合同会社adg-ethics

映画製作者 北田直俊の活動を報告するブログです。

食用の犬たち

連日の猛暑でウンザリしますが、毎夏猛暑が訪れる度に蘇るのが5年前に製作したドキュメンタリー映画『アジア犬肉紀行』の一場面。中国・吉林省の僻地に存在していた犬の屠殺場を取材できないか訪れたところ、あいにく日曜日で工場は閉まっていました。工場内から犬の鳴き声が聞こえたので、咄嗟に塀の隙間から中を覗いてみると炎天下に晒されたケージの中から食用の大型犬が悲鳴を上げてこの世を恨んでいたので、僕もゲンナリした記憶が蘇ります。
そんな、800万の低予算で東アジアを長期間放浪して作った映画『アジア犬肉紀行』がAmazonプライムやDMM、ドクソー映画館、アジアンドキュメンタリーズ、vimeo等で配信されてから3年が経ちました。お陰様で、アジア圏に於ける犬食事情も少しは浸透したかと思われます。国会議員の串田誠一先生も、この映画がきっかけでその後、国会に於いて違法な海外の犬肉輸入禁止を訴えて議題にあげて調査を行って頂いています。

ですが、まだまだ犬食という犯罪(現地でも歴とした法律条例違反です。)をご存知ない方の為にも、この映画をご紹介させていただきます。
【Amazonプライムで映画『アジア犬肉紀行』を観る。】
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E7%8A%AC%E8%82%89%E7%B4%80%E8%A1%8C%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E6%A5%8A%E6%9A%81%E9%9B%B2/dp/B07ZTRP1GL


『アジア犬肉紀行』の撮影ヶ所を★印で記載してみました。
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中国大陸、下から南寧市(ここから南東200キロ地点に玉林【ユーリン】市があります。)
その上が広州市(所謂、中国人は何でも食べるという逸話はここから発展したもの。香港も近いので勿論、広東語圏。今回の映画で偶然に撮影された、犬肉産業のトラックを止め、生きた犬たちを救出・移送保護・治療等を長期間施したのも、この周辺に住む若い世代たちが中心でした。)
真ん中の★印は河南省。我々は、鄭州という中国で最も大きい駅から、タクシーで二時間走った所に存在する【中国小動物保護協会・河南省事務所愛心救助ステーション】という屠殺場などから救った食用犬を中心とした保護施設を取材した。また、そこから更にタクシーで一時間弱走ったエリアに、飼い犬などを食用として出荷する工場も突き止めました。
その上の★印は、天津市。楊さんのシェルターもここに存在します。
一番上の★印は吉林省・長春市。(戦時中、日本が満洲国として侵略した地です。朝鮮半島が近いという事で、朝鮮族も多く、中国大陸でもかなり犬肉の消費量が多い土地です。) 王岩さんご夫婦が独自に3000頭の犬たちを保護している施設もこの地にあります。
そして、韓国ソウル。城南市、その他、金浦周辺と京畿道龍仁市など数か所の犬繁殖場・飼育場(すべて劣悪な衛生でした。)
日本は東京のみの★印ですが、実際には東北、関東近郊、関西などで、犬食の慣習が続いた昭和30~50年のお話しを取材する。実際の屠殺方法や、犬の仕入れ先などの証言を聞き出しました。(これらの資料は過去には殆ど残っていません。)
この東アジア一帯の広大な犬肉にまつわる流通網が存在します。その他の、ベトナム、タイ、インドネシア、インドなどは今回では予算と時間の都合で、記録する事はできませんでした。仮に1000万程の制作費が与えられたら、もっと中国の奥地にまで足を運び、いったい犬たちはどんな手段で、どこから来たのか?まで記録したいと考えています。

そんな、私の新作映画2本が来週7月20日から一週間、大阪のシアターセブンというミニシアターにて公開されます。4年間、動物虐待犯と対峙し続けた記録映画『動物愛護法』(116分)と、その想いを劇映画として表現したドラマ仕立ての映画『彷徨う魂』(92分)です。http://www.theater-seven.com/mv/mv_s0470.html

映画『彷徨う魂』特別無料上映会

公益的な観点からも、2017年埼玉県で起きた連続猫惨殺事件を語り継ぎ
風化させない為に作られた劇映画『彷徨う魂』(92分・主演 杉本凌士)が
今月末の7月31日(日曜日)、千葉市の打瀬公民館コア音楽ホールにて
特別無料上映会が行われます。
『彷徨う魂』


この日本の犯罪史上最も残虐で忌々しい事件を起こした犯人の男には
4年の執行猶予判決が下され、刑事事件としては幕を閉じた。
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しかしながら、この事件によって精神的に傷つけられた無数の人々に
対しては、何も一切解決はしていない。
その証拠に、僕はこの犯人と同じ4年の歳月と、膨大な労力と資金費やして
記録映画『動物愛護法』を作らざるを得なかったのだから。
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今回、無料上映が行われる映画『彷徨う魂』は、もともと
記録映画『動物愛護法』の中の一つのエピソードとして15分ほどの
短編ドラマを想定して、僕が書いたものだった。それが、書いていくうちに
どんどんと膨らみ短編の枠を大きく超えていった。
そんな経緯から昨年、思い切って長編映画として製作した。
お金もなかったので、スタッフ・キャストの殆どは手弁当で、
二週間の新潟ロケもほぼ徹夜続きの怒涛の撮影だった。

そうそう、上映会も詳細ね!
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定員は100名。予約のみ限定で、ご来場ご希望の方は下記にメールに、お申込みをお願いします。
主催:10Lives美浜ねこの会 【mihamaneko.staff@gmail.com】まで。
会場:千葉市美浜区打瀬2-13
開場:13:00~
上映:13:30~
   15:15~北田直俊監督からのご挨拶

映画『彷徨う魂』公式サイト http://www.adg-theater.com/drifting_soul/
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出演 杉本凌士、山野はるみ、剛州、生井みづき、礒部泰宏  
脚本 大春ハルオ  撮影 白石みち  音楽 坂本弘道
監督 北田直俊   制作 渡邉康恵  製作・配給 合同会社adg-ethics

