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又、ブログですか、正直、呆れ果てて書く気が失せました。しかし昨日の続きもありますので、書いて見ます。「オカルトの流行も自己実現も金儲けも、楽していい目をみたいからである」幾ら育ってきた環境で傷つく機会が少ないといっても、学校に入ったり社会に出て、色々な人と付き合うようになれば、やはり傷つくことが多くなります。学校生活ならば、人とあまり付き合わないようにすれば、何とか避けることは出来るかも知れませんが、社会に出ればそうはいかない。『自分が傷つき易い』から、いっそう自己実現と言う事に向かうことになるのです。何かあれば、すぐに傷つく、あるいは疲れる。「どうも今の自分は本当の自分ではない」というような気がする。そこで「本当の素晴しい自分は何処かにある筈だ」と思う。つまり、「本当の自分」に成る事が出来れば、自分の思うように、楽しく生きられるようになると思っているのでしょう。「自己実現」というのはユングの言葉ですが、ユングは、人間は内在的な才能、可能性があって、それを実現するのが自己実現であって、人生というのは、その自己実現の過程であると捉えています。たしかに、誰でも自分の中に隠れた才能や能力があると捉えるのは、人を元気付ける考え方です。しかし、ユングはその自己実現を容易なものと考えている訳ではないのです。ところが、最近の人たちが自己啓発セミナーに何十万も払って行ってみたり、新宗教に走ったりするのは、何か簡単に自己実現できると考えているからでしょう。アレフ(オウム真理教)など、正にそうです。信仰して教祖の言う通りにしていれば、問題はすべて解決すると言うのですから。「脳内革命」のような、一言でいえば、プラス思考をしていれば健康になり、能力が発揮できるといった本が売れるのも、楽していい目を見たいということです。幾ら食べても痩せられるダイエットとか、勉強しないで上達する英会話とかの宣伝を見たことがありますが、努力せずに、いい目を見たいと、皆なそういうことばかり目指しているのです。そういう宣伝が「子供だましの嘘をついている」と笑われないのですから。昔から「棚から牡丹餅」のように、「楽して百万長者になる」といった話はありましたが、それは夢のような話だと判っていた訳です。ところが、今はそんな幻想が実現するという期待をみんなが強く持っているのです。