KID A + DのROCK数珠繋ぎ

KID Dが1枚のCDをピックアップ。そしてそのCDに影響を与えた作品や、影響を受けた作品などを、ピックアップしたCDに関連づけて紹介します。KID A氏も常時登場。

2008年01月

ニュー・アーティスト放談 ー後半 パーティー編ー

KID D(D) : 新人さん、いらっしゃ〜い!!さて、2つのテーマに沿って新しいアーティストを2組づつご紹介しているわけですが、今回は後半!!後半のテーマは”パーティー"です!

KID A (A) : パーティー・・・。

(D) : 何なんですか?その、あからさまに乗り気でない様子は?!

(A) : 俺と君でパーティー・・・?

(D) : ・・・言いたいことはなんとなく分かりました。言わなくていいです。

(A) : 俺も君も生活にパーティーの要素は皆無だと思うんだけど。

(D) : だから言わなくていいって言ったじゃないですか!!音楽だけでも盛り上がるんですよ!!

(A) : 聴く前に、急に気持ちが萎んできたけど、まぁいいや。

(D) : 最初に聴くアーティストは DE NOVO DAHL です。

de novo dahl





(D) : このアーティストは新人ではないのですが、最近僕がよく聴いているアーティストで、ここで紹介しようかなと。

(A) : 確かに弾けてはいるね。

(D) : 結構インディー・ポップっぽいところもあるんですけど、ディスコ・ナンバーもあって、あと、ユーモアのセンスもあるみたいで、その辺がパーティー・ロックっぽい華やかさを感じさせるなと思いまして。

(A) : へぇ〜、ユーモアのセンスがあるんだ。

(D) : MySpaceの2曲目の曲名を見て下さい。

(A) : 「CLAP YOUR PANTS SAY SHOUT」・・・。確かにおバカさんだね。

(D) : 写真もおバカのりに徹している感じがしますよね〜。

(A) : しかし曲は幅広いね〜。「DANCE LIKE DAVID」は本当にパーティー・ロックのノリがあるし、「SHAKEDOWN」はソウル・ディスコな感じで。

(D) : それも、どの曲も本当に良くできているんですよね〜。「SHAKEDOWN」なんか普通にいい曲ですよ。ちなみに全然知らなかったのですが、アルバムも1枚リリースしているようです。

(A) : そのアルバムもこんな感じなのかねぇ。

(D) : ちょっとその辺は分からないですね。ただ、MySpaceのInfluencesの欄を見て下さい。Super Furry Animals, Blur, Airといったインディー系やブリット系のアーティストから、Kinks, Beach Boysといったロック・クラシックなアーティストから、Stevie Wonder, Supremesといったソウル系のアーティストまで、まさにこのバンドの幅広さを示すチョイスですね。

(A) : たまたま、この4曲が幅広いわけではなくて、この幅広さはこのバンドの本質だろうと。

(D) : この人選から考えると、そういう気がしますね。

試聴→ MySpace

(D) では2組目のアーティストは
FOXY SHAZAM です。











(A) : あの・・・何これ?

(D) : 何がですか?

(A) : まずパーティーでもなんでもないじゃん!!

(D) : ジャケットがパーティーっぽいでしょ?

(A) : ・・・強引過ぎません?

(D) : 今回なぜAさんを呼んだかというとですね、このバンドが気になったのですが、何を書けばいいか全く分からなかったんですよ。で、Aさんを呼んで、他の3つとまとめて語ろうと・・・。まぁ、このバンドありきだったわけで・・・それでテーマも強引になったんですね。

(A) : ワケが分からないからって、俺を呼ぶの止めてくれる。

(D) : いや、だって、得体が知れないでしょ。何なんですか一体これは?!

(A) : 俺に聞かないでくれる。

(D) : 何と、このバンドもこれがセカンド・アルバムらしいんですよ。

(A) : よく日本盤を出したね。レコード会社の勇気ある決断に拍手だよ。

(D) : ただですね、ジャケットもそうですけど、基本的にはジャクソン5などのソウル・ミュージックや、ソウルなロック、そしてノリのいいロックン・ロールが音楽性の基本になっているわけですよ。ジャクソン5なんてパーティーにも良さそうじゃないですか。

(A) : まぁ、そりゃそうかもしれないけどさ。

(D) : ダンス・パーティーとか。

(A) : ダンス・パーティー?!・・・略してダンパ!!いまどきパーティーでダンス・パーティーを連想する人間なんていないよ!!いまパーティーと言えばホーム・パーティーだよ!!

(D) : どっちにしても関係ない人に言われたくないですよ!!ただ、どう考えても一番最初にイメージするのはシステム・オブ・ア・ダウンですよねぇ。

(A) : ヴォーカルはシステム・オブ・ア・ダウンよりもいっちゃってるんですけど・・・。「FRENCH PASSION ANIMALITY OPERA」のヴォーカルなんて・・・凄すぎるだろ・・・。

(D) : 怖いですね(笑)。でも忘れられないでしょ。

(A) : 忘れられないよ!!どうしてくれんだよ!!

(D) : 別にいいじゃないですか。たまには、こういう変態サウンドも楽しんだ方がいいですよ。

(A) : 違うよ!!抜け出せなくなったらどうしてくれんだよって言ってるんだよ!!

(D) : 仕方ないんじゃないですか。そういう性癖だということで・・・。

(A) : 性癖は関係ないだろ!!・・・それにしても・・・凄すぎるわ。

試聴→ MySpace


Cats & Kittens

Introducing Foxy Shazam
イントロデューシング

ニュー・アーティスト放談 ー前半 レイドバック編ー

KID D(D) : 新人さん、いらっしゃ〜い!!今回はですね、2つのテーマを設定して、それぞれ2アーティスト、計4アーティストを取り上げていきたいと思っています。

KID A (A) : なんなのテーマって。

(D) : では早速。1つ目のテーマは「レイドバック」です。

(A) : 新人の紹介でいきなりテーマがレイドバックなの?

(D) : はい。

(A) : 前向きなのか、後ろ向きなのか・・・よく分からないテーマだね。

(D) : 大丈夫です!Aさんの人生よりは前向きですから!!

(A) : ・・・夜道は気をつけなさい!確実にこの世に1人、君の事を良く思っていない人がいるから!それも案外近くにね!!

(D) : (無視)それでは1組目のアーティストはThe BDI'sです。











(D) : 実はですね、1月からこのアーティスト名の検索でこのブログに訪問してくださった方が結構おられたのですよ。それで気になって調べてみたら、これが結構良かったんですよね〜。

(A) : ちょっと待って!

(D) : なんですか?

(A) : 検索でこのブログに来たということは、このブログで取り上げたからじゃないの?何で君が知らなかったの?

(D) : いや〜、よくわからないんですよね〜。

(A) : ・・・いい加減だなぁ。

(D) : まぁ、とにかく注目を集めているアーティストだということですよ。で、どうですか?聴いてみて、感想は?

(A) : うん、確かにレイドバックはレイドバックだね。渋い演奏だね。

(D) : そうですね。でも、何気に洗練されている印象もありますよね。

(A) : 基本的にはアーシーなソウル・ミュージックだね。

(D) : ポール・ウエラーとか好きそうですよね。

(A) : モロだね。オーシャン・カラー・シーンとかね。

(D) : 日本人受けもしそうですしね。

(A) : 渋谷系とかが流行っていた時代なら確実に受けただろうね。

(D) : 渋谷系!!久しぶりに聞きましたよ。その言葉。

(A) : うるさいよ!でも、ソウル・ミュージックやルーツ・ミュージックなんだけど必要以上に土臭くならずに、都会的に洗練させているセンスを感じさせるじゃない。

(D) : そうですね。しかしアシッド・ジャズ系のアーティストたちよりは土臭い感じがするかもしれないですね。本格的と言うか。その辺のバランス感が絶妙でいいですね。

(A) : アシッド・ジャズ!!久しぶりに聞いたよ。

(D) : ・・・。

(A) : まぁ、中年2人の会話という事で・・・。

(D) : そうですね。

試聴→ MySpace

 (D) : 続きましては、ELI REED & THE TRUE LOVES です。

eli reed













(A) : レイドバックと言うか・・・。これ何年の音なの?

(D) : いまですよ!!いま!!2008年です。

(A) : 新人紹介じゃなくて、名盤紹介じゃないの?

(D) : 違いますよ!!まぁ、確かにクラシックな雰囲気は漂っていますけど。MOJOが2008年に期待する新人アーティストの1人として挙げていたのがこのアーティストです。

(A) : さすがMOJOだね。

(D) : その紹介記事にはオーティス・レディングやサム・クックといったアーティストが引き合いに出されていました。

(A) : モロじゃない!そのまんまだよ!!

(D) : でもパワフルでいいでしょ。

(A) : 確かにパワフルだね。

(D) : 先のThe BDI'sからセンスを感じるとすれば、このアーティストから感じるのはエネルギーですよ。ダイナマイト・ソウルですよ。

(A) : あっ、でもこの人白人なんだね。

(D) : そうなんですよ。20代半ばの白人男性です。黒人だと逆にここまでベタベタのソウル・ミュージックは出来ないかもしれないですね。多少の距離感が無いと、ここまで思いっきりやれないかもしれないですよ。

(A) : 確かにやりきっているもんなぁ。それにしても、なかなかご機嫌なサウンドだね!シャウトもなかなかご機嫌だよ!!

(D) : ご機嫌とか言わないでもらえますかぁ。表現がおっさん臭いんで。

(A) : ・・・君、君、夜道には気をつけたほうがいいよ!!

・・・後半へ続く・・・

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ザ・ビーディーアイズ


シューゲイザーなら、この曲BEST3

忘れた頃にやってくるこのコーナー(苦笑)、”これなら、この曲BEST3”。
今回はシューゲイザー編です。

個人的な青春と言っても過言ではないシューゲイザー。
各曲への思い入れは相当なものです(笑)。
いま聴くと「う〜ん・・・。」と思ってしまうものもありますが、今回挙げた3曲はいまだに好きですね〜。

では早速。
あっ、マイブラは別格ということで、今回は選外にしています。

1位 MOOSE / SUZANNE
    
(COOL DREEZE EP 収録)

2位 RIDE /
CHELSEA GIRL
      (SMILE 収録)

3位 SWERVESRIVER / SON OF MUSTANG FORD
     
(RAISE 収録)


以前書いたシューゲイザー特集をなぞっているだけのような気もしますが、この3曲について・・・。

1.は当時もそんなに話題にはならなかった・・・一部のフアンの間だけしか知られていないバンドだと思うのですが、このシングルがめちゃくちゃ良いんですよね〜。”THAT'S SHOEGAZER”という感じのサウンドです。内省的で繊細ななメロディーとヴォーカル、爆発力とこれまた繊細を併せ持った轟音ギター。まさにシューゲイザーです!!特に後半のギターの盛り上がりは最高です!!視聴は少し音が悪いので若干魅力に落ちますが・・・。しかし、こんなPVが手軽に見ることが出来るとは・・・。いい時代になったもんです(苦笑)。
このEPは4曲とも凄く良かったんですよ。それでアルバムも期待していたら、ノイズ・ギターの要素ゼロの良く言えば激シブな、悪く言えば地味地味なアルバムをリリース。わたくし・・・唖然としてしまいました(苦笑)。
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2.は外せないですね〜、ライド!!
「SEAGULL」の方がシューゲイザーっぽくていいかなぁとも思ったのですが、やっぱりこの曲のインパクトの方が大きいかなぁと思って選びました。90年代前半のシューゲイザーの盛り上がりは、この曲から始まったと言ってもいいと思いますし、やはりこの曲は外せないかなぁと。
シューゲイザー関係なく、普通にギター・ロックとしてカッコイイですけどね〜。
このシングルがリリースされたときには、90年代のロックを背負って立つバンドだと、大きな期待を集めたものです。
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3.はシ
ューゲイザーと聞いて思い浮かべる音のイメージとは少し違うかもしれないですね。かなりハードの曲です。
このシングルがリリースされたときには、ライドmeetsダイナソーJRなどと評されてかなり期待されていたバンドです。シューゲイザーの枠にとどまらない、ハードな演奏がカッコいいです!!ノイズギターの爆発力、荒涼とした世界観、切れ味鋭いリフもいいですねぇ。
その後リリースされたデビュー・アルバムはもう少しシューゲイザーよりのもので、いいアルバムなんだけど・・・シングルの方が良かったなぁというのが、僕の正直な感想でした。
でも、セカンド・アルバムはそこからさらに自分たちの音楽性は築いていった好作でした!!
当時は、日本でもそこそこの人気がありましたし、バンドをやっている友達で好きという人は結構いましたね〜。
視聴は音悪いです。しかも1回目は結構途切れる・・・かもしれません。2回見てください(苦笑)。
曲のかっこよさは充分感じていただけると思います!!
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実はBOO RADLEYS「FINEST KISS」 を1位にしたかったのですが、視聴or試聴が無くて、他の3曲が視聴があったので、視聴のある3曲を選びました。
なので一応ここで・・・
BOO RADLEYS の「FINEST KISS」が本当は1位です(笑)!!

