北海道占冠(しむかっぷ)村に広がる大規模リゾート「アルファリゾート・トマム」。その象徴ともいえるツインタワーのホテル棟「ザ・タワー」が、外観を一変させようとしています。改修の主眼は、EPS(発泡ポリスチレン)を外壁全面に張る外断熱化にあります。

大掛かりな改修工事の発端は、2004年春に星野リゾートがアルファリゾート・トマムの経営を引き継いだ時点にさかのぼります。ツインタワーは、1987年と89年に完成。15年以上を経て、タイル打ち込みPCa(プレキャストコンクリート)版の外壁で老朽化が進んでいました。

星野リゾートが引き継ぐ前から、既に補修工事は少しずつ進んでいました。PCa版のはく落部まわりを撤去し、樹脂モルタルで補修して仕上げタイルを接着する方法でした。「しかし、このままだと点検や補修に年間700万円から1000万円を費やす状態が続く。結露と凍結融解を繰り返すサイクルを根本から断ち切る必要がある」と判断した星野リゾートは、外断熱による抜本的な改修に踏み切りました。

国内外における外断熱工法の事例を比較した結果、採用したのがカナダのトロントに本拠を置くデュロック社の工法です。既存のPCaの上にEPSを張り付ける方法で、限られた工期で行うのに適していました。

ちょっと規模が大きすぎていますが、既存構造物の上からEPS(発泡ポリスチレン)を外壁全面に張る外断熱化の手法は、アパート・マンションのリフォームでも使えそうな気がします。

外断熱外断熱工事