青い歓喜 フランスGP 決勝

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■青い歓喜　フランスＧＰ　決勝 

 

久しぶりのレースです！　どんなにこの瞬間を待ち望んでいたことか。スカイブルーの空、グラスタを埋め尽くす青い軍団。青づくめのマニクール・サーキットで、遂に第１０戦フランスGPが始まりました！

 

久々のレースを大事にしたいという思いがあってか、各車慎重なスタート。ロケットスタートは、残念ながらバリケロにキメられ、いきなり琢磨、順位を落としました。が、そのあと！　アロンソの独走、２位のヤルノが３位以下の“壁”となり、延々数珠繋ぎになっている間中、国際映像がしつこいくらい琢磨を抜き続けます。やっぱり、定着しているんですね、「オーバーテイクのタク」。そして、世界中のＦ１ファンから愛されてるんだな〜と思うと感慨。

 

そして間もなく、期待に応えて、琢磨がバリケロをオーバーテイク！　周回遅れの車をうまく利用し、きれいに抜いていきました。

 

･･･そして。続いて琢磨、優勝しまくっていたＦ３時代のように、前を行くトゥルーリのうしろにピタッと張り付いています。そして、遂にオーバーテイク！･･･と思ったらそのままコースオフ。一気に順位を落としてしまいました。残念！　しかし、仕掛けてこそ琢磨です。危険を冒さず、おとなし〜く前の車のうしろにくっついて確実にポイント取っちゃう人もいますが、見せ場を作ってくれる琢磨の走りはやっぱり魅かれます。レース、したかったんだろうなあ！

 

･･･が、しかし。その後ペースが上がらない琢磨。もちろん、その間にバトンは着々と順位を上げています。･･･やっぱりなぁ。経験の差なのかな〜。

 

47lap、モントーヤのマシンが遂にギブアップ。レースを終えてしまいます。マクラーレン、いろんな意味で万全ではなかったのでしょうか。（後にわかったところによると、ハイドロ系のトラブルだそう）

 

その後、琢磨再びコースオフ。２台前の車が砂利をコース上に撒き上げ、それに乗ってしまった模様。しかしウォールに激突する寸前でよく留まりました。琢磨、今回も我慢のレースか。

 

中盤。フィジコ、最後のピットインで気持ちが焦ってか、痛恨のストール。大きくタイムロスをし、順位を落としました。このフィジコのミス、今回の琢磨のコースオフと通じるところがある気がするのは私だけでしょうか。ほんの少しの熱さ、焦りが、痛恨のミスを誘発。この「まさかのミス」がなくなれば、二人とも実力あるドライバーなんだから、もっと確実に結果が出せるんだろうなぁ。

 

しかしその後の解説陣のフォローによると、フィジコのマシンはもともとバランスが悪いんだとか。つまり、ルノーはアロンソのチームだっていうことなんでしょうね。なので、よく頑張ったフィジコ、というのが正直な感想のよう。（琢磨も同様？　そうですよね〜･･･）

 

しかし、気が付けばすごいことになっています。トップ独走のアロンソ、２位追撃中のライコネン、気が付けば３位のミハエル。そして４位のバトン以下が早くも周回遅れです。しかも、琢磨は２周遅れ･･･。現実は厳しいなぁ。

 

終盤は妙に安定した状態で、淡々とレースが進行。タラレバですが、ここまで我慢していれば、琢磨、あと３位くらいは上位だったんだよな〜。それでもポイントは微妙ですが。改めて、バトンの穏便なレース運びに感嘆の思い。

 

そして。青軍団の驚喜乱舞に迎えられ、アロンソがチェッカーフラッグを受けました。見事なポール・トゥ・ウィン！　続いてライコネンがチェッカー。１３番グリッドからのオーバーテイクショー、堪能させてくれました。３位は、やはりあなどれない男・ミハエル。アロンソに周回遅れとされる寸前でのチェッカーとなりました。

 

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■戦い済んで･･･

 

アロンソ、大応援団のいる“晴れ舞台”に強いとの解説が塩原アナからありましたが、それこそは獅子座の基本。その長所がいい形で出ました。コスト・カッターのカルロス・ゴーン、これで、ルノーからＦ１を奪い取ることはしないと決めたことでしょう。

 

さて。ポディウムの上の３人、考えてみたら、“今もっとも速い男”ベスト３。折り返し地点であるフランスＧＰにふさわしい、今季を象徴する３人となった気がします。波瀾万丈、何が起こるかわからないといわれるＦ１ですが、結局のところ、原因があって結果が出るんですよね。そんなに意外なことはしょっちゅう起きないんだな〜と、改めて思いました。

 

そして、それは琢磨も同じ。ヤル気と魅力は最高にあるドライバーですが、やはり経験不足･・・とは言ってしまいたくありませんが、そういう「惜しい！」部分が出てしまいます。それも含めて、ある意味順当な結果なのかもしれません。しかも、気が付けばノー・ポイントはひとりだけ。かえすがえすも残念です。一方、バトンの４位。おとなしく無難に間違いなく淡々と取ったものではありますが、それはそれで見上げた実力。琢磨、まだまだ学ぶべき点はありそうです。(でも、無難におさまってしまう琢磨より、失敗しても挑戦していく琢磨の方が私は好きです！）

 

さあ、来週は早くもシルバーストーン！　今回のレースで学んだことを、琢磨、早くも形にしてくれるでしょうか。それにしても・・・レース、無事開催されてよかった！