ストーリー
写真家兼トラック運転手の坂崎陽平と大学講師である公務員の妻、由美は雨が降りしきる夏の日に捨て猫を拾った。「喜雨」と名付けられたその猫は、愛情たっぷりに育てられた。陽平の夢であった猫の写真個展も成功に終わり、幸せを噛み締めていたところ、喜雨は坂崎家のわずかな隙間から出て行ってしまう。喜雨の捜索が続けられて数日経ったある日、陽平と由美は隣町で野良猫の虐待事件があったと知る。後日、虐待犯は逮捕された。喜雨の安否を確かめたい陽平は犯行現場の廃屋を特定し、現場で喜雨の首輪を見つけ、悲しみと怒りに身体を震わせる。一方、逮捕された男は「動物愛護法違反」の軽犯罪扱いで、執行猶予処分になり自由の身に。さまざまな感情が渦巻く陽平は、運送の仕事で事故を起こしてしまい、由美も心労が祟って精神のバランスを崩す。そんな時、陽平は隣町で何食わぬ顔で暮らす犯人を目撃するのだが・・・。
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当日は、先ほど参議院選挙で見事当選した串田誠一先生もご登壇くださいます。
串田誠一先生というか、もう参議院議員という肩書を付けていいものかよく分からないけれど(笑)
動物福祉に特化した日本の政治史上初めての国会議員です。
前衆議院議員の在任中から様々な動物問題を国会にて質疑し、一番驚いたのは日本に於ける犬肉問題を真っ向から質疑し議題に引っ張り出した画期的な方でもあります。
元衆議院議員であり、法政大学大学院教授であり、弁護士でもある氏が、法律の観点から動物福祉を見直し、一番の諸悪の根源でもある明治時代から120年も続く【動物はモノ】と規定した民法を改正しようというもの。

ここだけの話し、実は昨年末に映画『彷徨う魂』が完成した時に、真っ先に観て欲しかったのが串田誠一先生だったのです。
映画を送り。多忙のところさっそく鑑賞して感想をお知らせくださった時は、感無量でした。
あれから怒涛の8ヶ月間でしたが、今回の参議院選挙に打つ勝ち国政へとお戻りになられる事は直感で信じていました。
嘘つけ!と言われそうだが、こう見えても霊感が優れているんです。内緒にしているけど。(笑)
じゃないと手前味噌で申し訳ないけど映画『ZONE/存在しなかった命』において福島強制避難警戒区域での幾度となく繰り広げた潜入撮影や、映画『アジア犬肉紀行』において中国公安警察にマークされ、犬肉ブローカーに後を付けれながらも見事に撮影記録して帰国してきたんだもん。
最近作のドキュメンタリー映画『動物愛護法』だって様々な修羅シーンを掻い潜ってきたのも霊感ヤマ勘第六感のお陰どす。

映画『動物愛護法』が紹介されました。

映画『動物愛護法』が紹介されました。
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06061101/?all=1
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猫カフェ『たまねこ』にて無料上映会

来週6月18日(土曜日)、13時から猫カフェ『たまねこ』にて
映画『動物愛護法』(116分)の無料上映を行います。 
場所は小田急線・京王線「多摩センター」駅から徒歩10分
東京都多摩市落合1-19-16パークタマ2F
電話 042-316-5220
会場 https://tamaneko.jp/ 【予約のみ】
上映後は虐待犯との撮影裏話をお話ししますね。(過激過ぎるけど)
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映画ウェブサイト http://www.adg-theater.com/animal-protection-law/
作品紹介① https://www.ben54.jp/news/114
作品紹介② https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06061101/?all=1

横浜シネマノヴェチェントにて公開。

【今後、一切劇場公開は無いので貴重なスクリーン公開です。】
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横浜


動物愛護法の矛盾を描いた2本の映画、横浜シネマノヴェチェントにて公開。
【有料スクリーン公開は以上で終了になります。】
●上映スケジュール 6月6日(月)~8日(水)
① 12:00~13:56『動物愛護法』(116分)
② 14:10~15:42『彷徨う魂』(92分)
③ 16:00~17:56『動物愛護法』(116分)
④ 18:05~19:37『彷徨う魂』(92分)
※今回、監督は3日共に来場しません。

●料金 1作品鑑賞¥1,500(※2作品鑑賞は¥1,800)当日券のみ
●劇場 https://cinema1900.wixsite.com/home/doubutsu
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第3回 人と地球と動物に優しいマルシェ

★【6月5日(日)10:30分~】
動物福祉に特化した元衆議院議員・串田誠一先生と、映画『動物愛護法』の監督・北田直俊の対談を、マルシェ(会場:JICA中部なごや地球広場・名古屋市中村区平池町4-60-7)にて行われます。
【詳細はこちら https://animals-peace.net/eventca・・・/event/3rd-marche-nagoya 】

第3回 人と地球と動物に優しいマルシェ
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(名古屋は映画『動物愛護法』で何度も何度も訪れた場所。
素敵な所がたくさんあり、とても住みやすく大好きな街です。
ただ難点なのは動物虐待事件が多いのと、名古屋走りがムカつくところ、笑)

そういえば、先週も名古屋に二泊三日で行ってたのですが、
愛犬のキセキと散歩した思い出の公園とかを一人で巡っていた。
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僕にとって名古屋は動物虐待事件の陰惨な取材記憶と共に、
取材の合間に様々な場所でキセキと過ごした思い出がいっぱい
つまった町でもある。基本、取材中は何日間も車中泊だったし、
ずっとキセキと名古屋の街をさまよっていた感じ。

そうそう、僕の大好きな映画『泥の河』(1980)は大阪が舞台だが、
撮影ロケは名古屋の小栗橋近郊の運河だったらしい。
そこも、先日一人で行脚して、映画の郷愁に浸ってた。
あの主役の三人の子役は、誰一人芸能活動をしていないんだよな、、、。
美人だった姉役の小学生の子も、きっと一流の女優になっていたのに、、、。
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名古屋シアターカフェにて超レアな上映会

動物愛護法の矛盾を描いた2本の映画
『彷徨う魂』(92分)と記録映画『動物愛護法』(116分)の
名古屋上映のお知らせです。
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定員はたったの10名程なので、超超レアな催しです。

