2006年06月21日
ドメインは事務員であって実印ではない
どうも近頃の若者は単語の末尾にアクセントを置きたがるようです。
「ミスド」や「マクド」のように「ドメイン」と発音している若手社員があなたの周りにも必ずいるはずです。
語呂がいいからと言って「サイン・コサイン・タンジェント」のように「ドメイン・実印・認印」をセットで覚えてはいけません。
「ドメイン・事務員・公務員」と覚えるようにしましょう。
さて前回は「プロトコル」と呼ばれる決まり事についてお話しました。
ウェブの世界では、個別のサーバーに対してインターネットの決まり事に基づいた個別の番号が割り振られています。
これを「IPアドレス」と言います。
203.104.249.4
のような数字の羅列になっています。
ハイパーテキストの通信の決まり事を表す「http://〜」の後に
この数字をあてはめてブラウザのアドレス欄に入力すると、
そのIPアドレスが割り振られたサーバー上のホームページが閲覧できる仕組みです。
試しに
http://203.104.249.4/
と入力してみましょう。
livedoorブログのトップページが開いたはずです。
そしてアドレス欄は自動的に
http://blog.livedoor.com/
に変わったのではないでしょうか。
どうやら 203.104.249.4 と blog.livedoor.com は同じホームページを指しているようです。
その昔ハガキの住所欄に
北緯35.7.59.291 東経136.48.25.724 松崎克也殿
と書いて友人に年賀状を送ったことがありましたが、当然のことながら宛先不明で戻ってきました。
郵便物には郵便屋さんが配達しやすいように、緯度・経度ではなく、行政区画された住所を使用します。
同様にウェブの世界でもホームページアドレスには、覚えやすく入力しやすいように、IPアドレスではなく、アルファベットで記された「ドメイン」を使用するのが一般的になっています。
名刺に書いてあるホームページアドレスの「http://〜」 以下、あるいは「http://www.〜」以下の ○○○.co.jp や ×××.com があなたの会社のドメインです。
そしてそれは最初から決まっていたものではなく、あなたの会社のサーバーに割り振られた数字羅列型のIPアドレスに対し、事務員の吉田さんが直々にドメイン申請して取得したものなのです。
普段は地味で目立たない吉田さんの功績によって、私たちはあなたの会社のホームページを簡単に閲覧できるようになりました。
そんな吉田さんに感謝しつつ、IPアドレスは緯度・経度、ドメインは住所のようなものだと覚えておいてください。
「ミスド」や「マクド」のように「ドメイン」と発音している若手社員があなたの周りにも必ずいるはずです。
語呂がいいからと言って「サイン・コサイン・タンジェント」のように「ドメイン・実印・認印」をセットで覚えてはいけません。
「ドメイン・事務員・公務員」と覚えるようにしましょう。
さて前回は「プロトコル」と呼ばれる決まり事についてお話しました。
ウェブの世界では、個別のサーバーに対してインターネットの決まり事に基づいた個別の番号が割り振られています。
これを「IPアドレス」と言います。
203.104.249.4
のような数字の羅列になっています。
ハイパーテキストの通信の決まり事を表す「http://〜」の後に
この数字をあてはめてブラウザのアドレス欄に入力すると、
そのIPアドレスが割り振られたサーバー上のホームページが閲覧できる仕組みです。
試しに
http://203.104.249.4/
と入力してみましょう。
livedoorブログのトップページが開いたはずです。
そしてアドレス欄は自動的に
http://blog.livedoor.com/
に変わったのではないでしょうか。
どうやら 203.104.249.4 と blog.livedoor.com は同じホームページを指しているようです。
その昔ハガキの住所欄に
北緯35.7.59.291 東経136.48.25.724 松崎克也殿
と書いて友人に年賀状を送ったことがありましたが、当然のことながら宛先不明で戻ってきました。
郵便物には郵便屋さんが配達しやすいように、緯度・経度ではなく、行政区画された住所を使用します。
同様にウェブの世界でもホームページアドレスには、覚えやすく入力しやすいように、IPアドレスではなく、アルファベットで記された「ドメイン」を使用するのが一般的になっています。
名刺に書いてあるホームページアドレスの「http://〜」 以下、あるいは「http://www.〜」以下の ○○○.co.jp や ×××.com があなたの会社のドメインです。
そしてそれは最初から決まっていたものではなく、あなたの会社のサーバーに割り振られた数字羅列型のIPアドレスに対し、事務員の吉田さんが直々にドメイン申請して取得したものなのです。
普段は地味で目立たない吉田さんの功績によって、私たちはあなたの会社のホームページを簡単に閲覧できるようになりました。
そんな吉田さんに感謝しつつ、IPアドレスは緯度・経度、ドメインは住所のようなものだと覚えておいてください。
2006年03月21日
ピーピーうるさいんじゃ、ボケ!