Smile
Raise
Learning to Walk

ラジオな・・・気分で 第1回DXヴァージョン

(このコーナーはラジオ風のコーナーで、ディスク・ジョッキーのつもりで進めております。ラジオを聴くつもりで読んでいただければ幸いです)


「はい。今回から始まりましたKid dがお送りします”ラジオな気分で”。」

「毎日寒いですね〜。皆様、風邪などひいておられないでしょうか?京都は今日も若干ですが雪がちらついていました。外に出るのも嫌になりますね〜。
この寒さを吹き飛ばすには・・・ロックしかありません(笑)!!」



「という事で早速聴いていきましょう!!
まずは新譜コーナーです!!
本日の1曲目
マーズ・ヴォルタ"WAX SIMULACRA”



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「マーズ・ヴォルタでWAX SIMULACRAでした。
いや〜、曲の短さにビックリしましたね。しかし曲のフリーキー度は減っても、演奏はかなりフリーキーで熱量の高さも相変わらずで素晴らしいアルバムでした。
マーズ・ヴォルタにしては・・・”にしては”が余計かもしれませんけど(苦笑)、聴きやすいアルバムですね。
あっ、そうそう、レッチリのジョン・フルシャンテが全曲参加しているようです。凄いですね、ジョン・フルシャンテ!!この人に休みという概念は無いのでしょうか(笑)?
このアルバムはまた改めてこのブログで感想を書いていきたいと思います。」


「では、本日の2曲目はミュートマスです。早速お聴きください。曲はCHAOSです。」




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「ミュートマスで”CHAOS”でした。
当ブログではいち早くご紹介いたしましたミュートマスですが、遂に日本盤がリリースされました。わたくしはずっと”エモ版のポリス”だと主張しているのですが、世間的には全くそういう空気になっておりません(苦笑)。まぁ、それはともかく非常にクオリティーの高いアルバムだったので、是非これを機会にいまいちど聴いてみてください!」



「続きましては名盤コーナーです!!
ロックの歴史に残る素晴らしい名盤をご紹介するコーナー。
本日はローリング・ストーンズ”LET IT BLEED”をピックアップします。
1969年にリリースされたアルバムで、ローリング・ストーンズの代表作の1枚です。
同年に他界したブライアン・ジョーンズが2曲に参加、そして新メンバーのミック・テイラーが2曲参加、それ以外にもアル・クーパーやレオン・ラッセル、ライ・クーダー、ニッキー・ホプキンスなどもゲスト参加し、非常に濃密なアンサンブルが詰ったアルバムで、クリエイティブの面でもピークに達したといってもいい作品だと思います。
では、まず1曲。
ローリング・ストーンズ”GIMME SHELTER”




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「カッコイイ!!そして若い(笑)!!
バックの音は完全にカラオケ状態でしたね(笑)。ローリング・ストーンズで”GIMME SHELTERでした。
それにしてもこのクールなカッコ良さは一体何なんでしょう?!ギターの絡みなんて今聴いても斬新ですね〜。凄いなぁ。スタジオのヴァージョンでは女性コーラスが入っていて、それがまた良いんですよね〜。ソウル・ダイナマイトなコーラスでカッコいいんですよ〜。是非1度聴いてみてください!!」

「それでは、このアルバムからもう1曲お聴きください。
”MIDNIGHT RAMBLER”


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「カッコ良かったですね〜!!凄い!!
1972年と2006年の演奏を聴いていただきました。ローリング・ストーンズで”MIDNIGHT RAMBLER”。
72年の演奏がスリリングでカッコいいのは当たり前として、この2006年のライブのカッコよさは一体何なんでしょう(笑)?!何歳なんだよ!!ちょっと異常ですね(笑)。
ちなみに、この曲はライブの定番ナンバーになっています。
僕が持っているこのアルバムの日本盤には、ヒロトがライナーを書いていまして、この曲に対する熱い熱い思いが書かれています。
いや〜、ロックン・ロールって・・・かっこいい!!」

「はい。という事で第1回目の名盤コーナーは、ローリング・ストーンズの69年の作品”LET IT BLEED”をご紹介いたしました。」



「え〜っとですね、次回からは前半と後半の2回に分けてお送りしようと思っております。ここまでが前半で、ここからが後半というふうにしたいと思います。
今回は初回ということで、こういう感じのことをやりますという紹介の意味も込めて、1回にまとめてお送りいたします。なので・・・長いですよ〜(苦笑)。」



「続きましては音楽ニュースのコーナーです!!
最近あった音楽ニュースから気になったニュースをピック・アップします。今回のニュースはこちら!」

「ヴァーヴ、新作を語る!」
記事→ BARKS
「昨年は特に再結成の話題が多かったですが、その中でもヴァーヴの再結成は前向きなものになるだろうなと予測できましたし、新作にも期待が高まりますね。
ヴァーヴ。デビューは1992年になるのでベテランといってもいいですね。
デビュー時はシューゲイザーに近い音楽性のバンドだったわけですが、ブリット・ポップ期になるとイギリスの伝統的なソングライティングを主体とした音楽性にシフト・チェンジしていき、そして1997年に”BITTERSWEET SYMPHONY”が大ヒットしたことによって国民的なバンドと呼ばれるまでに成長していったわけです。
オアシスがロックン・ロール・スター然とした佇まいなのに対し、ヴァーヴはもう少しアート性の高いイメージがあって、大衆性とのバランス感が非常にいいバンドだなぁという印象がありますね。
では、ヴァーヴの曲を1曲聴いていただきたいと思います。
ヴァーヴ
”BITTERSWEET SYMPHONY”




視聴→ YouTube
「ヴァーヴで”BITTERSWEET SYMPHONY”でした。
まぁ、ヴォーカルのリチャードはソロ転向後もいい作品を作っていましたし、それほど期待を裏切る作品にはならないだろうなぁと思います。ニュース記事によると”BITTERSWEET SYMPHONY”のようなタイプの曲もあるということで期待したいと思います。」



「はい。それでは今回最後のコーナーです。
新人紹介のコーナー!!

このブログでは”新人さん、いらっしゃ〜い”と”ネット・ミュージック・レーベル”の2つのカテゴリーで新しいアーティストをご紹介しているので、ここで改めてコーナーを作る必要があるのか・・・まぁ、多少の疑問もあるのですが(苦笑)。まぁ、ラストのコーナーは毎回いろいろ企画を変えながらやっていくかもしれません。
ようするに、まだ企画が固まっていないと言うことですね(苦笑)。

今回は前回の投稿でご紹介したばかりの”FRIENDLY FIRES”を改めて紹介します。
ネクスト・クラクソンズとしても注目を集める期待のUK新人・バンドです。メロディーもポップでいいですし、リズムの跳ね具合もいいんですよね〜。
それでは今回はスタジオ・ライブ・ヴァージョンでお届けします。
FRIENDLY FIRES”PARIS”です。」
friendly fires 1




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「FRIENDLY FIRESで”PARIS"でした。
若干ヴォーカルに向上の余地がありという気もしますが、演奏はなかなか良かったですね〜。
まだアルバムもリリースしていない新人バンドとしては充分合格点ではないでしょうか。
これで、これから大きいハコでのライブを重ねていったら凄くよくなりそうな雰囲気はありますよね〜。これからも注目して見ていきたいと思います!!」


「はい。という事で、今回から始まりましたkid dの”ラジオな気分で”。今回はDXヴァージョンでお届けいたしました。まだまだ手探りなコーナーですが、やっている本人的には結構楽しく続けていけるかなぁという手応えはあるのですが、聞いて(読んで)下さっている方に楽しんでいただけるかの手応えが全くありません(苦笑)。
まぁ、でも個人で細々とやっているブログですから(笑)。やっている本人が楽しくやっていけたらいいかという開き直りでもって続けていきたいと思います。
それでは次回まで、さようなら。」

The Bedlam in Goliath
Mutemath
レット・イット・ブリード
Urban Hymns

久しぶりに新コーナーを

本日2つ目の投稿は新コーナー・スタートの告知です。

このブログでは様々なカテゴリーを作って、そのカテゴリーに沿って様々な音楽をご紹介しているわけですが、

「もうそろそろ新しいものを始めたいなぁ。」

という気持ちがふつふつと沸いてきまして(笑)、色々考えておりました。
で、次回から新しいコーナーをスタートさせたいと思っています!!

ただ・・・めちゃくちゃ寒いものになる可能性が・・・なくはない・・・かな・・・と(苦笑)。
おまけに1回の文量が・・・、元々少なくないブログですが、新コーナーは一番長くなる可能性が・・・。
お〜、怖い(苦笑)。

滑る可能性大ですが、こんなくだらないことを考える人は他にあまりいないだろうということで楽しんでやっていきたいと思います。個人的には楽しんでやれそうな気がしているので、ロック・リレーのように3回で終了することはないかなと思っています(苦笑)。

文が長い上に、滑るかもしれないという怖さを抱えておりますが、お付き合いいただけますと幸いです(笑)。
ではでは、明日か明後日には更新します!!

FRIENDLY FIRES

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはFRIENDLY FIRESです。
friendly fires 1










今回ご紹介するのはNMEが2008年期待の新人としてプッシュしているUK3人組の新人バンドです。

ここ日本でも外盤屋を中心に話題になっていたようなので早耳の方はご存知なのではないかと思います。

音楽性はと申しますと、簡単に言うとニュー・レイヴということになるのだと思います。ポスト・KLAXONSの最右翼というよな紹介のされ方もしているようです。

「またニュー・レイヴ〜?!もう飽きたよ〜。」
などと思われる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、良いのだから仕方が無い!!
FOALS、FRIENDLY FIRESと2008年も踊れるロックはまだまだ勢いがありそうですね〜。

MySpaceの4曲しか聴いていないので、まだバンドの全体像はわからないのですが、MySpaceのバンド名の下の欄に”Pop / Disco House / Shoegaze”との表記があります。この4曲を聴く限りではシューゲイザーの印象はあまりないのですが、EPの収録曲にはそういった感じのものもあるようです。

しかしバンドの骨格となっているのは、ファンキーなリズムであることは間違いないでしょうね。
ハウス、ディスコ、ファンク、アフロをなどのダンス・ビートがファンキーで踊りだしたくなりますね!
この手の新人バンドの中では演奏もしっかりしてそうな気が・・・まぁ実際はライブを見てみないと何とも言えないわけですが・・・、でも結構しっかりしていそうな印象も受けます。


friendly fires 2











試聴→ MySpace

「PARIS」
最新のナンバーなのですが、この曲が飛び抜けて素晴らしい!!
・・・ほかの曲が悪いと言うことではなくて、この曲が飛び抜けて素晴らしいのです!!

メロディーはポップでキャッチー、キラキラ感も切なさもあり。
リズムはファンキーで踊りだしたくなる。
この手のものとしては最高のアンセムとなるいうる1曲で、きっとフロアでも大うけでしょうね。

この曲に関してはリズムがKLAXONSとは違いますよね〜。どちらかというとFOALSやRAPTUREなんかに近いですね。手数の多いドラムがファンキーで最高ですね!

ラスト部分は「お〜、大袈裟だなぁ」などと思ったりもしたのですが、なんせ曲がよくて曲にのめり込んでいるので陶酔感がありますね。曲が良くなかったら「大袈裟だなぁ〜」って冷めてたかもしれませんけどね(笑)。

ちなみにNMEのCLUB CHARTでも1位を獲得。個人的にも只今最もヘヴィ・ローテンション中の1曲です。

「ON BOARD」
この曲を聴くと、多少ポスト・KLAXONSというキャッチ・フレーズもなるほどなと思いますね。
FRIENDLY FIRESの方がリズムが跳ねていると思いますが。
後半のギターがガンガンに効いて、ベースがブイブイ鳴るところが気持ちいですね〜。
あっ、ベースは最初からブイブイいってますけど。

「PHOTOBOOTH」
ベースが大活躍ですね。
ほかの曲と比べると比較的平坦なダンス・ビートなのですが、ベースが跳ねています。

「YOUR LOVE」
この曲もポップな楽曲ですね。
それにしてもベースの音が目立っていますね〜(笑)。
なんかサビのメロディーなんてニュー・ロマすれすれという気がしないでもないですが、ギターのカッティングやパーカッションの音などがエッジを感じさせてくれて、そのバランス感が凄くいいですね。

friendly fires 3











アート性とポップなメロディーが上手く融合していますね。

これでPARISぐらい、掴みのはっきりとした曲がもう少しあったらアルバムはかなり期待できるなぁと今から楽しみです!!

最後にPARISのスタジオ・ライブを
視聴→ YouTube

やっぱり演奏は良さそうですが、ヴォーカルのファルセットの部分は向上の余地ありですね(苦笑)。
まぁ、しかしまだアルバムもリリースしていない新人バンドですからね。これからに期待しましょう!!

今回はNMEも大プッシュ、ネクスト・KLAXONSとも言われるUKロック期待の新人 FRIENDLY FIRES をご紹介いたしました。


Photobooth Ep [10 inch Analog]
Paris [7 inch Analog]

YEASAYER / ALL HOUR CYMBALS

新人さん、いらっしゃ〜い。オヨヨ。

今回は、以前ネット・ミュージック・レーベルのコーナーで1度ご紹介し、勝手にアワードのコーナーでも2008年期待のバンドとしてご紹介しました、YEASAYERのデビュー・アルバムを聴きましたので改めてご紹介いたします。










ニューヨークはブルックリン出身の4人組です。
メンバーの構成はマルチ・インストゥルメンタリスト、ヴォーカリスト、 ソングライター、聖歌隊員となっているようです。

ニューウェイブを中心にフォーク、サイケ、オルタナ、さらにはアフリカンなものまでを消化した幅広い、そして異常なまでのクオリティーの高さを誇るアート性の高いUSインディー・バンドです。

僕が一番最初に脳裏によぎったのはTV ON THE RADIOですね。
音そのものというより、様々な音楽取り入れていくミックス感覚というか・・・感性が近いような気がしました。そのほかで言えばトーキング・ヘッズやロキシー・ミュージックであったりします。
海外のメディアではアーケード・ファイアやアニマル・コレクティヴを引き合いに出したりもしているようですね。

ただそれは部分部分であって、全体像は誰に似ていると例えることが出来ないユニークなものです。

とにかく、まずリズムが面白い!!
ポリリズムなものも多く、リズムだけでここまで聴かせることが出来る新人アーティストはそうはいないでしょう!!ドラムもベースもめちゃくちゃクオリティーが高いですね。
そして上もの・・・全体的なアレンジもクリエイティブで斬新なものが多いですね〜。

とにかく音楽的なスキルの高さが耳をひきつけますね。
そのレベルの高さは、ほかの新人バンドと比較するよりもアーケード・ファイアやレディオヘッド、TV ON THE RADIOといったバンドと比較した方がいんじゃないかと思わせるスキルの高さです。

あっ、ちなみにこのアルバムは昨年の秋にリリースされております。
しかし日本に紹介されるのは・・・されるとしたらですが(苦笑)、今年になるのではないかなぁと思います。


試聴
MySpace

01.SUNRISE
いきなりドラムとベースが素晴らしい演奏を聴かせてくれます!!
近年こういうリズムをあまり聴いていなかったので、結構新鮮に響きますね〜。
独特のグルーヴを生み出しています。

そしてさらにループしていくコーラスがサイケデリックな効果をもたらして、高揚感を生み出しています。
ライブで聴いてみたいですね〜。

02.WAIT FOR THE SUMMER
この曲も素晴らしい!!
アシッドなサイケ・フォークといった感じのナンバーです。インド風味も味付けとしてあります。
ただのアシッド・フォーク、サイケ・フォークには無い感覚があるんですよね〜。
それはやっぱりグルーヴなのか・・・それとも考え抜かれたアレンジからくるものなのか・・・。

03.2080
メロディーはこのアルバムの中で、この曲が一番キャッチーですね。
メロディーが80年代っぽくて個人的にはツボです(笑)。
ギターのアルペジオに動きまくるベースなどが独特なグルーヴを生んでいます。

04.GERMS
アコーディオンも印象的なミディアム・テンポのナンバーです。
アコーディオンが異国情緒を醸し出していますね。
全体的に凄く”間”がある曲なのですが、そこにパーカッションなどの打楽器、ベースが絶妙に入ってくるので、”間”自体に聴き応えが生まれていますね〜。

06.NO NEED TO WORRY
結構ゴスペルの要素も含まれていまして、この曲なんかもゴスペルっぽいところがありますね。
オルタナ版ゴスペルというか・・・。民族音楽っぽくもありますし・・・。
何のことかさっぱり分からん!!という声が聞こえてきそうですが(苦笑)、それだけ独自性の強い音楽なので説明しづらいんですよねぇ・・・。

