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北崎圭太です。

8月終わりの水戸子どもの劇場さん、そして9月頭の流山おやこ劇場さんと「シアターうん・どうかい」の公演が続いています。そして9月の最終日には岐阜県の大垣おやこさんからのご依頼の公演も控え、年内さらには12月に練馬子ども劇場さんからもご依頼をいただいています!

短期間で続けて公演してみると、「シアターうん・どうかい」の力や持ち味を強く感じます。

それは誰かと関わる楽しさ、とりわけ幅広い世代のいろんな人と関わる楽しさ、です。
年齢や性別、劇場歴などいろんな違いはあるけれど、そんなみんなが互いに何かを伝えくて、
伝わると嬉しくて、またやってみたくなって!という光景にたくさん出会えます。

流山での公演で、印象的だった一人の小学校低学年の男の子がいます。

彼は公演開始時から、たくさん言葉を発し、時おり舞台にも出ようとし、グループになっても所狭しと動き回り、でもやりたい!という想いが溢れている素敵な子どもでした。

小学校低学年グループ15名みんなで「べ」のつくものに変身するあそびの時、
みんなで「べんとう」になろうと決めました。

「じゃあ、赤い服を着た子が梅干しで、その周りに白い服の人がご飯で…」と
みんなで寝転んでべんとうをつくっていきます。
そんな中、「俺はスイカがやりたい!」と自分がはいていたスイカ柄のズボンを脱いで、
丸まった自分の体に乗せました。お見事!

けれど、それ以上にお見事だったのは、
最後の人間写真で、再びお弁当を食べるシーンが来たときです。

彼は再び「俺はスイカをやる!」と燃えていました。
さすがにズボンは脱いでいませんでしたが、スイカモード全開。

そんな中、
ある子どもが「みんなでお弁当を食べるなら、下にレジャーシートがいるよ」と言いました。

「だったら俺が!」と、青い服を来た子どもが寝転がります。
「もう少し大きい方がいいよ」と誰かが言うと、二人目に緑の服を着た子どもが寝転んでくれました。

すると一人の女の子が「カラフルなシートにしようよ」と提案。

寝転っているのは青と緑…次は黄色だとカラフルかな?

そんな空気の中、ズボンがスイカ柄だった彼はシャツは黄色だったのです。

「任せとけ!」とばかりに、彼は青と緑の子の真ん中に寝っ転がりました。
見事、カラフルなレジャーシートができました。

けれど彼はスイカにもなりたかったことを思い出したのです。

迎えた本番、カラフルなレジャーシートの黄色い部分は、
スイカ柄のお尻の部分だけがちょっと持ち上げられていました。

上半身で、他の子の「カラフルなレジャーシートにしたい」という想いも受けつつ、
自分がやりたかったスイカを下半身で表現する見事な光景でした。


彼のアンケートには
「はじまるときはドキッとしていたけれど(そうだったのか!)」
「さいごは、みんなともういきとうごうしました」

本当に良かった。
ドキドキしながら来てくれた彼が、みんなと意気投合したと感じられて。

違いのある僕らだけれど、きっとどこかで分かち合える瞬間がある。
でもその瞬間を迎えるためには、やっぱり何かを想像したり創造したりしたい。
できれば楽しみ合いながら。

大垣の皆さん、練馬の皆さん、そしてまだ出会っていないたくさんの方々に
シアターうん・どうかいが今後届けられることが楽しみです。