それにしてもWebの世界の略語の多さにはうんざりします。
「あけおめことよろ」のように日本語で想像しうる略語ならまだしも、無味乾燥なアルファベットの略語を見ると、せっかくのイマジネーションを働かせる気力すら失います。
とは言えこれらにフタをしていてはてキョービの若い者と向かい合うことができないので、なんとなくでも理解するように努めましょう。
そんなわけで今日は略語の中でも「P」のつくものをまとめてやっつけたいと思います。
最近一般的に聞くようになった言葉に「IP電話」なるものがあります。
通常の回線を使うよりお得な電話というイメージしかないかもしれませんが、これも実はWebの世界の略語で、IPはInternet Protocolの頭文字を取っています。
プロトコルという言葉は聞き慣れないと思いますが、意味合いとしては通信における決まり事、規約を意味しています。
つまりIP電話とはインターネットの決まり事を使った電話ということです。
Webの世界、中でもネットワーク関連の略語に使われる「P」はおおよそこのプロトコルのことです。
TCP/IP --- Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol
インターネットの決まり事を使った伝達をコントロールする決まり事
FTP --- File Transfer Protocol
ファイルを転送する時の決まり事
POP --- Post Office Protocol
メールを受信する時の決まり事
SMTP --- Simple Mail Transfer Protocol
メールを送信する時の決まり事
中には「PPP」などという略語もあります。
プロトコル、プロトコル、プロトコル!と3度念押ししているようにも見えますが、これはPoint to Point Protocolという電話回線を使ったダイヤルアップ接続でよく使われる決まり事だったりします。
そしてブラウザの上のほう、見たいホームページのアドレスを入力する蘭の一番最初に必ず出てくる「http」。
これは前回説明したHTMLで書かれたページのやりとりに使う決まり事、Hyper Text Transfer Protocolを意味しています。
つまり「http://〜」はハイパーテキストの通信の決まり事に基づいて以下のページを呼び出します、と宣言しているわけです。
そんなわけで、プロトコルは聞き慣れない言葉ではありますが、メールを送受信したり、ホームページを見たりする上で、知らず知らずのうちにプロトコっているんだと頭に入れておいてください。
「あけおめことよろ」のように日本語で想像しうる略語ならまだしも、無味乾燥なアルファベットの略語を見ると、せっかくのイマジネーションを働かせる気力すら失います。
とは言えこれらにフタをしていてはてキョービの若い者と向かい合うことができないので、なんとなくでも理解するように努めましょう。
そんなわけで今日は略語の中でも「P」のつくものをまとめてやっつけたいと思います。
最近一般的に聞くようになった言葉に「IP電話」なるものがあります。
通常の回線を使うよりお得な電話というイメージしかないかもしれませんが、これも実はWebの世界の略語で、IPはInternet Protocolの頭文字を取っています。
プロトコルという言葉は聞き慣れないと思いますが、意味合いとしては通信における決まり事、規約を意味しています。
つまりIP電話とはインターネットの決まり事を使った電話ということです。
Webの世界、中でもネットワーク関連の略語に使われる「P」はおおよそこのプロトコルのことです。
TCP/IP --- Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol
インターネットの決まり事を使った伝達をコントロールする決まり事
FTP --- File Transfer Protocol
ファイルを転送する時の決まり事
POP --- Post Office Protocol
メールを受信する時の決まり事
SMTP --- Simple Mail Transfer Protocol
メールを送信する時の決まり事
中には「PPP」などという略語もあります。
プロトコル、プロトコル、プロトコル!と3度念押ししているようにも見えますが、これはPoint to Point Protocolという電話回線を使ったダイヤルアップ接続でよく使われる決まり事だったりします。
そしてブラウザの上のほう、見たいホームページのアドレスを入力する蘭の一番最初に必ず出てくる「http」。
これは前回説明したHTMLで書かれたページのやりとりに使う決まり事、Hyper Text Transfer Protocolを意味しています。
つまり「http://〜」はハイパーテキストの通信の決まり事に基づいて以下のページを呼び出します、と宣言しているわけです。
そんなわけで、プロトコルは聞き慣れない言葉ではありますが、メールを送受信したり、ホームページを見たりする上で、知らず知らずのうちにプロトコっているんだと頭に入れておいてください。
2005年10月20日
Hはエッチでいいじゃないか!