●上映スケジュール 6月3日(金)~5日(日)
① 14:00~15:37『彷徨う魂』
② 15:50~17:46『動物愛護法』
③ 18:00~19:32『彷徨う魂』
※監督は3日共に来場予定です。ご鑑賞後の質疑はご遠慮なくお伺いください。
●料金 1作品鑑賞¥1,500(600円ドリンク代込み) 
※2作品鑑賞は¥1,800(600円ドリンク代込み)同一日でなくても可。
●ご予約はこちら。
https://theatercafe.blog.fc2.com/blog-entry-1016.html?sp
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【動物愛護法】の盲点を突いた2本の映画作品
●解説
 欺瞞に満ちた動物愛護法の矛盾を炙り出す! 2017年、埼玉県で起きた連続猫虐殺事件で逮捕された元税理士の男の裁判において下された判決は動物愛護法違反・執行猶予4年というあまりにも虚仮威しの茶番であった。日本中を震撼させた残虐極まりない事件であり、犯人に対して厳罰を求める嘆願書が全国から22万筆以上も集まったにもかかわらずである。現実社会と法曹界の乖離に疑問を抱いた監督が、4年の歳月を費やして、独自取材で様々な動物虐待犯と対峙し、その深層を突き止めるべく製作されたのが本作ドキュメンタリー映画『動物愛護法』である。
 そして、姉妹編として同じく【動物愛護法】の矛盾点を劇映画のスタイルで表現したのが『彷徨う魂』(92分・2021年度)。ドキュメンタリー映画『動物愛護法』は、5月に国会議員会館での上映と共に【動物愛護法】の脆弱性を国会議員に訴える活動を控えているが、姉妹編『彷徨う魂』との二本立ては、今回シアターカフェが初上映。
主催:合同会社adg-ethics
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彷徨う魂 一般有料上映

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次回作『佇むモンスター』の準備に取り掛かる前に
昨年完成した劇映画『彷徨う魂』の一般有料公開を
今月末の3日間、代官山シアターギルドで行います。
https://theaterguild.co/movie/detail/drifting_soul/

代官山に新しく出来たミニシアター「シアターギルド」は、街の小さな映画館です。
居心地のよさを追求した内装設計は、通常の劇場とはまったく異なります。
靴を脱いで、カーテンを開けると目の前に現れるメインスクリーンは、
サイズ3m×5mの特注4K LEDスクリーン。
ギルド

「シアターギルド」が開発したオリジナル専用ヘッドホンによる独特の没入感で
巨大なリビングルームのようです。
https://theaterguild.co/

上映日は5月26日(木)、27日(金)、30日(月)の3日間。
共に14:30開場 15:00から上映スタート
僕は3日共に会場で酒を飲んでいますので、お声掛けください。
次回作『佇むモンスター』の出演者、スタッフも同時募集しています。
6月には、名古屋シアターカフェと横浜シネマノヴェチェントでも
上映します。


一般有料公開の次は、Amazonプライム、U-NEXTで怒涛の配信を
準備しています。

ドキュメンタリー映画『動物愛護法』 国会議員会館にて上映

ドキュメンタリー映画『動物愛護法』 国会議員会館にて上映
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2022年(令和4年) 5月23日(月)、24日(火)衆議院第二議員会館にて2日連続
長編ドキュメンタリー映画『動物愛護法』(制作2017~2021年/116分)の上映会が開催されます。入場無料。
《一般の方もご鑑賞いただけますのでドシドシご来場ください》
※入館の際は、衆議院第二議員会館入り口にて通行証を受け取ってください

【欺瞞に満ちた動物愛護法の矛盾を炙り出す】
公式サイト 動物愛護法
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2017年、埼玉県で起きた連続猫虐殺事件で逮捕された元税理士の男の裁判において下された判決は動物愛護法違反・執行猶予4年というあまりにも虚仮威しの茶番であった。日本中を震撼させた残虐極まりない事件であり、犯人に対して厳罰を求める嘆願書が全国から22万筆以上も集まったにもかかわらずである。現実社会と法曹界の乖離に疑問を抱いた監督が、4年の歳月を費やして、独自取材で様々な動物虐待犯と対峙し、その深層を突き止めるべく製作されたのが本作『動物愛護法』である。

だが取材を通じて見えてくるのは、皮肉にも虐待犯を守る為に作られたかのような動物愛護法という法律の矛盾で欺瞞に満ちた実像であった。


会場  衆議院第二議員会館 地下1階会議室(東京都千代田区永田町2-1-2)
     ●23日(月) 第8会議室(定数66名)
     ●24日(火) 第9会議室(定数24名)】
上映時間 (5月23日(月)・24日(火)ともに)
     ●1回目 11:00~13:00
     ● 2回目  13:30~15:30
     ● 3回目  16:00~18:00
≪監督は2日共に会場にいますので、ご鑑賞後の質疑はご遠慮なく
 お伺いください。≫

主催:衆議院議員 牧義夫 : 合同会社adg-ethics 
協力:世界愛犬連盟
【お問い合わせ先:small.one.cinema@gmail.com】
衆議院第二議員会館地図1

【アクセス】地下鉄 有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町」1番出口より徒歩5分       地下鉄 丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」1番出口より徒歩5分

監督・撮影・編集 北田直俊/制作 小尾栄子/企画 北田直俊・井上貴弘音楽 坂本弘道/ヴァイオリン・ヴィオラ 向島ゆり子/Web 稲田志野
オプチカル 河村昇慶/製作 合同会社adg-ethics
レポーター 工藤修司・磯谷好美・市川ヒロシ・谷山葉子・広瀬善樹・渡邉康恵


製作に4年を費やし、何度も頓挫しかけた執念の記録映画『動物愛護法』
クラウドファンディングにご賛同くださった方へ心よりお礼を申し上げます。
最もダークで誰も手を出さなかった題材【動物虐待事件】に光を当て、広く社会に告発する目的の映画製作プロジェクト。 - クラウドファンディングのMotionGallery (motion-gallery.net)

彷徨う魂

数ヶ月前から申請していた文化庁の映画製作事業助成金
交付決定が正式にされた!
劇映画制作分一本分の予算である。
4年前から制作してきたドキュメンタリー映画『動物愛護法』では
表現しきれない想いを劇映画という形でも発表する!
ただし今年中に完成、初号ラッシュを終え、来年中に劇場公開を
する事が条件の助成金だ!
ドキュメンタリー映画『動物愛護法』の仕上げも、ラストシーンとして
扱う【生き餌】問題で、現在も取材を続けているが、こちらも
何としても来月には完成させなければ間に合わない!

