KID A + DのROCK数珠繋ぎ

KID Dが1枚のCDをピックアップ。そしてそのCDに影響を与えた作品や、影響を受けた作品などを、ピックアップしたCDに関連づけて紹介します。KID A氏も常時登場。

2007年11月

PETE AND THE PIRATES

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはPETE AND THE PIRATESです。

pete and the pirates 1












微妙に説明の難しいバンドなので上手く説明できるか・・・かなり不安です(苦笑)。

イギリスはレディング出身の5人組のギター・ロック・バンドです。

音楽性はと申しますと、UKギター・ロックといえばそう言えなくもないし、オルタナっぽいところもあるし、米インディー・ギター・ロックっぽいといえばそう言えなくもないかなぁと・・・。

おそらく基本になっているのは米インディー・ギター・ロック、まぁCLAP YOUR HANDS SAY YEAHやカナダ・オルタナ勢に近い音楽性でしょうね。その辺の音楽性に、英国風のスタイリッシュさが多少加味されているのかなぁという印象です。

今回もMySpaceの4曲をご紹介するのですが、1曲1曲のキャラが立っていてなかなかいいですよ〜。

シングルはSTOLEN RECORDINGSというレーベルから何枚か出しているようですね。輸入盤店ではそれなりに話題にもなっているようです。

pete and the pirates 2







試聴→ MySpace

「KNOTS」
先程名前を挙げたCLAP YOUR HAND SAY YEAH!のような、高揚感のあるメロディーを持ったナンバーです。ただCLAP YOUR HANDSほどひねりは無く、もうちょっとスッキリとしたスマートな印象があります。
普通にギター・ポップといっても違和感がないですしね。

なんと言ってもメロディーが良いわけですが、勢いがあり、さらにコンパクトにギュっ詰め込んでいるところ好感度が高いです。

「BRIGHT LIGHT」
この曲もいいですね。
勢いのあるオープニングですね。
延々と繰り返されるコーラスの中に入ってくるヴォーカルが印象的ですね。
ヴォーカルは繊細なんだけど、ギターはハード、リズムは小気味よく、軽快なナンバーです。

「MOVING」
この曲はフォーク・ロックですね。
イギリスのトラッド系の雰囲気ではなく、米インディー系のフォーク・ロックですね。
美しいメロディーと繊細なヴォーカルが印象的です。
上記2曲とは、また違った感触を持った曲で、バンドの幅広さや懐の深さを感じさせてくれますね。

それにしても、どの曲もコンパクトですね。

「COME ON FEET」
この曲は米・インディーっぽいと言えばそんな感じですし、英国ひねくれポップっぽいと言えばそんな感じですね。非常に小気味良いポップ・ソングです。


pete and the pirates 3







こういう音を聴くと、本当に英国と米国、更にはヨーロッパの垣根は無いなぁと感じさせてくれますね。特にインディーズの垣根って年々低くなっているなぁと思いますね。

CLAP YOUR HANDSやARCADE FIREほど強烈な個性は感じませんが、そのぶん多くの人にとって聴きやすい音楽ではないかなぁと思いますし、なによりメロディーやアレンジがいいので、今後期待出来るバンドなのではないかなぁと思います!!

今回はレディング出身の、インディー・ロック・バンドPETE AND THE PIRATESをご紹介しました。

Knots [7 inch Analog]
Come on Feet [7 inch Analog]

WITHIN YOU WITHOUT YOU

「どっちがお好き」

ある曲の、原曲とヴァージョン違いを取り上げるこのコーナー、
今回もカバー曲を取り上げたいと思います。

パティ・スミス
カバー・アルバム「TWELVE」第5弾です。
今回は5曲目に収録の「Within You Without You」を。


今回もパティ・スミスのヴァージョンから書いていきます。
超有名なバンドの、比較的地味めなメンバーの書いた(それでも超有名人な訳ですが)、名曲な訳ですが、このカバー・アルバムの中でも、個人的BEST TRACKと言ってもいいほど大変気に入っているカバー・ヴァージョンです。

原曲の雰囲気は残しつつ、楽器の構成はガラッと変えてアコースティック・ギターを基調としたフォーク系のカバーとなっています。

原曲は非常に斬新なアレンジで精神世界的なものを表現しているのですが、こうやってシンプルなアレンジになっても凄くスピリチュアルな雰囲気が残っていますね。
それは、パティ・スミスというアーティストが持つスピリチュアルな部分が大きいのでしょうが、それと同時にメロディー自体もそういった雰囲気を持ち合わせているのだなぁと再認識しました。

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そしてこの素晴らしいカバーの原曲を世に送り出したのが
ビートルズです。










世界で一番有名なロック・バンドの、ロックを代表する1枚といっても過言ではない有名なアルバムに収録されている、ジョージ・ハリソンの手によるナンバーです。
ちなみにジョン・レノンは、この曲をジョージの最高傑作の1つと語っているようです。

インドの精神世界に傾倒していったジョージ。
前作「リヴォルヴァー」でもインド音楽を大胆に取り込んだジョージですが、この曲でも大胆にシタールが使われています。シタールなどのインドの楽器に、西洋の楽器であるチェロやヴァイオリンを重ねた斬新なサウンドで、ラーガ・ロックの1つの完成形を早く作ってしまった感がありますよね。

あと原曲の方はグルーヴ感がいいですよね〜。抜群ですね!
本当ビートルズはオールマイティーに凄くて、聴くたびに発見があって・・・ため息が出ますね。凄すぎて。

こういう音楽さえも、簡単に飲み込んで言った当時のビートルズ・・・。

楽しいロックン・ロールも、美しいメロディーのナンバーも、ユーモアたっぷりのナンバー、ぶっ飛んだ革命的なナンバーもあり、おまけにインド音楽まで・・・、それが一枚のアルバムに収まっていて何の違和感もないという・・・。

怪物です。


原曲ではないですが、オアシスのカバーで。
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やはりフアン心理丸出しの素朴なカバーですね(笑)。

奇才・ギターリスト・エイドリアン・ブリューのヴァージョンを。
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やはりギター・サウンド勝負ですね(笑)。

スミマセン、今回は原曲の試聴は無しで・・・。
なんせビートルズなので・・・。

今回で5回目の「TWELVE」企画ですが、あと1曲か2曲で終了する予定です。
要するに1曲取り上げるかどうか悩んでいる曲があるのですが・・・。
とにかく、あと1曲は必ずやりますので、もう少しお付き合いください。

トゥエルヴ
Twelve




MANDO DIAO / NEVER SEEN THE LIGHT OF DAY

今回フリー・レビューで取り扱うCDはこれ!!












まず最初に正直に告白しておきたいと思います。
マンドゥ・ディアオ。デビュー・アルバムは大好きで、初来日公演も観に行きました。
正直上手くはなかったですが、ストレートで熱いものを感じさせてくれるライブも好印象でした。

しかし、その後すっかり興味を失い、セカンド・アルバムも聴いていませんし、その後の作品も聴いていません。このアルバムも当初は興味を持っていなかったし、アコースティックやアイリッシュな要素が増しているとの噂を聞いて「きつくなってきたのかなぁ。」と勝手に思っていました。

じゃ、なぜこのアルバムを購入し、聴いたのかというと・・・

間違えて試聴しちゃったのです(苦笑)。

タワーレコードの試聴機のDISC2にハイブスがあって、DISC1にこのアルバムがあって、僕はハイブスを試聴するつもりだったのです。さらにDISC1のメンテの半分がハイブスだったのです。
つまりDISC1の2列並んでいるところの半分にマンドゥが、半分がハイブスが。
DISC2の2列には全てハイブスが並んでいたのです。

で、間違えて試聴して・・・
「いいじゃないか!!」
ということで即購入したわけです(笑)。

前置きが異常に長くなりましたが(苦笑)、マンドゥ・ディアオです。
スウェーデン出身のモッズ・ティストも感じられるガレージ・ロックで日本で大きな人気を得たわけですが、セカンド・アルバム以降はよく言えば安定した人気を得た、悪く言えば少し地味(人気が)になったなぁという印象があったバンドですね。

バンドのキャリアを考えれば非常に重要な転換期となる4枚目のアルバムでしょう。

ストレートなギター・ロック色は影を潜め、フォーク、アイリッシュ、トラッドといった色が前面に出ています。
全編に渡ってアコースティック・ギターとストリングスが活躍しています。
ファースト・アルバムでは、切なくも元気いっぱいだったメロディーは、より繊細でありながら骨格はしっかりとしたものに仕上がっています。

サウンドの変化にもびっくりですが、いい意味で成熟したソングライティングも非常にいいですね。
メロディー・メイカーとしての優れた才能が、いい形で現れています。
まぁ、ただ賛否は分かれるでしょうね。
僕みたいに、セカンド、サードを聴かず、急に「これはいい!!」という人もいるでしょうし、「がっかりした」という人もいるかもしれないですね。それぐらい大きな変化を遂げています。

是非1度、確認してください!!

