前々から思っていたんですけど、BOSSのOD-1の入出力バッファを省略したドライブペダルを作ってみたかったんです。
確かに入出力バッファはあったほうが理論的には良いとは思いますが、無い方が音がすっきりする印象をもっています。
でも単純にOD-1のバッファを外しただけでは面白くないなぁ..と思っていたら、良いペダルがありました。
Clark Amplification のGainsterです。
幻のハイエンドオーバードライブと言われ、あまり市場では見かけないペダルのようです。
SUMO STOMPのGainsumoはこのGainsterのクローンらしいです。
Gainsumoもかなりお高いペダルです。
そしてGainsterの回路図がこちら。
回路定数は別として回路構成はパッと見てOD-1の回路からバッファを排してトーンコントロールを付加したモノということが分かります。
また、Bottomコントロールを追加した4ボリューム版も非常に数は少ないようですが存在するようで、4ボリューム版への変更方法も回路図中に記載されています。
このBottomコントロールについては後述します。
Clark Amplificationはギターアンプメーカーなので本家で使用されているパーツも古い真空管アンプで使用されたものが採用されているようです。
回路図中に指示されている部品も1/2W 10%のカーボンコンポジット抵抗、630V耐圧のマロリーのフィルムコンデンサなど、ビンテージアンプマニアなら涙を流して喜びそうなものばかりです。
しかし正直なところ、どちらも古い性能の低い部品です。まして9V電池で動いている回路に630V耐圧のコンデンサですよ。ちょっとびっくりです。
確かに部品性能の良し悪しと音の良し悪しは直接関係しませんが、回路定数が同じであればそんなに大きく音が変わることは無いはずですし、私はそれよりも誤差や温度特性に優れた安価な部品を使うことを優先しています。
まぁ、これはあくまで電子工学的な視点であり、こういったビンテージパーツにロマンを感じる方たちを否定する気はありませんので、誤解無きようお願いします。
ということで出来上がったのがこちらです。
LED色は本家も色々あるようですが、今回は珍しいグリーンのLEDを採用してみました。
本家とケースサイズは異なりますが、外観デザインは可能な限り再現してみました。
今回の制作ではこちらのサイトを参考にしています。
https://effects-factory.com/gainster-kairo/
このサイトでも解説されていますが、ボリュームコントロールのポットが500KΩというのは抵抗値が高すぎます。
これではペダルの出力インピーダンスが高くなってしまい、ハイ落ちの心配があります。
参考にしたサイトの指示通りボリュームコントロールのポットを10KΩに変更し、手前のコンデンサ容量も1μFへ変更しての製作となりました。
そうそう、電源回路の平滑用電解コンデンサも50μFでは非力なので、大きめの容量のものに変えてあります。
当初は4ボリューム版で製作しましたがBottomコントロールが効きません。
調べたらこんなサイトを見つけました。
https://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=114329.0
どうもこの回路定数では人間の可聴域よりもずっと低い周波数帯をカットしているようです。
なのでまったく意味をもちません。
4ボリューム版がほとんど存在しない理由はコレかもしれません。
ということで今回は最終的に3ボリューム版での製作となりました。
この前製作したEP BoosterのFatスイッチの話と似ていますよね。
さて、完成品の出音ですが、すごくいいです。
OD-1のようにローとハイをバッサリ切って中音域が強く出てくるペダルではなく、下から上までまんべんなく出てきますし、ふくよかな倍音感も気持ち良いです。
歪ゲインもOD-1より高く、コレ1台でメインの歪ペダルとして十分使えると思いますし、ブースターとして使っても良い仕事をしてくれます。
ということで、回路構成はOD-1ですが、回路定数のチューニングで全然別のペダルになっている好例です。
個人的にはOD-1よりずっと使いやすくて好きなペダルです。
本物は非常に高価であまり市場に出てきませんし、回路もあまり大きくないので自作派にはお薦めのペダルです。
確かに入出力バッファはあったほうが理論的には良いとは思いますが、無い方が音がすっきりする印象をもっています。
でも単純にOD-1のバッファを外しただけでは面白くないなぁ..と思っていたら、良いペダルがありました。
Clark Amplification のGainsterです。
幻のハイエンドオーバードライブと言われ、あまり市場では見かけないペダルのようです。
SUMO STOMPのGainsumoはこのGainsterのクローンらしいです。
Gainsumoもかなりお高いペダルです。
そしてGainsterの回路図がこちら。
回路定数は別として回路構成はパッと見てOD-1の回路からバッファを排してトーンコントロールを付加したモノということが分かります。
また、Bottomコントロールを追加した4ボリューム版も非常に数は少ないようですが存在するようで、4ボリューム版への変更方法も回路図中に記載されています。
このBottomコントロールについては後述します。
Clark Amplificationはギターアンプメーカーなので本家で使用されているパーツも古い真空管アンプで使用されたものが採用されているようです。
回路図中に指示されている部品も1/2W 10%のカーボンコンポジット抵抗、630V耐圧のマロリーのフィルムコンデンサなど、ビンテージアンプマニアなら涙を流して喜びそうなものばかりです。
しかし正直なところ、どちらも古い性能の低い部品です。まして9V電池で動いている回路に630V耐圧のコンデンサですよ。ちょっとびっくりです。
確かに部品性能の良し悪しと音の良し悪しは直接関係しませんが、回路定数が同じであればそんなに大きく音が変わることは無いはずですし、私はそれよりも誤差や温度特性に優れた安価な部品を使うことを優先しています。
まぁ、これはあくまで電子工学的な視点であり、こういったビンテージパーツにロマンを感じる方たちを否定する気はありませんので、誤解無きようお願いします。
ということで出来上がったのがこちらです。
LED色は本家も色々あるようですが、今回は珍しいグリーンのLEDを採用してみました。
本家とケースサイズは異なりますが、外観デザインは可能な限り再現してみました。
今回の制作ではこちらのサイトを参考にしています。
https://effects-factory.com/gainster-kairo/
このサイトでも解説されていますが、ボリュームコントロールのポットが500KΩというのは抵抗値が高すぎます。
これではペダルの出力インピーダンスが高くなってしまい、ハイ落ちの心配があります。
参考にしたサイトの指示通りボリュームコントロールのポットを10KΩに変更し、手前のコンデンサ容量も1μFへ変更しての製作となりました。
そうそう、電源回路の平滑用電解コンデンサも50μFでは非力なので、大きめの容量のものに変えてあります。
当初は4ボリューム版で製作しましたがBottomコントロールが効きません。
調べたらこんなサイトを見つけました。
https://www.diystompboxes.com/smfforum/index.php?topic=114329.0
どうもこの回路定数では人間の可聴域よりもずっと低い周波数帯をカットしているようです。
なのでまったく意味をもちません。
4ボリューム版がほとんど存在しない理由はコレかもしれません。
ということで今回は最終的に3ボリューム版での製作となりました。
この前製作したEP BoosterのFatスイッチの話と似ていますよね。
さて、完成品の出音ですが、すごくいいです。
OD-1のようにローとハイをバッサリ切って中音域が強く出てくるペダルではなく、下から上までまんべんなく出てきますし、ふくよかな倍音感も気持ち良いです。
歪ゲインもOD-1より高く、コレ1台でメインの歪ペダルとして十分使えると思いますし、ブースターとして使っても良い仕事をしてくれます。
ということで、回路構成はOD-1ですが、回路定数のチューニングで全然別のペダルになっている好例です。
個人的にはOD-1よりずっと使いやすくて好きなペダルです。
本物は非常に高価であまり市場に出てきませんし、回路もあまり大きくないので自作派にはお薦めのペダルです。