劇映画の方のストーリーは、子供のいないある夫婦が可愛がっていた猫を
隣町に住む市役所勤めの50代の男に惨殺されネットに晒されて旦那が
復讐を誓うが、復讐すれば公務員の妻に迷惑が掛かり、忸怩たる想いが
募る旦那の前に、執行猶予で自由の身となった犯人が何食わぬ顔で
普通に生活をしている姿を目撃する度に精神のバランスを崩すという内容の
劇映画を製作します。
 シナリオ執筆も完成まじかで、来年は『動物愛護法』の矛盾点を指摘した
同テーマを、いま編集中のドキュメンタリーと劇映画という2つの表現
方法という形で世に投げ掛ける事ができると考えています。


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映画『動物愛護法』クラウドファンディング開始しました。

2017年から、ずっと取材を続けてきた撮影データを
一本の映画『動物愛護法』として編集を始めました。
それに伴いこの度、クラウドファンディングも開始しました。

微調整

https://motion-gallery.net/projects/wasurenai2021

応援のほど宜しくお願いいたします。
こちらは【或る動物虐待魔への手紙】
https://note.com/asiandogs/n/nc8cb408f9076

マッカチン/シャドー・ザ・パンデミック

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佐藤榮記監督最新作『マッカチン/シャドー・ザ・パンデミック』
コロナ禍に配慮し今回はオンデマンド公開のみになりました。
小さなお子様からご年配の方まで、多くの方にご覧頂きたい
渾身の自然ドキュメンタリー映画です。
https://vimeo.com/ondemand/makkatin2020

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2011年の東日本大震災から2020年のコロナ禍までの丸10年。
元『どうぶつ奇想天外!(TBS)』のディレクターが独りで
東京の野生動物の生きる力を撮り続けました。
まずは予告編を、ぜひ、ご覧ください。
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https://vimeo.com/ondemand/makkatin2020
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福岡

2002年。今から18年前、狭くて汚い浴槽の中で痛め付けられ、
この川に遺棄された小さな命。
九州大学理系卒業で、広島呉市出身の松原潤という
当時27歳の男(現在45歳)が、このアパートの408号室で
やらかした事件。
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近所でご飯を貰いながら、かろうじて命を繋いでいた子猫を
取っ捕まえて、自宅の浴槽でゆっくりと切り刻む過程を
実況中継したサイコパスエリート崩れの人間。
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ここからインターネットによる動物虐待事件の幕は開けられた。

18年経った今も、この部屋だけは賃貸として募集はされていない。
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犯人の父親は呉市の中学校教頭であった。
明らかに教育者として失格な筈なのだが、その地位の恩給を受け
現在は広島市南区に妻と二人でくらしている。
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その父親に接触し、息子であり上記の残虐行為を行った松原潤の
行方を聞いた。
現在は、広島には居なく、遠い地で社会人として真面目に働いている
との事。過去の事件に関しては、心の底から反省し、悔やんでいると
言った。

だが、殺害された子猫に対する言及は、当たり前だが一言もなかった。
そのような発言をする教育者なら、当然の如く松原潤という様な
普通の仮面を被った怪物は生まれなかっただろう。
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この世界でも唯一の被爆国であり、爆心地の広島。
最も命に対しての尊さを訴え発信していかなくてはならない筈の
この場所から、最も命に対しての冒涜事件が始まってしまった。
まだ動物愛護法がまともに機能していなかった18年前。
だが、残念ながら今もほとんど変わらない。

北田直俊監督作品『喪のFilm』

【強烈な「喪失感」から撮り始め、公開まで
4年を要した長編フィクション・ドキュメンタリー!】
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★本編視聴サイト https://vimeo.com/ondemand/monofilm

本当は同棲中の彼女が自殺した喪失感もあるのだけれど、
最も決定的な打撃は、そのちょうど一年後に愛犬を亡くした
事だった。彼女の死が2003年1月31日で、愛犬を亡くしたのが
2004年1月15日。
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しかも、彼女の看病やらで愛犬を大阪の実家に預けっぱなしで
寂しい想いをさせてしまった。10年間、一緒に映画『イヌ』を
旅しながら作った相棒のクロ。最期を看取れなかったその罪悪感から
実は彼女の自殺以上に落ち込んだ。おそらく僕の生涯で、
あれほど泣いて塞ぎ込んだことはないだろう。
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クロが死んだと思われる時刻に、東京の僕にクロは会いにきた。
僕は霊感のなく信じない方だが、何故かその時刻にクロを感じた。
『ごめんな、もう少しで生活が立ち直るからあと数ヶ月待ってくれな』
そんなやり取りをしたのを覚えている。午前1時頃だった。
その6時間後に実家からの電話でクロの死を伝えられた。
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そこまではよくある話かもしれない。問題なのは、すぐさま
クロの亡骸に会うため大阪に向かったが、伝えられた引き取り場所は
行政のゴミ焼却施設だった。そのまま実家には帰らなかったのは
言うまでもないだろう。いくら犬とは言え、家族の一員をゴミ施設に
持っていく家族には未練は無かった。
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『喪のFilm』の企画は、そんなボロボロの時期だった。
もう何もない映画を作りたかった。そうしないと僕の
精神がほんとうに持たなかったんだと思う。
ただ愛犬を失って、その喪失感で旅に出るという設定よりかは
彼女を失って、の方が分かりやすいだろうと考えた。
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ちょうどその頃、ビンセント・ギャロの『ブラウンバニー』
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という映画も、最愛の女性を亡くし旅をしているだけの作品だったが
数年後に観たけれど、良く似た設定だった。
ハードなセックスシーンとボカシ満載なところも
似ていたような・・・。
まぁ、つまり男側の視点で描いた映画だよなー
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『喪のFilm』完成したときは2時間20分の
尺だったけれど、今回ネット配信するにあたって80分の長さにした。
ちょうど観やすい長さだろう。