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01.IF I DON'T LIVE TODAY、 THEN I MIGHT BE HERE TOMORROW
いきなりイントロでびっくりしますよね!
「これがマンドゥ?」って。まぁ、僕の場合は最初「えっ?これがハイヴス?」て思ったわけですが(苦笑)。
アイリッシュと言えばいいのでしょうか?カントリーと言えばいいのでしょうか?とにかく大きな変化にビックリです。ただサビのメロディーとか良いですよね〜。
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02.NEVER SEEN THE LIGHT OF DAY
そしてこの曲がまた良いんですよね〜。やっぱり良いメロディーを書きますよね〜。センチメンタルなところもいいです。
サウンドは変化しても、こう熱いものを感じますよね。初来日で見たライブを思い出しますね。
その熱さをがむしゃらに出していたデビュー時と違って、きっちりと音楽の中に落としている、そういう良い意味での成熟を感じますね。
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03.GOLD
イントロのストリングスがあまりにメロウなので、これまた驚かされます。
この曲も切ないメロディーがいいですね。わたくし、この3曲で購入を決めました!
基本的にはアコースティック・ロックといった感じなのですが、切ないメロディーが妙に疾走感を生んでいて、その辺がやはりマンドゥ・ディアオなのかなぁと思います。
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05.MEXICAN HARDCORE
マンドゥの熱さ、情熱は実はこういうサウンドに合っているのではないかとさえ思えますね。
アコースティック・ギターをかき鳴らしながら、情熱的なメロディーを熱く歌うナンバーです。

09.MISTY
前奏を聴いたときは、ちょっとハイロウズの「日曜日への使者」を思い出しましたね。ちょっとだけですけど(笑)。ポップなメロディーが印象的なカントリー色の強いナンバーです。

11.DALARVA
8分近くに及ぶスロー・ナンバーです。
民族音楽っぽい旋律に驚かされますね。


曲ごとにそれぞれ聴き所もあるのですが、正直メロディーに関しては後半少し落ちるかなぁという気はします。
ただ前半の5曲はどの曲も本当素晴らしいですし、後半も勢いではなく、キッチリと作品と向かい合っていこうという気合と丁寧さが感じられますね。

もう1つネガティブなことを書くと、もうちょっと音が良くならないかなぁという気もします。

ただ、しつこいようですが、前半の5曲は素晴らしいですし、新たなバンドの可能性を感じさせてくれますし、ソングライティングの成長を感じさせてくれる良い作品だと思います!!

ネヴァー・シーン・ザ・ライト・オブ・デー
Never Seen the Light of Day

THE RUMBLE STRIPES / GIRL AND WEATHER

新人さん、いらっしゃ〜い。オヨヨ。

ようやくアルバムを聴きました!!
今回はザ・ランブル・ストリップスです。











BBCが選ぶ期待の新人バンドTOP10に入っていたことから、当ブログでもご紹介していたTHE RUMBLE STRIPES。それ以前から注目されていて、個人的にも好きそうな音だなぁと感じていたので、期待していたのですが、期待に充分応えてくれたデビュー・アルバムでした!!

一応簡単に音楽性を紹介しておきますと、ロックン・ロールを基本にソウル、スカなどを取り入れた、ホーンとアコースティックな楽器が大活躍のバンドです。

これは楽しいですね。心躍ると言うか・・・とにかくワクワクさせてくれるロックン・ロールですね。

ある程度の年齢を超えている方には、デキシー・ミッドナイト・ランナーズに近いと言えばなんとなくわかっていただけるのではないでしょうか(笑)。ソウルやスカに対してのスタンスが非常にUKっぽいものがありますね。音楽性は少し違うかもしれませんが、スペシャルズとかスタカンにも似た印象はありますね。そこまでスタイリッシュじゃないかもしれませんが、ぶっちゃけた感じがバンドの魅力になっていると思います。

音はめちゃくちゃ楽しいのに、歌詞はめちゃくちゃシニカルというひねくれ具合も、いかにもUKって感じで好きです。どうも、このバンドにいたるまでに結構苦労しているようで、そこでの経験がこういったシニカルな歌詞に結びついているのかもしれないですね。まぁ、単に本人の資質かもしれませんけどね(笑)。

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01.NO SOUL
いきなりネガティブな歌詞ですね〜。
ただ楽曲が全然ネガティブな感じがしないので(そこはかとなく物悲しくはありますが)、元気いっぱいの気分でも聴けますね。後半の軽快な演奏がいいです。
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02.ALARM CLOCK
いや~、ご機嫌ですね。
イントロのホーンからワクワクしますね!!
メロディーもポップでライブでも盛り上がりそうですね。
歌詞も笑えるというか・・・イギリス人らしいですよね。ポジティブなのかネガティブなのか・・・(笑)。
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04. GIRLS AND BOYS IN LOVE
モータウンっぽいですね。
・・・というか「ヒートウェイブ」に出だしが似ていますね(笑)。←(ジャムがカバーしている曲です。スミマセン原曲誰か忘れました。)

可愛くポップな曲ですね。
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05.OH CREOLE
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06.MOTORCYCLE
俺の自転車がもしもバイクだったら、もう悲しくないのに・・・というえらく切ない気分になってくる歌詞です。曲は結構元気な、ホーンもワクワクさせてくれる曲・・・なのですが、やっぱりヴォーカルはちょっと物悲しいという楽曲ですね。

「バイクでも結局何も変らないんじゃないの・・・。」などと思ってしまう私はネガティヴな人間なのでしょうか(苦笑)。
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08.CLOUDS
この曲もイントロから、つかみはOK!!って感じですね。
このレトロ感とパンク以降のビート感の融合というのは、気分を高揚させてくれますよね〜。
サウンドに高揚感があるからこそ、シニカルな歌詞がユーモアとも響くし、余計物悲しくも響くと言う・・・その辺が個人的には最高です。

09.DON'T DUMB DOWN
アコースティック・ギターによる弾き語りのナンバーです。
メロディーの良さは、アルバム中BEST3に入るのではと思わせるポップなナンバーです。

10.COWBOY
最初は静かな、切ない感じで始まるのですが、徐々に盛り上がり言葉を吐き出すように歌うナンバーです。後半の盛り上がりはなかなかですね!!

11.HATE ME (YOU DO)
セカンド・シングルです。
シングルらしい、ポップでキャッチーな曲ですね。これもライブで盛り上がりそうですね〜。
この曲も歌詞が面白いですね〜。
アパートの隣人と自分をモチーフにしているのですが・・・くだらないと言えばくだらない、ありそうだと言えばありそうな歌詞ですね。
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日本でも売れて欲しいなぁ〜。
こういう音楽が街から流れてきたら、凄くいいなぁと思うんですけどね〜。
ラジオとかから不意に流れてきたら寒さも吹き飛ばせますね!!

まぁ、歌詞は余計に寒さが身に沁みそうですけどね(笑)。
その辺のねじれ具合も含めて魅力的なバンドだと思います!!

ガールズ・アンド・ウェザー(初回生産限定特別価格)
Girls and Weather

MY BLOODY VALENTINE / LOVELESS 後半








(KID Dの独り言)
90年代のUKロックを代表するアルバムの1枚であり、シューゲイザーの名盤と言えば多くの方がこのアルバムを挙げるであろう決定打と言えるアルバムです。

個人的にも大好きなアルバムで、現時点の生涯BESTアルバム10位には余裕でランク・インするほどです。CDとLPの両方を持ってますし、一時期部屋にはこのアルバムのLPジャケット飾っていたほど思い入れのあるアルバムですね。

初期のマイブラはギター・ノイズとともにアノラック系のギター・ポップのようなポップ・センスを持ち合わせたバンドだあったわけですが、前作で4AD系のようなリバーブがかった耽美的な世界と、ますます磨きのかかったギター・ノイズで、完全に独自の世界を築きました。

そして、その独自の世界を完璧に作り上げたのがこの「LOVELESS」です。

多くのギター・バンドが、ここにあるギター・ノイズを、そしてこの世界観を再現したいと考え、誰もがこれを越えられなかった作品です。

さらにはライドの出現によりシューゲイザーというジャンルが拡大し、また、エクスタシーというドラッグの流行と共にアシッド・ハウスが時代を席巻した、そんな時代に祝福され産み落とされた幸福な1枚とも言えます。

まぁ、アルバムについては前回でも話したので、早速曲ごとの感想を。


01.ONLY SHALLOW
いきなり凄いギターで幕開けです。
唯一無二、唯我独尊、完全無欠、絶体絶命・・・だんだん意味がわからなくなってしましましたが、とにかくマイブラにしか出しえないギター・ノイズですね。
浮遊感のあるサウンド、耽美的なヴォーカル、そしてそれらの全てを覆ってしまうギターが最高です。
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02.LOOMER
この曲も耽美的なヴォーカルが特徴ですね。
ギターの揺らぎは芸術的ですね。

04.TO HERE KNOWS WHEN
完全にトリップしたようなマイブラ流のサイケデリックな楽曲ですね。
このギターも凄いですね。いろいろなものがフラッシュ・バックしていくようね感覚・・・そして最終的には感覚すら麻痺してしまうようなトリップ感。一度はまってしまうと抜け出せないですね〜(笑)。
シンセの美しいな音色が、深い森への甘い誘いといった感じで、これまた危険です(笑)。
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05.WHEN YOU SLEEP
このアルバムの中では、かなりポップな1曲ですね。
この曲のイントロで、全曲のトリップ感から「はっ!」と目覚めさせてくれますね(笑)。マイブラが元来持っているポップ・センスが出ている楽曲で、大好きな1曲です。
歌メロもいいのですが、やっぱりイントロにも出てくるフレーズの反復ですね。延々続いて欲しいと思ってしまいます。

06.I ONLY SAID
このアルバムでは、当時の時代の中心だったマンチェなどのダンス・ビートも導入していて、この曲もさりげなくダンス・ビートを導入していますね。
ただ、やはり凄いのはギター・ノイズですけどね〜。もう、ここまでくるとアートですよね。一音一音がアートですね。
個人的にロックに対してアートという言葉を使うのが、あまり好きじゃないんですよ。でも、このアルバムはアートとしての凄さを見せ付けられたような気がします。

08.SOMETIMES
某日本人アーティストがこの曲を思いっきりぱくっていて、そのアーティストのことが嫌いになったという思い出が・・・まぁ、良いんですけど。そんな昔の話は(苦笑)。
いや、なんで嫌いになったかというと、凄く好きな曲なんですよ。で、「僕にとっての大事な曲を、そんな簡単にぱくるなよ〜〜〜。」という思いがあったもので。

