『アフィリエイト』というシステムは、HPやブログに設置された広告をクリックしたり、クリックしてジャンプした先のサイトで買い物をすると、その広告を設置していた人に成功報酬としていくらかのお金が支払われるものです。

しかし、嫌儲などという言葉があるように、アフィリエイトを嫌う人も少なからずいるようです。
アフィリエイトに限らず、21世紀のネット経済において恩恵を受けるためには、日本的な『楽して金儲けをするのは悪』『自分はたいして儲からないのに、他人ががっぽり儲かるのは許せない』というような考えは捨てるべきではないでしょうか。

例えば、以下の例を見てみましょう。
あなたは選択肢1と2のどちらかを選ぶとしたら、どちらがいいですか?


1.「自分が100万円もらい、友人が50万円もらう」

2.「自分は150万円もらえるけど、友人は300万円もらえる」


「友人」としていますが、自分以外の誰でもかまいません。
顔も名前も知らない他の誰かに置き換えても結構です。

以上をふまえて、もう一度選択肢1か2か選んでください。


















おそらく、典型的な日本人の感覚では前者が選ばれる確率が高いでしょう。


自分が貰える金額は、前者が100万円で後者が50万円。
自分と友人が貰えるお金の総額は、前者が150万円で後者が450万円。
自分が貰える金額も、貰えるお金の総額でも前者より後者の方が多いのに、なぜか前者が
選ばれてしまう。後者の方が、得なのに。


「金は天下の回り物」

という諺がありますが、経済はまさにそのとおり。
お金というものは、流動性が大事なのです。お金持ちが多額の現金をタンス預金していたりするのは、一番よくありません。市場に投資して、そのお金を経済全体に行き渡らせ、自分が儲かり他人も儲かるという共存共栄が理想的です。

人間の体に例えるなら、お金は血液のようなものです。常に全身をぐるぐるまわって循環していなければいけないのです。どこかの裕福な人が、お金を使うのを渋ってケチケチしていると、血液の流れが悪くなってドロドロ血液になります。ドロドロ血液が健康に悪いように、お金についても同じことが言えます。
たとえ自分が貰えるお金が他人より少なくても、日本経済全体に循環するお金が増えるなら
それでいいではありませんか。

別に資産家だけの問題ではなく、庶民の生活でもそれは可能です。
例えば、Amazonで買い物をする時にアフィリリエイトリンクを踏んでから買い物をする事を利用者全員が
心がければ、Amazonの売上の数%という割合的には小さいものの無視できない巨額のお金が
日本経済で循環することになるのです。

アフィリエイトに限らず、上記の考え方が出来る人と出来ない人、実際に行動できる人と出来ない人とでは、実生活でも大きな差がつくでしょう。

しかし、日本社会でここを変えるのは、非常に難しい。
日本人的な伝統、観念、考え方のようなものが、これからの世界の流れで大きな恩恵を受ける事に対して、大きな害毒となっているのです。

最近流行のネット配信でも、顔を出して利益になるよりも、どちらかといえば不利益になることが多いような気がします。出る杭は打たれる、足の引っ張り合いの結果として、集団の不利益を招く日本的な悪習から脱却し、みんなでWin-Winの関係になろうではありませんか。
アフィリエイトは、そのためのツールの1つなのです。