さて、名経営者と言って、誰を思い浮かべるでしょうか?松下幸之助、カルロス・ゴーン、ジャック・ウェルチなどが候補に挙がると思います。逆に、次原悦子と答える人はほとんどいないと思います。
 私は、サニーサイドアップの子会社譲渡などに関して、同社に質問状を送ったり、取締役会議事録閲覧の申立てをしたりしてきました。
 これに対して次原氏は、私的に「会いたい」とメールしてきました。話しを聞くと、どうも、前から私のことは知っていたようです。もっとも本人としては、別の場面で会いたかったみたいです。ま、それはそうでしょうね。笑。
 念のため、山中氏にも立ち会ってもらって、千駄ヶ谷まで会いに行きました。
 背の高い秘書に、黄色い卵型の部屋に通され、待つことしばし、次原氏が現れました。次原氏の写真は一枚だけネットにありますが、あれはかなり(公開に)抵抗したそうです。目立ちたがり屋の女性をイメージしていたので少し意外でした。中田氏らを輝かせる影のような存在だから、というのがその理由でした。
 問題の子会社譲渡については、子会社の経営が悪化し、早晩債務超過になる可能性が高かったので、早めに損きりをしたとのことでした。一応、これを裏付けるデータは、年末に追加で開示されています。確かに、元々利益率は低かったので、わずかな経費の高騰で赤字になるというのは、一応ありうる話です。
 仮に、事実だとすれば大ファインプレーです。並の会社だと、赤字がどうにもならなくなってから、ようやく撤退したでしょう。
 また、次原氏の場合、半分は自分の会社(持ち株比率49.5%)ですので、会社財産を毀損するインセンティブはあまりないことになります。そうすると、赤字化の兆候が見え、改善の可能性がないと考えられたので、すばやく撤退したというのが真相なのかも知れません。
 ただ、そうだとすると、株主への情報開示の仕方は問題です。そのことを指摘すると、
 「自分としては早めの決断でいいことをしたつもりだった。山口さんらの指摘を受けて、「ああ、株主の側から見ると、そう見えるな」ということに気づき、年末の情報開示(子会社譲渡に関する補足説明)になりました。ご指摘いただいたことを率直に感謝したい。」とのことです。このあたりは、自分の言葉で語っているという印象がありました。そういわれると、これ以上つっこみにくいですね。株主の指摘を受けて充実した開示をしたというならば、それは良いことです。
 ちなみに、ミャンマーの風俗店(?)については、「あれは大使館の人に連れて行かれたマッサージ店で風俗店ではない」とのことでした。
 また、営業利益が少ないことについては、「利益を出します。見ていてください。」とのことです。元々がPRの会社なので、そのあたりに注力したいようでした。このあたりは、詳しいことを聞いてしまうとインサイダーになってしまうので、それ以上質問しませんでした。
 さて、今回の対応ですが、一般的には弁護士を立てて、ということになりますが、弁護士費用もかかります。また、今後ブログで批判され続けるリスクを負うことになります。
 これに対して、社長自らお会いして説明します、というのは、弁護士費用もかかりませんし、一度会ったことで、ブログでの批判がやりずらくなったのも事実です。
 ちなみに鬼丸のぞみ氏の場合、法廷で顔を合わせるので、ブログでの批判はちょっとバツが悪いなと感じていたのですが、欠席してくれて、批判しやすくなりました。のぞみちゃん、ありがとう。
 そうすると、これは「最善手」ではないか、というのが、山中氏の意見でした。なるほどそうかも。「次原氏は、そこまで計算してやっているわけではなく、独特のカンで動いているだけだとは思うが、結果的には一番いいやり方だ。」というのが山中氏のコメントでした。
 一方、このやり方のリスクは、「俺にもあってくれ」と総会屋っぽい人に言われることです。ま、これに対しては、「山口さんは有名な人だから会った」とでも言っておけばいいでしょう。
 以上、次原悦子風俗事件の顛末でした。

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