アコースティック・ギターによる弾き語りに、ノイジーなギターとシンセを被せたもので、何ともいえない美しさを持ったナンバーです。ここでのギターも素晴らしい!!ギターの一音一音が鼓動であり、空気であり、世界である・・・なんて大袈裟のことも言いたくなってしまう素晴らしいものです。
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09.BLOWN A WISH
4AD的な空間を感じさせてくれるナンバーです。

10.WHAT YOU WANT
このアルバム中で最もハードなギター・ロック・ナンバーです。
ハードというか疾走感があるといったほうが良いかもしれないですね。
お得意のトレモロを持ったままストロークするギターの揺らぎが気持ちいいですね。
僕はマイブラのこういう勢いのあるナンバーが大好きです。


11.SOON
このアルバムの目玉となる1曲でラストを飾ります。
まず、びっくりするのが大胆に取り入れたダンス・ビートですね。まさに当時のマンチェやアシッド・ハウスに呼応するものです。更にびっくりなのが、それを完全にマイブラ流に消化しきっていることですね。当時はチャプターハウスなどのシューゲイザー・バンドもダンス・ビートを導入したりはしていたのですが、この1曲を越えるものは無かったですね。
マイブラを代表すると言うよりは、90年代初頭のUKロックのムードを現した、時代の1曲と言ったほうが正しいかもしれません。
ギター・ノイズがシャワーのごとく降り注がれます。
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改めて聴くと、ヴォーカルは完全に楽器と化していますね〜(笑)。
やっぱりギターですね。当たり前ですけど。
ニルヴァーナやダイナソーJR、もしくはライドでもアンプラグドが成立しますけど、マイブラは基本的には成立しないですよね。ギター・ノイズがないと。まぁ、怖いもの見たさで聴いてみたい気はしますが(笑)。

さてさて、活動再開のニュースが伝わってきていますが、どうでしょうね。
ライブは基本的に、このギターが再現できればそれほど問題ないと思うのですが、作品はどうなるでしょう?この作品がパーフェクトなだけに・・・。

まぁ、今は期待して待つしかないですね!!


Loveless
ラヴレス




MY BLOODY VALENTINE / LOVELESS










KID D(D) : 今回は久しぶりに新譜以外のものを取り上げたいと思います。マイ・ブラッディ・バレンタインの「愛なき世界」を取り上げたいと思います。

KID A(A) : おお〜、マイブラ。何て甘美な響き。おお〜、マイブラ。マイブラ。

(D) : いきなり、いっちゃってますね・・・。
 正気に戻ってください。

(A) : この素晴らしいギター・ノイズを前に正気でいられるか!!俺は、このノイズに包まれているときが一番幸せなんだよ。

(D) : ・・・、確かに他に幸せそうな事が見当たらないと言えば見当たりませんけどね。Aさんの場合。

(A) : 君、夜道を歩くときは気をつけたほうがいいよ。

(D) : なんでですか!

(A) : 君の事を良く思っていない人間が、世の中に1人は確実に存在していると言うことだよ。それも案外君の身近に。

(D) : 気味の悪いこと言わないでください。しかし、僕らの世代でマイブラの名前を聞くと正気でいられないというぐらい熱心なフアンはかなりいるわけですよね。

(A) : そうそう。

(D) : そういう評価と人気を決定づけたのが、91年にリリースされたこのアルバムな訳です。

(A) : そうだね。

(D) : ライドがシーンに登場してから、山ほどのシューゲイザー・バンドが現れたわけです。そして最近になってインディー・シーンではシューゲイザーがまた活発化してきている動きもあるわけですが、この91年にリリースされた金字塔を前にしては、いまだに誰も太刀打ち出来ないわけですよね。

(A) : 出来ないね〜。奇跡的な1枚だよ。よく言われることだけど91年という年は本当にエキサイティングだったよ。イギリスでは、このアルバムのほかにプライマル・スクリーム、ティーンエイジ・フアンクラブ、マッシヴ・アタック。アメリカではニルヴァーナ、レッチリ、ニール・ヤング、メタリカ、ガンズなどなどが自身のキャリアを代表するアルバムを出していると言う・・・いや〜、昔は良かったね〜。

(D) : 昔は良かったとか、そういうことじゃないでしょ!!まぁ、確かに胸踊る季節でしたけどね。でも、それはそれまでの反動が大きかったわけで・・・今のほうが優れたバンドが多くて充実していると思いますけどね。

(A) : まぁね。

(D) : しかし、そういう革命的な年にこのアルバムがリリースされたわけですけど、衝撃的でしたよね〜。

(A) : 嘘付け!!最初、眠たくなる、よくわからないって言ってたじゃない!!

(D) : ・・・よく覚えていますね。

(A) : 覚えてるよ。それで、来日も見逃してさ。あとで後悔してたじゃない。

(D) : Aさん、僕のフアンですか?普通そこまで覚えていますか?もう15年ほど前の話ですよ。

(A) : 君のフアンじゃなくて、マイブラのフアンだから良く覚えているの!!それが急にある時から絶賛してさ。ギター・ノイズの最高峰だの、前人未到の領域だの、こんなギターが弾きたいだの。

(D) : 何一つ間違ったこと言ってないじゃないですか。

(A) : そりゃそうだけど。あっという間の手のひら返しにビックリしたわけだよ。君の女性に対しての態度を見た気がしたよ!!

(D) : 何言ってんですか!!Aさん、夜道を歩くときは気をつけてください!!

(A) : ・・・。

(D) : それはともかく、やっぱり、若さいっぱいだった当時の僕としては、ニルヴァーナのような激しいビートの方がフィットしたんですよ。当時イギリスではE(エクスタシー)というドラッグの流行などもあって、アシッドなロックが流行っていたわけですけど、このアルバムやプライマルの「スクリーマデリカ」なんかは、ちょっとダルすぎたんですね。当時の僕には。

(A) : でも、Eとは関係なく、1個の音楽として優れているというのは時代が証明したよね。マイブラもプライマルも。

(D) : そうですね。

(A) : ただ確かに、ニルヴァーナやダイナソーJR,ピクシーズなんかのギター・ノイズと違って攻撃的な感じではないんだよね。だから、そういうものを求めて聴くと肩透かしを食らうかもしれないけどね。

(D) : そうなんですよね。マイブラのノイズはもっと世界を包み込むというか・・・とにかくノイズ自体が1つの世界観だし、価値観ですよね。一音一音が研ぎ澄まされています。

(A) : だからニルヴァーナやダイナソーJRのアンプラグドというのは成立するけど、マイブラの場合は成立しないよね。

(D) : そうですね。

(A) : いや〜、とにかく偉大なアルバムだよ。マイブラは偉大だよ。

(D) : もう1人偉大なのは、アラン・マッギーですよね。

(A) : クリエーション・レーベルのオーナーでオアシスを発掘した人ね。

(D) : 説明ありがとうございます。このアルバムの制作にバンドは膨大な時間とスタジオ代などのお金を使ったわけですよ。

(A) : そのせいで、クリエーションは倒産の危機に追い込まれたわけだからね。

(D) : で、業を煮やしたアラン・マッギーはスタジオに出向いたわけですが、そこから流れてきた音楽の素晴らしさに感動して、「君たちの好きなように作ってくれたらいい。」と文句の1つも言わずに帰っていったという。

(A) : 凄いよね。音楽に対しての情熱が無いと言えないよね。

(D) : アラン・マッギーにそこまで言わせ、プライマルのボビーに「ケビンがギターを弾いた瞬間、奇跡が生まれる。」とまで言わしめたケビン・シールズ率いるマイブラ、遂に活動再開ですよ!!

(A) : またまた〜。俺はもう騙されないよ。何度期待して、そのたびに裏切られてきたか。

(D) : いや、今度こそ本当です!!イギリスではライブも決まっているんですよ!!

(A) : おおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!また至福の時がやってくるわけだ。甘美な調べが俺を包んでくれるわけだ!!

(D) : 15年の月日を経て、ようやくですよ。

(A) : 15年経ても「愛なき世界」にいる俺は一体何なんだ〜(涙)。

(D) : ・・・知りませんよ。いいじゃないですか。マイブラで至福を得られるなら。

(A) : いやだ〜(涙)!!

(D) : 結局、最後は中年の黄昏に包まれてしまいましたね・・・。

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Loveless

ラヴレス


 


DAFT PUNK / ALIVE 2007

今回フリー・レビューで取り扱うCDはこれ!!











ダフト・パンクのライブ・アルバムです。
日本盤のタイトルは「ピラミッド大作戦」。
ステージのセットがピラミッドだからです・・・。
どんな作戦かは不明です・・・。大が付くぐらいなので、きっと大掛かりな作戦なのでしょう。
それはともかく・・・

いや〜、今のダフト・パンクのライブは抜群ですね!!

昨年のサマソニ公演ではBEST ACTとの評判も多く、僕個人もTVのダイジェスト映像を見て大興奮したので、このライブ・アルバムのリリースを心待ちにしていました。
さらに以前リリースされたライブ・アルバムも凄く好きで、ダフト・パンクのアルバムの中で一番好きだったので余計に期待は高まっていました。

勿論スタジオ作品もいいのですが、ダフト・パンクのライブ盤の何が良いかといえば、まず機能性ですよね。当たり前ですがダンスの機能性がより増して、ただただ単純に気持ちいいですね。更にポップ・ミュージックとしても優れているユニットですから、全然飽きないですしね。アルバム全編通して最高に気持ちいいです。


ダフト・パンクって妙に切ないというか儚いところがあるって思いません?僕だけですかね?
あのロボットの姿とかピラミッドのステージとか・・・PVとか・・・。
ガンガンの4つ打ちのダンス・ビートの疾走感の中で、より切なさや儚さが増していっているような気がするんですよね。そしてそういったものが、一体感に包まれた中で爆発する・・・その時のカタルシス・・・最高です。

その辺のロック・バンドのライブよりも、ずっとロック的なカタルシスも与えてくれますね!