★【映画公開時の監督コメント】  
2歳年下の彼女が自殺した。真冬の東京。32歳の若さだった。
そのすぐ後に愛犬が病死した。僕は何も手につかなくなり時間が止まってしまった。
そんな日々に唯一の救いを与えてくれたのは村上春樹の小説「ノルウェーの森」だったり、
映画では利重剛の「クロエ」だったり、アーサー・ヒラーの「ある愛の詩」など、
どれも主人公が愛する人を失い、嘆きと失意の中で幕を閉じるものばかりだった。
同じような境遇に足掻いている人間にハッピーエンドは必要ではないと、その時思った。
嘘でも良いからそっと肩を抱いて、大切な人を失ったねと寄り添い、
語り掛けてくれる映画を探した。

だが世間はそれほど暇ではなかったみたいで、ハッピー映画ばかりだった。
だったら自分で映画を作ろうと思い立った。
仲の良かった元AV女優の広末奈緒ちゃんに出演を快諾していただき、
あとは制作費がなかったので、主演の男と撮影をほぼ一人で行った。
これは劇映画ではなくドキュメンタリーなんだという想いから、
家財道具一式を処分しアパートを引き払い、携帯を捨て、
関わりのあった全ての人と断ち切り、住所不定無職と自ら孤立無援状態に追い込み、
単身で冬の東北でカメラを回し続けた。
強烈な喪失感を埋める為に悲しみや理不尽さへの答えを探す旅だった。
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★本編視聴サイト https://vimeo.com/ondemand/monofilm

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【スタッフ】撮影・監督:北田直俊/脚本:小林耕一/編集協力:粂田剛・山本希平
挿入歌:小谷美紗子「The stone」
作品協力:佐藤英里子、郷友子、伊藤かつみ、服部富美子、井上貴弘、デジタルムービー工作室
【キャスト】広末奈緒、北田直俊、小関敦子、田口朋毅

北田直俊監督作品『朝子』

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【自主制作ポルノ映画】自ら命を絶った人妻の堕落詩
●本編視聴サイト[ https://vimeo.com/ondemand/asakofilm2005  ]
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2003年1月31日、豊島区南長崎二丁目のアパートで自殺してしまった
僕の彼女が、生前に話してた企画が、原案になってて、
ひとりの人妻が自殺するだけの、ただそれだけのシンプルな映画を
作りたい、と言っていた。
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彼女の死後、友人だった女優の村井美波子さんに何気にその話を
したことから、この映画のスタートが始まった。
詳しくは村井さんのコメントを下に添付したので
読んでいただければと思う・・・。
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そういった意味で、僕は雇われ監督みたい。
真の監督は村井さんかもしれない・・・。
まぁ、僕も若かったし、この映画の一番の動機が、
憧れていた村井さんがヌードOK!を頂いたことで、
ただ単純に村井さんの裸が見たい!
それも全裸が見たい!の一点だった。
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それはもう監督の権限だから、ここで脱ごうと指示していたんだけど
いま振り返ってみれば、僕も共演者の一人として、
村井さんとセックスしてればよかったと、とても後悔している。
朝子の父親役でアル中の変態オヤジで登場しているが、
同じ変態なら村井さんと絡んでおっぱいくらい舐めたり
しておけばよかった。
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当時はFILMからDVカメラの移行時期だったので、
カメラ操作も編集も手探り状態のてんやわんやだった。
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★ストーリー
何不自由なく幸せに暮らしていた人妻、朝子。
ひょんな事から封印していたはずの過去のトラウマが目を覚まし、
妄想の世界に足を踏み入れる。
やがて混沌と自棄の中、何一つ報われないまま自らの命を絶つのだった。
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★【暑くて長いあの夏の映画という記憶】(主演 村井美波子)
今思い返してみても、『朝子』の撮影は何かの熱に浮かされているような日々だった。
クランクインが5月、アップが10月だったと思うが、私にとっては熱く長い夏の
記憶のように感じる。
数年ぶりに会った監督は、生涯を誓った女性の死という越え難い苦しみの渦中にあった。
目黒駅ビルののどかなカフェで、似つかわしくない内容の会話で向かい合いながら、
監督は、私に新作の構想を語り、『また映画を撮れるようになるかわからんけど、
いつか撮れるようになったら』と言った。
それに対して『いつかじゃなくて、今撮りましょう!』と言ったのは、
私であって私でない。何かに押されるようにして出た言葉だった。
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撮影中もよく何かに守られているような気がしたものだった。
監督はストイックで、現場はいつも真剣だった。
助監督兼役者だった小澤発情君は、全裸で野外撮影中、降り出した雨にカットがかかった瞬間迷うことなく監督に走り寄り、自分の局部ではなくカメラを守った。
スタッフだけではなく、監督が役者たちの熱に、予定外のシーン増を余儀なく
されることも多々あった。誰もが真摯で、本当に余計なもののない現場だった。
撮影は概ね天候に恵まれ、演出上効果的なタイミングでいつも雨は降った。
クライマックスの屈辱シーンでは、これ以上ないというタイミングで
大粒の雨が降り出し、役者の一人が『雨、降ってきた!』と叫ぶと同時に
みんなのテンションが狂気に舞った。
朝子にとって残酷なシーンにも関わらず、
私はその光景を美しいとすら感じた記憶がある。
張り詰めた緊張感のなか、土砂降りの雨に打たれカメラを回す監督とスタッフの元、出番を終えたエキストラの役者たちもが、誰も傘をささなかった。

主演 村井美波子
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【自主制作ポルノ映画】自ら命を絶った人妻の堕落詩

●本編視聴サイト[ https://vimeo.com/ondemand/asakofilm2005 ]
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北田直俊監督作品『イヌ』

僕が25歳の時に作った映画『イヌ』
正確には、完成したのは34歳になっていた。
35ミリFILMの自主映画。
たった一人で作れるのか?試してみたかった。
総製作費は1500万以上。
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★本編視聴サイト https://vimeo.com/ondemand/inufilm