HTML(エイチティーエムエル)も最近よく聞くようになった単語のひとつです。
若い社員がHTMLを口にする時、だいたい「H」を「エイチ」と発音します。
「H」は「エッチ」であって「エイチ」なんていささかインテリぶってはいないか、との思いが少々頭をよぎりますが、そこはおおらかな気持ちで聞き流してあげましょう。
HTMLとは「ハイパーテキストマークアップランゲージ(Hyper Text Markup Language)」の略語です。
日本語に直訳すると「超常文字列目印付言語」といった感じです。
このよくわからない熟語を2つのブロックに解体してみます。
まず「超常文字列(ハイパーテキスト)」とは見た目がこんなやつのことを指します。
上記の「こんなやつ」はどこにも行きませんが、通常使われているハイパーテキストはクリックするとどこかのページに飛んで行くはずです。
わかりやすく色を変えたりアンダーラインをつけたりして表現されます。
このように一般的なワープロ文字よりも有能な、リンク機能を伴った文字列を指して、ハイパーテキストと呼んでいます。
次に「目印付言語(マークアップランゲージ)」ですが、これはモニターを普通にながめていても確認することはできません。
今から試しに目印付言語を打ち込んでみます。
文字が突然大きくなりました。上記は
<h1>部長万歳!</h1>
とキーボードで打ち込んだ結果です。
<h1>のようにとんがったカッコで囲まれている英数字が、見えない目印を表す記号です。
<h1>という目印は「1番大きな見出し」という意味を持っています。
また</h1>は「1番大きな見出しはここまで」を意味しています。
つまりさっき打ち込んだ文字列は、
(1番大きな見出し→)部長万歳(←1番大きな見出しここまで)
という目印がつけてあるのです。
コンピュータ(正確にはブラウザ)はこの目印から判断して、1番大きな見出しにふさわしい見え方に調整してくれます。
ちなみに今から<h2>を使って同じように打ち込んでみます。
上記は
<h2>課長万歳!</h2>
と打った結果です。
<h2>は2番目に大きな見出しを意味する目印です。
h1 を h2 に変えたら勝手に部長が課長になったわけではありません。
ですが、文字自体は勝手に小さくなりました。
こうしてモニターでは見えない目印をつけてやることによって、自動的にそこに書いてある文字列の意味合いをコンピュータが判断できるようにしてあげる手法がマークアップランゲージなのです。
以上今のところ、HTMLはリンク機能があって、見えない目印のついた文書のことなんだと、なんとなく憶えておいてください。
これからまたおいおい深く説明していきます。
若い社員がHTMLを口にする時、だいたい「H」を「エイチ」と発音します。
「H」は「エッチ」であって「エイチ」なんていささかインテリぶってはいないか、との思いが少々頭をよぎりますが、そこはおおらかな気持ちで聞き流してあげましょう。
HTMLとは「ハイパーテキストマークアップランゲージ(Hyper Text Markup Language)」の略語です。
日本語に直訳すると「超常文字列目印付言語」といった感じです。
このよくわからない熟語を2つのブロックに解体してみます。
まず「超常文字列(ハイパーテキスト)」とは見た目がこんなやつのことを指します。
上記の「こんなやつ」はどこにも行きませんが、通常使われているハイパーテキストはクリックするとどこかのページに飛んで行くはずです。
わかりやすく色を変えたりアンダーラインをつけたりして表現されます。
このように一般的なワープロ文字よりも有能な、リンク機能を伴った文字列を指して、ハイパーテキストと呼んでいます。
次に「目印付言語(マークアップランゲージ)」ですが、これはモニターを普通にながめていても確認することはできません。
今から試しに目印付言語を打ち込んでみます。
部長万歳!
