自転車で痩せぬオタクブログ

 自転車が趣味のデブオタクのブログです。  自転車始めてそろそろ5年になりますが、全く痩せる気配がありません。  基本的に自転車に乗った話と映画を見た話しか書きません。  カテゴリ「スポーツ」に「自転車」がないのは何故なんだか と思ったのカテゴリを変えました。  

太陽の下で 見ました。

吉田戦車の作品に 甘えんじゃねえよ という4コマ漫画があります。毎回毎回自分の娘、みつこ(通称みっちゃん)に嘘ばかり教える みっちゃんのママ を主軸にストーリーのようなものが続きます。
こんな感じ

みっちゃんのママ

10代の多感な私は 「何も知らない子供に嘘を教えるなんてなんて親だ(棒)」と怒りに震えたものです。そんな私がその後 UWFにはまり、長じて K福のK学アニメを大笑いしながら見るようになったのも無理はありません。

 さて嘘と言えば北朝鮮です。

 とうとう金正日の長男、金正男氏が亡くなったそうですね。しかも暗殺、実行日は金正日の誕生日である2月16日の数日前というあまりに演劇的な死です。おかげでテレビでは連日のこのニュース一色、私もこのビッグウェーブに遅れるわけにはいきません。


 てなわけで映画 太陽の下で 真実の北朝鮮 を見ました。

 

 平壌で父母と暮らすジンミは8歳になった。彼女は名門少年団「朝鮮少年団」への入団と、金日成の誕生日、太陽節で踊りを披露することに決まった。両親は勿論のこと、二人の職場の同僚たちも我がことのように喜んでくれるなか、ジンミは辛い練習に耐え、太陽節を迎えるのだった。

 というストーリーのドキュメンタリーを撮ることになったロシアの映画監督が、撮影そのものよりもその裏側が面白いので黙って撮影、編集したのがこの映画です。

 この映画の存在を知って思ったのは次の通り

・この映画、北朝鮮からロシアに向けてフィルムの破棄と公開中止の要請が出たそうで、要望通りロシア国内での公開はなくなったそうですが、海外ではご覧の有様。

有様

 ロシアが本気になればフィルム破棄ぐらい出来たのにそうならなかった、という事実は北朝鮮のメンツ丸つぶれですね。

・監視してる北朝鮮の役人だってバカじゃない。一体どうやってフィルムを持ち出せたんだか。


 さて、劇場に行くと流行に敏感な人たちも多く、劇場は満員に近い入り。このヒットを受けて、TBSの取材まで来ているそうです。いよいよ映画が始まります。

 見終わりました。

 見ていて色々思うところはあるのですが、北朝鮮の人たちって、演技の達者なのに、脚本は下手ですね。例えば、家族の食事のシーン

ジンミのパパ「ジンミ、キムチも食べなさい」
ジンミ「食べてるよぉ」
ジンミのパパ「キムチは朝鮮に伝わる伝統料理で、一日に200g、その汁を70ccとれば、一日に必要なビタミンの半分は摂取できるんだ」
ジンミ「知ってるよ。老化やガンの予防効果もあるんだよ。」
ジンミママ「本をよく読むジンミなら当然知ってるわよねぇ」
ジンミパパ「こりゃまいった」
ジンミ、ジンミパパ、ジンミママ「ハハハハハハハハ」

 このシーンの撮影、監督の前で北朝鮮の役人から、

もっとはっきり喋るように指導したり

家族の座る位置を変えたり

笑うタイミングでダメだししたり

大変細かいチェックがはいりますが、こんなテレビCMみたいな会話をする家族がいると本気で思っているのでしょうか。もっと映画を見て勉強すべきだと思います。

 そんな感じで粛々と映画は進んでいき、

少年団入団式の様子や

太陽節、華やかな衣装で踊り回る若者たち

が紹介されます。同時に

ゴミ箱をあさる子供たち

止まってしまったトローリーバスを皆で押していく様

いきなり停止する電気

など、北朝鮮での生活が垣間見えます。なんだか怖いですね。これからしばらく公開するそうなので、流行に敏感ななうなやんぐは見ておいた方が良いのではないでしょうかね。

気になった点

・北朝鮮の小学校における挙手が、メタリウム光線だった。



・子供たちに昔語りをする催しで、前面にクラッシュジャケットの如く勲章をつけた将軍が、延々と爆撃機を機関銃で墜とす話を語る語る。後ろに控えてた役人から「そろそろ締めの言葉を」とかツッコミが入っても同じ話を続ける始末。これはボケを心配した方がいいレベル。

・これはこの映画の字幕の問題なのか、本当にこう言ってるのかわからないが、

 ジンミパパ、職場の繊維工場が目標の150%を達成。
   ↓
 まずは、長年勤めたおばさんに記念の花束が渡される。
   ↓
 おばさん、「この実績は業務指導のジンミパパの功績だ。ジンミも少年団に入団したことだし、それを祝おう」と花束をジンミパパへ

 というシーン、演技指導の役人も、おばさんも 本当に ジンミのお父さん と呼んでいる。

 甘えんじゃねえよ に、みっちゃんのパパが、嫌がらせで職場中からみっちゃんのパパと呼ばれるシーンを思い出してしまった。

・いつも思うんだが、北朝鮮の人たちって、何かにつけて偉大なる金日成、とその後継者金正日、そして現在の偉大なる指導者金正恩を称える言葉を頭につけて語る。例えば

 偉大なる人民の太陽、金日成元帥が創設し、金正日元帥によって発展し、偉大なる指導者金正恩主席によって率いられた少年団

 みたいな感じ。
かの国では 寿限無 では笑いは取れないんじゃなかろうか。





サバイバルファミリー 見ました

漫画家の谷口ジローが亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
 しかし代表作が「孤独のグルメ」になってしまうあたり、映画黄金期の名優だった中谷一郎が、「風車の弥七の人」で片付けられてしまっている事実を彷彿させます。