生きていて、何の目標もなかった。
映画は作っていても、職業映画監督には興味がない。
金儲けも、マイホームも、結婚も。
趣味もなかった。ギャンブルやスポーツ、釣り?
女遊び? 何にも夢中になれなかった。
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そんな頃に、或る雑誌に載っていた一匹の老犬に目が釘付けになった。
人間に虐待され、片足になったボロボロの老犬に。
何でこんな事をしなきゃならないんだ?
強烈な人間に対する怒りが芽生えた。
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その聖人に見えた老犬だけをインスピレーションで
一本の脚本を書き殴った。
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端っから何もない。世の中や社会に対しても、親·家族に対しても。
まるで自殺する遺書かテロリストの犯行声明かの如く
『糞のような話』というタイトルを付けた。
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この映画を撮る! そして死んでやる!
言いたいことを全て吐き捨てて野垂れ死んでやると、覚悟だけは定まった。
だが、資金は? 機材は? 仲間は? キャスティン グは?
そんな見切り発車の撮影だった。
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継ぎ接ぎだらけの小汚い貧乏映画だが、完成と同時に
その頃、好きになった彼女が僕の代わりに自殺してしまった。
2003年の真冬の1月、莫大な借金と共に、『イヌ』と改題した
重たいセルロイドFILM巻を抱えて途方に暮れていた。
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もう二度と観たくない程に、僕の恥ずかしくて忘れたい当時が
満載の乞食映画『イヌ』。
だが紛れもなく僕の青春そのものでもある、この映画を
16年振りにネット公開するのは、僕なりの過去との和解なんだろう。
★本編視聴サイト https://vimeo.com/ondemand/inufilm

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合同会社adg-ethicsのフライヤー

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いよいよ次回作の取材開始でバタバタしていますが、
このような見開きのフライヤーを作りました。
普段、動物問題に関心のない方に、手にとってほしいという想いです。
お知り合いのお店や施設などに置かせて頂ける方は、メッセンジャーかe-mail( small.one.cinema@gmail.com )までご連絡くださいませ〜〜🙇‍♂️
宜しくお願いします〜〜。

かわいそうな象を知っていますか


昨年末、都内に於いてひっそりと公開された長編ドキュメンタリー映画『かわいそうな象を知っていますか』がネットにて無料配信が開始された。
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 この記録作品は、日本の動物園で飼育されてきた象に焦点を当てたもので、戦争中に上野動物園で起きたいわゆる誰もが知っている象の花子さんの悲劇から始まり、戦後、井の頭公園で飼育されていたもう一頭のはな子さん。そして、現在も日本の各地で存在する象を描いている。

 誰もが知っていると書きましたが、実際のところ誰も「かわいそうな」象の事は知らなかった。序盤に描かれるエピソードの一つに、戦争中に当時の都知事の号令で上野動物園にいた様々な動物たちが殺処分され、唯一毒入りの餌を摂取することを拒み続け結果、とても長い期間をかけ餓死させられたはな子さんの話には、教科書にも絵本にも載らなかった驚愕の事実が存在し、冒頭からして私は当時のお偉いさん達が行ったその命の軽視によるバカバカしいセレモニーからして、今まで自分が歩んできた人生が間違っていたような大いなる敗北に似た無力感に覆われて、客席に深く沈み込んだのを覚えている。
象チラシ裏

 誰も知らなかった。誰も教えてくれなかった。誰も知ろうとしなかった。そんな動物園に囲われた三つの時代の象さんの物語。

 私が最も敬愛する映画評論家の町山智浩氏が以前言っていた言葉ですが、「傑作映画」とは何か?と映画の本質を語っていたのを、この映画を観て思い出した。つまり映画とは一つの人生経験であり、その映画を観る前と、観た後で確実に人間として変わってしまっている。
つまりゲームをして面白かった、ご飯を食べて美味しかったのような感想ではない、その映画を観て明日から生き方を変えよう、考え方を変えようと、その人の人間性までも変えてしまうものが「いい映画」なのだと熱弁していた。

 では、どうすれば「いい映画」を制作することができるのだろうか? 氏曰く、観客は日常生活のフラストレーション発散のために映画を観る。すべての映画はそのために存在する。だが勘違いされやすいが、ここで実は制作者側が現実問題のフラストレーションを解消する手段として映画という媒体を選んだという胆が肝心であると。
その原動力がつまり観客に感動やインパクトを与えるのだと。
現在の映画に足らないのはそこだから観客は心底映画で感銘を受けないし、制作者の原動力が金儲けや、市場リサーチ等、浅はかで不謹慎な映画作りでどうやって素晴らしい映画が作れるだろうか?と嘆いていた。

 そういった意味では、この佐藤栄記監督の『かわいそうな象を知っていますか』は紛れもなく「いい映画」だ! 私自身50年間生きてきて、この映画を観る前と、観た後では大きく変わった。

 動物園に囲われた動物たちは可哀そうにと子供の頃から漠然と感じていたが、ではいったい何が? どういった意味で可哀そうなのか?
この佐藤監督はそれらを具現化して私たちの眼前に提示してくる。そういったエピソードを積み重ねることでしか改めて、人間は想像できない生き物なのだと分かった。頭で理解していたつもりと、その現象を見てしまった事では雲泥の差があることを我々は思い知らされることだろう。

 そして映画の中で度々導入される共同制作者・ずーシャキ氏製作のアニメーションにも心を打たれる。前述した冒頭の、上野動物園でのエピソードと、思わず号泣してしまった中盤以降に登場するで象の水浴びシーンのアニメーションシーンである。
ドキュメンタリーとアニメーションという一見相反する表現媒体が、ここでは素晴らしくリンクし、象の想いを最大限に昇華した奇跡的なシーンへと繋がっている。

 先日、知り合いの二十歳の子にこの映画の感想を伺ったところ、『動物園の動物たちは毎日餌をもらって幸せだと思っていた。だけど、その発想自体間違っていた事に気付かされた』と語ってくれた。勿論、自然界に比べ食料の調達の心配はないだろう。
しかしながらそれと引き換えに自由そのものが奪われた。それはもう生きる意味さえも奪われたと同義である。
そのことは実は我々人間側にも言える事であり、僅かばかりの給料や、日々の約束された糧のために、離婚や転職、はたまた新しい自分探しのためのステップを躊躇している方も多いのではないでしょうか。人間はそんなつまらない枷を相手に求め、そして自ら嵌め込む愚かな生き物なのかもしれません。

 劇中、檻を叩き続ける類人猿に、佐藤監督は『出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!』とエンドレスにナレーションを入れた。居た堪れないシーンである。
そこには佐藤監督の強烈なメッセージがダイレクトに表現されている。

 何故なら佐藤監督は元々、TBSの「どうぶつ奇想天外」のディレクターで、かなりの高給取りでもあったという。
その彼が40代半ばで身体を壊し退社した後、全てを失ったゼロの立ち位置から、何かに取り憑かれたかのように一台のカメラを購入し、年収も数倍に落ちた介護職員という当時のディレクターとは水と油のような職業をしながら、これまたTBS時代の組織という枠から最も遠く離れた自主映画という手法を用いて、組織時代では決して表現できなかった世の中の恥部を炙り出すという恐ろしく絶望的な自主映画という世界で、己の手腕を発揮しだしたからで、
その思いがそのまま「出せよ!」に繋がっているとわたしは強く感じた。

 いずれにせよ一億人以上が住むこの国で、あの類人猿の切なる訴えに共鳴し、誰が同じ想いで「出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!出せよ!」と声高に訴え上げる人間がいるだろうか?

