800人が入れる会場が満員で、第二会場まで来ていたので、出席1000人位か。
 10時より開始。村上社長の発言には比較的拍手が多い。
 10時45分質疑応答。
 事前質問 純資産を下回るMBO、MBO後の上方修正について
  議長 状況にもよるので回答控える。
 事前質問 MBOの予定について
 議長 MBOの予定はない。
 提案理由説明 シェクター氏、及び通訳
  シェクター「サッポロの業績は低迷している。村上体勢の継続は株主に不利である。ビールのシェアは最下位であり、恵比寿ビールは先行したのにプレミアムモルツに抜かれている。利益率はアサヒ、キリンの3分の1である。パフォーマンスもアサヒキリンより4割低い。株主資本利益率も、賛成の議決権行使の目安といわれる8%を下回っている。」
 議長 英語での発言しているので、同時通訳ではなく、発言後に通訳してほしい。
 シェクター 「経営を刷新する必要がある。サッポロは歴史あるブランドなのに企業価値が毀損されているのはおかしい。我々は長期の株主として、株主の皆様と同じ目線を有している。また、提案した取締役はポッカなどで実績のある方々だ。議決権行使助言会社も、四社すべてが我々の提案に投票するように言っている。議決権行使助言会社は、投資のプロであり、中立の第三者だ。我々は長期の株主として、長期的な視点から提案したい。
 酒類・・・総花的ではなく、エビスブランドの強化を。
 海外・・・提携などにより強化する。
 国内・・・業績改善を。
 銀座、恵比寿・・・再開発などで企業価値を高める。
 過去の低迷から脱却し、株主の価値を高めるため提案した。」
 まばらな拍手。
株主一(初老男性)
 質問一 スティールに質問できるのか。 
 議長 シェクターさんどうですか?
 シェクター イエス。
 質問二 議決の数は数えるのか。
 議長 後日発表したい。
株主二 (中年男性)
 女性の役員がいないのはどういうことか。 
 役員 現在、女性の管理職は11名であり、今後も抜擢してゆきたい。
株主三 (山口)
 質問一 内藤氏は、過去のMBOの経緯などから見て不適切ではないか。
 議長 ポッカ時代の業績から見て不適切と考えている。
 質問二 アデランスの株主としては、アデランスの経営に専念してほしいが。如何?
 シェクター 「兼任して十分にやっていける。内藤氏はポッカ時代、東南アジア進出などの実績がある。ポッカのMBO価格は市場価格にプレミアムをつけており適切だ。」
質問四 若い男性
 四号議案の買収防衛策は、他の企業は続々撤回している。株主軽視ではないのか。
 加藤役員 「この防衛策は、株主に十分な情報を提供した上で株主に判断してもらうというものだ。」
株主五 若い男性 
 質問一 原氏は、不動産リートを潰しており、役員として不適切ではないか。
 シェクター 原氏関与していたのは2004年であり、破綻はその後のことだ。
 議長 私も不適切と考える。
 質問二 為替の影響は
 役員 一ドル円安になると、仕入れが2000万円増える一方、海外小会社の利益が200万円増える。株主六 恵比寿生まれの男性
 意見一 テナントのスポーツクラブは年会費を取るのに、使用料も取ってけしからん。
  議長 テナントのことなので言いにくいが伝えておく。
 意見二 サッポロを応援してきた。JALのようにならないよう健全であってほしい。
 議長 今後も支援を賜りたい。
株主七 初老の男性(質問一の方)
  スティールは六年だが親の代から持っている株主もいる。同じようにサッポロを愛していただけるのか。
シェクター 今後も長期の株主でありたい。
株主八 アニメ声の女性
 優待を年二回にしたらどうか。新製品を送れば販促効果もあるのではないか。
 議長 優待を増やせるくらいに業績を上昇させたい。
株主九 男性
 スティールからの資料に比べ、サッポロからの資料はわかりにくい。
 議長 「確かに分かりにくかったかも知れない。質問があれば誠実に対応したい。」
株主十 男性
 質問 どうやって議決権を行使するのか。
 加藤 議長が決めます。
 再質問 入り口で投票用紙のようなものが配られたがこれはどう使うのか。また、この場で皆さんの意見を聞いて、投票を変えることはできるのか。 
 議長 投票を変えることはできます。
株主十一 高齢の女性
 店にエビスが置いていないことも多い。スティールはエビスを普及させたくて歯がゆさを感じているのではないか。私はエビスが好きです。スティールの意見を跳ね除けるのではなく、しっかり意見を聞いて、インターナショナルな会社になってほしい。 大きな拍手。
 議長 先ほど説明した対処すべき課題にそって努力していきたい。
12時10分
 議長 では、先に1号議案、3号議案、四号議案の決を取ります。一号議案に賛成の方、拍手を御願いします。会場から大きな拍手。スティールの3人は拍手せず。
 議長 ・・・可決されました。では次に二号議案と五号議案です。
株主十二 (シティーユーワの寺田弁護士)
 寺田 具体的にどうやって投票するのか。
 議長 貴方は株主ですか?
 寺田 株主です。
 議長 「前日までの投票状況から、会社提案が可決、スティール提案が否決されるのはほぼ確実な情勢です。従って、票数を厳密に数える必要はないので、拍手で投票することとします。」
、議長 内藤氏に賛成の方の拍手を。
 拍手したのは、スティールの3人のみ。ただ、私の隣の男性は、ずっとスティールの発言に拍手していました。投票では拍手こそしていませんでしたが、「えっ、なんで、えっ、おかしい、なんで」と繰り返していました(投票を数えないことに納得できない様子でした。)。スティールに賛成の方も結構いたはずです。
 スティールのみ提案の六人を全員否決。
 議長 では、会社提案の役員に賛成の方、
 会場から拍手
 議長 本案は可決されました。これにて株主総会を終了します。
 シェクター、通訳、寺田弁護士はそそくさと会場を後に。
12時20分終了

不適切MBOの内藤氏が否決されたのは嬉しいですが、投票は数えるべきだったと思います。