みずほ銀行行員が詐欺を行った事件の民事訴訟を閲覧してきました。
地裁 平成25年ワ17954 高裁平成28年ネ316
原告 Mさん 被告 株式会社みずほ銀行
事件 Mさんは、みずほの行員Oに騙されて1億4210万円をだまし取られた。
Оとの裁判では勝訴。
地裁判決
 請求棄却
 契約書にみずほの名前がない、法定利息を超えている、印紙が貼っていないなどの理由から、契約の主体がみずほ銀行ではなく、Оであることは明らかで、「職務の執行につき」といえない。
原告が控訴
控訴理由1 
 みずほと長年の取引関係にあったこと、本店応接室で持ちかけられたこと、税理士の本間美邦や、ぎょうせいの買収など、内部情報を提供されたからこそ、信じたのであり、みばほ銀行の職務の執行であるとの外観があった。
管理人の意見
 地裁判決がいうように、みずほが取引主体でないことは外形上も明らかで、「職務の執行につき(民法715条)」というのは難しいのではないか。仮に言えるとしても、月利3%を保証するなど、原告に重過失が認定されるように思われます。
控訴理由2
 平成23年12月に取材の申し込みがあり、平成24年2月に事情聴取。そして、平成24年3月24日に、人事部付にしている。その後の5月11日の3000万円と、6月30日の500万円は、予見可能であった。
管理人の意見
 平成24年3月に人事部付にしていることから、みずほ銀行は少なくともこの時点で、Оが個人的に詐欺を行っていることは知っていたと思われます。すると、これ以上被害が出ないように注意すべきで、その後の詐欺についてはみずほ銀行にも責任があるのではないかと思います。
 もっとも、上記「控訴理由1」のところで書いたように、原告にも落ち度があることから、過失相殺の可能性はありそう。仮に半分とすれば、1750万円の請求が認められることになります。
 ただし、「みずほの国」の「絶望の裁判所」は請求を棄却するのではないかと予想します。
 つまり、「あるべき判決」は、一部認容と考えますが、「実際の判決」は控訴棄却を予想します。

高裁の口頭弁論期日
 平成28年4月13日午前11時825号法廷
 一回結審となるかが注目されますね。