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全27曲が12トラックに分けて収録されています。
さすがに、いつもの形式で1曲1曲感想書くのは大変なので、ざっと。

「ROBOT ROCK」はロック的なリフを持った人気なので、オープニングで盛り上げるには最高ですよね。ガンガンきますね!で、ここから「OH YEAR」に雪崩れ込むのですが、見事としか言いようがないですね。本当自然で、この2曲で1曲だと言ってもわからないですよね(笑)。

前半のハイライトとなるのが、サマソニのダイジェスト映像でも流れた「AROUND THE WORLD]から「HARDER BETTER FASTER STRONGER」ですね。特に「HARDER BETTER〜」に雪崩れ込んでからの焦燥感&疾走感&ダイナミズム!!わたくし恥ずかしながら、サマソニの映像を見たとき興奮で涙が出てきたほどです。特にラストの1分半は圧巻ですね!
いま、実際に聴きながら座ってこの文章を打っているのですが、気分的には座ってられないです(笑)!
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そしてピークに持っていった身体を(勝手にライブの現場を想定しています)いったん落ち着かせ、またすぐにピークに持っていくのが「BURNIN'」から「TOO LONG」への流れです。かなり長いブレイクが入るのですが、そのぶんビートが入った瞬間の気持ちよさは最高です。

そしてお待ちかねの「ONE MORE TIME」。
イントロがなった瞬間から最高ですね。ロボットの格好で、このちょっとレトロな雰囲気のダンス・ナンバーで、それでフレーズが「ONE MORE TIME」。これは凄いですよね。この懐かしいような未来感覚。切ないですよね。それで「ONE MORE TIME」。これはきますね〜。
ちなみにライブ・ナンバーは「AERODYNAMIC」とミックスされていて、ギュインギュイン鳴るギターがカッコイイですね。
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そしてハードなダンス・ビートという意味ではピークを迎えるのが、「PRIME TIME OF YOUR LIFE」から「BRAINWASHER」「ROLLIN' AND SCRATCHIN'」「ALIVE」の流れです。
もうバキバキですよ!!ハード&ミニマルでカッコイイです。
僕は最もハード&ミニマルな「ROLLIN' AND SCRATCHIN'」がダフト・パンクの楽曲の中でも1,2位を争うほど好きなのですが、この曲に関しては前のライブ・アルバムの方が好きですね。
ただこのトラック全体を通して聴くと・・・バッチリです(笑)!!

その後は「DA FUNK」(僕にとっての出会いの曲なので思い入れありますね)などでラストまでイケイケです!!
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通常版はここまでですが、スペシャル・エディションはアンコールも収録しています。
あっ!ちなみにこのCD、2007年6月14日のパリ公演を収録しています。

さてさて、待望の来日公演も間近になってきましたね!!
これはチケット買いました!!
サマソニ以外では、かなり久しぶりのライブなので楽しみです!!


ピラミッド大作戦-スペシャル・エディション-
ピラミッド大作戦
Alive 2007

THE HOOSIERS

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはTHE HOOSIERSです。

the hoosiers 1










前回ご紹介したCUT OFF YOUR HANDSと並んで激プッシュのバンドです。

実はCUT OFF YOUR HANDSはNME(ネットではなく雑誌ですね)で見つけて、このバンドはQ誌で見つけたバンドなので、「ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー」という看板に偽りありなのですが(苦笑)、まぁ、そんな事にこだわるより、いい音楽を取り上げていくことの方が大事だ!!・・・と言う事で細かいことは無視していきたいと考えております。

おまけにこのバンドは、本国UKでは10月末にアルバムが出ているバンドなので、それなりに話題になっているバンドなのかもしれません。単に私が知らなかっただけかもです。

前置きはこれぐらいにして(苦笑)、
ロンドン出身の3人組です。

とにかくメロディーがいい!!
曲のクオリティーが異常に高い!!

音楽性はと申しますと、基本的には70年代のロック&シンガーソング・タイプですね。
THE FEELING や JELLYFISH、BEN FOLS、あとMIKAなんかにも通ずるものを感じます。
ちなみに彼らのMySpaceにはFLAMING LIPS、ARCADE FIRE, RADIOHEAD, MODEST MOUSEからXTC、JEFF BUCKLEYなどの名前まで載っていますね。
これらの人選からもわかっていただけると思いますが、ただ単にメロディーが良いというだけでなく、ひねりも効いているし、モダンな感覚も持ち合わせているようです。

とにかくクオリティーは抜群に高いですよ!

the hoosiers 3







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「GOODBYE MR A」
ピアノがご機嫌なポップ・ナンバーです。
いや〜、メロディー・メイカーとしての才能は素晴らしいですね!!
ビートルズやビートルズ・チルドレン好きにもかなりくるんじゃないですかね。コーラスの感じも良いですね〜。
切ない感じとワクワク感を併せ持った、正しきポップ・ソングですね。たまらないです。

「WORRIED ABOUT RAY」
いや〜、これも素晴らしいメロディーですね。
こちらの方はマイナー調ですね。泣きのメロディーです。
歌もメチャクチャ上手いですね。
こちらも楽曲、アレンジ、歌、演奏どれをとっても完璧なポップ・ソングです。

「WORST CASE SCENARIO」
もうメロディーに関しては凄いとしか言いようが無いですね(笑)。
上でモダンな感覚もって書きましたが・・・基本は70年代オタクかもしれないですね。
このメロディー感覚、久しく聴いていなかったような気がします。まぁ、僕も70年代の洋楽をリアル・タイムで聴いていたわけではないですが(苦笑)。

「RUN RABBIT RUN」
いちいちしつこいかもしれませんが・・・
メロディはどの曲も本当に凄いですね!!

スローなナンバーです。
相当いいです!!
コールドプレイとジェフ・バックリィを足したような雰囲気ですね。
ヴォーカル、やっぱり上手いですね〜。

the hoosiers 2
 










いや〜、全曲凄まじいクオリティーですね。

日本盤は出ないんですかね〜?
是非出して盛り上げて欲しいですね!
FM受けもしそうだし。結構いけるんじゃないかなぁと思いますね。
こういうビートルズ・チルドレン的な要素を持っているアーティストって結構日本は強いですしね。
とりあえずポップ・マニアには受けるでしょう!!

またアルバムを聴いたら・・・金銭的にちょっと後になりそうですが・・・
とにかく聴いたら、また感想を書きたいと思います!!

今回は、素晴らしいポップ・ソングを書く新人・THE HOOSIERSをご紹介しました。

The Trick to Life

CUT OFF YOUR HANDS

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはCUT OFF YOUR HANDS
です。

cut off your hands 1










これはいい!!
凄くいい!!

ニュージーランド出身の4人組のバンドです。
NMEやSPINでも取り上げられ、MYSTERY JETSやFOALSとも共演し、いまや世界有数のフェスの1つBIG DAY OUTにも来年の出演が決定と、これからかなり注目を集めることになりそうなバンドです。

音楽性はと申しますと、パンク / パワーポップとオルタナとポスト・パンクを足したような感じですね。
ちなみにSPINではSTROKESとKLAXONSが引き合いに出されているようです。

サウンド的には非常に小気味良く、勢いのある演奏を聴かせてくれます。
全曲3分前後というのも潔くていいですね。
とにかく、色々なタイプのギター・ロック・フアンにアピールするんじゃないかなぁと思います。
STROKESからRAIZORLIGHTからFUTUREHEADSから、あらにはAT THE DRIVE−INまで。どれとも違う魅力を持っていますが、ひっかかりはあるのではないかなぁと思います。

アーティストのMySpaceには、 IGGY POPやAT THE DRIVE-IN,HUSKER DU といったハードなアーティストからPHIL SPECTOR,BEACH BOYSといったポップの達人まで名前が並んでいて、そこにバンドのカラーも見え隠れしている気がします。

cut off your hands 2







試聴→ MySpace

「STILL FOND」
とにかく、この曲が良い!!
性急なビートがカッコイイ、ポップなパンク /
パワーポップ・ナンバーです。
ギターの鳴りがいいですよね〜!前奏のギターだけでOK!って感じです(笑)!
間奏のギター・ストロークもいいじゃないですか!
メロディーやコーラスもいいのですが、なんと言ってもこの前のめりな感じがいいです!!

「CLOSED EYES」
この曲もいいですね!!
この曲もポップなんだけど、性急な感じがいいですね。
ヴォーカルがいいんでしょうね。胸に突き刺さってくるようなヴォーカルがある種の青臭さを持っていて、非常にロックなな気分にさせてくれますね。
オルタナを感じさせるギター、バスドラを叩きまくるドラムも燃えさせます!!