07.FORGIUENESS
この曲もメロディーがニューウェイブしていますね〜。
なんか後半の曲は更に複雑化している印象があります。
ベース、ドラム、パーカッション、ギターがそれぞれに演奏しているようで、不思議な一体感を生み出しています。

08.WAIT FOR THE WINTERTIME
オルタナな雰囲気のうねりの中で、これまた民族音楽っぽい要素とメロディーがなんとも不思議な感触をもたらしている楽曲です。

10.WORMS / WAVES
アンビエントなサイケ・ナンバーです。

11.RED CAVE
クレジットはされていないので一応隠しトラックということになるんですかね。
アシッド&サイケ・フォークな楽曲なのですが、中盤の盛り上げ方はゴスペル風です。


曲ごとの感想・・・やるじゃなかった(苦笑)。
毎回やっているので、今回も普通に書き始めたのですが・・・
独自性が強すぎて何と書けばいいのか・・・(苦笑)。
今回は難しかったです・・・。

正直に言うと後半はちょっとプログレッシヴすぎるかなぁ・・・というか難易度が高すぎるかなぁ・・・ようするにもう少しキャッチーな部分があったら助かったなぁという印象もあるにはあるのですが、それを差し引いても十二分に聴き応え充分の素晴らしい音楽が詰まっています。

こういう独自の音楽を奏でるアーティストがぽこっ、ぽこっと生まれる今の米インディー・シーン・・・やっぱり面白いですね〜。


All Hour Cymbals

RADIOHEAD / HAIL TO THE THIEF 後半










(KID D の独り言)
「OK Computer」「Kid A」という2枚のアルバムでロック・シーンに革命を起こすバンドとして最高の評価を得て、様々なアーティスト・・・同業者からの尊敬も集め、さらには巨大なセールスも記録しと、まさに世界最高峰のバンドとしての地位を確立したレディオヘッドが、大きな注目を集める中2003年にリリースしたのがこのアルバムです。

現在ではどうも中途半端な位置づけに収まっている感は否めないですね。

先に挙げた2枚が先鋭的な、そしてロック・シーンに多大な衝撃を与えたのに対して、この作品は先鋭性に欠ける・・・ようするに新しいことをやってないじゃないか・・・というのがこの作品に対しての批判の多くだったように思います。

しかし僕は、1つのバンドがそんなに何枚も続けてロック・シーンをひっくり返すようね作品を作り続けていく事は無理なんじゃないかなぁと思います。そんな中でレディオヘッドは、ロック・シーンに対しては前途の2作ほどの影響力は与えなかったとは言え、レディオヘッドというバンド内では新しい試みと課題をしっかりとクリアした作品を提示してくれた、そんな風に僕はこの作品を捉えています。

それでも停滞と見られるのが「OK Computer」以降のレディオヘッドなんでしょうけどねぇ。

1曲1曲を取り上げると、多くの音楽的アイディアとエネルギーが詰まっていますし、ライブ栄えする曲も多いです。

01.2+2=5
静かな入りだしから、サビのラウドなノイズ・ギターで一気にスパークするギター・ロック・ナンバー。このサビでラウドなギターが盛り上げるというのは初期の楽曲の方法論と同じなのですが、音の質感が「OK Computer」「Kid A」を通過したからこその質感になっているのが素晴らしいですね。バンドのグルーヴも初期のものとは全く違っていますね。
バンドの演奏に趣を置いたアルバムという意味では、この曲が1曲目であることによってそのことを上手く説明していますね。
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02.SIT DOWN. STAND UP.
この曲は「Kid A」期の感触に近いナンバーですね。
前半の基本となっているのはピアノによる弾き語りで、徐々に音のアタックが強くなり最後は打ち込みのビートが炸裂する曲です。
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03.SAIL TO THE MOON
ピアノをバックにした美しいメロディー&歌のスロー・ナンバー。
世間的にはレディオヘッドというと、まずこういうタイプの曲をイメージされるのだろうなぁと思います。
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04.BACKDRIFTS
浮遊感あるエレクトロ・サウンドとビートがカッコイイ楽曲です。
こういうエレクトロ・サウンドを用いて刺激的な音を作るアーティストやポップなサウンド作るアーティストはは他にもいると思うのですが、それと同時にロックというダイナミズムの中にこういうエレクトロ・サウンドを落とし込んでいけるアーティストというのはやっぱりレディオヘッドしかいないんじゃないかなぁと思います。
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05.GO TO SLEEP
グルーヴ感溢れるギター・ロック・ナンバーです。
ここで聴くことができるグルーヴ感も、今までのレディオヘッドには無かったものだと思います。
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06.WHEN I END AND YOU BEGIN
こちらもグルーヴ感溢れるナンバーですね。ギター・ロックといえばギター・ロックなのですが、レディオヘッド流のファンキーなリズムがまず耳に残りますね。ベースがグルーヴを引っ張っていきます。ライブでも盛り上がるナンバーですね。
途中の引っ掻くようなギター・カッティングもカッコいいです!!
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07.WE SUCK YOUNG BLOOD
ジャズの要素を感じさせるナンバーです。
「Amnesiac」の路線に近いですね。

08.THE GLOMING
エレクトロなナンバーですね。
全体的な浮遊感・・・ビートもそれほど強調されていないですし・・・不思議な感覚をもたしてくれる曲です。

09.THERE THERE
このアルバムの目玉の1つです。もっと言えばこの時期のツアーの目玉の1つでもある楽曲ですね。最初何かでライブ映像を見たときはビックリしましましたね!レディオヘッドはヴォーカルのトムがギターを持つとギターリストが3人になるのですが、この曲は最初ギターを弾いているのがトムだけで、他の本職のギターリスト2人は太鼓を叩いているという・・・なかなかインパクトのある映像でした(笑)。基本的にはギター・ロックということになるのですが、レディオヘッドだけにしか出せないグルーヴが・・・レディオヘッド自身もこのグルーヴ感はこの曲でしか表現していませんが・・・とにかくそのグルーヴ感が単純にギター・ロックと呼ぶことをためらわせますね。

日本のフアンにとってはサマソニ03でライブのオープニングを飾った曲としても印象深い1曲なのではないでしょうか。
視聴→ YouTube
視聴→ YouTube (アコースティック)
視聴→ YouTube (PV)

10.I WILL
ギターにのせて朗々と歌われる小品。
トム曰く「凄くアングリーな曲で、もの凄く怒っているんだよ!でも、ラヴ・ソングでもあるんだ。」

11.A PUNCHUP AT A WEDDING
例えばこの曲。
この曲がロック・シーンに大きな衝撃を与えると言うことは無いと思うのですが、レディオヘッドというバンドの中では充分に斬新なアイディアを持った楽曲だと思います。
ブルージーなナンバーではありますが、決してブルースではないレディオヘッド・ミュージックに消化されています。サビの悲しいメロディーも秀逸な曲です。
視聴→ YouTube (トム&ジョニー)

12.MYXOMATOSIS
個人的にはライブで盛り上がれる大好きなナンバーです。
シンセとグルーヴ感溢れるドラムが不思議な感触を与えてくれるナンバーです。
ジャズやファンク、エレクトロの要素を感じさせてくれるドラムがいいですね〜。

13.SCATTERBRAIN
ギターのアルペジオにのって、ストレートにじっくりと歌を聴かせてくれるナンバーです。

14.A WOLF AT THE DOOR
イントロがはじまったときは「おっ!ビートルズか!」と思いましたが、歌がはじまると違いましたね(笑)。スローなナンバーなのですが、トムのヴォーカルはラップ風に言葉を載せていきます。
・・・とは言ってもまぎれもなくレディオヘッド風の重くてそれでいて美しいナンバーに仕上がっています。
視聴→ YouTube

Hail to the Thief

RADIOHEAD / HAIL TO THE THIEF










KID D(D) : 今回は「IN RAINBOWS」のセールスも絶好調のレディオヘッドの前作「Hail To The Thief」を取り上げたいと思います。

KID A(A) : そんなことより、もっと取り上げるべき重要な話題があるでしょう!

(D) : なんですか?

(A) : 押尾りあむってどうよ?!

(D) : ・・・どうでもいいです。人の子の名前なんて。

(A) : 次男が生まれたらやっぱりノエルになるんだろか?

(D) : いや、だからどうでも・・・

(A) : レイジも好きだったはずだから、押尾ザックとかね。

(D) : (無視)それでレディオヘッドの「Hail To The Thief」についてなのですが・・・

(A) : 押尾トムはないだろうね。

(D) : だから、いいんですよ!!何が重要な話題なんですか!!

(A) : いや、なかなかインパクトがあったからさ。それにしても何で「Hail To The Thief」なの?

(D) : と言いますと?

(A) : だって、まだ「The Bends」も「OK Computer」も「Kid A」も取り上げていないじゃない。この3枚の方が好きでしょ?

(D) : 今回はテーマがありまして。「In Rainbows」を聴いた今だからこそ、もう1度「Hail To The Thief」を考えてみよう!これがテーマです。

(A) : 面倒臭そうなテーマだね。

(D) : Aさんのリアム・ネタに付き合うよりはよっぽど面倒臭くないですし、よっぽど前向きなテーマなんですよ!「Ok Computer」「Kid A」と「Amnesiac」と革命的なアルバムを連発したレディオヘッドが次にどういう作品を作るのかという大きな期待を集める中でリリースされたのが「Hail To The Thief」なわけです。

(A) : でも、このアルバムは革命的な作品というわけではなかったよね。

(D) : そうですね。レディオヘッドというバンド内の音楽的実験はあっても、ロック・シーン全体に影響を及ぼす斬新さというものは無かったですね。

(A) : その辺がこのアルバムの立ち位置を曖昧なものにしていることは否めないね。でも1曲1曲の音楽的なアイディアや熱量は半端じゃないけどね。その辺はさすがレディオヘッドといったところだね。

(D) : で、ここで「In Rainbows」なんですけど。

(A) : おっ、唐突にきたね〜。

(D) : 何度もこのブログで書いているのでしつこいかもしれませんけど、レディオヘッドが怪物としてのレディオヘッドを脱ぎ捨てて、ただのバンドとしてのレディオヘッドに立ち戻った作品だと思うんですよ。

(A) : 俺は、このブログを読んでいる人以上に、君からその話を何回も聞かされているから相当しつこいと思っているけどね。

(D) : ・・・。とにかく続けますけど、ようするにレディオヘッドは凄いものを作らなくてはいけなかったわけですよ。それが「In Rainbows」では、凄いものを作るレディオヘッドから、表現したいものを作るレディオヘッドにチェンジしたと思うんですね。ある意味表現者としては健全になったと思うんですね。その健全さが「In Rainbows」を風通しのいい作品へと導いているのかなぁと思うわけです。

(A) : ・・・。

(D) : ・・・なんで無言なんですか?

(A) : 聞いているんだよ、君の暴走を。・・・と言うか口を挟む余地がないので続けて。

(D) : で、「Hail To The Thief」なんですけど、このアルバムの1つの特徴に打ち込み主体の「Kid A」からバンドのグルーヴを主体としたものにシフト・チェンジしたと言うことが挙げられると思うんですよ。

(A) : そうだね。打ち込みのものもあるけど、バンドの演奏の印象が強くなったね。

(D) : それとですね、このアルバムはレディオヘッドとして異例のレコーディングの短さだったわけですよ。

(A) : そうらしいね。

(D) : これは、この時点で怪物としてのレディオヘッドを取っ払おうとしていた作品だったが故ではないかと。実際にライナーに載っているトムの言葉に「一緒にプレイを楽しむ」というのがあるんですよ。

(A) : まぁ、「Ok Computer」と「Kid A」にプレイを楽しむという気軽なノリは無かっただろうね。怪物云々はともかくとして。

(D) : ところが、さっきAさんも言ったようにこの作品の1曲1曲をみれば凄いアイディアを詰め込んで、エネルギーの量も凄いわけですよ。

(A) : そうだね。

(D) : 「In Rainbows」と「Hail To The Thief」の最初の10曲を聴いて、どっちがリスナーにエネルギーを必要とするかと言われたら「Hail To The Thief」の方がエネルギーを要すると思うんですね。

(A) : まぁ「In Rainbows」はあっさりしていたからね。

(D) : ここで怪物を脱ぎ去ろうとしたと思うんですけど、イマイチ脱ぎさりきれなかったんじゃないかなぁと思うんです。どこかで凄いものを作らなくてはいけない責任感が頭をもたげたんじゃないかなぁと。新しいモードに完全にシフト・チェンジ出来なかったことが、これだけの作品であるにもかかわらず停滞作といった印象を世間に与えているのかなぁと。

(A) : 俺は好きだけどね。

(D) : いや〜、だってこれだけのアイディアとサウンド・スケッチを実行できるバンドなんてそうはないですし、そういう作品もそうはないですよ。ただ、こういう過渡期的な作品があったからこそ「In Rainbows」がより直接的に入ってくるのかなぁとも思うわけです。「Kid A」からいきなり「In Rainbows」だったら戸惑ったかもしれないですね。

(A) : いや、君の場合なんだかんだ言って結局絶賛していたと思うね。

(D) : ・・・そういう見方もあるかもしれませんね。

(A) : それで言いたいことは全部言ったの?

(D) : えっ?まぁ今回のテーマに関しては言いましたけど。

(A) : あのさM君っているじゃない?ビートルズ好きの。

(D) : あぁ。Mさんがどうかしたんですか?

(A) : あいつさ、子供にレノンって名前付けたんだよ。

(D) : いや、別に名前ネタはいらないですけど・・・。

(A) : それじゃ、名字が2つじゃないかって注意したわけ。

(D) : ・・・まぁ、レノンは日本でいったら名字ですね。

(A) : それに全く気づいていないんだよ!で、だったら女の子が生まれたらリンゴにするとか言うんだよ。

(D) : 別にいいじゃないですか。可愛いくて。

(A) : どう考えたって椎名林檎のフアンだって思われるだけだと注意したんだよ。

(D) : はぁ。別にいいと思いますけど。

(A) : でもビートルズにこだわっているわけだからさ。で、次に男子が生まれたらポールだとか言うわけ。どう考えてもポール牧のお弟子さんとしか思えないじゃない。そう言ったらさ、怒り出すんだよ、あいつ。逆切れだよ!短気だろ?!

(D) : あの・・・もう帰っていいですか?

