やっとメインを書き始める あだちです、おはようございます。

序章だけで長くなったので別エントリーになりました。


■CFG。

CFGの話の前に、まずマンチェスターシティ(マンC)の歴史を。
書きだすと長くなりそうなので大雑把に。

マンCは1880年結成。
リーグやヨーロッパカップを優勝する事もありましたが1998年頃は3部リーグでした。
00年にプレミアに復帰。
08年からアブダビ・ユナイテッドグループがオーナーに。
そしてソリアーノ(元バルセロナ)がCEOになった2012年以降、CFG形成へ。

財務データの最新17年版は下記リンクにあります。

annual report 2017


■マリノスとCFGと日産と。

マリノスは、2014年5月20日にCFGとパートナー契約を結びます。

マリノス公式リリース。

公式リリースのラストに

「本パートナーシップは、日産自動車(株)及び横浜マリノス(株)とシティ・フットボール・グループの3者の連携によるものとなります。」の一文。

CFGとの関係は、マリノスとCFGだけでなく、日産も含めた3者間という事です。


さて、3期連続赤字と累積赤字でライセンス剥奪の危機にあったマリノス。

ですが、CFGとのパートナー契約発表の少し前、5月8日に2013年度の決算発表。

2013年度決算リリース。

リーグ2位、天皇杯優勝の賞金等もあり単年黒字に。

そして、日産からこの年で10億円、2年がかりで累積赤字を補填する事に。
マリノスのライセンス問題はクリアとなりました。


ここからは様々な資料等からの推察の話になります。

まず、日産が約16億の累積赤字を補填したのか。
それはCFG提携と関係があると思います。

5月8日決算発表後、5月20日提携発表。
この時、日産はマリノス株19.95%をCFGに譲渡しています。
株の譲渡額は公表されていませんが、ライセンス剥奪より、16億補填し株式譲渡もしてCFGと提携する方が日産にとってメリットだったのでしょう。

さて、この3者。3者3様に思惑があったはずです。


■マリノス

・マリノスはこの提携の絡みもあり、ライセンス問題をクリア、Jリーグに残留。
・CFGのネットワークを使っての補強や、和田選手や山田選手、コーチ陣がマンCに短期留学するなどチーム面。
・経営面での提携、スポンサー獲得(SAPやムンディファーマ(イソジン)等)。

今回あえてクラブ(選手や監督)の面は書きません(終わらなくなりそうなので(笑))

なおCFGと一言で言われる事がありますが、CFGには主に3部門があります。

・Marketing
・Services
・Foundation

選手等のリストアップだけでなく、スポンサーの獲得や、Foundationという慈善活動の部門があります。

書かないと書いておきながらですが(笑)去年シドニーにミロシュ選手を応援しに行った帰り、ANAで隣の席がミロシュパパで、仲良くなりました(過去のエントリー参照)。
マリノスはCFGグループだから~、と嬉しそうに話をパパからしていました。

経営面ではグローバルスポンサーの獲得が出来ています。

Foundationはマリノスは直接的には関わっていませんが、間接的には既に関係しています。
ムンディファーマがマンCのスポンサーになった際、Foundationにも関わる事になったからです。

ムンディファーマ、マンCと提携公式リリース。

スポンサーに関する概念の話は、下記リンクで少し触れられています。

マリノススポンサー企業向けセミナーリポート。


■CFG

・FFP
・日産との関係強化

FFPとはファイナンシャルフェアプレー制度の事で、極端にいえば、Jリーグのライセンス制度のようなものです。
3期合計での赤字を禁止し、選手獲得の為に銀行から借金や、オーナーマネー依存型からの脱却を期待されています。
違反すると欧州CLなどの出場権剥奪になります。
なお、育成やスタジアム関連は費用にカウントしません。


若手有望選手を囲い込むのにマンC直接契約ではなく、CFGのクラブが獲得し、将来ステップアップに、という所でしょう。


日産との関係強化ですが、ここがCFG側として欲しかった所でしょう。
既に日産はCFGに30億を超えるお金を投資していると言われています。
CFGグループのサイトを見れば分かりますが、CFGのパートナーとして、エティハド航空、SAPに続いて3番目に日産です(これにWiXを加え4社)。
CFGのパートナー4社。

なぜ日産がCFGに投資するかは、日産側の話も含めた後に書こうと思いますが、CFGと日産が狙っている市場が同じだからと言えます(後術)。


■日産

・マリノスの株を売る
・CFGとの結びつきで市場を狙う

さて日産のメリットは。
まずは2013年の補填含め関係の深いマリノスとの距離感変更を株売却でする事ができます。
前述の通り、16億の補填をしながら、見事にCFGに19.95%株式を売りぬいています。

これはマリノスにとっても、元々日産自動車依存から脱却し自立経営を目指していた流れからすれば、悪くない話かと思います。

そして、日産がCFGと手を組んだ最大のメリットは、アジア市場進出に非常に広告宣伝効果があるからでしょう。
特に、プレミアリーグ人気の凄い東南アジアなどに。

自動車産業は日本や先進国では飽和状態に近いですが、アジア、特に東南アジアはまだまだ成長段階な市場であり、販売を伸ばせます。

日産は成長マーケットのある市場には積極的に広告宣伝を行っています。

2014年にマリノスがACLに出た時に同じグループリーグだった広州恒大(中国)。
こちらには日産と中国の合弁企業「東風日産」が胸スポンサーで2年約26億という契約をしていました。
もっとも、ACL決勝で東風日産に許可なく他社胸スポンサーロゴのユニを着用し、最終的に裁判で約4億円の返還判決となりました。