 この『かわいそうな象を知っていますか』は、視聴率合戦に沸くテレビ番組でもなく、はたまた金儲け主義の偽善者たちが作り上げた映画商品でもなく、昨今巷に溢れる再生回数を争うだけの暇つぶしYouTube動画でもなく、正真正銘の「映画作品」であることだけは間違いなく言える!

 再生回数100万回の意味の無いお笑い動画よりも、観た人の生き方を確実に変えるこの映画を私は強く支持します。

Zone存在しなかった命


私が自主制作した福島原発事故に伴う半径20キロ圏内の強制避難区域に取り残された動物たちを記録した映画『Zone存在しなかった命』が満を持してYouTubeに於いて無料配信された。

 公開から五年。全国2,800ヵ所以上のTSUTAYAやゲオにリリースされてから三年半。そのリリースに向けて尽力くださったのは昨年『カメラを止めるな!』で空前の大ヒットを飛ばした本編カメラマンの曽根剛さんだという事実はここだけの話(笑)

 もっと多くの方にこの現実を理解してほしいという願いから、この度無料配信に踏み込んだわけです。 

 よく画面が荒れて観づらい部分が多かったというご指摘がございましたが、それもそのはず何故なら警戒区域の中での撮影では、私は殆どカメラファインダーを覗かず撮影していたもので。私も初めて警戒区域に入るまで、中で撮影してはいけないという規制など知らなかったのです。当初は業務用の少し大きめのカメラを用意していたのですが、そちらは目立つので殆ど使えず、たまたま予備で持って来ていた小型のハンディフルハイビジョンカメラがメインに活躍することになりました。20キロ警戒区域に入るには勿論、検問所がそれぞれの道路に設置されていて、私はその都度様々な方法で中に入りました。中にも日本中から駆り出された警察官が被曝しながら常時パトロールしているわけで、もし撮影記録しているのがバレたら逮捕されます。まぁ、私自身が逮捕勾留される分には一向に構わないのですが、一番危惧していたのが協力者さんに迷惑がかかるという想いだったので、撮影中はカメラレンズを被写体に向けてはいるけれど、私の視線は常に辺りをキョロキョロし、いつパトロール中の警察官に遭遇しないかに留意していました。そのせいで画面が一部観ずらい箇所があるのです。
映画ではカットしましたが、何度か警察官と遭遇しカメラを隠したりしているシーンなどが実は存在します。

 思い起こせば、当時東京23区のゴミ収集の運転手として働いていた私が、この映画を製作するにあたってはいろんな思いが馳せられる。若い頃は、劇場用の35ミリ映画をたった一人で完成することができるかという無謀な発想から26歳からほぼ10年かけて白黒長編映画を製作したりしていたが、所詮プロの映画監督になる意思も、業界で下積み生活を送るつもりもなくただ漠然と映画を作っていただけなので、その後同棲中の彼女が自殺したこともあり、自然に自主映画も撮らなくなり(一時は路頭に迷い、当てのない放浪をしていたこともあるが)、2011年の震災時は普通に勤労生活を送っていた一介の運転者だった。(その話はいずれ書きたいと思います。)

 東日本大震災の三日目、原発が水蒸気爆発を起こし放射能が撒き散らされたかもと日本中が迷走し騒がれていた時も、私はどこ吹く風で、池袋の映画館で韓国映画『悪魔を見た』を鑑賞しながら韓国映画の水準の高さにただただ感服し、パンフレットを読みながら悦に入っていたのを覚えている。原発が爆発してもどこか遠い場所での対岸の火事のようだった。

 そんな私でも徐々に事の深刻さを理解し、特に原発事故から数ヶ月が過ぎた頃、テレビニュースで警戒区域に取り残された動物たちは全て救出されたような報道で安心したような記憶がある。日本は先進国だし、むかし『南極物語』が空前の大ヒットを飛ばしたように動物に対して優しい民族だし、日本はそういう国だと信じていたが、更にその数か月後にあるネットに書かれていた「実は警戒区域には多くのペット・家畜が取り残された儘である」という誰かが書いた記事には、正直驚かされた。

 一体、その真相を知るにはどうすればいいのか? やはり自分の目で確かめるのが一番だろうか? 預金口座にはそれなりの余裕もあった。 マジで行こうか? 被曝するぞ! また自主制作で映画ごっこを再開させるのか? お前がやらなくても他に同じ考えの人間がわんさか居るよ! ドキュメンタリーなんて作ったこともないだろ? 放射能数値が高すぎてカメラの撮影データには記録されないかも? そんな自問自答が数日続いた。そんなウジウジした自分が嫌になり意を決し、後戻りできないように数十万する高価な、前述の業務用カメラを購入したのもその頃だった。これで、もう行くしかない!(若い頃は映画はフィルムだった。私が30代半ば頃からデジタル化が進み、デジタルテープで記録する時代で止っていたので、初めてSDカードで記録する方法に当初は躊躇したが…)

 片っ端から警戒区域に通う方々に連絡し、中に入る協力をお願いした。どこの組織にも属さないし何の経歴も無い、ただただ胡散臭いしどこの馬の骨かもわからない人間からそんなお願いをされても、当事者たちも困っただろうが、意外と皆さん結構協力的で、私の取材依頼を断わりを入れてきたのも一例くらいだったろうか? ということは、皆さん必死でどんな媒体でもいいからこの惨状を発信してほしいという願いがあったのだろう。SNSを利用し始めたのもこの頃。