「YOU AND I」
上の2曲が2007年の作品で、下の曲が2006年の作品なのですが、正直言って最新の曲(2007年の)の方がいいですね。
下の2曲はポスト・パンク色が強いですね。
上の2曲を聴く限り、メロディーも書けるバンドだと思うので上の路線を中心にしていただいた方が・・・個人的には嬉しいかなぁ。

ただ、そうは言ってもギターはカッコイイですし、雰囲気はバッチリ出ているし、これはこれで良いんですけどね〜。ただ上の2曲の印象が強すぎる・・・ということで(苦笑)。

「EXPECTATIONS」
「YOU AND I」よりこちらの方がメロディーは書けている気がしますね。演奏の小気味よさでは「YOU AND I」かもしれませんけど。
ただ、こういったグルーヴも出せると言うのは強みでしょうね。
アルバムが今から楽しみです。

さらに
視聴→ YouTube
「LET GO」とう言う曲です。また違った雰囲気の曲でいいですね〜。

視聴→ YouTube
ライブで見ると「YOU AND I」カッコイイですね・・・。
それにしても・・・凄いパフォーマンスですね。ヴォーカル・・・イギーポップかアット・ザ・ドライヴ・インかって感じです。
cut off your hands 3
 













いつもは「これ、音楽的には凄くいいと思うけど売れないだろうなぁ。」と思って紹介するバンドも多いのですが(苦笑)、このバンドは充分可能性を持っていると思いますね!単純にカッコイイですからね!まぁ、実際NMEやSPINでも紹介されているわけですし・・・僕がとやかく言うより、そっちの方がよっぽど説得力高いですからね(苦笑)。

今回は、今後さらに注目を集めるであろうニュジーランドのギター・バンド、CUT OFF YOUR HANDSをご紹介しました。

Cut Off Your Hands
Still Fond/Closed Eyes [7 inch Analog]


GIMME SHELTER

「どっちがお好き」

ある曲の、原曲とヴァージョン違いを取り上げるこのコーナー、
今回もカバー曲を取り上げたいと思います。

またまた間が空いてしまいましたが、パティ・スミス
カバー・アルバム「TWELVE」第4弾です。
今回は4曲目に収録の「GIMME SHELTER」を。










今回もパティ・スミスのヴァージョンから書いていきたいと思います。
原曲はロックを代表する、最高にクールで最高にカッコイイ曲なのですが、わりと原曲に忠実なカバーです。

テンポ的にも原曲とあまり変らないのですが、この曲を原曲と同じテンポで演奏するとわりと緩くなってしまいがちだと思うのですね。結構リズムもすかすかだし。
でも、全然緩くならないんですよね。
緩くならない一番の要因は勿論パティ・スミスのアーティスト性によるところが大きいと思うのですが、さらにこのカバー・ヴァージョンはトム・ヴァーレインとレッチリのフリーがゲスト参加しているんですよね〜。外部による刺激もギュッと演奏を引き締めているのかもしれないですね。
あまりガチッとならず、ゆたっりとしたテンポにもかかわらず、良い感じで緊張感を保った好演奏ですね。グルーヴ感も素晴らしいです!

あと、この曲はヴォーカルがイマイチだと成立しないでしょうね。
ヴォーカルに魅力がないと一気につまらなくなる楽曲だと思うのですが、そこはさすがパティ!!
カッコイイですよ!!
ヴォーカルのかっこよさという意味では、このアルバムの中でも最高じゃないでしょうか!!

試聴→ クリック



そしてこの素晴らしいカバーの原曲を世に送り出したのが
ローリング・ストーンズです。












天下のローリング・ストーンズの代表曲の1つなので、わざわざ”ローリング・ストーンズです。”なんていう必要も無いかもしれないですが(苦笑)、それはともかくメチャクチャカッコイイですよね!!
クールだけどぶっ飛んでいるし、渋いんだけどいまだに新しいという・・・凄い曲です。

69年リリースの名盤「LET IT BLEED」に収録されているナンバーです。
ジャガー/リチャーズの才能が最も爆発していた時期ですね。

出だしのギターからしびれますね!!
ミック・ジャガーのソウルフルなヴォーカルも最高です!!
そしてグルーヴも凄いですよね!
パーカッションが効いているとはいうものの、これだけスカスカのドラムで最高のグルーヴを作ってしますチャーリー・・・さすがです!!

これだけ、やばい空気感を作ってしまう楽曲なんてそうはないですね。
ソウルもブルースもロックもぶち込んで、全部を越えてしまっている名曲だと思います。

試聴→ YouTube
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3つ目にある視聴、72年のライブですがオープニングは「どうかな?」と思わせますけど、バッチリ立て直してますね。やっぱりミック・ジャガーカッコいいわ。

いや〜、凄い!としか言いようがないですね。

ちなみに今まで「TWELVE」の1曲目から4曲目までを順に取りあげてきましたが、全曲取り上げるわけではありませんので・・・一応(苦笑)。あと2〜4曲ぐらいはやるつもりなので、時間がございましたらお付き合いください(笑)。

Twelve
トゥエルヴ
Let It Bleed

AIRIEL / THE BATTLE OF SEALAND

新人さん、いらっしゃ〜い。オヨヨ。










日本盤のライナーノーツによると、このアルバムがデビュー・アルバムとは言え活動歴は10年にも及ぶバンドのようです。

シカゴを拠点とした4人組のバンドです。
音楽性はずばりシューゲイザーです。
これでもかと言わんばかりにシューゲイザーです(笑)。
基本的にはマイ・ブラや初期のライドをイメージしていただければ良いと思います。

マイブラほどアート性は高くなく(まぁ、マイブラよりアート性の高いシューゲイザー・バンドなんて出てこないでしょうけど)、ライドほど爆発力はないですが、その中間あたりでなかなかおいしいところを突いてくるなぁというのが僕の印象です。
あまり褒めているように聴こえないかもしれませんが、私なりに褒めてます(苦笑)。

マイブラにしても初期のライドにしてもシューゲイザーと呼ばれるバンドでありながら、シューゲイザーという枠組みを飛び越えていたバンドだったわけです。その点このAIRIELはどうかと言えば、良くも悪くも凄くいいシューゲイザー・バンドという枠を飛び越えてはいないなぁという印象はあります。しかしそれがゆえにシューゲイザーというジャンルの音を愛している方には非常にアピールする音になっているのではないでしょうか。

とにかく気持ちいいですよ!!
シューゲイザー好きなら、きっと気持ち良いんじゃないかなぁ。

どこか頼りないんだけど、繊細で甘く切ないメロディー。
時には繊細で時には爆発するギター・ノイズ。
手数の多いどたばたドラム(初期ののライドのような)。
時折出てくるデジタル感(ポスト・ロック感)。

シューゲイザー・フアンの期待を裏切らないであろう楽曲と音が満載です。


試聴→ MySpace

01.THINKTANK
ポップかつアグレッシヴなナンバーで幕開けです。

02.THROWN IDOLS
ギター・フレーズは見事なまでにマイブラしています(笑)。
曲全体の感触としてはマイブラよりハードですね。
疾走感が気持ち良いナンバーです。

03.SUGAR CRYSTALS
この曲はビートや音色がエレクトロ / ポスト・ロック風ですね。
浮遊感のあるポップ・ソングで一時期のコーネリアスっぽくもありますね。それをもうちょっとシューゲイザー風にした感じの曲です。

04.YOU KIDS SHOULD KNOW BETTER
フィードバック音、リバーブがかったヴォーカル、サイケデリックな要素満載の8分に及ぶ大作。
視聴→ YouTube

05.MERMAID IN A MANHOLE
ドライブ感のあるナンバーですね!メンバー曰く「マンチェスターっぽいダンス・ビートがやりたかった。」と言うことですが、全体的にマンティスターっぽいと言う感じの曲ではないです。しかしグルーヴ感のあるナンバーでカッコイイですね!
ライナーにはスワーヴドライヴァーにも通じると書いてありますが、確かに初期のスワーヴドライヴァに通じるものがあると思います。
ギターもいいですよ!
視聴→ YouTube (ヴォーカルは何のことかイマイチわかりませんが、サイケ感とドライヴ感は味わっていただけると思います。)

06. STAY
アコースティック・ギターにストリングスが絡んできたりして、今までの曲と少し違った感触で曲が始まります。
北欧っぽい感じですね。ひんやりとした光景が似合いそうな美しい楽曲です。アルバムの中の良いフックになっています。

07. PEORIA
浮遊感のあるサウンドと切ないメロディーが印象的なナンバー。「Stay」と同じくこーリーというメンバーが書いているらしいのですが、確かに共通する感覚を感じますね。
視聴→ YouTube

08.THE RELEASE
疾走感のあるナンバーです。
こういう疾走感のあるシューゲイザー・ナンバー・・・わたしのツボです。
ギター弾きたくなってきますね。

09.RED FRIENDS
浮遊感溢れるナンバー、かつサビのメロディーはキャッチーでまさにシューゲイザーと言った感じの楽曲です。
例えば最近このブログでも書いたハード・ファイやスーパー・ファーリー・アニマルズなどと比べて、どちらがメロディー・メイカーの才能があるかといえばハード・ファイやSFAだと思うんですね。シューゲイザーってある程度センスがあれば雰囲気は作れてしまうジャンルというところもあると思いますし。
ただ、ここで聴く事ができるメロディーや音のセンスはシューゲイザーが好きならバッチリはまってしまうのではないでしょうか。
センスは抜群だと思います。

10.THE BIG MASH−UP
やっぱりサイケデリックなバンドはアルバムに何曲か長い曲がないと(笑)!!
10分を越す大曲です。音の洪水に浸れるナンバーですね。後半のラウドなギターは音に浸ると言うより、音に溺れていく感じですね!
パーカッションが上手く効いています。

11.SEALAND
ラウドなギターが大暴れしたあとに、美しく幻想的なナンバー心を癒してくれます。

12. 500 DEEP
サビの感じがライドっぽいですね。・・・というか90年代前半はこういう感じのメロディーを歌うバンドがいっぱいましたけど。異常にリバーブがかっているところもシューゲイザーって感じですね。ちなみに日本盤のボーナス・トラックです。


どうですか?
シューゲイザー・好きの方なら結構ツボに入る部分があるのではないでしょうか?!

The Battle Of Sealand


BUTCHER BLUES FOUNDATION

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはBUTCHER BLUES FOUNDATIONです。

butcher blues foundation1











NMEのHPで見つけたロンドン出身の4人組のバンドです。
いつものごとく、どういったバンドなのかインフォメーションは全くわかりませんので(苦笑)、音の感想のみです。

ロックですね!!
男から人気出そうな気がしますね〜。
名前からして男臭そうですけどね(笑)。
ルックスも良く言えば男臭い・・・悪く言えば・・・いや悪く言うのは止めておきましょう(笑)。

BUTCHER BLUES・・・って言うのはカサビアンから取っているんでしょうか。そう考えれば・・・こう・・・あまり清潔感がない・・・ヴィジュアルも・・・それなりに納得・・・いやいや失礼ですね。

基本的にはロックを基本として、パンク、ブルースなどからの影響を感じさせるバンドなのですが、無骨でありながら泣きのメロディーもいいですし、音楽性も結構幅広そうですし、期待出来そうですね!!
バンドの全体像をこれ以上上手く説明できないので早速音を!!