法務ナビでのこの話題。

日産は広州の時もそうですが、自動車の成長マーケットであるアジア戦略を考えているといえるでしょう。


■日産とCFGの狙うアジア市場。

さて、アジア戦略を行うのに日産はなぜCFGと組むとメリットがあるのか。
それは、プレミアリーグがアジアを中心に世界を相手に放映権料で拡大して来た事と関係あります。

このマリノス&日産とCFGで提携した2014年のデータですが、プレミアリーグはリーグが開幕した1992年に比べ実に17倍の8,314億円もの放映権ビジネスとなっています。

昨年からJリーグの放映権をDAZNが買い、一気に優勝賞金が上がった事を考えると、どれだけ放映権が重要かわかるかと思います。

そのうち、海外放映権料が3,573億円にも上り、内訳ではアジア太平洋地域が44%を占めています。
タイ一国だけで323億、香港244億、マレーシア222億と続きます。

2014年のプレミア放映権の件

そして、放映権はさらに高騰しています。

現在の16年~19年のプレミアリーグ放映権契約は4年で9,300億円(契約年のレート。50億ポンド)にものぼります。
そして、視聴者はなんと30億人にも上ります。

プレミアの16~19年放映権獲得関連記事。

ちなみにJリーグがDAZNと10年間で結んだ放映権料が2,100億円です。

Jリーグ、DAZNと契約の記事。

JリーグがDAZNで10倍規模になりましたが、プレミアは更にその10倍以上の放映権料を得て、30億を超す人が視聴しています。

となると、日産はマンCとCFGに既に30億を出すメリットが出てきますね。
CFGと組む事で投資するマンCの試合がアジアを筆頭とした世界中に放映される事で、色々なシーンに日産の文字が躍る事になります。

CFGにしても、東南アジアを中心にアジアでシェア拡大に動いている日産と組む事はメリットになります。
この提携により、マンCの公用車は日産の提供になっています。

なので、マンCでは日産の車を使ったアクションが行われています。

マンC公式での選手が日産の車を使った動画。

ちなみに日産は、プレミアリーグ同様、東南アジアで大人気となっているUEFA チャンピオンズリーグでもスポンサーになっています。

去年は日産の本社にもCLのトロフィーツアーが来ました。
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■これからのCFGと日産。

ここまでは、14年に提携し、更に東南アジアに拡大するプレミアもあり、良い関係が築けているといえるでしょう。

では、今後はどうなるのか?

まず、プレミアリーグですが、視聴者は増える一方となっています。
まだ、東南アジアを中心とするニーズはますます高まりを見せています。

その為、なんと、プレミアリーグの次の放映権契約改定の19-20シーズンから試合開始時間をAM11:30にしようという話が出ています。

11:30試合開始の記事。

これは1番視聴者の多いタイでは時差の関係でゴールデンタイムの18:30放送開始になります。
完全にアジアマーケットを狙った時間設定ですね。

そして、19シーズン以降の放映権はオークションで決まるのですが、19~22年の放映権を、Amazonが狙っていると、先週(18年1月7日)報道がありました。

世界的に事業を展開しているAmazonが参入し放映権を獲得すれば、放映権料の高騰はもちろんの事、既に世界中でAmazonプライムビデオ等がある事を考えればプレミア視聴者は更に増える事でしょう。

Amazon参入か?の記事。

ちなみに記事の中で16年からの契約が7,700億となっていますが、これは前述の9,300億円と同じです。
イギリス通貨だと50億ポンドで同じですが、イギリスがEUを離脱し、ポンド安になった影響で円換算すると目減りしています。

話はもどし、このように、更に東南アジアを中心に世界中に視聴者を増やすプレミアリーグ。
CFGと手を組む日産の広告がプレミアリーグを通じて世界中に配信される広告宣伝効果は高まるばかりです。

そして日産にとってCFGと提携後の大きな出来事として、三菱自動車を支援する事になってルノー・日産・三菱が手を結ぶ事になりした。
これでこのグループは、トヨタ、フォルクスワーゲン、ジェネラルモーターズに次ぐ世界4位のメガグループとなりました。

日産は元々、アジアのマーケットでは三菱よりシェアが低い国が多かったですが、同一グループになった事により、車種の棲み分け等、更に効率の良いアジア戦略が獲れるようになりました。

日産と三菱に関連しアジア市場の記事。

日産としては、これから更に東南アジアの市場を活かせるようになるでしょう。


この状況を鑑みて、マリノス&日産とCFGの3者合意を破棄する事が近い将来にあると言えるでしょうか?


マリノスとCFGの2者間だけの話ではなく、日産自動車も含めた、もっと多面的な話である、というお話でした。

長くなったので今回はこの辺りで。
本当は、CFGに入ったのにクラブカラーが水色に変わってないとかも書きたかったのですが、別の機会に!

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