(A) : 怒りながら「じゃジョージとだ!」か言うからさ・・・

(D) : さようなら。

Hail to the Thief
ヘイル・トゥ・ザ・シーフ (CCCD)

ONE NIGHT ONLY

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはONE NIGHT ONLYです。

on night only 1





以前投稿いたしました”BBC SOUND OF 2008”。
BBCが今年期待する新人アーティストBEST 10をまとめてチェックしたのですが、そのときに「いつか紹介しようと思っていたアーティストが11〜20位の中に入っていたので、そのアーティストも近いうちに紹介しようと思っています。」と書いた、そのアーティストがONE NIGHT ONLYです。

イギリスはノース・イースト出身の5人組のインディー・ギター・ポップ・バンドです。

実は昨年の11月末あたりにこのバンドのことを知って、ずっと「いつか紹介しよう。」「いつか紹介しよう。」と思っていたのですが、ついつい今日まで紹介せずじまいでした・・・。
一応それには訳がありまして・・・それは、あまりに真っ当な音楽スタイルな為に言葉にしにくいなぁ・・・特に言葉のボキャブラリが少ない私としましては、書くのが難しそうだなだという印象がありまして、ついつい紹介しそびれてしまいました。

で・・・、やっぱり説明しづらいので、とりあえずは音を聴いてみてください!

one night only 2






試聴→ MySpace

「JUST FOR TONIGHT」
音楽のスタイルで言えば・・・平均的なUKインディー・ロックです(苦笑)。
ただやっぱりメロディーが素晴らしくよく書けていますね〜。
個人的にはシンセの音はあんまりいらないかなぁとも思うのですが、Q誌でKILLERSを引き合いに出していたので(正確にはKILLERS meets KEANE)、そこも特徴の1つなのかもしれません。
少しダンスの要素も入っている楽曲ですね。
視聴→
YouTube

「YOU AND ME」
この曲が良いんですよね〜。
ちょっとKOOKSを思い起こさせたりもしますね〜。KOOKSをもう少しポップにしたような感じです。
ワクワク感がいいですね〜。正しきUKポップ・ロックってっ感じです。
視聴→
YouTube

「NINTENDO」
はい、曲名にふさわしくシンセがガンガンに効いております(笑)。
しつこいようですが・・・シンセは控えめにして、もっとピアノなんかをフューチャーしたほうがメロディーとの相性がいいと思うのですが・・・。
まぁ、でも曲名が任天堂ですからね(笑)。これはこれで良いのかもしれません(笑)。

one night only 3






メンバーは10代と、これまた若いバンドのようです。
なんか10代のバンドで注目を集めるのが当たり前のようになってきましたね〜。
実際写真なんか見ても相当若そうですしね〜。実際若いんですけど(笑)。
音を聴いても若そうですもんね〜。・・・実際若いんですけど(笑)。
青春って言葉が似合いそうです。

はい、しつこかったですね(苦笑)。

BBCの期待の新人アーティストでは12位に選ばれ、Q誌でもそこそこ大きく取り上げられていたので、大注目とは言わずともかなりの注目を集めていることは間違いないでしょう。

そして2月初頭にイギリスではデビュー・アルバムがリリースされるようですが、プロデューサーはU2でお馴染みのスティーブ・リリーホワイトが務めているようです。
「You And Me」なんて、熱心なロック・フアンでなくても受け入れられそうなキャッチーなメロディーですし、このレベルの曲がアルバムにもっとあれば今後のブレイクもかなり期待できるのではないかと思います!!


今回はグッド・メロディーを歌う10代のUK・インディー・ポップの新星ONE NIGHT ONLY をご紹介しました。

Started a Fire
You & Me [7 inch Analog]




You & Me

BRITISH SEA POWER / DO YOU LIKE ROCK MUSIC?

今回フリー・レビューで取り扱うCDはこれ!!










ブリティッシュ・シー・パワーのサード・アルバム「DO YOU LIKE ROCK MUSIC?」です。

実はブリティッシュ・シー・パワーを聴くのは今回が初めてでして、どうして今まで聴いていなかったものを今回聴くことになったかというと、雑誌やSHOPの店頭のコメントなどで結構な熱の高さで褒めらているので・・・要するに風評に流されて聴いてみたわけです(笑)。
とは言っても、以前から評価は高かったバンドですが・・・。

とにかくはじめて聴いてみたわけです。それで・・・

私、完全に勘違いしておりました(汗)。

もっと音響系のバンドかと・・・。
なぜそう思っていたかは、自分でもよく分からないのですが・・・。

確かにアート色の強いバンドだと思いますしサイケな要素もあるのですが、基本的にはグッド・メロディーと繊細な歌が中心のバンドなのですね。う〜ん、思い込みとは怖いものです(苦笑)。

で、今作ですが、モントリオールとプラハとコーンウォールの3箇所でレコーディングが行われたようです。プロデューサーに初期のアーケード・ファイアのメンバーやゴッドスピード・ユー!・ブラック・エンペラーのメンバーなどが務めていることでも話題ですね。

それではじめて聴いた感想ですが・・・
これまで高い評価を受けてきたこと・・・全面的に納得です(笑)。
繊細でありながら、殻に閉じこもらないヴォーカルと、ギター・サウンドはインディー・ギター・ロックの良心と言うに相応しい素晴らしいものです。

全曲非常に聴き応えのある内容に仕上がっています。
自分たちの世界観を描くのに必要な技術、スキルもきっちり持ち合わせているバンドで、全体的に押し付けがましい主張はしないですが、それでいて非常に濃密な・・・聴けば聴くほどに味が出る・・・そんな作品だなぁという感想を持ちました。

試聴→ MySpace

01.ALL IN IT
ミニマルで浮遊感をもった行進曲のような印象もあるオープニング・ナンバーです。
ノイジーさも印象的です。

02.LIGHTS OUT FOR DARKER SKIES
非常に力強いギター&ドラムで幕を開けるロック・ナンバーです。
凄くオープンなギター・ロックで驚きました!最初に申しましたとおりイメージとギャップが・・・。
ただ雑誌の評などを読む限り、前作が内省的な作品だったのに対し、このアルバムはダイナミックなアルバムだということらしいので実際に変化があったのかもしれません。
ヴォーカルも繊細ですが、非常にオープン・マインドな印象を受けました。

03.NO LUCIFER
この曲も力強いギター・ロックですが、よりメロウで切ないメロディーが印象的です。
しかし本当にダイナミックな曲が続きますね。しかも、それでいて細部にまで神経が行き届いたアレンジ&演奏で・・・聴き応えあります!

04.WAVING FLAGS
空間系のリバーブがかったギター(ちょっとノイジー)が少しだけシューゲイザーっぽいですね。
メロディー・ラインは下をうつむいて歌っていそうなイメージは与えないですけどね(笑)。でも繊細で切なさを持っているので、そっち系のフアンにも受け入れられるでしょうね。まぁ、既に受け入れられているのかもしれませんが・・・(苦笑)。

05.CANVEY ISLAND
結構ギターはラウドなんですけど、それでも後に残る印象は高揚感だったり繊細さだったりするんですよね〜。

06.DOWN ON THE GROUND
美しさと高揚感を持った軽快なロック・ナンバーです。この曲はベースのハミルトン作曲の曲で(他にはM3,7,10,11)、ハミルトンの方がヴォーカルもより繊細さを感じさせる声質でソフトな印象があるのですが、演奏は力強いですね〜。
久しぶりにこんなカッティング・ギター(ミュートしながら刻んでいくやつです)聴いたような気がするなぁ〜。

07.A TRIP OUT
ギター攻めますね〜(笑)。ドラムも攻めますね〜(笑)。
かなりロック度の高いナンバーです。
この曲に限らずですが、コーラスの雰囲気や1つ1つの音の残響音によってこのバンド独自の世界観・音に仕上がっていますが、楽曲だけならかなりロック度高いです。

08.THE GREAT SKUA
光が射すような高揚感を持ったインスト・ナンバー。

09.ATOM
ピアノ主体のスローなナンバーと思わせつつ・・・ガツンといくギター・ロック・ナンバーです。
盛り上がりますね〜。

10.NO NEED TO CRY
アルバムの中で最も浮遊感を持ったミディアム・テンポの美しいナンバーです。

11.OPEN THE DOOR
ほんのちょっとですがメロディーがビートルズの「NOWHERE MAN」っぽいなぁと思いました。
このアルバムの中でも最も繊細なイメージのある曲です。美しいメロディーに最高の相性を見せる歌声、それを引き立てるアレンジと演奏・・・どっぷりと世界にはまれますね。

12.WE CLOSE OUR EYES
1曲目の楽曲のエンディング・ヴァージョンです。

やっぱり聴いてみるもんですね〜(笑)。
聴かずに印象を固定してしまってはいけないですね〜。
まぁ、これだけの情報社会ですからある程度の印象はどうしても持ってしまうんですけどね・・・。

それでですね・・・これを書きながらもどうして音響系のイメージをもってしまったかを考えていたのですが(どうでもいいことですね・・・)、レディオヘッドが「KID A」をリリースした頃に一緒にツアー回ってましたよね。たぶんそのせいだな(苦笑)。

はい。それはともかく、素晴らしいインディー・ギター・ロックをアルバム全体で聴かせてくれる作品です!!いや〜、ちゃんと聴いて良かった。良かった(笑)。

ドゥ・ユー・ライク・ロック・ミュージック?
Do You Like Rock Music?

FLUORESCENT ADOLESCENT (ARCTIC MONKEYS)

「どっちがお好き」

ある曲の、原曲とヴァージョン違いを取り上げるこのコーナー、
今回もカバー曲を取り上げたいと思います。
今回取り上げるのはARCTIC MONKEYS「FLUORESCENT ADOLESCENT」です。










アークティック・モンキーズのセカンド・アルバム「Favourite Worst Nightmare」に収録されているナンバーでシングル・カットもされましたね。

アークティック・モンキーズの楽曲の中でも、最もメロディーがはっきりとしたポップなナンバーで人気も高いのではないでしょうか。アークティック・モンキーズの2ndアルバムは全体的にダークな色が強まり、バンド・アンサンブルが複雑化していったアルバムなので、その中でこのストレートでポップなこの曲は耳に残りますね。

やっぱりアークティック・モンキーズは、ロックン・ロールなグルーヴやリフだけではなくメロディー・メイカーとしても凄いんだなぁと改めて思いました。

PVはえらくヴァイオレンス&物悲しいですね・・・。

視聴→
YouTube
視聴→ YouTube




このアークティック・モンキーズの名曲をカバーしているのが
ケイト・ナッシュです。



kate nash





MySpaceで話題になり、昨年リリースされたデビュー・アルバムがいきなり全英1位。いきなり時の人となった今年21歳の女性シンガー・ソングライターです。

僕はつい最近まで全く聴いたことがなかったんですよ〜。
名前は知っていましたし、アルバム・ジャケットもよく見かけましたが、特に興味を持っていなかったんですね。
しかし何日か前にご紹介しましたBLACK KIDSのカバーで初めて聴いたのですが、魅力的な声をしているなぁと思いました。

それで、その時にこのカバーも知って
「これも結構面白いなぁ。」と思ったわけです。


まぁ、こんなコーナーを作っているぐらいなので、カバー・ヴァージョンは好きなわけです(笑)。
若干毛色が違うアーティストがやっているカバーはその中で興味深く聴けますし好きなわけです。

アークティック・モンキーズとケイト・ナッシュ。年齢は近いですし、ネットで火が点いたという共通点もあります。でもアーティスト・キャラクターは結構違いますよね・・・とは言っても聴いたことがないので完全に印象で書いていますが(苦笑)。とにかく僕にとってキャラクターの違う印象があるケイト・ナッシュがカバーをしていると言うのは興味深かったわけです。

それでカバーですが、アークティック・モンキーズのアレックスは比較的クールなヴォーカル・スタイルで、ケイト・ナッシュの方が比較的表情豊かなヴォーカル・スタイルだと思うんですね。で、ケイト・ナッシュのカバーの方がメロディーの起伏がよりはっきりしてますね。改めてメロディーのよさを実感しました!

あと、やっぱり言葉数多いんですね、アークティック・モンキーズ(笑)。
なんかアークティック・モンキーズは言葉数が多いのが当たり前の感覚になっているので特に気がつかなかったのですが、ケイト・ナッシュのカバーで聴くとこの曲もやたら言葉数が多く感じますよね〜。舌を噛まないか聴いていて心配になってきます(笑)。

視聴→ YouTube

いや〜、英国は若い才能が次から次へと出てきていますね〜。
ギター・ロック系もそうですが、女性シンガー・ソングライターも活況ですね!
これからはケイト・ナッシュも注目していきたいなぁと思わせてくれる、ARCTIC MONKEYS・・・ならびにBLACK KIDSのカバーでした。

Favourite Worst Nightmare

レディオヘッドの最新ライブのWebcast映像

久しぶりの1日2連投です(笑)。
とは言っても、今回は軽〜くレディオヘッドのニュースをお伝えするだけですが。

radiohead 1







昨年末から2度のWebcastを決行したレディオヘッド。
またまたWebcastで映像を配信してくれましたね。

1月16日イースト・ロンドンに新しくオープンしたラフ・トレード・イーストの記念イベントとして、店内でのスペシャル・ギグを予定していたレディオヘッド。しかし、予想以上の人数が集まってしまった為、警察と自治体の要請により、ライブ・ハウス/バーの
93 Feet Eastへ移動して行われたライブの模様がWebcastにて放送されました。

ライブは「IN RAINBOWS」の楽曲が収録順に全曲、さらに
“マイ・アイアン・ラング”“ザ・ベンズ”など計15曲が演奏されたとの事です。

radiohead 2







ニュースソース→ RO69
                        BARKS

ただいまNMEのHPで映像を見ることが出来ます!!
映像はこちらから NME

ここは期間限定でしょうか?
まぁ、YouTubeのほうでも見られるでしょう。

いや〜、この狭い空間でレディオヘッドのライブ。・・・うらやましい限りですね。
早く来日公演も実現して欲しいですね!!

In Rainbows
Radiohead Box Set

UNKLE / MORE STORIES

今回フリー・レビューで取り扱うCDはこれ!!

UNKLE








アンクルの最新作「MORE STORIES」です。

実は、このアルバムがリリースされたのが1月16日で今日が1月18日なので、まだほとんど聴き込めていないのですが、このアルバムが日本独占リリースの3,000枚完全限定盤というふれこみで売られていたので、あまり遅くご紹介しても意味が半減するかなぁと思い、今回ご紹介します。

アルバム・タイトルとジャケットからも想像が付くかもしれませんが、昨年リリースされた「WAR STORIES」と関連した作品です。CDの帯には、

「UNKLEもう1つの闘いがここに!(WAR STORIES 完結編)」
「まさにWAR STORIES の続編にして完結編となるアルバム。UNKLEの闘いは終わらない。」

といった、やたらテンションの上がる文章が付いていますが、音を聴いた感じとジェムズ・ラヴェル本人によるライナーノーツを読んだ印象では、WAR STORIES のアウト・テイク集的な作品と思って間違いないのではないでしょうか。特に続編だとか完結編という意識で制作されたものではないように思います。

そういったことはさておき、8曲の未発表曲(+リミックス・ヴァージョンが3曲収録)が聴けるのは嬉しいですね!!

WAR STORIES では大胆にダークなロック色を強め驚かせてくれましたが、ここでも基本的にはその色が強いですね。更にリミックス・ヴァージョンも収録してあるので、クラブ・サイドなアンクルも堪能できます!!