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試聴→ MySpace

「RIDE IT OUT」
この曲はTHE MUSICのようなグルーヴを持った曲です。
他の曲を聴く限りこういうグルーヴがバンドの本質かと言えば違うような気もするのですが、いや〜これはこれでカッコイイですね!!ダンスですね!!ダンス!!盛り上がりそうだなぁ〜。
ギュイン・ギュインのワウ・ギターもいいですが、ヴォーカルがいいですね。ロックを感じさせてくれますね。このヴォーカルは。歌詞も知りたいなぁ。
視聴→ YouTube (音は悪いです)

「A BIG SURPRISE」
この曲はストレートなギター・ロックですね。
この曲は少し切ないメロディーが印象的ですね。たぶん、この感じがこのバンドの核じゃないかなぁと思います。外れていたら笑ってやってください(笑)。
やっぱりヴォーカルいいですね。こう飾りっ気がない感じとか・・・ちょっと疲労感を感じさせるとことか・・・。
比較の対象が凄すぎるかもしれませんが、ジョン・レノンでもカート・コバーンでも疲れている感じってあるじゃないですか。そういうヴォーカルが個人的には好みなもので。

「MAYBE IT'S WRONG」
この曲も「A BIG SURPRISE」同様ストレートなギター・ロックですね。
何て言うか・・・男っぽいカッコ良さですよね〜。男も惚れるみたいな。
ギターのザクザクした感じも渋い&カッコイイし。
でも、この曲はもうちょっとスマートなアレンジにしたらストロークスがやっても似合いそうですね。まぁ、ヴィジュアルを見たらストロークスとは全く結びつきませんけど(笑)。

「ON ME」
この曲はブルース・テイストの強いナンバーです。
ダルイ感じのグルーヴがこれまたカッコイイですね〜!
若者風に言うと
「ヤバイ!!」
って感じですね(笑)。
特に中盤から後半にかけての演奏はなかなかですね。

bbf3









どうですか?カッコイイですよね〜!!
4曲ともそれぞれ魅力のある楽曲だと思いますし、ロック!!って感じですよね。
ヴォーカル、メロディー、バンドのグルーヴ、それぞれに魅力がありそうですし楽しみです。

この4曲はデモらしいので、作品がでることになったらどう進化したものを聴かせてくれるのかも楽しみですね。

今回はNMEのHPで見つけたロンドン出身のギター・ロック・バンドBUTCHER BLUES FOUNDATIONをご紹介しました。

HARD-FI / ONCE UPON A TIME IN THE WEST 後半










(KID D の独り言)
ファースト・アルバムがUKでは大ヒットし、期待されたハード・ファイのセカンド・アルバムですが期待以上の作品と言っていいのではないでしょうか。

まず驚いたのが各段にスキル・アップされていることでした。
メロディーもアレンジもしっかり練られていて、大幅に進歩していますね。風格すら感じさせる作品です。それでいて、ハード・ファイの魅力の1つであるリアルな現実や哀愁を感じさせるエモーションも健在です!!
つまり根本的な立ち位置は変らずに、音楽的なスキルが大幅にアップしたという理想的なセカンド・アルバムだと思います。

根本的な立ち位置は変らないと書きましたが、方向性には若干の変化がありますね。
ファースト・アルバムが退屈な日常やくそったれな毎日を感じさせる作品だったとしたら、こちらは喪失感を感じさせるものが多いですね。
普通、喪失感がモチーフになると暗い作品になりがちだと思うのですが、それ以上の闘志、それ以上のガッツで全く暗い気分にならないですね。
聴き終わった後には、非常に前向きな気分にさせてくれる作品です。
このエモーショナルで高揚させてくれるメロディーは凄い!!気持ちいい!!
マニックスのような国民的バンドとしての道が大きく開かれたんじゃないかなぁという気がしますね。

リアルな現実とそこから抜け出そうとする闘志。
非常に頭の悪そうな表現ですけど、ざっくりと言ってしまえばハード・ファイの魅力はそういうところだと思います。

試聴→ MySpace
試聴→ http://www.amazon.com/Once-Upon-Time-West-Hard-Fi/dp/B000UYX594/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=music&qid=1194876306&sr=1-1

01.SUBURBAN KNIGHTS
これは盛り上がりますね!!
サビのコーラス部分はライブで大合唱になっている光景が目に浮かびますね。
退屈でしみったれた日常の中で、ロックして歌を歌うという歌詞なのですがこれも盛り上がりますね。ハード・ファイの1つのアンセムとなりうる強力な楽曲です。

02.I SHALL OVERCOME
これも強力なナンバーですね。
ファーストの楽曲以上にへヴィな感触を持ったナンバーです。サビのメロディアスで哀愁を感じさせるメロディーも素晴らしいです!
そしてサウンド面も成長の大きさを感じさせてくれますね。
アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターの絡み、ダブの要素(軽くですが)、効果的なフィード・バック音、全てが有機的に結びついています。
ストリングスはやりすぎというか、盛り上げすぎかなぁとも思うのですが(笑)、ただハード・ファイの場合、やりすぎ感も気持ち良いんですよね〜。ただ、その辺がNMEには受けない理由の1つかなぁという気もします(苦笑)。

03.TONIGHT
ピアノとへヴィなビートが印象的な暗めのナンバーです。
ただサビになると高揚感があるんですよね〜。この曲もストリングスがかなり盛り上げますね。
それにしてもアレンジ能力の向上は本当にすごいです。

04.WATCH ME FALL APART
哀愁たっぷりですね。
それもハード・ボイルドな男気たっぷりな感じの。

05.I CLOSE MY EYES
全曲の哀愁たっぷりな雰囲気から、一転してへヴィなベースが鳴り出す瞬間・・・・カッコイイです!
重量感たっぷりでグルーヴがうねるロック・ナンバーです。
ライブでいっしょ「ニャー、ニャー」歌いたいです(笑)。

06.TELEVISION
このアルバムの中では疾走感があるほうですね。
サビのクラッシュな感じのメロディーが異常に気持ちいいです!!
拳を突き上げたくなりますね!

07.HELP ME PLEASE
アコースティックなスローナンバーです。
元々メロディーのいいバンドでしたけど、メロディー・メイカーとしての飛躍も凄いですね。このアルバムは。この曲もメロディー・メイカーとしての才能が存分に発揮されています。

08.CAN'T GET ALONG (WITH YOU)
この曲もメロディーいいですよね〜!!凄い!!
これもライブ盛り上がりそうですね。イギリスは間違いなく合唱でしょうね。

09.WE NEED LOVE
こうやって改めて曲を聴いて感想を書くと思うのですが・・・捨て曲が無いですね!
バーミンガムでもロンドンでもリヴァプールでもグラスゴーでもニューヨークでもワシントンでも・・・どこでも今必要なものは愛というシンプルなメッセージの歌です。
飾らず本音を歌うところも魅力ですね。

10.LITTLE ANGEL
出だしから力強いホーンがいいですね。盛り上がります!!
アドレナリン出まくりそうですね(笑)。

11.THE KING
このアルバムのキーとなる楽曲です。
へヴィーなアコースティック・ナンバーです。
昔はこの街のキングだったのに、今では無意味な存在だと言うことが歌われているのですが、多分成功はしたけど心の中にある空虚さがモチーフになっているのだと思います。
アルバム全体のへヴィーなトーンも、そんな心境の変化が大きく関わっているのでしょうね。

12.YOU AND ME
ラスト・ナンバーは疾走感あるナンバーで、やはりサビでの盛り上がりがカッコイイです!!


いや〜、全曲いいですね!!
本当ここまでの作品をセカンドで完成させるとは!!

好みで言えば、もう1つ2つやんちゃな曲もしくはダンス・ナンバーが欲しかったという気もするのですが、まぁ些細なことですね。
傑作と言っていいと思います!!


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト
Once Upon a Time in the West

HARD-FI / ONCE UPON A TIME IN THE WEST 前半










KID D(D)
: 今回は全英1位を獲得したハード・ファイのセカンド・アルバムを取り上げたいと思います。

KID A(A) : ハード・ファイ、フォーーー!!

(D) : ・・・。

(A) : ・・・。

(D) : ・・・。

(A) : 何か言えよ!!

(D) : 呆れてるんですよ!だいたい今やレイザーラモンは半分プロレスラーですよ。いまどきハード・ゲイ・ネタなんて誰もやらないですよ!!

(A) : そんなの関係ない!そんなの関係ない!!

(D) : 恥ずかしいからやめてもらえますか。だいたいギャグをぱくっても恥ずかしくないのってブームになるちょっと手前ぐらいなんですよ。

(A) : そんな事ぐらいで恥ずかしいとか言っているようじゃ、ハード・ファイを聴く資格はないね。

(D) : どういうことですか?!

(A) : この時流に流されない我の道を突き進む精神を見習えと言ってるんだよ!人目を気にして恥ずかしいとか言っているようじゃ全然駄目だよ!

(D) : あなたが一番時流に流されているじゃないですか!!

(A) : まぁ、そういう解釈もあるかもね。とにかくハード・ファイは偉いよ。男だよ!

(D) : そうですね。音楽的には成熟しつつ、その根底にある精神は全く変らないと言う素晴らしい作品ですね。

(A) : ハード・ファイってある意味ダサいバンドなわけじゃない。

(D) : いきなり際どい発言ですね。

(A) : 俺はそう思うんだよ。レゲエ、ソウルの影響を感じさせるけど最先端の音を鳴らしている訳じゃないし、メロディーはベタだし。でも、この日常の不満や孤独を真正面からエモーションに歌う。この正面突破の姿勢は潔いし気持ちいいね。

(D) : 確かにファースト以上に真正面からぶつかっていますね。デビュー当時はDISCOプラスSKAでDISKAなんて言われていましたが、このアルバムを聴くとDISKAなんて言葉が全くハード・ファイの本質を射抜いていなかったことがわかりますね。

(A) : じゃ、何が本質なの?歌?

