2006年03月21日

ピーピーうるさいんじゃ、ボケ!

4490994a.jpgそれにしてもWebの世界の略語の多さにはうんざりします。
「あけおめことよろ」のように日本語で想像しうる略語ならまだしも、無味乾燥なアルファベットの略語を見ると、せっかくのイマジネーションを働かせる気力すら失います。
とは言えこれらにフタをしていてはてキョービの若い者と向かい合うことができないので、なんとなくでも理解するように努めましょう。
そんなわけで今日は略語の中でも「P」のつくものをまとめてやっつけたいと思います。

最近一般的に聞くようになった言葉に「IP電話」なるものがあります。
通常の回線を使うよりお得な電話というイメージしかないかもしれませんが、これも実はWebの世界の略語で、IPはInternet Protocolの頭文字を取っています。
プロトコルという言葉は聞き慣れないと思いますが、意味合いとしては通信における決まり事、規約を意味しています。
つまりIP電話とはインターネットの決まり事を使った電話ということです。
Webの世界、中でもネットワーク関連の略語に使われる「P」はおおよそこのプロトコルのことです。

TCP/IP --- Transmission Contorol Protocol/Internet Protocol
 インターネットの決まり事を使った伝達をコントロールする決まり事
FTP --- File Transfer Protocol
 ファイルを転送する時の決まり事
POP --- Post Office Protocol
 メールを受信する時の決まり事
SMTP --- Simple Mail Transfer Protocol
 メールを送信する時の決まり事

中には「PPP」などという略語もあります。
プロトコル、プロトコル、プロトコル!と3度念押ししているようにも見えますが、これはPoint to Point Protocolという電話回線を使ったダイヤルアップ接続でよく使われる決まり事だったりします。

そしてブラウザの上のほう、見たいホームページのアドレスを入力する蘭の一番最初に必ず出てくる「http」。
これは前回説明したHTMLで書かれたページのやりとりに使う決まり事、Hyper Text Transfer Protocolを意味しています。
つまり「http://〜」はハイパーテキストの通信の決まり事に基づいて以下のページを呼び出します、と宣言しているわけです。
そんなわけで、プロトコルは聞き慣れない言葉ではありますが、メールを送受信したり、ホームページを見たりする上で、知らず知らずのうちにプロトコっているんだと頭に入れておいてください。


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