曲ごとの感想を・・・ただ、最初にも書きましたがさほど聞き込んでいないのでさらっと書いていきます。

01.SERENE
映画監督のドキュメンタリーのために書いた曲の1つ。
いかにも映像の為の楽曲という印象のあるインスト・ナンバー。このアルバムではオープニング・ナンバー的な使われ方がされています。

02.HEAVEN
これもドキュメンタリー用に書かれた楽曲です。
WAR STORIESの楽曲とは微妙に毛色が違いますね。空間の使い方やヴォーカルのスタイルはアンビエントな雰囲気があります(特に前半)。

03.TURNSTILLE BLUES
この曲はギターの感じなどWAR STORIES の楽曲群に近いものがありますね。
アンビエントなエレクトロ・サウンドとダークなギター・ロックが合わさったようなナンバーです。
ロック色のほうが強いところが、最近のアンクルのモードを感じさせてくれますね。

04.OPENED DREAMS
1分に満たないインスト・ナンバー。この曲もドキュメンタリー用に書かれた楽曲です。

05.BLODE IN THE BACK
へヴィでダークなギター・ロック・ナンバーです。
地を這うようなダークな演奏が印象的ですね。この曲はWAR STORIESに収録されていても不思議ではないですね。

06.CAN'T STOP
こちらもロック色の強いナンバー・・・というかロック・ナンバーですね。完全に。
曲の骨格はかなり直球のロックですが、音色などでアンクルの色がはっきりと出ています。

07.SYNTHETIC WATER
3曲目のインストです。こちらも1分以内の小品&ドキュメンタリー用の楽曲です。

08.A WASH OF BLACK
個人的にはこの曲がBEST TRACKです。WAR STORIES の楽曲にも負けていないですね。WAR STORIES のダークなギター・ロック色とクラブ・サウンド色が上手く溶け合ったナンバーです。
もともとデモ曲をクラブよりに仕上げたものらしいです。

09.BURN MY SHADOW RADIO SLAVE MIX
完全にクラブ(テクノ)・サウンドに生まれ変わっていますね。
不穏な空気感だけ上手く残しています。

10.HOLD MY HAND − BUCKLEY BOLAND ”EVEN BETTER DAYS” MIX
こちらは完全にミニマルなテクノ・ナンバーになっております。普通にテクノ・イベントでプレイされていても不思議ではないですね。

11. BURN MY SHADOW − UNKLE MIX
アルバムのラストはUNKLE本人によるミックスです。最後はDJとしての能力をきっちり見せてくれている感じですね。こちらもテクノなサウンドになっています。


アルバム全体的にはインスト・ナンバーが散りばめられている事から、バラエティーに富んだ印象を与えてくれます。

さてさて、こうやって精力的に活動を続けているUNKLEですが、
メンバーのリチャード・ファイルが脱退したようですね。代わりに、サウスのヴォーカリストで、アンクルの過去作やツアーにも参加経験のあるジョエル・キャドバリーが加入するとのことです。
ニュースソース→ BOUNCE

まぁ、これだけ音楽性が変化したらそういうことも起こりえますよね〜。
相方が脱退したにもかかわらず、UNKLEを続けること自体にジェイムズのUNKLEに対する本気度を感じますね〜。
メンバー脱退のさびしいニュースも飛び込んできましたがこれからもガンガン活動を続けて欲しいですね!!

あっ、このアルバムの最後に1つだけ注文を。
日本限定リリースだったら、歌詞カードは日本語訳もつけて欲しかったです・・・。

モア・ストーリーズ(紙ジャケット仕様)

BLACK KIDS

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはBLSCK KIDSです。

8black kids








少し前に取り上げました「BBC SOUND OF 2008」・・・BBCが2008年にブレイクを期待する10組を挙げる企画の8位にランク・インしたフロリダ出身の新人バンドです。

その前回の投稿で、
凄く気に入ったので改めてネット・ミュージックのコーナーで取り上げます。」
というようなことを書きましたので早速取り上げます。

男女混合の5人組・・・それも黒人が2人に白人が3人と言うユニークな取り合わせのバンドです。

BBCではアーケード・ファイア50%、ヒューマンリーグ50%・・・つまり米(カナダ)オルタナ(インディー・ロック)50%、80’Sポップ50%というような音楽性の説明が載っていました。

僕の印象ではアーケード・ファイア(米オルタナ/インディー・ギター・ロック)の割合の方が強いかなと思いますね。ヴォーカルのヘロヘロ具合はクラップ・ユア・ハンズやスピント・バンドなんかを思い起こさせますし。ヒューマンリーグ(80’Sポップ)は1つの要素という感じがします。

いまMySpaceでは4曲が聴けるのですが、どれも本当に素晴らしいですね!!
EPの4曲だと思うのですが、全部メインに持っていけるほどの素晴らしい4曲です!!

ちなみにこのEP,プロデュースはバーナード・バトラーのようです。
CAJUN DANCE PARTYといい、DUFFYといい・・・完全に売れっ子プロデューサーですね!
3組とも2008年ブレイクしたら・・・2008年はひょっとしたらバーナード・バトラーの年なんでしょうか(笑)!!

ちなみにKATE NASHとのツアーも決定しているようなのですが、KATE NASHはこのバンドがお気に入りらしく、自身もBLACK KIDSの曲をカバーしているらしいです。

black kids 2





試聴→ MySpace

「HIT THE HEARTBREAKS」
イントロから「おっ!」と思いましたね。ちょっとアイリッシュな雰囲気もあって。
この切なさと高揚感が一体となったメロディー・・・ここ何年間か完全に私の好みになっているわけですが・・・この曲も最高ですね!!
メロディー、へなへななヴォーカルは勿論ですが間奏のシンセや、ワウ・ギターなどもいいですね〜。

「I’M NOT GONNA TEACH YOUR BOYFRIEND HOW TO DANCE WITH YOU」
この曲がまた良い!!
4曲共にメロディーがいいのですが、その中でも一番ポップな楽曲ですね。キャッチーだし、一番フロア受けもしそうです。ライブも盛り上がるでしょうね〜。
「DANCE !DANCE ! DANCE ! DANCE !」のところなんて絶対盛り上がりますよね〜。
ただ・・・タイトルが長すぎる(笑)!!

「HURRICANE JANE」
ギターも良い味出していますし、シンセは大活躍です。でも個人的にはベースが結構得しているかなぁと思いますね(笑)。
サビの悲しげで切ないメロディーがいいですね〜。・・・いいですと言うか、個人的には最高です(笑)!

「I’VE UNDERESTIMATED MY CHARM (AGAIN)」
なんなんでしょう、このポップ感とヘロヘロ感が生み出す独特の高揚感と切ない感情。
普通に歌ったら普通に良いポップ・ソングなんでしょうけど、このヴォーカル・スタイルによって違った感情の線に触れる感じがしますね。

おまけ
LISTEN TO YOUR BODY TONIGHT (MP3)

KATE NASH COVER VERSION (MP3)


black kids 3






いや〜、4曲共にいいですねぇ!
これは相当はまりそうです。

それにしてもバーナードのプロデュース業も幅広いですね〜。
こういうUSインディーなものも手掛けるんですね〜。
すっかりメインの仕事がプロデューサーになっていますね。

本当にアルバムが今から楽しみです!!
EPの4曲でこのクオリティーですからね〜。どれだけのアルバムを届けてくれるのか・・・楽しみに待ちたいと思います!!

今回はBBCやNMEが2008年のブレイクを予想するフロリダのインディー・ギター・バンドTHE BLACK KIDSをご紹介しました。

LIGHTSPEED CHAMPION

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはLIGHTSPEED CHAMPIONです。

lightspeed champion 1












まずは上の写真の人物を見てください。
どんな音を想像しますか?
レゲエ? ファンク? ヒップホップ?
不正解です!!
いや・・・僕が最初そう思っただけなんですけど(苦笑)。

実は切なくて、繊細で、でも一風変ったインディー・ギター・ポップ/ロックを奏でる新人アーティストです!!

とは言っても、実はあっと言う間に解散してしまったテスト・アイシクルズのメンバーだった人物なので写真の段階でピンときた方もおられるかもしれませんね。更にはNMEが昨年からかなり盛り上げているらしいので、それでご存知の方もおられるかもしれません。

ちなみに僕はMOJO(雑誌)で知りました。なので”ネットで見つけた”というこのコーナーの看板はまたも偽りありな訳ですが、以前にも書いたかもしれませんがその辺のこだわりは完全に捨てていますので(苦笑)。

NME、MOJOという一見相反するように思える両誌でプッシュされているLIGHTSPEED CHAMPION。しかし音を聴けばそれも納得ですね。NMEが好みそうなインディー・ギター・ポップ/ロックのエッセンスと、MOJOが好みそうな通好みで尚且つレイドバックなエッセンス、その両方のエッセンスを併せ持ったユニークかつ素晴らしい新人アーティストです(新人とは言わないかもしれませんが)!!マシュー・スイートがUKインディー・ポップをやっているような感じですかね。

テスト・アイシクルズはポスト・パンクな音を破天荒に鳴らすバンドとして注目&人気を集めたわけですが、全く違う音楽性にビックリですね。テスト・アイシクルズはミュージシャンとしてのスキルよりもアイディアやぶっちゃけ具合が勝っていた・・・そこが面白かったアーティストだと僕は思っていたのですが、LIGHTSPEED CHAMPIONはアイディアにきっちりと音楽的なスキルがついていっているので、これまたビックリでした!

lightspeed champion 2






先日MySpaceを開いたときは4曲の試聴だったのですが、現在はアルバムの全曲試聴ができるようになっていました。とりあえずその中から前半の6曲の感想を。全体の感想は、またCDを購入してから書きたいと思います。

試聴→ MySpace

01.NUMBER ONE
ギター・インストの小品です。

02.GALAXY OF THE LOST
繊細なギターに導かれてはじまる(その前にも演奏&歌がありますが)、センチメンタルな楽曲です。ピアノやストリングス、スライド・ギターが曲にレイドバックな雰囲気を与え、尚且つ豊かなものにしていますね〜。単純なギター・ロックではなく、演奏だけでも聴き応えのあるものになっています。
勿論その核にあるのは素晴らしいメロディーなわけですが。

03.TELL ME WHAT ITS WORTH
この曲もいいですね〜。個人的にはジュリアナ・ハットフィールドを思わせる女性コーラスが好みでついつい何度も聴いてしまいます。オルガンがいい雰囲気を出しています。爽やかなポップ・ソングです。

04.ALL TO SHIT
あの破天荒なテスト・アイシクルズのメンバーだった人とは思えない、可愛いといってもいいほどの愛くるしい小品です。

05.MIDNIGHT SURPRISE
この曲もいいですね〜!優れたメロディーを持った曲ばかりのこの作品の中でもポップな魅力を持った楽曲です。
そしてこの曲のもう1つの特徴は・・・意外に長いんですよね〜。
まず始めの1分半ほどをお聴きください。

・・・

この曲が10分近くもあるように思えますか(笑)!僕なんて4分を越えたあたりで「結構長い曲だなぁ」なんて思っていたのに・・・その倍以上あるとは(笑)。
しかしこの曲の長さに、このアーティストの魅力を感じます。単なるギター・ポップにとどまらない、そういった枠を超えた魅力をこの曲の長さが象徴しているように思いますね。それにしっかりと聴かせてくれますしね、この長さを。1つ1つのアイディアがしっかりしているので飽きさせません!

06.DEVIL TRICKS FOR A BITCH
バックの演奏はサントラっぽい、海外の子供向けアニメなんかに使われていても不思議ではないメルヘンチックなものなおですが・・・タイトルはこれですからね。ギャップが面白いですね。
それにしても色々なパターンを持っていますね〜。

おまけでストロークスのカバーを。
HEART IN A CAGE (MP3)


lightspeed champion 3






とりあえず前半の6曲を取り上げました。
2月には日本盤もリリースされるようです。楽しみですね〜。
あっ、ちなみにUKではDOMINOからのリリースです。
おまけに12月には来日もしていたんですね〜。全然知らなかったです・・・。

歌詞もユニークなものらしいので、是非日本盤でチェックしたいと思っています!!

今回は元テスト・アイシクルズのメンバーだったデヴ・ハインズのソロ・プロジェクトLIGHTSPEED CHAMPIONをご紹介しました。

Falling off the Lavender Bridge

THE HOOSIERS / THE TRICK TO LIFE 後半










(KID Dの独り言)
イギリスでは2007年の10月22日にリリースされ、全英1位に輝いたTHE HOOSIERSのデビュー・アルバムです。このブログのネット・ミュージックのコーナーでご紹介したのがちょうど1ヵ月後だったので、そのときには1位を獲得していたのかもしれませんね。日本でも大型輸入盤店では試聴機に入っていたりしてプッシュしているところも多いので目にされた方も多いのではないでしょうか。

70’Sポップ&ロックの優れたところを吸収したバンドで、メロディー、ハーモニー、アレンジのレベルの高さは新人の域を遥かに超えていますね〜。凄い完成度の高いデビュー・アルバムです!

ロンドンを拠点とする3人組のバンドで(メンバーの1人はスウェーデン人のようです)、基本的にはギター・ロック・バンドなのですが、アレンジの多彩さはギター・ロックの域を超えています。

最近のアーティストで言えば、MIKAやTHE FEELINGに近いですね。70年代のシンガー・ソングラーター系やビートルズ・チルドレンなどの音楽をルーツに持っているのだと思います。MIKAのようにCMにでも流れたら、日本でも一気にブレイクすると思うんですけどね〜。XTCが異常に人気があり、JELLYFISHのセカンド・アルバムがヒットした日本でなら、この少し捻りの効いた、そして切なさを持ったTHE HOOSIERSのメロディー・センスは絶対受け入れられると思うのですが・・・。FMなんかで受けていたりする兆候は無いのでしょうか?
まぁ、たぶん出るでしょう。これだけのクオリティーだし・・・。全英1位も取ったし・・・。たぶん・・・。

ではでは曲ごとの感想を。

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01.WORRIED ABOUT RAY
シングルでヒットした・ナンバーです。
マイナー調の雰囲気とは違ったユーモラスのPVもいいですね。
ギターの弦、どんなけしなるんだよ(笑)!!

02.WORST CASE SCENARIO
どこかユーモラスな感じもしますね。さびのメロディー・センスは少しだけスパークスっぽい印象も受けました。アルバムの中で一番弾けたポップ・ソングですね。

03.RUN RABBIT RUN
この曲は少し悲しげなメロディーが美しいナンバーです。
サビのファルセットで歌われるところが印象的ですね。この辺なんてコールドプレイのフアンにもアピールするのではないでしょうか。

04.GOODBYE MR A
何といってもこの曲が素晴らしいですね!シングルでヒットしたナンバーです。
ポール・マッカートニーやビートルズ・チルドレンを思わせるメロディーで、ワクワクさせてくれるポップ・ナンバーです。イントロからいい予感が漂っていますね〜。
コーラスも見事ですね。こういうコーラスを聴くと個人的にはすかんちを思い出してしまいます(笑)。
ライブでも盛り上がりそうですね!!