(D) : ガッツですよ!!

(A) : ・・・。ガッツ?

(D) : ガッツ!!

(A) : それは・・・冗談で言ってるの?

(D) : 本気に決まってるじゃないですか!今作は前作と比較すると、孤独感や暗さ、憂鬱を感じさせる作品じゃないですか。

(A) : そうだね。

(D) : しかし、聴いている者を落ち込ませるよな感じじゃ全然無いし、メロディーははっきりしていて力強いですよね。

(A) : まあね。泣ける曲もあるけど、落ち込んだりはしないね。

(D) : 闇だろうが、孤独や疎外感だろうが、退屈な日常だろうが、そこから這い上がろうとするガッツですよ!!そのガッツがリアルなミュージックを求めてるんですよ。だからこそのダンス・ミュージックであったり、パンクであったり、レゲエであったりするんですよ。そして、この真っ直ぐでエモーションな歌を求めているんですよ!

(A) : ようするに真っ直ぐでエモーションな歌と、それを支えるリアルなサウンドが素晴らしいんであって、新しいサウンド云々ではないという事でしょ。

(D) : ・・・まぁ、そういう言い方もも出来るかもしれませんね。とにかく哀愁たっぷりの曲でも変に黄昏ていなくて力強いんですよね。この肯定的な気分にさせてくれる力強いメロディーがあれば、このバンドは大丈夫でしょうね。

(A) : でも最初はやんちゃな曲が少ないって嘆いていたじゃない。

(D) : まぁ、最初に聴いた時はそういう印象もあったんですけどね。大人しくなったのかなぁという。でも2回、3回と聴くうちに、根底にあるガッツは何も変っていないと思いましたし、サウンドやメロディーのクオリティーで言ったら大きく成長した傑作だと思いますね。

(A) : 確かに曲もアレンジも随分しっかりと作られているね。その点はすごい成長だね。

(D) : ガッツでしょうね。

(A) : もう、それはわかったよ。OK牧場だよ。

(D) : ・・・それはガッツだけに・・・ですか?

(A) : 聞くな!!

(D) : 結局今回も寒いギャグに始まり、寒いギャグに終わっただけじゃないですか・・・。

試聴→ MySpace
試聴→ http://www.amazon.com/Once-Upon-Time-West-Hard-Fi/dp/B000UYX594/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=music&qid=1194712574&sr=1-1

視聴→
YouTube

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト
Once Upon a Time in the West

SUPER FURRY ANIMALS / HEY VENUS !

今回フリー・レビューで取り扱うCDはこれ!!










ようやく聴きました!!
スーパー・ファーリー・アニマルズ(以下SFA)の新譜
リリースは1ヶ月半・・・2ヶ月近くと言った方が正確でしょうか、とにかく結構以前にリリースされていまして、随分と時間が経っちゃいました。リリースされてすぐに購入したのですが、長い間封も開けず放置したままでして・・・「せかっく買ったCDを、封も開けずに聴かないなんて音楽フアンじゃない!」なんて昔は思っていたのですが・・・自分がこんな状態になるとは・・・。

で、とにかく聴いたのですが・・・素晴らしい!!
これは素晴らしい!!SFAは一貫して素晴らしい活動を続けていますし、SFAの作品にハズレなしというのはSFAフアンの多くが持っている認識ではないかなぁと思います。多少の好き嫌いはあれど、一貫して地に足の着いた活動&高いクオリティーの作品をリリースしてきたバンドです。
ただ前作の僕の印象は若干鮮度が落ちてきたかなぁという気がしていたのですが(それでも素晴らしい作品だったのですが)、今回はまたメロディーの鮮度がぐっと上がった気がします。

そうかといって特別新しいことをしているわけではないんですよね。いつも通り程度に新しいタイプのものもありますけど、基本的にはSFAらしい作品だと思います。むしろ前作の方がその点は新鮮だったかもしれません。ただ近作の方が1曲1曲の鮮度が高い感じがします。

もともと今作は「今まで以上にクレイジーでエネルギッシュな作品になる。」という発言があったのですが、完成した作品は非常にバランスの取れた作品になっています。サイケデリックあり、メロウな楽曲あり、ハチャメチャなものもありです。作っていくうちに徐々にコンセプトが変っていったのでしょうが結果良かったのではないでしょうか。バラエティに富んでいながら非常にすっきりした(1曲1曲の良さが際立った)素晴らしいアルバムに仕上がっています!!

それにしても、このバンドの持っている独特のサイケデリック感と、ロマンティックと言っていいほどのメロウなメロディー、ユーモア感覚とメッセージ性の高い言葉、それらが一体となった彼らにしか持ち得ない創造性というのは貴重ですよね〜!

試聴→ MySpace
試聴→ http://listen.jp/store/album_4580212950035.htm


01.THE GATEWAY SONG
元気いっぱいのロックン・ロールで幕開けです
40秒ほどの楽曲なので、まさにオープニング・ソングと言って感じですね。

02.RUN−AWAY
ビーチ・ボーイズ風の美しいメロディーを持った楽曲です。<BR>ひたすら美しい!素晴らしいポップ・ソングです
視聴→ YouTube

03.SHOW YOUR HAND
この曲もビーチ・ボーイズ路線です。こちらの方が全体的に悲しいムードの包まれていますね。歌詞は「RUN−AWAY」の方が悲しいですけど。この2曲は完璧なポップ・ソングですね!
視聴→ YouTube
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05.NEO CONSUMER
勢い溢れるナンバーです。たぶん最初の段階ではこういうタイプの曲がもっと多く収録されるはずだったのではないかと・・・勝手に予想しております(笑)。元気いっぱいのドラムに始まり、テンション大上昇のサビのコーラス!いや〜、これはライブで盛り上がるでしょうね〜!!
ざっくりと書けば現代に対しての批評精神が出た歌詞なのですが、シリアスになりすぎず、どこか投げやりな感じが気持ちいいです。

06.INTO THE NIGHT
この曲も勢いいいですね!ただこういうガツンと勢いのあるナンバーでも奇妙な感覚と素晴らしいメロディーを失わないのはさすがですね。
それと歌詞もカッコいいんですよね〜!歌詞カード読みながら聴いていただくと、よりテンションが上がるのではないかなぁと思います!
スペーシーなところがあるせいか、ボウイっぽいなぁとも思います。

07.BABY ATE MY EIGHTBAL
まだまだ勢いよく行きます!!5曲目からの3曲は異常にテンション上がりますね〜(笑)!
基本的には単純な曲だと思うのですが、このバンドが持っている独特のグルーヴ感と仕掛けの多さで飽きさせません。

09.SUCKERS!
後半もはっきり言って凄いです!!
名曲ぞろいですよ!皆様(笑)!!ひたすら色々なものに対して”くそったれ”といっている曲なのですが、これがメチャクチャ美しい曲なんですよね〜。もう、美しさのあまり涙が出てきそうな名曲です!!勿論くそったれっとただ言っているわけではなくて・・・まぁ、ほとんどはくそったれと言っているだけなんですが、そういうくそったれな世界を飛び越えて行きたい。新しい世界を始めたいという彼らのロマンティックな資質が出ている詩でもあります。

10.BATTERSEA ODYSSEY
この曲もいいですね〜!!
60’Sポップな雰囲気の曲ですが、奇妙なアレンジも全開、ユーモアや皮肉も効いていて魅力いっぱいの曲です。このユーモアと切なさが上手く入り混じった感じがいいですね。楽しいけど物悲しいみたいな。

11.LET THE WOLVES HOWL AT THE MOON
この曲もメチャクチャ美しいメロディーのスロー・ナンバーなのですが、言葉はすごく力強いものでその組み合わせがこのバンドの面白さの核となっています。
ちなみに甘く美しいメロディーを歌っている歌では、ヴォーカルはブラーのデーモンに似ていますね。



ロッキン・オンの9月号のインタビューで、こういうことを言っています。<BR>「美しいプロテスト・ミュージックと楽観主義を伴ったプロテスト・ミュージックにロマンスを感じているところはあるかもしれない。」これですよね!!SFAの魅力を最も上手く表現している言葉じゃないかなぁと思います。歌詞を読んでいくと、皮肉やもっと言えばニヒリズムも感じるのですが、それでいて楽観主義なところを感じますし、最終的には美しいサウンドとロマンティックな希望を持ったプロテスト・ミュージックになっているんですよね。ニヒルな感じを吹き飛ばす楽観主義なロックン・ロールが最高に気持ちいいですし、ニヒルな認識を超えていこうとするロマンティズムが美しくて泣けます!!

いや〜、あまりにいいアルバムなので改めてSFAの素晴らしさを再認識し、ちょっと熱くなっています(笑)。UKの至宝と言っても過言ではないSFA。UKロック好きで一度も聴いたことが無いという方は、是非1度聴いてみてください!!

ヘイ・ヴィーナス!
Hey Venus!

PICO VS ISLAND TREES

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはPICO VS ISLAND TREESです。

pico vs 1






ノース・キャロライナ出身の5人組です。
情報が全くないのでひょっとしたら間違っているかもしれませんが、2004年にアルバムを1枚リリースしているようです。

音楽性はと申しますと、ギターポップですね。
とりあえずギターを持ってポップな歌を歌おう・・・みたいな感じではなくて、かなりしっかりした音作り&曲つくりをするバンドです。

今回MySpaceの4曲をご紹介するわけですが、基本的にはちょっと地味かなぁという気もしました(笑)。でも、そのうちの1曲が「これはFMとかでガンガンかかっても不思議じゃないなぁ。」という曲があったのと、全体的にスキルの高さを感じたので取り上げることにしました!

