2010年11月09日

赤ちゃんのミルクアレルギー増加

TKY201010260596


 最近アレルギー疾患を持った人が増えていますので、この様なことがあっても不思議ではないと思います。当院でも最近ミルクアレルギーの赤ちゃんがいました。
 しかし、意外と早い時期からアレルギーが出るのには驚きです。
 この記事にも書いてありますが、すぐに命に影響することはありませんので、勝手に素人判断で母乳をやめたり、この治療用のミルクを買うことなどはせず、まず小児科を受診してから相談されてください。

赤ちゃんのミルクアレルギー増加 治療用ミルクで回復http://www.asahi.com/health/news/TKY201010260594.html
2010年10月27日7時1分

 体に合わないミルクを飲むことで、赤ちゃんが血便や嘔吐(おうと)などの症状を起こす「新生児・乳児消化管アレルギー」が増加し、少なくとも500人に1人の割合で、毎年全国で2千人以上が発症している可能性のあることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。まれに重症になる危険はあるが、アレルギー用の市販ミルクで治療できる。研究班は診療指針を作って公開、異常があれば、医師への受診を呼びかけている。
 このアレルギーの半数は生後1〜7日で起こる。症状は嘔吐や下痢、血便が中心で、多くはミルクの中のたんぱく質に反応して起こるようだ。原因は牛乳から作ったミルクが4割、母乳と人工乳との混合も4割、母乳だけも1割以上あった。食後まもなく、じんましんや呼吸困難になることで知られる食物アレルギーと違い、食後数時間でじわじわ症状が出るのが特徴。体重が増えなくなることが多い。
 治療では、アレルギーの原因となるたんぱく質を分解したミルクなどに切り替えれば、7〜8割が回復する。これらは、じんましんなどを起こすミルクアレルギー用に、粉末で850グラム3千円程度で一般に広く売られている。
 このミルクで治らない赤ちゃんには、たんぱく質をさらに細かくした特殊なミルクを使えば、大半は治療できるという。これは医師が処方するほか、340グラム3千円ほどで市販もされている。
 日本小児科学会など関連学会での報告例は、1980年代〜95年ごろは年に0〜5例程度だったが、2000年ごろから、10〜60例ほどに増加。03年に埼玉で死亡例、08年には愛知で腸が壊死した重症例が報告された。
 研究班(主任研究者=国立成育医療研究センターの野村伊知郎医師)は東京都内すべての産科、小児科、総合病院、計約1085施設にアンケート(回答率約47%)したところ、08年9月〜09年8月に103例の発症例が確認された。この数字をもとに出生数から試算すると、発症率は0.21%で、全国では毎年生まれる赤ちゃん約100万人のうち、2千人以上が発症している可能性のあることがわかった。
 急患患者の受診が多い大学病院などの回答が少なく、実際の発症率はさらに高い恐れがあるという。
 原因は不明だが、子どもに重症のアトピー性皮膚炎などのアレルギーも増えていることから、研究班は発症者の実数が増えているとみている。
 研究班は、治療に役立てるため、診断治療指針も作成した。赤ちゃんが嘔吐や下痢、血便などの症状を起こし、体重が増えない▽検査で感染症や潰瘍(かいよう)性大腸炎など、他の病気ではないことを確認▽医師が経過を見ながらミルクを換えて症状が改善、など診断の手順を示した。ホームページ(http://www.fpies.jp/)に指針を掲載、病院からは診断例の報告を募っている。
 野村医師は「すぐに命にかかわることは少なく、勝手に母乳をやめたり、素人考えでアレルギー用のミルクを使ったりすると、栄養不足などから発育不良になりかねない。適切に診断、治療すれば大丈夫なので、まずは医師に相談して欲しい」と話す。(小坪遊)



この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/adachiclinic/52111347