05.A SADNESS RUNS THROUGH HIM
この曲もいい!!前半は名曲揃いで聴き応えありますね〜。
マイナー調のナンバーで、この曲もサビの部分でのファルセットがぐっと来ますね〜。
細かく刻まれるギターの音も印象的です。

06.CLINGING ON FOR LIFE
アコースティック・ギターでの弾き語りを主体とした2分半ほどのナンバーなのですが、こういうさりげないナンバーでもメロディーが素晴らしいのでしっかりと聴かせてくれますね。

08. EVERYTHING GOES DARK
このアルバムの中では最もドラマティックな曲で、これも名曲ですね〜。
アコースティック・ギターが印象的なのですが、ラストの方はストリングスも盛り上げていますね。
やっぱりファルセットのヴォーカルがいいんですよね〜。・・・と言うか僕が単にファルセット好きなだけかもしれませんけど(笑)。
あと楽器名が分からないのですが(その辺かなり無知なもので)、パーカッションみたいな打楽器が何気に入っていたりして・・・そういう細かいところのアイディアがいいですね。

11.MONEY TO BE MADE
アコースティック・ギターによる弾き語りではじまるスロー・ナンバーなのですが、徐々にストリングスが絡んでいって終わり・・・と思っていたらまた曲が始まります。
ラストはクラシカルな雰囲気ですね。


いや〜、本当にミュージシャンとしてのスキルが高いですね。
どの曲もメロディー、コーラス・・・完璧に出来上がっていますね。

それでファルセット系の曲を聴いていると、あまりそうは思えないにですがPVなんかを見るとかなりユーモラスな感性の持ち主のようで、そういうユーモア感覚も英国流って感じでポイントが高いですね。最初は「曲だけ聴けたらいいや。」と思って輸入盤を買ったのですが、PVを見ると「どんなことを歌ってるのかなぁ。」と歌詞への興味も出てきました。
・・・とは言ってもそんな贅沢は出来ないので国内盤が出ても買わないですけど(苦笑)。
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The Trick to Life

THE HOOSIERS / THE TRICK TO LIFE 前半










KID D(D) : 2008年最初に取り上げるアルバムはイギリスの新人バンドTHE HOOSIERSのデビュー・アルバムです。いきなり全英1位を獲得したわけですがどうでしたか?完成度高いでしょう。

KID A(A) : いや〜、完成度高かったね。ベテランかと思ったよ。

(D) : ベテランは言い過ぎでしょう。

(A) : なんで準決勝で負けたんだろうね。

(D) : ・・・何の話してるんですか?

(A) : サンドウィッチマンだよ。

(D) : ・・・ネタが古いんですよ!もう1月半ばですよ!

(A) : だって、いきなりMー1で1位を獲得したコンビの話でしょ。

(D) : 違いますよ!!全英で1位を獲得したバンドの話ですよ!!

(A) : いや〜、確かにこっちも完成度高いね〜。どの曲も練り上げられている視、メロディーも抜群だね。いきなりの全英1位も納得だよ。

(D) : ちょっと捻くれたセンスも英国っぽくていいですよね〜。

(A) : そうだね。でも、とにかくメロディーだよ!どの曲も本当よく出来ているよ。基本的には70’Sのポップ&ロックなんだけど、そのおいしいところをがっちり掴んでいるね。

(D) : 最近で言うとMIKAやTHE FEELINGに近いですね。少し前だとJELLYFISHとか。

(A) : そうだね。

(D) : これ聴いて面白いなぁと思ったのは、MIKAと比較するとやっぱりこのバンドはバンドなんですよね。

(A) : ・・・自分で自分の言っていること分かってるの?そりゃバンドなんだからバンドに決まってるでしょ。

(D) : そうじゃなくて、バンドの音特有のダイナミズムがあると言うことですよ。曲は結構シンガー・ソングライターっぽい雰囲気があるじゃないですか。でも音はやっぱりバンドっぽいですよね。

(A) : あ〜、そういうことね。

(D) : MIKAにはシンガー・ソングライターの魅力がありますし、THE HOOSIERSにはバンドの魅力を感じますよ。

(A) : で、君はバンド派なの?シンガー・ソングライター派なの?

(D) : 別にどっち派ということは無いですよ。それぞれの魅力がありますからね。

(A) : あえて言うならどっちなの?

(D) : ・・・う〜ん、じゃバンド派で。

(A) : シンガー・ソングライター派に寝返る可能性はどれぐらいありますか?

(D) : ・・・。

(A) : 中東和平問題で揺れている世界情勢ですが、バンド派のあなたはどう責任を・・・。

(D) : ちょっと、ちょっと、なんでまたサンドウィッチマンが出てくるんですか!!思いっきりネタをぱくってるじゃないですか!!

(A) : いや〜、はまってるんだよね。

(D) : だ・か・ら、もう1月半ばなんですよ!

(A) : だって、君からM-1のビデオを借りたのが最近なんだから仕方ないじゃない。

(D) : まぁ、そうですけど・・・。

(A) : THE HOOSIERSもサンドウィッチマン並みとはいかないけど、なかなかユーモラスな面も持っているよね。

(D) : 確かにPVは面白いですね。メンバーも完全に3枚目キャラで徹していますし。

(A) : そうかと思えば、アニメーションの方は結構シリアスな雰囲気を醸し出しているんだよね〜。

(D) : そうですね。輸入盤を買ったので歌詞やバンドのキャラクターは全く分からないのですが、PVを見る限りおバカな面とシリアスな面を併せ持っているようにも感じられますね。そのあたりもイギリスで人気が爆発している要因かもしれないですね。

(A) : THE HOOSIERSのCDには、素晴らしいメロディーにおバカなセンスとシリアスな面がトッピングしてあると。

(D) : ・・・。上手いことまとめているつもりかもしれませんけど、全然上手くないですからね!

(A) : ちなみにコーラや店長はトッピングされていないけどね。

(D) : ・・・もういいです。


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The Trick to Life

BBC SOUND OF 2008

新人さん、いらっしゃ〜い。オヨヨ。

今年もやります。BBCが今年期待する新人BEST10を総チェック!!
昨年、一昨年もチェックしたBBCが選ぶ期待の新人BEST10。一昨年は
Corinne Bailey Rae、Plan B、Guillemotsといったアーティストに出会い、昨年はMIKA、THE TWANG, AIR TRAFFICに出会うなど僕にとっても貴重な情報源となっています。
過去の記事を読むと、微妙に的外れなことも書いていて恥ずかしかったりもするのですが(苦笑)、今年もそれぞれの感想を書いていきます!!
では!

 1位 ADELE
1adele








このアーティストはロッキン・オンでも取り上げられていましたね。19歳の女性シンガーです。見た目も19歳と思えないですが(失礼)、歌声から感じる才能&ポテンシャルの大きさもとても19歳とは思えないですね〜。
BBCの記事にはエイミー・ワインハウスやケイト・ナッシュが引き合いに出されています。ケイト・ナッシュは聴いたことがないのでよく分からないですが、音楽的にはエイミー・ワインハウスとは違う印象があります。エイミー・ワインハウスのようなソウル・ミュージックではなく、もっとフォーキーな音楽ですね。ただ、音楽ジャンルのソウルではなくとも、歌声からは強烈なソウル(魂)を感じることは確かですね!
曲もきっと本人が作っているのだと思うのですが、メロディー・メイカーとしての才能もなかなかですね。ちなみXLレコードからアルバムがリリースされるらしいのですが、XLは優れたアーティストを見つけてきますね〜。
あっ、写真によってはもう少し19歳っぽく見えますので(笑)。一応。

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 2位 DUFFY
2duffy








あっちこっちのメディアで見かけますね〜。この名前。
QやMOJOにも2008年期待の新人として取り上げられているアーティストです。
ルックスもそうですが、音的にも「一体、今は何年?」って感じですね。思いっきり60’Sなポップ・ソングを歌う23歳の女性シンガーです。ポップ・ソングの中にもソウルなものが含まれているところも英国で評価されているポイントなのかなぁと思います。
たぶん狙ってこういうレトロなイメージを作っているのだと思うのですが、なんせMySpaceで2曲しか聴けないのと、どういうキャラクターのアーティストなのか全く知らないので、どれだけ確信的にやっているのかは判断できないですね〜。ただ曲はかなり良いですね。
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 3位 THE TING TING
3the ting ting








この名前もNMEやQなどで見かけます。
男女2人組のポップ・ユニットですね。英国らしいダンサブルでカラフルなポップ・ソングです。ただオルタナな感性も感じさせてくれるユニットです。MySpaceのInfluencesのところにもトーキング・ヘッズ、ビョーク、ブロンディー、ケイト・ブッシュ、ベックといったアーティスティックな面子が並んでいます。
ぱっと聴いた感じでは下世話なポップ・ミュージックっぽくもありますが、その奥にアーティスティックな感性が潜む・・・その微妙なさじ加減が凄く英国っぽくていいですね。
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 4位 GLASVEGAS
4glasvegas






まず名前が覚えやすいですね(笑)。このバンドもNMEやQが期待するバンドにも名を連ねています。スコットランドの4人組のバンドです。
曲の骨格になっているのは60’Sポップでメロディーはスイート&ドリーミーです。しかし鳴らしている音が変ですね。60’Sではありえないです。本人のMySpaceで
Experimental / Surf / Pop と説明されているのですが、まさにそんな感じですね。
これでもう少しダークにして、ノイズをギュイーンと鳴らせばジーザス&メリーチェンですね。60’Sポップやサーフ・ミュージックに対しての距離のとり方がジーザス&メリーチェンに近いものを感じます。

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 5位 FOALS
5foals








このブログでも2008年期待の新人バンドとしてとりあげておりますFOALSです。以前にも書きましたが、FOALSを検索で調べて当ブログに立ち寄ってくださる方も非常に多いので、日本でもこれからもっと注目されてくるバンドなのではないかなぁと思います。
音楽的にはポスト・パンクの流れを汲むバンドなのですが、その中でもファンキーな面が強いことがこのバンドの特徴かなと思います。NMEやMOJOでも2008年の期待のバンドとして取り上げられていますし、この手の音を鳴らすバンドの中では2008年最も注目のバンドであることは間違いないでしょう!!

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 6位 VAMPIRE WEEKEND
6vampire weekend








この名前はいろいろなところで見かけますね〜。
ニューヨークのバンドで、このバンドもXLに所属のアーティストです。
このバンドもメロディーは結構ポップですね。ここまで、ポップなメロディーを持つアーティストが多いですね、今年は。
サウンド的にはニューウェイブ的なスカスカ感が何ともいえませんね(笑)。ローファイトは言いませんが、このスカスカ感は手作りな雰囲気を醸し出していますね。結構クセになってしまう人も多いのではないでしょうか。
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 7位 JOE LEAN & THE JING JANG JONG
7joe lean






はい。このアーティストも当ブログで紹介済みです・・・というかロッキン・オンなどでも取り上げられていますし、英国メディアでもNMEやQをはじめ多く取り上げられている期待のバンドですね。
年末に2度ほど取り上げたので、改めて書くことが特に無いのですが(苦笑)・・・。ストロークスやレイザーライトを思わせる音楽性で、個人的にも要注目していきたいロンドンの5人組です。CSSやカイザーチーフスのサポートも務めていますし、NME関連のイベントにも多く出演しているようなので、ブレイクの可能性大と言っていいのではないかと思います。

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 8位 BLACK KIDS
8black kids

 






これは良い!!
初めて聞きましたけど、このアーティストはいいですね〜!!個人的な発見と言う意味では今回No.1ですね!
フロリダの5人組でアーケード・ファイア以降を感じさせる米オルタナ/インディー・ロックです。
曲もいいし、全体から流れる高揚感とヴァイヴも凄くいいし、めちゃくちゃ好みです。
え〜っと、凄く気に入ったので改めてネット・ミュージックのコーナーで近いうちに書こうと思っていますので、ここではさらっと流しておきます(笑)。
米インディー・ロック好きやカナダ・オルタナ好きの方は是非聴いてみてください!そうでない方も是非(笑)。

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 9位 MGMT
9mgmt






このバンドのMySpaceのアドレスは、僕のパソコンのお気に入りに入っていまして、11月の時点でチェックはしていたのですが、どうも掴みどころが無いと言うか・・・どう紹介していいのか分からないところがあったので、そっと胸にしまっておいたバンドです(笑)。
基本的な音楽性はエレクトロ・ポップ/ロックです。その中にサイケやフォーキーなものも混ざったしていて非常にユニークな音楽性を持ったバンドです。一筋縄ではいかないといった雰囲気を持っていますね。
当ブログでも紹介したことのあるYeasayerともツアーに回っているようです。
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 10位 SANTOGOLD
10santogold








このアーティストも面白いですね〜。イメージ的にはMIAに近いのだと思います。
ダブ/レゲエやパンク/ニューウェイブ、ソウル、エレクトロなどの音楽性をぶち込んだユニークな音楽性でも刺激的ですし、案外ポップなところも面白いですね。MySpaceで聴ける曲の、1曲1曲の音楽性も違いますし、リズムもユニークですし、もっと他の曲も聴いてみたいですね〜。本人のキャラクター・・・というか、どういうことを歌っているアーティストなのかと言うことにも興味をそそられます。
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今年は純粋なヒップ・ホップ、R&Bミュージシャンがいないですね。
ロック&ポップ度の高い人選ですね。そのせいか(ヒップホップやR&Bも好きなのですが)、今年は特にどのアーティストも興味深いです。どのアーティストも注目していきたいアーティストばかりですね、個人的には。

あと、いつか紹介しようと思っていたアーティストが11〜20位の中に入っていたので、そのアーティストも近いうちに紹介しようと思っています。それと11〜20位のアーティストも・・・5組は全く名前も知らないアーティストがいるのでチェックして、面白いものがあればまた書いていきます。

各誌のこういった記事が出てくると、また今年度の音楽シーンが楽しみになってきますね!!
BBCの記事→ http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7163404.stm

SUNDAY BLOODY SUNDAY (U2)

「どっちがお好き」

ある曲の、原曲とヴァージョン違いを取り上げるこのコーナー、
今回もカバー曲を取り上げたいと思います。
今回取り上げるのはU2「SUNDAY BLOODY SUNDAY」です。










U2の初期の名盤「WAR」に収録されている名曲です。
いまでもU2の代表曲として人気の高い曲です。
それにしてもジャケットの少年の眼光・・・鋭いですね〜。


この曲は、北アイルランドで起こった72年1月の血の日曜日事件をモチーフにした楽曲です。この曲以外の曲も政治的なメッセージが濃いものが多いアルバムでもあります。U2が1つの変貌を遂げたアルバムでもありますね。その変貌を象徴するのがジャケットの少年の表情ですね。
ファースト・アルバムでも少年の顔のアップが使用されているのですが、その少年の表情はイノセントそのものなのですが、このアルバムの少年の表情から出てくる言葉は”怒り”であったり”厳しさ”であったりします。

