月05日

 阪神タイガースの奇跡 来季こそ制覇を

4062111675 2位からの下克上で日本シリーズへ10年ぶりにでたものの、そこで息切れした感のある2014阪神タイガース。来年は80周年とあって何とかリーグ優勝をしたいと、キャンプには0B江夏さんを臨時コーチに招聘するとか。

  13年に就任した掛布DCといい、なんで、これだけの歳月がかかるのかが不思議ですけど、それは措いていいことではあります。

 

  今年の下克上失敗の反省の意味で(なんでファンが、反省しなきゃいけないねんとは思うけど)、 積読状態にあって忘れていた本を繙いてみました。「阪神タイガースの奇跡」。発行は2002年。あの星野監督を招聘した年(翌年にぶっちぎりV)。その時点で、夢よもう一度という期待をこめてでしょうか、大手版元にファンがいたからか、しりませんが、85年優勝の奇跡を振り返ってみるという趣向です。

 

土壇場で監督変更

 84年のオフは、奇妙な監督人事が行われています。既に安藤監督の留任を発表した後で、時の球団社長は、元近鉄の悲運の名将・西本氏に新監督要請の打診を行い、それが原因で安藤氏は突然、辞任。結果西本氏は高齢のため就任を断り監督は不在の状況になり、球団は村山実氏の要請へと傾きました。その発表1日前に、どんでん返しがあって、急遽吉田新監督(2期目)が誕生。球団社長は辞任し新球団社長とともに記者会見がなされています。02年に野村監督辞任、星野監督へというのと似た状況にあったわけです。

 

吉田監督の負けん気

 記者団を前に、吉田新監督が、岡田選手(前々年の足の故障でポジションが固まらず)を2塁に固定し一流の内野手にするといった構想をきいて笑った記者に対して、「そこの笑った人、その顔はシーズン終了まで忘れません」とタンカをきって85年シーズンはスタート。キャンプ地のハワイを変更、1〜2軍ともども安芸だけで実施して競争意識を育みます。

 

掛布の予感

 掛布選手が、知り合いから10月のゴルフに誘われたときに、「そこはダメです。日本シリーズがあるかもしれないので---

と断ったというのは、何か予感があったというべきでしょうか。周囲は笑ったというのですけど、本人は真面目に答えた結果です。

 これはあの歴史的(事件)といわれた、バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発(開幕5戦目、4/17巨人戦)の前のことです(日本記録は5連続があるそうです=東映)。ちなみに翌日も圧勝するのですが、この試合を甲子園で見ています、1日ずれていたらと、今でも思います。

 

 85年のシーズンを追う以外にも、番外編として、かつてはお家芸だった種々の事件=かつての江本投手の「ベンチがあほやから」で辞任事件、小林繁の早い引退の真相や、掛布の主砲の哲学などが記されており、ファンには興味深い内容になっています。

  ともあれ

 来季の優勝を祈念して---

 

 

 

 

 

 


 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 




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2014年07月23日

「球童」伊良部秀輝伝(田崎健太著、講談社)

阪神時代に日米通算100勝をあげた時、「大人のピッチング」と評されていたのを覚えています。そのこころは、いざという時にあの快速球を投げこみ、そうでないときは打たせてとるです。この本の冒頭インタビューでも9回すべて158キロ(93年当時の最速記録)をだしても、プロの打者には打たれます、といい、大事なのは緩急だと語っています。その例で褒めているのは杉内投手(ソフトバンク、現巨人)でした。実測では速くないけど「キレがあって」速く見えるというのが、技術ということです。草経験しかないですけど、何となくわかる話です。

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 本書は亡くなる2か月前のインタビューから始まり、唐突に亡くなったが故にある意味で「不明?

」となってしまった快速球投手の「生き様」を過去にさかのぼり追ったノンフィクションです。沖縄尼崎ボーイズー仁誠学園ロッテマリーンズーヤンキース他メジャーリーグ―

阪神タイガース(一度目の引退)ーロスでのうどんの事業四国アイランドリーグでの二度目の引退まで。最後はアメリカにいる実父へのインタビューで締めくくられます。祖父はレッド・ソックスの入団テストを何度も受けて落ちたそうで、このことをみても伊良部氏にはメジャーのDNAがあったことになります。

 彼の人生に何をみるかは、それが天才の不幸なのか、人それぞれのような気がしますが、そのことだけでなく、投手の等級とは、あるいはプロ野球やメジャーの問題点等がわかる内容になっています。

 

 




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2014年07月22日

 「儲かる料理経営学」(村田吉弘著 日経BP)

 編集協力をした書籍のご紹介です。

 ミシュランの評価で3店舗で星7つを獲得。IMG_02682013年、ユネスコの無形文化遺産に認定されましたが、そのプロジェクとの(NPO法人の理事として)仕掛人だったのが京都料亭・菊乃井の3代目社長である村田氏。


 その村田氏が語る、日本の料理と経営の「徒然譚」。最終章では、フランス料理の巨匠である、上柿元シェフ(元ポートピアホテルアラン・シャペル料理長、ハウステンボスホテルズ常務取締役総料理長等をへて 現在、パティスリーカミーユオーナーシェフ=長崎)との対談が実現しました。

出合いは若かりし頃のパリ。武者修行に出た村田氏が宿泊していたホテルに偶然居合わせ、そこで知り合い、別れたそうですが、十数年後に、村田氏がポートピアホテルにできた仏料理店に視察に行き、そこでまさか!の再会。あの時、屋根裏部屋のよなところを拠点にしてアルバイトのようなことをしていた男が、国際的な仏料理店の料理長として戻ってくるとは。奇縁は続き、2013年には、上柿元氏が、日本料理に関心をもち京都の料亭で修行を行い、菊乃井でも若手に混じって切磋琢磨しました。ジャンルは違えど、頂点を目指した2人の出合い、再会、料理論は一読です。


 

 





 

 

    



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