3月流山の会(休日版)のシェアリング
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メンバーさんからの投稿をシェアリングします
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(進行役の方から)
今日の流山の会は、午前中が7名、午後が5名のご参加でした。
午前中は、発達のゆっくりなお子さんとの関係の事例を、パセージテキストに基づいて考えていきました。
ロールプレイで事例を再現したあと、パセージテキストを読み、「不適切な行動に、正の注目も負の注目も与えない」「適切な行動に正の注目を与える」「一緒に後片付けをする」という考え方で、代替案を2つ考えて、代替案のロールプレイの実験をしました。
みなさんが考えてくださった代替案もとっても素敵でしたが、さらにKさんが、自然に生徒さんに手を触れて、しゃがんで生徒さんと同じ高さでお話されたことで、子どもになって感じていたわたしは「私は能力がある」「K先生は仲間だ」が、ぐーんとアップしました。ありがとうございました。
この事例が終わって、残り時間が40分ほどあったのですが、Mさんが先週参加された「かささぎ座」のシェアリングをしてくださいました。たいへんわかりやすく、楽しくてタメになりました!ありがとうございました。
午後は、Mさんがリードしてくださって、Tくんが事例提供してくださり、エピソード分析をしました。午前中教えていただいた「かささぎ座」の手順でやっていくと、これはすごい!競合性についての洞察が深刻にならずに、笑いとともに起こるのですね。これは、パセージプラスでも使えると思いました。また、「やまと言葉」の大切さも学ばせていただきました。
ありがとうございます。
今日もまた、みなさんのたくさんのご協力のおかげで楽しくて学びの多い一日でした。
次回は、4月10日(日)です。ご参加をお待ちしています。
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(エピソードを出された方から)
今月意見を頂いた障害児童の放課後デイサービスで働いています。
今回Kちゃん小学3年生、実質3歳位の発達のゆっくりなお子さんについて皆様の考えをお借りしました。
Kちゃんについてお話する際に、私は障害を持っている、会話が成立しないなどマイナス言葉ばかりを使っていました。しかし、アドラーでは発達がゆっくりした子と表現するそうです。発達がゆっくりした子。そう考えると障害についてのマイナス感情が自然となくなりますした。
今回、Kちゃんのトイレでの行動について取り上げていただきました。施設のトイレ内には入口の前に流し場があります。Kちゃんはトイレ後に、その流し場にトイレスリッパを履いたまま、足でシュートする形でいつも蹴り入れてしまいます。
それに対する私の対応事例を説明します。まずKちゃんがトイレに行く前の入口で、「今日はスリッパを入れるなよ」と忠告を与えました。さらに私は流し場の前に立ちゴールキーパーさながら鉄壁のディフェンスをしておりました。しかし、あろう事かKちゃんは私の鉄壁ディフェンスをかいくぐり流しにスリッパゴールを決めてしまったのです。私は怒り、Kちゃんを押さえ付け、「スリッパを戻せ」と詰め寄りました。しかし、Kちゃんはパニックをおこし、「ママー助けてー」と大騒ぎするだけだったのです。
パセージのテキストに戻り負の注目を与えまくっているということで、皆様から代替案を頂きました。
代替案1
発達のゆっくりした子のデイサービスでは、一人でトイレに行き、一人で用を足せるだけでも素敵なことです。まずはそのことに正の注目を与え、トイレの入口で「Kちゃんはいつも一人でトイレに行ってくれるよね。助かるよ。ありがとう」と語りかける。そして、用を足した後、「上手におしっこ出来たね」と、さらに正の注目を与える。
代替案2(代替案1でも流し場ゴールを決めた場合)
「うまいなあ、スリッパうまく入ったねえ。じゃあ、今度はスリッパうまく出せるかな。一緒に片付けようか。」と言って、一緒にスリッパを片付け、片付けが出来たら「ご苦労様」と正の注目を与える。
そして、ロールプレイをさせて頂きました。Kちゃん役をしてくださった方がKちゃんの身長に合わせ、膝を折り、目線を低くしてくださいました。
私もそれに習い、Kちゃん役をやり、Kちゃんの目線で私の対応を見たときの1番の感情は、上から見下ろして怒ってくる大きい大人の威圧感、圧迫感でした。子供の目線に合わせるという、教育界で良く言われる言葉の大切さを初めて実感しました。
代替案1、代替案2をKちゃんになり体験させていただきましたが、本当に暖かい気持ちになり幸せを感じました。
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