もう1つの象徴がアルバム・タイトルで、ファースト・アルバムは「BOY」で、このアルバムが「WAR」。ジャケットとタイトルだけで内容の違いが伝わってきますよね〜。



←「BOY]


そして変化を遂げたアルバムの中で、最もその変化を象徴している曲が「SUNDAY BLOODY SUNDAY」です。歌詞のモチーフは先に述べましたが、音もそれに合わせて強度が増していますね。ドラムのアタック1つをとっても、それまでのものとは大きく違っていますよね〜。

オープニングのドラムから、やたら気分が高揚する素晴らしい名曲です!
視聴→ YouTube
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このU2の名曲をカバーしているのが
SAUL WILLIAMS
です。



saul williams







「ソウル・ウイリアムス?誰それ?」と思われた方もおられるでしょうし、
「あ〜、あの話題の人ね。」と思われた方もおられるでしょう。

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー関連のニュースで話題のアーティストです。

トレント・レズナーがプロデュースした最新アルバム「
The Inevitable Rise And Liberation of Niggy Tardust」をダウンロードのみで販売。音質が劣るものを無料で配布、音質の良いものを5ドルと低価格ながら有料で販売するという販売方法を実施し話題になっていたアーティストです。確か、以前のアルバムもトレントがプロデュースしていましたよね?間違っていたらスミマセン・・・。

それで、最近DLの結果をNINのホームページで発表したということがニュースになっていましたね。
結果は1月2日までに約15万のダウンロードがあり、有料でDLしたフアンの数は約18%の2万8千人だったということです。トレントはこの結果に結構落胆しているようですね。
それと同時に前作のセールスが
33,897枚だったことを考えれば、それよりも何倍もの人が作品を聴いたことになったことをポジティブに受け止める発言もしていますね。
ニュースソース→ Ro69

で、このカバーの音のほうですが、基本的にはナイン・インチ・ネイルズに近い感じのものですね。ノイジーなデジタル音が飛び交うものです。しかしリズム・パターンの基本的な部分は原曲に近いものですね。ヴォーカルは・・・やっぱりトレントで聴いてみたいなぁ・・・というのが本音・・・フアンの方スミマセン(苦笑)。

凄いにはこの2008年(リリース時は2007年ですね)に全く変らないリアリティーをこの曲が持っているということですね。勿論、現代なりのへヴィさを加えたアレンジが施されているわけですが、それにしても強烈です。
1972年に起きた事件をモチーフにし、1983年にこの曲が発表され、2008年にいまだにリアリティーを持ってしまうという・・・う〜ん、音楽フアンとしては幸福なことなのかもしれませんが・・・曲のモチーフを考えると、やはり不幸なことなのでしょうね。

試聴→ MySpace

話は少しずれますが、レディオヘッドのニュー・アルバム(CD)が英米共に1位を獲得しましたね。アメリカでは前作以上のチャート・アクションですね。DLで多くの人が聴いたにもかかわらず、このチャート・アクションと言うのは凄いですね。「イン・レインボウズ」のDLが開始されて以来、旧譜の売り上げも大きく伸びたと言うニュースもありましたし、いい作品であれば成果が出ることを示す1つの例にはなったと思います。
ソウル・ウイリアムスは、単純にそこまで評価する人が多くなかったということなのかなぁという気もします。上記の数字がソウル・ウイリアムスのセールス・パワーかなと思いますね。まぁ、レディオヘッドは超大物バンドでソウル・ウイリアムスはビッグ・ネームではないので単純な比較は出来ないでしょうけど。
そういう意味では、多くの人にソウル・ウイリアムスというアーティストの音が届いたということだけでもポジティブに受け止めてもいいのではないかなぁと思います。


話がそれましたが、最後はおまけでボノ&エッジによるアコースティック・ヴァージョンを!こちらも感動的でいいです。
視聴→
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The Best of 1980-1990

The Troubadours

ネットで見つけた素晴らしい音楽をご紹介するこのコーナー、
今回ご紹介するのはThe Troubadoursです。

troubadours1




昨年末から続けていました勝手にアワードが終わって、通常の投稿はこれが年明け一発目になるのですが、一発目に素晴らしい新人が紹介できるなと密かに喜んでおります!
年明け1発目から大プッシュです!!

リヴァプール出身の4人組のギター・バンドです。
Q MAGAZINEで知ったバンドでして、Qにはラーズとコーラルが引き合いに出されていました。この2組のバンドを引き合いに出されていたら、もうそれだけでチェックしないといけないだろう!!という事で聴いてみたのですが、これは素晴らしい!!MySpaceで2曲だけしか聴くことができないのですが、これは間違いないと思いますよ!!

聴いてみた感想は、ラーズやコーラルをもっとポップにした感じですね。
2曲だけなので何ともいえないですが、コーラルのようなサイケ色はそれほど感じませんし(これはバンドの全体像が分かれば変わってくるかもしれないですね)、ラーズよりももっと若々しい雰囲気もあります。しかし両者のようなソングライティングのレベルの高さは充分に感じさせてくれます!いや〜、メロディーも最高だし、ハーモニーも良いし、アコースティックなサウンドも素晴らしいですよ。ストーン・ローゼスのファースト・アルバムに通じるきらきら感もありますね。

クークスのフアンにも聴いてみて欲しいですね。

お〜!MySpaceのライブ情報を見ると、シャーラタンズのティムやザ・エナミーのサポートも決定しているのですね!ベテランから若手まで幅広く支持されているということなのかもしれません。いや〜、この音とメロディーは同業者ウケしそうですしね。

ではでは、2曲だけですが曲ごとの感想を。

troubadours2





試聴→ MySpace

「GIMME LOVE」
どうですか!!
出だしのギターの音からいいじゃないですか!!ワクワクしますよね〜。
切なさとワクワク感が一体となった素晴らしいギター・ポップ(ロック)です!
サビもキャッチーでライブでも合唱で盛り上がれそうですよね〜。
「ギミ・ギミ・ラブ、ギミ・ギミ・ラブ、ギミ・ラブ〜〜」
いや〜、これはきっと盛り上がる!
演奏もしっかり出来そうですし、ライブも良さそうですね。
この手の音を鳴らすバンドって、若手でもどこか落ち着いてしまっているところがあるバンドもいると思うのですが、このバンドは弾けているところもあって余計いいですね〜。

「HERE COMES THE TIDE」
思いっきりラーズしています(笑)。
ラーズをリアル・タイムで聴いていた身としてはたまらないです(笑)。
この曲もキラキラ感がいいですね〜。
若さと渋さが同居していますね。
音楽的な素養というかレベルはベテラン・クラスですが、音の弾け方は若いし。
あとヴォーカルもいいですね!何気にロックな感じがします!

troubadours3





おっと、いま気がついたのですがジョン・レッキーがプロデュースなのですね。
どおりで音の鳴りとか、インディーの新人バンドには出せないだろう・・・というぐらいしっかりしていますもんね〜。このバンドとジョン・レッキーの組み合わせは良さそうですね!アルバムも楽しみだなぁ〜。このクオリティーの曲が並べば、かなりの作品になるのではないでしょうか!

はい、という事で一人で大盛り上がりしながら書いてきました(笑)。今もMySpaceで聴きながら書いているので、かなり盛り上がりながら書いています(笑)。2008年一発目は大プッシュの新人バンドThe Troubadoursをご紹介しました。

Gimme Love
Gimme Love [7 inch Analog]


KID D ミュージック・アワード 2007 番外編 PART3

あれやこれやを振り返っているので、はっきり言って長いです・・・。

KID D(D)
: 勝手にアワード!ということで昨年末から続けてきましたこの企画。ラストはAさんと2007年を振り返っていきたいと思います。明けましておめでとうございます。

KID A(A) : おめでとうさん。

(D) : 2007年もいい作品が多く充実した1年だったと思うのですが、Aさん的にはどうでしたか?印象的なことありましたか?

(A) : 特にないです・・・。

(D) : ・・・。

(A) : 別に・・・。

(D) : なんなんですか!それは!!

(A) : エリカ様だよ。

(D) : わかってますよ!!何でいまさらエリカ様なんですか!!

(A) : 2007年を振り返ると謝罪の年だったわけじゃない。その象徴の1つとしてエリカ様をチョイスしたわけだよ。

(D) : 日本社会を振り返ってどうするんですか!音楽ブログなんですから、音楽シーンを振り返ってください!!

(A) : エリカ様といえばレッド・ツエッペリンの再結成ライブなわけだよ。2007年は再結成が盛り上がった1年だったね。

(D) : ・・・強引にもってきましたね〜。それもいきなり再結成ネタですか。もっと前向きな話題がいっぱいあるじゃないですか。

(A) : だって、ツエッペリンだよ!ポリスだよ!レイジ、ヴァーヴ、今年はマイブラだよ!!それも、どのバンドも悪い話聞かないしさぁ。凄いじゃない!!2007年にツエッペリンのライブが絶賛されるなんて想像できた?!

(D) : 確かにそうですけど。でもセックス・ピストルズの再結成なんてのもありましたよ。

(A) : まぁ、ポリスは上手くいくかなぁと予想できたし、ヴァーヴもそんなに問題はないだろうと思っていたし、レイジは一抹の不安もあったけど期待はしていたよ。でもツエッペリンはどうかと思っていたんだけど・・・。いや〜、良かったね。来日公演の噂もあるようだし、日本にも是非来て欲しいね。

(D) : あの〜、ピストルズの再結成も・・・。

(A) : ヴァン・ヘイレンにデイヴが復帰したり、イーグルスが久しぶりに新作を発表したり・・・、全てをチェックしているわけではないけど、大物勢が活動してくれると華やかになっていいね。

(D) : ピストルズは・・・。

(A) : そうかと思えば新人勢も相変わらずバブルな盛り上がりが続いたね。

(D) : そこまで無視しますか。

(A) : だって1回目の再結成のときはそれなりに盛り上がったけど、もうあまり興味が・・・。

(D) : わかりました、わかりました。もういいです。新人勢に話を移しましょう。意外とニュー・レイヴの波が衰えなかったですね。もっと早くに消えるかと思ったんですけど、真打のクラクソンズのアルバムも好評でしたしね。それにニュー・レイヴではないですけどジャスティス、デジタリズム、シミアン・モバイル・ディスコといった新しいダンス・ユニットの登場もありましたね。

(A) : ニュー・レイヴも踊れるロックだし、そういう意味では踊るという行為が完全にロック・フアンに根付いたという事を改めて実感したね。

(D) : ケミカル・ブラザーズやアンダーワールドが出てきたときにはロックとテクノの壁を壊すなんてメディアで言われたりもしましたけど、ジャスティスやデジタリズムを聴くと、そもそも壁なんてなかったところから生まれてきたという感じがしますね。

(A) : ジャスティスのアルバムは買ってなかったんじゃないの。聴いていないじゃない!

(D) : そんな細かい突っ込みはいいんですよ!

(A) : こんなところまでに日本社会の闇が及んでいるとは・・・。

(D) : どういうことですか?!

(A) : 偽装だよ!偽装!!聴いたふりをして語っているわけだから。謝罪しなさい!!謝罪!!

(D) : うるさいなぁ。MySpaceとかでチェックはしてますよ。だいたいこのブログでもアルバムを出す前に紹介しているじゃないですか!

(A) : そうだっけ?

(D) : そうですよ。 それはともかく、ギター・バンド勢に目を移しても新人のエナミー、ザ・ヴュー、セカンド・アルバムをリリースしたアークティック・モンキーズ、ハード・ファイ、ブロック・パーティーなど多くのアーティストがいい作品を届けてくれましたね。

(A) : そうだね。リバティーンズ以降多くのギター・バンドが現れて、フランツ以降更に加速したわけじゃない。ニューウェイブ・リバイバルなんて呼ばれてイギリスを越えてブームになって。そして今度はアークティック・モンキーズというネットから現れたスターも生まれて・・・バブリーな状況がずっと続いているよね。

(D) : そういう意味では今年のサマソニは象徴的なラインナップでしたね。アークティック・モンキーズという若手がいきなりトリを努め、エナミーやフラテリスという新人勢もおおいに盛り上げ、カサビアンなんてもう大物の風格でしたよ。

(A) : 今年もケイジャン・ダンス・パーティーが早くも注目されているみたいだし、デビュー・アルバムが大ヒットしたクークスもアルバムを出すようだし、この勢いが続いてくれると嬉しいね。

(D) : そうですね。一方アメリカのインディー・シーンも活況だったようですよ。

(A) : アメリカでもストロークス、ホワイト・ストライプスの登場、そしてポスト・ニューウェイブのブームなどもあって活況になってきたわけだけど、アーケード・ファイア、クラップ・ユア・ハンズの出現でインディー・シーンも盛り上がりに加速が出てきたね。

(D) : ザ・ナショナルやスプーン、ベイルートといった新人ではないですが実力あるアーティストが軒並み高い評価を得ましたね。

(A) : そういうことを全部ひっくるめてアーケード・ファイアがひとつの象徴的な存在になっているのかもしれないね。

(D) : そうですね。海外での盛り上がり方は凄いですもんね。メディアの年末のベスト・アルバム企画でもダントツの評価と言ってもいいんじゃないですか。日本ではそこまで熱の高さが感じられないですよね。海外と日本での盛り上がり方に差を感じますよね〜。

(A) : こんなところにまで格差社会が広がっているとはね。日本の若者に希望はあるのかね!

(D) :・・・なんで、ちょいちょい社会風刺を織り交ぜてくるんですか。

(A) : 今年は、硬派な俺をアピールしていこうかなと思ってね。

(D) : 面倒なのでやめて貰えますか。

(A) : 面倒って・・・。

(D) : 9.11以降の社会情勢、イラク攻撃が間違いではなかったのかという価値観の変化、サブプライム・ローン問題で揺れる経済状況といった中でアメリカを問い直し新しい価値観を求めているということがあるのかもしれませんね。そういったことがインディーな物を求めている動機付けになっている側面もあるのかなと思いますね。

(A) : ・・・それは何アピールなの?硬派アピール?

(D) : 今年は社会派なところもアピールして行こうかなと思って。

(A) : それもある意味偽装じゃない!君のどこが社会派なの!!単に音楽とお笑いとサッカーが好きな中年男でしょ!!謝罪しなさい!謝罪!!自分を社会派って偽装しましたって!!

