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北崎圭太です。

2月17日土曜日、千葉県の白井子ども劇場さんに呼んでいただき、
「ネット・ゲームのホントの問題」のワークショップを行ってきました。

この1年の流山・浦安・田辺という流れの中で、やっとワークショップとしての形、
そして幅がしっかりと見えてきました。

気がつけばこの問題を考え始めて10年になろうとしています。
歩みが遅いことがもどかしいですが、着実に広がっている・広げていただいていることに感謝しています。

そして10年の間、本当にシンプルでささやかな言葉ですが、
あらためて目からウロコ!という言葉と出会います。
分かっていはいたのだけれど、今までのかけらが繋がって意味を持つ言葉。

今回の白井のワークでは「スマホが必要な状況の人もいる」という言葉でした。
ワークの中で出てきた言葉です。

もちろん、そんなこと昔から分かっています。
けれど、それまでの流れから、いつもと違うように心に響いたのです。

それは2つの流れがあります。
一つは「本当に必要な状況の人」の話をたくさん聞けたこと。
ご自宅で介護をされている大人の方のタブレット利用、
ハンディを持った方のご家族のスマホ利用の具体的な方法、
遠方の家族とのコミュニケーションツールとして使っているご家族の話。
本当に便利で、必要なものだと感じました。


もう一つの流れは、
「ブルーライトカット眼鏡」をかけてみたこと。

「スマホから出るブルーライトは子どもの眼に悪い!」という話から、
スマホの利用時間を見直すアイディアではなく
「だったらブルーライトを減らす眼鏡をかけさせよう」となってしまうこの国。


似た匂いを「子ども用のエナジードリンク」の記事を読んだ時に感じました。

「日本の子どもは疲れている」という状況があった時に、
「だったら疲れないように、余暇やあそびを大事にしよう」とはならず、
「だったらエナジードリンク子ども用を作って売ろう」となってしまう国。


その2つの流れを踏まえた上で改めて、考えたいと思ったのです。
2018年の日本を生きる子どもたちは「スマホが必要な状況」にあるのでしょうか。

国連の勧告で、
「日本の子どもたちは寂しい」という状況が報告されています。

「だったら寂しくないように愛していこう」とするのか、
「だったら寂しくないようにスマホを見せておこう」とするのか。

心身を動かして遊ぶ時間が少ない、という勧告も出ています。
それは明確な権利の侵害だと。

「だからこそ、あそびを大切にしよう!」とするのか、
「ゲームだってオリンピック種目にもなるし、どんどんゲームをさせよう」とするのか。

今、大きな分かれ道に来ていると思います。


子どもにとって必要な道はどちらでしょう?
儲かる方でも、楽な方でもなく、彼らの命が輝く道はどちらでしょう?


その道の選択の第一歩として、
目の前に生きる子どもたちが「スマホが必要な状況にあるか」を考えてみたいと思いました。


白井子ども劇場の皆さん、
ありがとうございました!
2011年の千葉・北総の拡大講座の時から「いつか呼ぼう」と考えてくださっていたこと、
とてもとても光栄でした。

そして2006年に白井で行った忍者で、いっしょに影忍者をやった中学生と、
この講座で再会できました。あの小高い丘で、小学生忍者が来るのを隠れながら待ったこと、
本当に覚えています。素敵な青年になっていました。
ありがとうございました!
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