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先日ブログで『アバター』の記事を書きましたが
正直、ここ十年でベスト1のSF映画はイギリス映画
『トゥモロー・ワールド』だ!

こんな傑作が世に知られていない事に愕然とするが
日本民族が好む薄っぺらさが描かれていない事も事実だ!

驚異の1シーン1カットにも脱帽の一言だが
何と言っても脇役の黒人少女の存在感にも圧倒される。

設定は近未来のイギリス。全世界は絶望に包まれている。
なぜか人類は18年間も子供が誕生しておらず
或る国の世界最年少の青年が殺害されたTVニュース映像
から映画は始まる。

主人公の男は、何省か忘れたがお役所人で
或る日、元妻が首謀の反政府グループに拉致られ
強制的に、これまた或る黒人女性の不法滞在者のビザ
ならぬ「通行証」を偽造させられる。

何の為? そして元妻が何故、反政府グループに?

訳分からん儘、主人公は元妻から一人の不法滞在黒人少女
を紹介される。混乱と混沌とした情勢の中、主人公達は
暴徒の襲撃にあい、元妻は呆気なく射殺される。

主人公と黒人少女はあちこち逃げ惑うが
何処にも正義も調和も安住の地もないまま
糞の様な逃避行を繰り返す。

元妻がその黒人少女を匿っていた理由とは
実はその黒人少女は身ごもっていたからである。
父親なんて、誰だか分からない。
こんな糞の様な社会で、どんな行為で受精したかは
意味が無い。
愛が有ったのか、無かったのか?
無いに決まっている。
ただの糞男の性のはけ口で誕生した子供だ。

原題の『children of men』が限りなく心に滲みる。

何処にも希望が無い。主人公もラストで死ぬ。
絶望だらけだからこそ、希望が生まれる。
そんなSF映画だ!

誰も知らないみたいだから、ここで紹介する。
僕の生涯ベスト10に入る映画だ。