(D) : Aさんだって硬派からは程遠いですよ!・・・それはともかく、社会派といえばレディオヘッドですよ。

(A) : 無茶苦茶なネタ振りだね。

(D) : 作品自体の素晴らしさは前回の投稿で書いたのですが、販売方法でも大きな話題を提供してくれましたね。

(A) : ダウンロードのみでの先行販売で、価格はユーザーが決めてくださいってやつね。俺にとっては不便な販売方法だし、それほど興味は持てなかったけど、確かに大きなニュースではあるよね。

(D) : 単純に選択項が広がることはいいことだと思いますし、近年音楽の聴き方に変化が出てきてるわけじゃないですか。i-podや携帯プレイヤー、更には携帯電話と。その中で音楽業界が変化しないというのは無理があるわけで。その変化の1つ、可能性としてこういうやり方が提示されたのはいいことだと思いますよ。楽観的な見方かもしれませんけどね。

(A) : まぁ、俺はどっちでもいいけどね。どっちにしても君が手に入れた音源を聴くわけだから。

(D) : ・・・ちょっとはAさんもCD買って、僕に聴かせてくださいよ!!

(A) : いや〜、俺は買う意志があるんだけど、俺の財布に買う意志が無いみたいでね〜。

(D) : 日本の若者より、Aさんの未来に希望があるのかが心配なんですけど・・・。

(A) : うるさい!!じゃ聞くけど、君の経済状況に未来を感じるの?どうなの?

(D) : ・・・サブプライム問題より深刻です・・・。

(A) : ・・・。

(D) : ・・・。新年いきなり暗くなってしまいましたね。

(A) : そうだな。

(D) : せめてロックのことだけでも盛り上がって前向きに語っていきましょうよ。今年も。

(A) : そうだね・・・。今年もきっといい作品がいっぱい出るよ。

(D) : そうですね。

Mothership

Neon Bible
In Rainbows



KID D ミュージック・アワード 2007 BEST ALBUM 1位

勝手にアワード!
2007年KID D ミュージック・アワード!!

今回はBEST ALBUM 1位です!!











1位 RADIOHEAD / IN RAINBOWS
「やっぱりな。」
という声が聞こえてきそうですが(苦笑)、やはりこのアルバムです!レディオヘッドの7枚目のアルバム「IN RAINBOWS」です。

10月10日にダウンロードのみの販売、価格はリスナーが決めるという販売方法の話題が先行した感があるこのアルバムですが、ここにきてようやく作品自体に対しての評価が高まってきたように感じますね〜。このアルバムはレディオヘッドが新しいモードに入ったことを感じさせてくれる、極めて重要で素晴らしいアルバムだと思います。

いまさら言うまでもなくレディオヘッドは「OK コンピューター」「KID A」という革新的なアルバムをリリースし、更にはセールス的にも大きな成果を収め、名実共にロック界のトップに立ったバンドです。そして、そのことによりロック界全体の大きな期待を背負ったバンドといってもいいと思います。
しかし、このアルバムは意外なほどにあっさりとしたアルバムです。
例えば、このアルバムは10曲を収録しているのですが、「KID A」も同じく10曲を収録したアルバムです。しかし「KID A」が10曲の収録にもかかわらず、大作と呼びたくなるほどの重さがあるのに比べて、この「IN RAINBOWS」は何度も何度も繰り返して聴けるいい意味での軽やかさがあります。
・・・とは言いつつ、他のアーティストの作品と比べると充分にへヴィな作品でもあるんですけどね(笑)。

実は、この作品をダウンロードで聴いた際にこのブログで感想を書いたのですが、基本的な部分では印象は変っていなくて(変った部分はその時よりも、このアルバムが好きになっていて、自分にとってより重要な作品になったということですね。)、モンスターとしての宿命を背負わされたレディオヘッドが、モンスターとしてではなく、バンド・レディオヘッドを受け入れた作品だという印象があります。
え〜っと、その辺に関しての感想に、もし興味を持っていただきましたら、こちらの過去の投稿をお読みください。
http://blog.livedoor.jp/adored_foolsgold/archives/51060176.html


そして、もう1つ変ったなと思うことを、また「KID A」との比較で・・・。

「KID A」という作品の特徴に、エレクトロ・サウンドの導入というのがありますが、もう1つの特徴に感情を排した凍りつくといってもいいほど冷たい質感の作品であったということがあると思います。「KID A」にあったのは感情ではなく、意志の力だったと思います。その意志の力の強さが、そしてその感情を排したサウンドが、逆に大きなエモーションを呼び起こす。そういう作品だったと思います。
そしてこの「IN RAINBOWS」。この作品から感じるのはレディオヘッドの体温です。この作品においても強力な意志の力を感じることはできます。しかしそれと同時に、その意志に潜む感情や体温を感じることができる作品になっています。どうして、こういう作品になったかというと、これもやはりレディオヘッドがモンスター・レディオヘッドではなく、等身大のレディオヘッドを受け入れたからではないかと・・・勝手な予想をたてております。

だからこそ、この作品は大きなサウンドの変革がないにもかかわらず、レディオヘッドに変化をもたらしているのだと思います。

この作品は、非常にへヴィな認識を持ったアルバムであるにもかかわらず、今までのレディオヘッドには無かった類の愛や温もりを感じさせてくれる作品です。


それといまさらなのですが、音の組み立てが抜群に優れているなと思いますね〜。
サウンド・スケッチ力と言うか・・・音楽的なスキルというか・・・。
やっぱり凄いなと。
以前にも書きましたが、そこに関しては立っているステージが違うなと思いますね〜。

それを感じるには、DLよりCDの方が良いなぁとも思いました。
やっぱりCDの方が音がいいですね(笑)。まぁ、これから変ってくるのかもしれませんが。


(NME 3位、 Q 4位、 UNCUT 3位、 MOJO 1位、 ROLLING STONE 6位、 SPIN 6位、 BILLBOARD 1位、 PASTE 11位
BEST TRACK 「BODYSNATCHERS」
                   「ALL I NEED」
                   「VIDETAPE」

試聴→
MySpace
視聴→ YouTube  (Webcast 2008.01.01)
インタビューBOUNCE

それでは最後に曲ごとの感想を。
こちらは以前書いたものに手を加えて載せています。

1.15 STEP
”IDIOTEQUE"や”SIT DOWN, STAND UP”のような、ビートの効いたエレクトロを導入したナンバー。しかし前途の2曲よりもビートが軽やかに感じます。”STEP"という言葉がぴったりのビートが印象的です。

2.BODYSNATCHERS
カッコイイ!!文句なくカッコイイギター・ロックです!!
よくあるAメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビというような構成ではなく、1部と2部に分かれているナンバー。
1部はグルーヴィーなギター・ロック。激しいギターと、全体的に歪を持ったサウンドが強烈です!!
2部はトムの胸を締め付けるようなヴォーカルで、アレンジはヴォーカルを引き立たせる為か平坦に抑えています。この曲の雰囲気が変る瞬間がスリリング!!

後半の乱暴というか・・・乱雑というか・・・とにかく飛ばしまくるトムのヴォーカルも最高!!
トムのちょっと切れた感じが個人的には大好きなもので(笑)。

3.NUDE
これはレディオヘッド・フアンの中では昔から(OK COMPUTER期のツアーから)有名な曲ですね。
ようやく作品化されました。巷では昔のヴァージョンの方が好きといった声もあるようですが、やっぱりいい曲ですね。トム・ヨークのヴォーカルを最も堪能できるのもこの曲ではないでしょうか。
レディオヘッドの楽曲の中でも美しい歌物が好きという方には、たまらない楽曲ではないでしょうか。

4.WEIRD FISHES / APPEGGI
ギターのアルペジオとドラムを軸にベース、コーラスが絡むナンバー。
以前のライブでは、もっとミニマルでエレクトロなヴァージョンで演奏されていたときもあったのですが、今回のヴァージョンの方が歌が引き立っていますね。
ただサウンド的にはミニマルな部分を残していますね。
そのせいか、ギターを中心にしたナンバーであるにもかかわらず、普通のギター・ロックとは違った感触を持っています。

5.ALL I NEED
美しいメロディーを持ったバラード。シンセの音が新鮮です。
前半はシンセの不思議な響きと、美しく淡々としたトムのヴォーカルが印象的です。
そして後半にピアノが入ってくるのですが、そこから一気にエモーションの度合いが高まり胸が締め付けられます。
僕は、このピアノが入ってくる瞬間に”ぞくっ”ときます。

6.FAUST ARP
アコースティック・ギターとストリングスにのせてトムが淡々と歌うナンバー。

7.RECKONER
以前同じタイトルで、ギュインギュインのギター・ロックだった曲があるのですが、元々はその曲のPart.2として作られたのがこの曲らしいです。それでもとの曲は発表されないままで、PART.2がアルバムに収録されたという・・・。最初はタイトルが同じなので「思いっきり違う曲になったなぁ。」とビックリしたのですが(笑)。
悲しいメロディーとトムのファルセット・ヴォーカルがはまります。
ストレートに悲しみを感じさせてくれるという意味では、このアルバムの中で一番ではないでしょうか。サウンド全体に流れる浮遊感がトムの悲しげなヴォーカルをより引き立たせています。

8.HOUSE OF CARDS
穏やかな曲ですね。曲のベースとなっているのはギターによる弾き語りです。ドラムもありますし、ベースも途中から入りますし、他にも色々な音が鳴っていますが、基本はギターと歌です。
ヴォーカルなどに残響音が深くかかっているので、この曲も浮遊感が漂っています。

9.JIGSAW FALLING INTO PLACE
アルバムの中では比較的アップ・テンポなギター・ロックです。
こういう割と普通のギター・ロックを聴くと余計にレディオヘッドの凄さを実感しますね。
アコースティック・ギターのストローク、効果的なアルペジオ、引き締まったドラムのビート、それらの音の構成力が抜群ですね。トムのヴォーカルもカッコイイ!

10.VIDEOTAPE
美しく悲しげなメロディーをピアノに乗せて歌う名曲。
途中からドラムとコーラスが入りますが、過剰にドラマティックにならないところが美しいピアノとメロディーを引き立たせていますね。


昨年末から長々と続けてきたこの企画ですが、次回(ラスト)の総括で終わりにしたいと思います。

In Rainbows
イン・レインボウズ


KID D ミュージック・アワード 2007 BEST ALBUM (2位 & 3位)

勝手にアワード!
2007年KID D ミュージック・アワード!!

明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします!!

今回はBEST ALBUM編、今回は2位と3位です。
(BEST3の作品のみBEST TRACK3曲選んでいます)







 



2位 BRUCE SPRINGSTEEN / MAGIC

1位にするか凄く迷ったボスの新作です。個人的には久しぶりにリアル・タイムで聴いた作品です。”今回はロック・ミュージックをやる。”という自身の発言と「RADIO NOWHERE」を聴いて「これは聴かねば!」と思い購入したのですが、予想を大きく上回る素晴らしい作品でした!

実は、僕はこのアルバムがもっと怒りに満ちたラウドなロック・アルバムなのかなと思っていました。近年のイラク戦争に反対し、反・ブッシュを訴えてきた姿勢と、先行シングルの「RADIO NOWHERE」の印象からそう思ったわけですが、アルバムはブルース・スプリングスティーンの様々な魅力をパッケージしたアルバムになっています。ラウドなロックンロールから、センチメンタルでロマンティックなメロディーを持つものまで、どれも素晴らしい楽曲ぞろいです。
個人的にはもっとラウドな作品になっていても大歓迎していたと思うのですが、実際にはセンチメンタルなメロディーの曲が、作品を豊かなものにし、そしてより大きなエモーションを呼び起こしてくれる・・・そういうアルバムになっています。

例えばローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイという大御所ロック・スターがいます。現在の彼らの作品に対して「昔は良かったけど、今の作品は絶頂期のものには及ばない。」といった意見があったりしますが、それは違うんじゃないかなぁと僕は感じているのですね。そもそも比較してはいけないと思うんですよ。60年代後半から70年代にかけてのストーンズは新しいロックン・ロールの形を作り、ボウイは最先端の表現を獲得していきました。それと同じ事を50も60も越えたアーティストに求めるのは無茶だと思うのですね。そういうことはレディオヘッドが、ホワイト・ストライプスが、アークティック・モンキーズが、アーケード・ファイアなどがやっていかなくてはいけないのであって、いつまでもストーンズやボウイにその役割を期待してはいけないだろうと思います。ストーンズやボウイは近年、今の自分に出来るストーンズ・ミュージックやボウイ・ミュージックを、自分たちなりに今という時代の中でやっていると思いますし、誠実に良質な作品を作っていると思いますし、それで充分じゃないかなぁと思っています。時代との緊張感の中で新しい表現を作っていく。それは基本的には20代、30代のアーティストが中心にやっていかないといけないだろうと思います。

しかし、このブルース・スプリングスティーンの「MAGIC」の中には、強烈な時代との緊張関係を感じます。年代は違いますが、こんなことをやってのける大御所ロック・アーティスト・・・それもロック・スタートしてトップに君臨しているアーティストは他にU2ぐらいしか思い当たりません。あっ、レッチリとかも大御所になるのかな・・・。とにかく、時代との緊張関係を保ちながら、ブルース・スプリングスティーンに求められている最も強力なスタイルで、優れた楽曲を揃えた熱く感動的な1枚です!!
(Q 6位、 UNCUT 22位、 MOJO 3位、 ROLLING STONE 2位、 SPIN 14位、 BILLBOARD 7位、 PASTE 3位)
BEST TRACK 「RADIO NOWHERE」
                    「GIRLS IN THERE SUMMER CLOTHES」
                    「DEVIL'S ARCADE」

試聴→
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視聴→ YouTube (RADIO NOWHERE PV)














3位 PJ HARVEY / WHITE CHALK
もう少し評価されていいアルバムだと思うのですが・・・。ピアノを中心とした弾き語りスタイル・・・その音楽性も今までのPJ ハーヴェイから大きな変化を遂げているのですが、ヴォーカル・スタイルも大きく変化を遂げている問題作といっていいでしょう。

とにかくヴォーカルが凄い!!びっくりしましたね。
今までもポリーのヴォーカルというのは高く評価されていたと思うのですが、これほどまでに生々しい歌とはなかなか出会えるものではないと思います。輸入盤を購入したので歌詞は分かりませんが、音と歌から感じたものを一言で言うなら赤裸々・・・そんなイメージですね。

それと同時にヴォーカルを含めた音の響きにも非常に神経をとがらせた作品でもあると思います。
ピアノに関しては、それほどテクニックがあるとは思えませんが、歌に必要な最低限の音を研ぎ澄まされた感性で選び取った、そんな印象があります。

聞き流せるような類の音楽ではありませんし、まぁ、なんと言うか・・・はっきり言ってしまえば暗いですよ(苦笑)。しかし1曲1曲が長くないですし、メロディーが良くできていて曲数も11曲なので、内容の濃さの割には、聴き終わった後どっと疲れるということも無いですね。でも、このアルバムを作るのは疲れそうだな〜、精神的に(苦笑)。

久しぶりに歌による”表現”を聴いた・・・聴いたというよりは意識したといった方が適当かな。そんな感想を持った素晴らしい1枚でした。
(NME 13位、 Q 24位、 UNCUT 19位、 MOJO 8位、 PASTE 33位)
BEST TRACK 「THE DEVIL」
                  「WHEN UNDER ETHER」
                  「THE PIANO」

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