 しかしなんですね。こういう人が亡くなった時、わざと一般人が知らないマイナー作品を挙げて、「俺はわかってる」感を醸し出そうとする行為はあとをたたないものですが、(手塚治虫を語るのに「サンダーマスク」「未来人カオス」を挙げる人がいます)谷口ジローの場合、一般人は知らない作品が多いので、なんか面白いことになってますね。



 こう考えてみると、諸星大二郎が死んだとき、何を挙げたらいいのか今のうちから考えておいたほうがいいかもしれません。(腹黒感)


 さて、矢口史靖監督作  サバイバルファミリー 見ました。



 ある朝、起きてみたら電気が止まっていた。電気によって動く全てのものがその動きを停止していた。すぐに元に戻るだろう、と思っていたが、全くそうなる気配もない。
 鈴木義之は決意した。 女房の実家がある鹿児島まで行こう。


 予告編でも公式HPでも書いてますのでネタバレもクソもないのですね。この映画における電気が止まる、という事態、ただ単に発電所が止まるとかいうレベルではなく、乾電池やバッテリーなども使用できなくなり、スマホから懐中電灯、枕元の目覚まし時計まで停止していまいます。そしてその原因は、というと、

 最後まで全く解明されません。テーマではない、ということででょうか。

 いつもどおり寝床について、朝目覚めたら時計が止まっている。

 遅刻してしまう、と急いで着替えるも、家中の電灯も就かず、炊飯器も動いていないので朝食もない。

 やむなし、と階段で降りてみると・・・

 と、台詞をあまり使用せず、映像だけで事態を説明していくさまは、 ドーンオブザデッドを彷彿させます。



初日こそ、 星がキレイ とかなんとか言って呑気なものですが、徐々に物資も欠乏し、水も手に入らず・・・。この状態がいつまでも続いたら。と皆が思い始めます。


 主人公、鈴木義之は、一大決心をして妻の実家がある鹿児島に向かいます。まずは自転車で羽田に向かい~と考えて進みますが、当然飛行機も飛んでない。このまま戻っても先がないので、西へ向かいます。噂によると、大阪では電気が通っているらしい。

 先を進む一家の前に広がるのは、

 500mlペットボトルを2,000円で売りつける店や、池の鯉を干物にしているホームレス。さらに進むと、物々交換しか受け付けない米屋、と文明が崩壊していく風景がひろがります。

 こうなると世の中、マッドマックスみたいなヒャッハーになるかと思われますが、そうはなりません。車も動かないから。あと、いつ元に戻るか、とか考えることが人々の心理的ストッパーになってるんでしょうね。

 他にも東名高速を自転車や群衆がすすんだり、と中々見れないシーンがあって、最後まで面白く見ることができましたよ。

 以下気になった点

・ファンタジーなので突っ込んでも仕方がないですが、電気が使えなかったら、原発はどうなったんでしょうね。

・東名を走るときは大勢いた人たち、徐々にいなくなります。予算の都合、なのか、わざとなのか

・須磨水族館のエピソード、天王寺動物園を思い出してしまいました。

・途中で時任三郎一家と出会うシーン、大好き。


・協賛にワイズロードやパールイズミが上がってた。自転車最強

作中のセリフ
人間が生きるのに大事なのは、まず第1に体温の保持。第2に水の確保。第3に火を起こせるか。食料はその後。

なんか勉強になるなぁ。
 

 

1984年のUWF

1984年のUWF 柳澤健 読了しました。

 
あの熱い、日本プロレス界の青春期とでもいうべきUWFについて、あの柳澤健が書きます。基本的にレスラーにはインタビューせず雑誌の取材などでの公式発言のみ引用、それ以外の関係者、フロントや営業、マスコミ関係者のみインタビューで構成されています。すると出てくる出てくる。

 前田に対する悪口が。

 んでもって、当時熱狂的に支持していた前田の行いが今見てみると、

 お前大概にしろ

 と言いたくなるものばかりだったというなんともやるせない気づきが大量にあります。

 特に アンドレは激怒した。で始まる章なんか、そのまま 

 かの邪智暴虐の前田を覗かなければならぬと決意した。前田にはプロレスがわからぬ。

 と続かないのが不思議なほどの前田バッシングです。

 
 こんな男を支持していた、と思うとなんかやるせないですね。


 気になったポイント

・新生UWFの試合は面白くなかった、という気づきたくもない気づきがあった。

・東京ドームの段階で落ち目だったとは知らなんだ。でも確かに技術アップのための1ヶ月1回興業のはずなのに、試合には全く新しいものがなかったから無理もない。

・神社長に対する選手の不信感、「試合には大勢客が来てるのに儲かってないはずないだろう」という言葉、何処かで聞いたと思ったが、宮戸がUWFインターのときに同じこと言ってたことを思い出した。
 進歩してない。

・もはや完全にリアルファイトとは一線をひいてしまったプロレス、ある意味ジャンルとして、戦隊シリーズや時代劇のような、伝統芸能の一種になったんでしょうね。
 UWFを支持していた昔の自分を全力で止めたい気持ちがある一方で、ああいう時代にリアルタイムで生きていた幸運も感じずにいられない。


  
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