 実際、ある農家さんからこの原発20キロ強制避難区域にカメラを持ち込み記録しているジャーナリストは誰もいないから是非、記録に残してほしいというお願いをされたことがあった。その言葉に気付かされた。「ほんとうだ! 誰も記録していない…」 時々、警戒区域の写真や記事を見掛けるが、ほんの一過的なもので、警戒区域を一つのストーリーとして描く必要に気付かされた。交通費だけでも毎回3~5万円かかるが、地道に通いながらこの警戒区域の朽ち果ててゆく姿を最低でも五年間は記録に収めていこうという想いだった。

  最初は、この先進国日本がこのような残酷な仕打ちをして、しかも大手のマスコミが挙ってそれらを報道しないなんて有り得ないと信じていました。しかし、現実はそうではなかった。中に入り、最初の第一印象は『ああ!全て騙されていたんだ!』という想いでした。映画ではカットしましたが、私が一番最初に出会ったのはたった一頭で何処かの農家の納屋に佇んでいた馬でした。いろんな想いが巡ってその場でボロボロに泣いたのを覚えています。誰もいなくなり生活音が全くしない村、そこにポツンと寂しく一頭だけ取り残されたポニー。私を中に入る協力をしてくださった地元民の方は、そんな私に『もうあんまり泣くなよ…』と優しく声を掛けてくれた事も思い出した。

 そんな平日は東京で仕事し、週末の土日に福島に通う日々が何か月も続くと当然の如く、数百万あった預金も全て使い果たし、平日の夜勤に2t車での新聞輸送の副業も掛け持ちして、まさしく死に物狂いで生活していたことを思い出します。映画の中盤に登場するボランティア活動の女性が独り言のように呟く『こんなに生活破綻するまで続けるとは思いもよらなかった』と愚痴をこぼすシーンがありますが、私自身がまるでミイラ取りがミイラになるが如く、この福島取材によってとことん生活が破綻していきました。

 この『Zone存在しなかった命』製作時にはまだ残された動物がいるとレスキューするという大義があり、それなりに達成感もあったのは事実で、本当に私自身を精神的にズタボロにさせたのは、この後に製作した姉妹編『みえない汚染・飯舘村の動物たち』でした。こちらも昨年末から無料配信を開始しましたので、是非ご覧くださればと思います。その映画では、そこに悲惨な動物たちがいるのに何もできないという法治国家であり放置国家そのものの日本に心底失望し、東京と飯舘村との果てしないギャップで離人症のような症状に悩まされて以降心から笑うこともなくなりました。(こちらの映画はまた改めてご紹介したいと考えています。)

 話を『Zone存在しなかった命』に戻します。朽ち果ててゆく警戒区域を五年単位で記録してゆくという当初の予定は、映画の後半に突如として現れた一匹の柴犬との出会いで大きく舵を切ることになりました。あまりにもボロボロの姿で発見されたその犬(のちにキセキと名付けられ私が里親として引き取った。)に「五年も悠長なことを言ってる暇はないぞ!」と教えられたような衝撃だった。他の出演者さんも皆、早く仕上げてほしいという要望もあり、撮影取材は八ヶ月ほどで打ち切り編集作業に入ることにした。とはいうものの撮影データは優に150時間を超えた。

 知り合いの格安映画編集者の元へ電話し、編集を依頼したが今はもう編集業務を廃業した旨を聞かされた。仕方なく、また別の知り合いの学生の子に編集をお願いし、構成プランを打ち合わせし、データを渡した。だが膨大すぎるデータを前に、泣きの連絡が入り私自身、途方に暮れながら撮影だけ済ませておいて、編集のことを一切考えていなかった現実に心底、己を恨んだ。一体、どうすれば完成できるんだ?

 パソコンもろくに扱えず、文字変換さえできなかった私が一念発起して編集ソフトを購入し、自分で編集し仕上げるだという思いに駆られたのもそういった背景からだった。Wordすら使ったことがないのに、いきなりプロ並みのフルハイビジョン動画編集である。日々、説明書と睨めっこして数ヶ月かけて完全独学でマスターした。人間の執念とは凄いものである。一日二箱吸っていたタバコをやめた! 酒も完全断酒し編集に没頭した。(お酒の方はその後また飲むようにはなったが)様々な、活動家さんや農家の方々、取り残された動物のために一所懸命に走り回る人々、切っても切っても撮影素材は残った。結局、3時間3分で完成し、すぐに英語字幕を入れ20ほどの海外国際映画祭のコンペに応募した。だが、どれも落選した。やはり長いか? そして現在の117分に仕上がるまで、更に一時間以上を泣く泣く切った。当初の五年間記録していたら、いったい何時間の映画になっていたことか?

 しかし、この時の編集に於けるピンチがなければ永遠に自分で編集ソフトをマスターしなかっただろし、編集技術を得たからこそ次回作の『みえない汚染・飯舘村の動物たち』や、最近作の『アジア犬肉紀行』http://www.adg-theater.com/asiandogs/ への製作にと移行する事が出来た。ちなみに若い頃に映画の専門学校で映画フィルム編集の勉強は少しだけしていたのだが中退しました。日本映画の編集の世界では大御所の鈴木晄先生の元で、同期で大親友だった西原昇氏は現在、大阪の住之江区長を務めています。

 そんな完全自主ドキュメンタリー映画の『Zone存在しなかった命』ですが、各方面でも話題になり名古屋大学の論文にも取り上げられたりもしました。映画の内容自体は女優の杉本彩さんがご自身のブログにてご紹介してくださっているので、映画のタイトルと杉本彩さんを検索していただけると出ると思います。こちらですね。 https://ameblo.jp/sugimoto-aya/entry-11835040555.html

 そうそう、前述した柴犬のキセキは私が引き取って6年半が過ぎましたが、今でも元気で暮らしています。

 それでは、どこのマスコミでも記録されることのなかった福島強制避難区域ZONEへ、ようこそ!
是非、ご覧になってください!

『アジア犬肉紀行』大阪シアターセブンにて公開されます。

『アジア犬肉紀行』劇場用予告編90秒。

4月13日(土)~1週間限定で大阪シアターセブンにて公開されます。
劇場公式HP http://www.theater-seven.com/2019/mv_s0039.html
大阪近郊の方で映画チラシを設置して頂ける方は、メッセンジャーか
E-mail【small.one.cinema@gmail.com】までご連絡ください。
5月には韓国での上映を準備中。
また6月には英語・中国語・韓国語による世界配信を行います。
作品ニュース【 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190130-00555944-shincho-soci
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