3年間取り組んできたRISTEXの早期療育モデル実装プロジェクト。
最終報告会を兼ねた、「実践に基づくエビデンスでつながる発達障害の早期支援エコシステムの構築」
が無事終了しました。
PJで連携してくださった15の機関さんや、そこで子ども達に支援を提供する現場の先生方。
それぞれが過ごした3年間の様々な記録・データ、親御さんやお子さんたちとのたくさんのエピソード、、、、地域からの反応など、どれもこれも詳しくお伝えしたくて、
やっぱり今年も休憩時間までランチセッションを詰込むスケジュールになってしまいました・・!
それでも最後まで、じっくり聞いて下さった参加者の皆様に感謝です。
←懇親会の様子。お疲れ様でした!
第1部はADDSからまずプロジェクトの最終報告を。
実装した「ぺあすくプログラム」は、3年間で、約350家庭に提供をすることができました。
「ぺあすく」は、ABAと発達心理学に基づいた個別療育を軸に、
親子の相互作用を6カ月集中的に支援することで、子どもの発達を促進するプログラム。
児童発達支援事業の枠組みで、週1回80分枠で通所をして頂きます。
また、AI-PACという療育支援システムを導入し、支援者の療育課題構成や
記録を支援します。保護者やスーパーバイザーとのデータ共有を行うことで、
客観的な記録に基づいた丁寧なPDCAサイクルの循環を支援します。
約200名のデータをまとめた結果、子ども達の言語-社会性領域や認知-適応領域の発達指数が向上し、
保護者の自己評価が向上するなど、様々な定量的な評価の改善が示されました。
今後、最終報告書が公開になりますので、ご興味あるかたは是非そちらをご覧ください。
3年間で、地域の支援者の方々とともに、エビデンスに基づいた個別療育を実装できたこと。
そしてlow-intensityな介入でも、保護者にきちんとお子さんへの支援の仕方をお伝えする
ことで、しっかりと発達の促進を行える可能性が示せたと思います。
そしてプロジェクトが終了するにあたり、プロジェクトに関わってくださった方々と一緒に、
エビデンスに基づいた発達支援全日本ネットワーク (EDS-NET)を設立することも決定しました。
↑EDS-NET設立準備委員会の様子
そして、第1部はプロジェクトを3年間見守ってくださった山本淳一先生、神尾陽子先生
の基調講演とパネルディスカッションへ。今年も切れ味鋭い、エビデンスに基づいた非常にアカデミックな示唆を頂きました。
神尾先生のご発表では、国際的な最先端のエビデンスから、発達支援の在り方
、社会実装のありかたについてご講演頂きました。ABAはlow-intensityでも言語-社会性の
発達に有効であること。ABAに限らず個別療育には一定の効果があること。
トップダウンでの社会実装には、コストベネフィットを示したり、長期的な
well-beingとの関連をしっかり示すこと、が重要であるとの内容で、今後の宿題を
頂けたと思います。
山本淳一先生のご発表では、ABAのlow-intensityな実践的な活用のコツをご紹介
頂いた後、心理学分野で活用される単一事例研究法を活用した帰納的なエビデンスの
蓄積と活用の可能性について、示唆に富んだご講演をいただきました。
RCTに代表されるような演繹的なエビデンスを活用しつつ、現場での帰納的なエビデンスを
可視化し活用する方向性は、テクノロジー等とも相性がよく、
対人支援における次世代のエビデンスのあり方として、再評価されるべきだと感じるところです。
そしてパネルディスカッション。
エビデンスを制度改革につなげるには?という部分や、どのような人を育てていくか、
など多様な議論をさせて頂きました。
最終報告会を兼ねた、「実践に基づくエビデンスでつながる発達障害の早期支援エコシステムの構築」
が無事終了しました。
PJで連携してくださった15の機関さんや、そこで子ども達に支援を提供する現場の先生方。
それぞれが過ごした3年間の様々な記録・データ、親御さんやお子さんたちとのたくさんのエピソード、、、、地域からの反応など、どれもこれも詳しくお伝えしたくて、
やっぱり今年も休憩時間までランチセッションを詰込むスケジュールになってしまいました・・!
