どうも近頃の若者は単語の末尾にアクセントを置きたがるようです。
「ミスド」や「マクド」のように「ドメイン」と発音している若手社員があなたの周りにも必ずいるはずです。
語呂がいいからと言って「サイン・コサイン・タンジェント」のように「ドメイン・実印・認印」をセットで覚えてはいけません。
「ドメイン・事務員・公務員」と覚えるようにしましょう。
さて前回は「プロトコル」と呼ばれる決まり事についてお話しました。
ウェブの世界では、個別のサーバーに対してインターネットの決まり事に基づいた個別の番号が割り振られています。
これを「IPアドレス」と言います。
203.104.249.4
のような数字の羅列になっています。
ハイパーテキストの通信の決まり事を表す「http://〜」の後に
この数字をあてはめてブラウザのアドレス欄に入力すると、
そのIPアドレスが割り振られたサーバー上のホームページが閲覧できる仕組みです。
試しに
http://203.104.249.4/
と入力してみましょう。
livedoorブログのトップページが開いたはずです。
そしてアドレス欄は自動的に
http://blog.livedoor.com/
に変わったのではないでしょうか。
どうやら 203.104.249.4 と blog.livedoor.com は同じホームページを指しているようです。
その昔ハガキの住所欄に
北緯35.7.59.291 東経136.48.25.724 松崎克也殿
と書いて友人に年賀状を送ったことがありましたが、当然のことながら宛先不明で戻ってきました。
郵便物には郵便屋さんが配達しやすいように、緯度・経度ではなく、行政区画された住所を使用します。
同様にウェブの世界でもホームページアドレスには、覚えやすく入力しやすいように、IPアドレスではなく、アルファベットで記された「ドメイン」を使用するのが一般的になっています。
名刺に書いてあるホームページアドレスの「http://〜」 以下、あるいは「http://www.〜」以下の ○○○.co.jp や ×××.com があなたの会社のドメインです。
そしてそれは最初から決まっていたものではなく、あなたの会社のサーバーに割り振られた数字羅列型のIPアドレスに対し、事務員の吉田さんが直々にドメイン申請して取得したものなのです。
普段は地味で目立たない吉田さんの功績によって、私たちはあなたの会社のホームページを簡単に閲覧できるようになりました。
そんな吉田さんに感謝しつつ、IPアドレスは緯度・経度、ドメインは住所のようなものだと覚えておいてください。