2013.02.07 Coryanthes macrantha
咲きました。 何とへんてこりんな花でしょう。 これもランの花です。 これを見て、ランの花の基本的構成要素である花弁、萼片、リップ、ずい柱等お分かりですか? まず分かりませんよね。 布切れみたいな物は花弁でしょうか? 萼片でしょうか?ずい柱の先端、柱頭の花粉塊の納まっている面を正面とすれば、右側面の写真です。 そうすると花の正面は右になります。
左側面です。 柱頭は左を向いています。
正面から見た写真です。 柱頭とリップがくっ付いていて、半分閉ざされた袋状の空間ができています。 その袋状の出口に柱頭があり、花粉塊に繋がる粘着体があります。 その狭い出口を這い出すときに、花粉塊を頭に着けたり、運んできた花粉塊を柱頭に受け渡し受粉が成立します。 クリックして拡大してみて下さい。 更にクリックすると詳しく見ることができます。
このリップの一部分の形の奇妙さには驚いてしまいます。 何故このような形に進化が収斂していったのでしょうか? この袋の下には液体が溜まっています。 腺から出る液体をなめてみましたが、味は感じませんでした。 粘っこくもありませんでした。
この説明で花の構造が分かりますでしょうか? 明日の解剖した写真でもう少し分かり易くなると思います。