それでも最後まで、じっくり聞いて下さった参加者の皆様に感謝です。
←懇親会の様子。お疲れ様でした!
第1部はADDSからまずプロジェクトの最終報告を。
実装した「ぺあすくプログラム」は、3年間で、約350家庭に提供をすることができました。
「ぺあすく」は、ABAと発達心理学に基づいた個別療育を軸に、
親子の相互作用を6カ月集中的に支援することで、子どもの発達を促進するプログラム。
児童発達支援事業の枠組みで、週1回80分枠で通所をして頂きます。
また、AI-PACという療育支援システムを導入し、支援者の療育課題構成や
記録を支援します。保護者やスーパーバイザーとのデータ共有を行うことで、
客観的な記録に基づいた丁寧なPDCAサイクルの循環を支援します。
約200名のデータをまとめた結果、子ども達の言語-社会性領域や認知-適応領域の発達指数が向上し、
保護者の自己評価が向上するなど、様々な定量的な評価の改善が示されました。
今後、最終報告書が公開になりますので、ご興味あるかたは是非そちらをご覧ください。
3年間で、地域の支援者の方々とともに、エビデンスに基づいた個別療育を実装できたこと。
そしてlow-intensityな介入でも、保護者にきちんとお子さんへの支援の仕方をお伝えする
ことで、しっかりと発達の促進を行える可能性が示せたと思います。
そしてプロジェクトが終了するにあたり、プロジェクトに関わってくださった方々と一緒に、
エビデンスに基づいた発達支援全日本ネットワーク (EDS-NET)を設立することも決定しました。
今後は、EDS-NETとして、研修会のお知らせや会員募集情報などのお届けを行っていきます。
ご希望の方は、ぜひ!!必要事項を記入してご登録ください。
https://forms.gle/G7GrvWnBN3FpCEJ96
ご希望の方は、ぜひ!!必要事項を記入してご登録ください。
https://forms.gle/G7GrvWnBN3FpCEJ96
↑EDS-NET設立準備委員会の様子
そして、第1部はプロジェクトを3年間見守ってくださった山本淳一先生、神尾陽子先生
の基調講演とパネルディスカッションへ。今年も切れ味鋭い、エビデンスに基づいた非常にアカデミックな示唆を頂きました。
神尾先生のご発表では、国際的な最先端のエビデンスから、発達支援の在り方
、社会実装のありかたについてご講演頂きました。ABAはlow-intensityでも言語-社会性の
発達に有効であること。ABAに限らず個別療育には一定の効果があること。
トップダウンでの社会実装には、コストベネフィットを示したり、長期的な
well-beingとの関連をしっかり示すこと、が重要であるとの内容で、今後の宿題を
頂けたと思います。
山本淳一先生のご発表では、ABAのlow-intensityな実践的な活用のコツをご紹介
頂いた後、心理学分野で活用される単一事例研究法を活用した帰納的なエビデンスの
蓄積と活用の可能性について、示唆に富んだご講演をいただきました。
RCTに代表されるような演繹的なエビデンスを活用しつつ、現場での帰納的なエビデンスを
可視化し活用する方向性は、テクノロジー等とも相性がよく、
対人支援における次世代のエビデンスのあり方として、再評価されるべきだと感じるところです。
そしてパネルディスカッション。
エビデンスを制度改革につなげるには?という部分や、どのような人を育てていくか、
など多様な議論をさせて頂きました。
・エビデンスだけがあっても政策化は進まない。エビデンスと政策をつなぐコーディネーター的役割、翻訳ができる人が必要なのではないか。
・とにかくエキスパートを育てること。トップダウンの変化も目指しつつ、結局はボトムアップで現場の技を見せつづけることで社会を変えていくしかないのではないか。
・とにかくエキスパートを育てること。トップダウンの変化も目指しつつ、結局はボトムアップで現場の技を見せつづけることで社会を変えていくしかないのではないか。
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