根本的なメロディー作りは勿論、コーラス、アレンジも非常に細やかでしっかりしたものがありますね。

今回はいつもより早めに曲紹介を。

pico vs 2










試聴→ MySpace
「OPEN DOOR」
この曲が飛び抜けていいかなぁと思います。
イントロのギターのコード感、サビ前の「ジャラン」というギター、素晴らしいコーラス・ワーク、シンセやマンドリンが入ったりと聴き所がいっぱい詰まった楽曲なのですが、なんといっても歌メロが素晴らしいですよね〜。特にお気に入りなのはギター・ソロ直後のメロディーです!!切ないですね〜。ちょっとトッド・ラングレンとかパイロットを思い起こす・・・と言っては大袈裟でしょうか。あっ!レンブランツの方が近いかも。いや〜、とにかくいいメロディです!
この全体的に漂う切ないムード、サビの盛り上がり、これは絶対日本人好みだと思うんですけどね〜。もう日本で受けなかったら、一体どこで受けるんだ!という気さえしますね(笑)。
いや〜いい曲です。このレベルの曲を連発してくれたら、ある程度のブレイクは充分望めると思います。

「LOVE AGAIN」
この曲もポップでいいです!こっちの方が元気がいいですね。
演奏もしっかりしているし、歌もしっかりしているし、コーラスもいいですしね。それにメロディーもべったりしていなくてセンスがいいですよね。何気に切ないというさりげなさが良いです。
その分掴みが弱いかなという気もしますが・・・まぁポップで元気もあるし大丈夫ですよね(笑)?
ストレートなポップ・ソングですが何度も聴いた方が味が出てきますね。

「OTHER LIVES ROUGH MIX」
スローな歌ものです。
いや〜、歌上手いですよね。やっぱりメロディが良いですし、この曲はヴァイオリンも効いていますね。ただ・・・まぁ僕好みの曲では無いんですね(苦笑)。でもこの曲が一番好きという方もおられるかもしれませんね。OLの方とか・・・いや勝手な思い込みですけど(苦笑)。

「CAUTION DEMO」
下の2曲はデモ・ヴァージョンということで若干上の2曲と比べると音がラフですね。
まぁ普通のバンドと比べると、アレンジなんか凝ってますけどね。マンドリンやホーンも入ったりして。
この曲は上の3曲に比べるとメロディが弱いかなという気がするので、デモではなくて完成版でどういう雰囲気になるのか聴いてみたいですね。

pico vs 3








いや〜、本当に上の3曲のメロディーのクオリティーが揃えばブレイクも見込めると思うんですけどね〜。あとはライブでもこのクオリティーの歌と演奏を披露してくれるかどうかと、このクオリティーの曲を揃えられるかどうかでしょうね。「OPEN DOOR」は作品で持っておきたいので頑張ってほしいなぁ。

今回は、非常にメロディーのいいノース・キャロライナ出身のギター・バンド PICO VS ISLAND TREES をご紹介しました。

RADIOHEAD / IN RAINOBOWS

radiohead in







遂にレディオヘッドが動きましたね!!
それもかなり唐突に!そして革新的な方法で!!

ニュー・アルバム「IN RAINBOWS」のDISC-1が(CDは2枚組なんですよね?(追記)これはボックスのみの話でしたね。通常CDは1枚組みです。)、ダウンロードのみで先行販売となったわけですが・・・この辺の詳しいことはもう皆さん知ってらっしゃいますよね?
で、とにかくDISC-1の10曲を聴いたので感想をさらっと書いていこうと思います。
ちなみにCDが出たら、しつこいほどたっぷりと書こうと思っております(笑)。

今作はレディオヘッドにとって大きな変化を遂げた作品だと思います。
まぁ、今月のロッキン・オンで早くも大々的に取り上げてられましたが、大まかな感想は僕も同じような感じですね。
とにかく力みが無くなっているし、曲はコンパクトですっきりしているし、レディオヘッドにしては非常に温かみの感じる作品に仕上がっています。
革新的な音を求める方には肩透かしかもしれないと言うぐらいすっきりした作品です。

レディオヘッドは、トム・ヨーク本人が語っていたとおりモンスター・バンドになっていったわけです。
「OK COMPUTER」、「KIDA」の2枚のアルバムによって、ロックという音楽の限界値を超えていってくれるバンドとしての責任を背負わされたわけで、トム・ヨーク本人がレディオヘッドであることの辛さを感じてしまうところまでバンドは大きくなってしまったわけです。
「OK COMPUTER」という凄まじい限界値を作ったにも関わらず、次に「KID A」というこれまた凄まじい新たな限界値を作ったことで、また次の新たな限界値をレディオヘッド自身が作ってくれるだろうという期待を一身に受け、またメンバー自身もそういう新たなモンスターを作らなければ!といった気負いやプレッシャーを持っていたのではないでしょうか。

しかし、このアルバムにはそういった気負いは感じません。
モンスターとしてのレディオヘッドではなく、ただただ優れた音楽を奏でる1バンドとしてのレディオヘッドをメンバー自身が受け入れた初の作品ではないでしょうか。
この作品に風通しの良さを感じるのは、メンバー自身がモンスターとしてのレディオヘッドではなく、バンドとしてのレディオヘッドを受け入れたからなのではないでしょうか。

そういった意味で、この作品はレディオヘッドの中でもとても重要になる作品なのではないかなぁと感じています。

さらっと書くと言った割には、くどい感想を書いてしまいましたね(苦笑)。
これでCDが出て、たっぷりとなんてことになったらどうなることやら・・・我ながら「ふぅ〜・・・」って感じです(笑)。

そんな事はともかく(笑)、世界No.1ロック・バンドによる素晴らしいメロディーと、素晴らしいハーモニーと、素晴らしいビートと、素晴らしい音がここにはあります。それもここにあることが当たり前かのように。まるでここにその音が存在するのが当たり前かのように。それが素晴らしい!!

つまりロック・シーンに対しての革新性はないかもしれませんが、レディオヘッドとしては常に自分たちを見つめそして前進して行っている。そういう手応えを感じます。


ではでは曲ごとに・・・こちらは本当にさらっと(苦笑)。

1.15 STEP
10曲中最もビートの効いた&エレクトロ /クラブの色が強いナンバー。
今までのこの手のナンバーとはビート感が違うので新鮮ですね。
試聴→ YouTube

2.BODYSNATCHERS
カッコイイ!!文句なくカッコイイギター・ロックです!!
よくあるAメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビというような構成ではなく、1部と2部に分かれているナンバー。
1部はグルーヴィーなギター・ロック。生のギターとドラムながらループしていくような感覚すら持っています。ギターはギュインギュイン鳴ってます。2部はトムの胸を締め付けるようなヴォーカルで、アレンジはヴォーカルを引き立たせる為か平坦に抑えています。ラスト部分はまたギターが活躍!!
この曲の雰囲気が変る瞬間がスリリング!!
試聴→ YouTube

3.NUDE
これはレディオヘッド・フアンの中では昔から(OK COMPUTER期のツアーから)有名な曲ですね。
ようやく作品化されました。巷では昔のヴァージョンの方が好きといった声もあるようですが、やっぱりいい曲ですね。改めて聴くと。トム・ヨークのヴォーカルを最も堪能できるのもこの曲ではないでしょうか。
試聴→ YouTube

4.WEIRD FISHES / APPEGGI
ギターのアルペジオとドラムを軸にベース、コーラスが絡むナンバー。
以前のライブでは、もっとミニマルでエレクトロなヴァージョンで演奏されていたときもあったのですが、今回のヴァージョンの方が歌が引き立っていますね。サウンド的には違うヴァージョンも好きでしたが。
試聴→ YouTube

5.ALL I NEED
美しいメロディーを持ったバラード。シンセの音が新鮮ですね。
ピアノが入ってぐっと盛り上がるところもいいです。
試聴→ YouTube

6.FAUST ARP
アコースティック・ギターとストリングスにのせてトムが淡々と歌うナンバー。
試聴→ YouTube

7.RECKONER
これって昔、ギュインギュインのギター・ロックだった曲ですよね。思いっきり違う曲になっていますね。見る影もないというか・・・。ビックリです!昔のちょっといびつでカッコイイギター・ロック・ヴァージョンも良かったですが、今回のヴァージョンもいいですね。悲しいメロディーとトムのファルセット・ヴォーカルがはまります。お気に入りのナンバーです。
試聴→ YouTube
視聴→ YouTube (昔のヴァージョン)

8.HOUSE OF CARDS
穏やかな曲ですね。曲のベースとなっちるのはギターによる弾き語りです。ドラムもありますし、ベースも途中から入りますし、他にも色々な音が鳴っていますが、基本はギターと歌です。
試聴→ YouTube

9.JIGSAW FALLING INTO PLACE
アルバムの中では比較的アップ・テンポなギター・ロックです。
こういう割と普通のギター・ロックを聴くと余計にレディオヘッドの凄さを実感しますね。
アコースティック・ギターのストローク、効果的なアルペジオ、引き締まったドラムのビート、それらの音の構成力が抜群ですね。トムのヴォーカルもカッコイイ!
試聴→ YouTube

10.VIDEOTAPE
美しく悲しげなメロディーをピアノに乗せて歌う名曲。
途中からドラムとコーラスが入りますが、過剰にドラマティックにならないところが美しいピアノとメロディーを引き立たせていますね。
視聴→ YouTube
視聴→ YouTube
 

やっぱり1つ1つの音の構成力でいえば立っているステージが違うって感じはしますね。
CDの通常盤は来年の1月リリース予定・・・と言うことで良いんですかね?BOXだけではなく通常盤も2枚組ですよね?ってちょっとよくわかっていないのですが・・・。
とにかくもう1枚のDISCも楽しみですね!!
「IN RAINBOWS」オフィシャルサイト→ クリック
 
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