文字が突然大きくなりました。上記は
<h1>部長万歳!</h1>
とキーボードで打ち込んだ結果です。
<h1>のようにとんがったカッコで囲まれている英数字が、見えない目印を表す記号です。
<h1>という目印は「1番大きな見出し」という意味を持っています。
また</h1>は「1番大きな見出しはここまで」を意味しています。
つまりさっき打ち込んだ文字列は、
(1番大きな見出し→)部長万歳(←1番大きな見出しここまで)
という目印がつけてあるのです。
コンピュータ(正確にはブラウザ)はこの目印から判断して、1番大きな見出しにふさわしい見え方に調整してくれます。
ちなみに今から<h2>を使って同じように打ち込んでみます。
課長万歳!
上記は
<h2>課長万歳!</h2>
と打った結果です。
<h2>は2番目に大きな見出しを意味する目印です。
h1 を h2 に変えたら勝手に部長が課長になったわけではありません。
ですが、文字自体は勝手に小さくなりました。
こうしてモニターでは見えない目印をつけてやることによって、自動的にそこに書いてある文字列の意味合いをコンピュータが判断できるようにしてあげる手法がマークアップランゲージなのです。
以上今のところ、HTMLはリンク機能があって、見えない目印のついた文書のことなんだと、なんとなく憶えておいてください。
これからまたおいおい深く説明していきます。
2005年10月19日
ウェブウェブってわかって言ってんのかコラ!
近頃は社内でごく当たり前のように「ウェブ」という言葉を耳にするようになりました。
英和辞典にあるとおり「ウェブ」とはそもそもクモの巣のことです。
もちろんアクセントは「ブ」ではなく「ウェ」のほうにつけます。
インターネット用語として使う「ウェブ」は、正しくは「ワールドワイドウェブ(World Wide Web)」と言います。
世界中に張り巡らされたネットワークを気の利いた外人がクモの巣に例えたのでしょう。
今度社内で「ウェブ」の話をしている社員を見つけたら、
「お前ウェブって何のことか知ってるか」と尋ねてみましょう。
10人に1人くらいは「ワールドワイドウェブのことですよ」と涼しい顔をして答える社員がいるかもしれません。
そんな時は「よし、それじゃぁワールドワイドウェブを10回続けて言ってみろ」とすかさず返しましょう。
これがなかなかうまく言えるものではありません。
呂律が回らない若手社員の敗北感に気づいたら、
ポンと肩をたたいて「ウェブでいいさ」と微笑んであげます。
そんなわけで「ワールドワイドウェブ」は一般的に「ウェブ」と略して使われています。
英和辞典にあるとおり「ウェブ」とはそもそもクモの巣のことです。
もちろんアクセントは「ブ」ではなく「ウェ」のほうにつけます。
インターネット用語として使う「ウェブ」は、正しくは「ワールドワイドウェブ(World Wide Web)」と言います。
世界中に張り巡らされたネットワークを気の利いた外人がクモの巣に例えたのでしょう。
今度社内で「ウェブ」の話をしている社員を見つけたら、
「お前ウェブって何のことか知ってるか」と尋ねてみましょう。
10人に1人くらいは「ワールドワイドウェブのことですよ」と涼しい顔をして答える社員がいるかもしれません。
そんな時は「よし、それじゃぁワールドワイドウェブを10回続けて言ってみろ」とすかさず返しましょう。
これがなかなかうまく言えるものではありません。
呂律が回らない若手社員の敗北感に気づいたら、
ポンと肩をたたいて「ウェブでいいさ」と微笑んであげます。
そんなわけで「ワールドワイドウェブ」は一般的に「ウェブ」と略して使われています。