−今回は中盤です。−
「引き続き新譜コーナーです!!
本日の6曲目はザ・ナショナル の"ANYONE'S GHOST"です。」
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「ザ・ナショナルで”ANYONE'S GHOST"でした。
ザ・ナショナルの5枚目のアルバムがリリースされました。
これがまた・・・素晴らしい!!
いや〜、めちゃくちゃ良いですね!!
各国、各地で高い評価を得ているようですし、セールスも各国でベスト10入り・・・アメリカでは3位、イギリスでは5位、カナダで2位、デンマークでも2位にランクインするなど、セールス的にも成功を収めている作品です。
内容が素晴らしく良いですからね!内容に伴ったチャートアクションを記録していると言えそうです。
アメリカはブルックリン出身のザ・ナショナル。
2007年リリースの前作「BOXER」でインディー・シーンのトップに躍り出た感がありましたが、今作ではもうインディー・シーンという括りがいらないのではないかと思うほどの堂々とした作品に仕上がっていますね。
え〜、音楽的な事は次に触れるとして、先にもう1曲お聴きいただきましょう。」
「それでは、もう1曲お聴きください。”BLOODBUZZ OHIO"。」
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「ザ・ナショナルで”BLOODBUZZ OHIO"でした。
ここのドラムは良いですね〜。特別新しいスタイルを持っているわけでも無く、特別ずば抜けたテクニックを持っているわけでもありませんが、独自のグルーヴ感を持っていて、それがザ・ナショナルの音楽を立体的にしています。
ザ・ナショナル。音楽的なルーツの1つはニューウェイブだと思います。ジョイ・ディヴィジョンやキュアーと言った暗めのニューウェイブからの影響が濃いと思うのですが、それと同時にスプリングスティーン、REMといったアメリカのロック、そして近年の米国のインディー・シンの流れを感じさせるものでもあります。
英国的な陰りと米国的なスケール感を同時に奏でることが出来る稀有な存在と言えると思います。
この作品でも基本的な個性は変わらないのですが、1つ1つの楽曲がよりスケールアップし、粒も揃っていて、本当に素晴らしい作品に仕上がっていますね。」
「それでは、もう1曲お聴きください。”RUNAWAY"。」
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「ザ・ナショナルで”RUNAWAY"でした。
もうね・・・どの曲も良いんですよ(笑)!
何なら全曲ピックアップしたかったのですが、それも何なので3曲に絞ってピックアップしました。
世界中で今まで以上の成功を収めている本作ですが、日本ではどうでしょうね?まぁ、今まで以上のセールスを記録することは間違いないでしょうが・・・日本でも受けそうな面と、あまり受けなさそうな面と両方混在しているバンドのような気もするので・・・どうなるでしょうか。
ただ、この作品は2010年を象徴する作品の1つとなる事は確実なものだと思いますし、日本でもガンガン注目されて欲しいですね。
2000年代から続いてきた米国インディー・シーンの流れ、その中からの1つの成果が良い形で現れた・・・作品的にもセールス的にも成果が表れた作品の1つで、ナショナルにとっても大きなステップ・アップを果たした傑作と言えると思います。」
「では、本日の9曲目はザ・デッド・ウエザーです。曲は”NO HORSE"。」
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「ザ・デッド・ウエザーで”NO HORSE"でした。
デッド・ウエザーのセカンド・アルバムがリリースされました。
ジャック・ホワイトやキルズのアリソン・モシャートを中心としたデッド・ウエザー。
ジャック・ホワイトと言えば、毎年何らかの形で作品をリリースしてくれるわけですが、今年も無事アルバムが届けられましたね(笑)。
このデッド・ウエザーはダーティーで退廃的なロックを聴かせてくれるバンド・・・まぁ、もともとホワイトストライプスでもそういった面は聴けたのですが、よりそういった面が強調されたバンドだと思います。
そして、このセカンド・アルバムではそういった面が爆発している上に、ジャック・ホワイトが持っている音楽的な資質もファースト・アルバム以上に爆発していると思います。」
「それでは、もう1曲お聴きください。”HUSTLE AND CUSS"。」
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「ザ・デッド・ウエザーで”HUSTLE AND CUSS”でした。
前作よりもバンドとしてのまとまり、バンドとしての個性を感じさせる反面、ジャック・ホワイトの色も強く感じさせてくれています。
これって不思議ですよね〜。ジャック・ホワイトの色が出れば出るほど、バンドとしての個性もしっかりしてくるという・・・ラカンターズのセカンド・アルバムも全く同じ構造でしたし・・・何なんでしょうね?まぁ、それだけジャックの才能が大きいという事なのかもしれませんが。
いまお聴きいただいた2曲だけでも、どれだけ素晴らしいロックン・ロールが詰まっているかという事が十分に感じ取っていただけたのではないかなぁと思うのですが・・・ただ、あれですね・・・やっぱり一番大きな化学反応が起こるのはホワイト・ストライプスかなぁという気もしますね。
バンドって不思議なものですね。どう考えてもホワイト・ストライプスのメグよりも、ラカンターズやデッド・ウエザーのメンバーの方が楽器のスキルは上だと思うのですが、やっぱりメグのドラムのグルーヴとジャックの組み合わせが一番大きなケミストリーが生まれますよね。
ついついホワイト・ストライプスと比較してしまいましたが、デッド・ウエザー単体としては、前作以上の素晴らしいロックン・ロールを届けてくれたと言えるのだと思います。」
次回、後半に続きます。
THE NATIONAL 試聴→ MySpace
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