葉桜悟郎のアジモノzanmai

ウイスキー素人のウイスキー勉強ブログです。

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1ヶ月ぶりの更新がウイスキーと関係無いのもどうかと思うが、
寛文新刀、大阪三品派、大和守吉道を手に入れた。
 
2尺1寸8分、定寸より少し短めの無銘長刀だが、
日刀保審査の「甲種特別貴重刀剣」認定書付。

以前、ネットオークションで7万くらいで買った脇差が、
ネット情報や図書館などで色々調べた結果、
かなりいいものだとわかり、
その情報により20万弱で売れたので、
その売上げで買った代物。

前の脇差は、無名刀工の作品で情報が少ない分、
手間を掛けて偽物を作る意味が無いため、
正真(本物)との判断はしやすかったのだが、
今回の吉道は、「業物」と認定される中位の名工なので、
情報が多く、真贋の判断は難しそうだ。

見た感じでは、全体としては明るく冴えた五の目丁子刃の匂い出来、
切っ先は内側に少したわんで棟側に伸びる典型的な三品帽子、
地金は小板目杢交じりと、
勉強中ではあるが、なかなか良い物のように見える。

また、寛文新刀とは、反りが浅く切っ先が小さい、
先身幅の狭い体配が特徴で、
これは、竹刀剣道が盛んになり竹刀の形に似せたという説もあるが、
実戦が無くなったために、試し切りが盛んになり、
据物切り(固定されたものを切る)での切れ味が追及され、
その結果、この形になったという説もある。
実際に現代の居合をする人が、よく切れると好む形だそうだ。
また、「刺突」に向く形なので、新選組の幹部の差料、
虎徹※や加州清光、鬼神丸国重なども寛文新刀で、
非常に実戦的な刀と好まれたとのこと。
※近藤勇の虎徹は、実際には虎徹に似た清麿の偽銘だったらしい。

さて今後だが……、拵えを作るか、
それとも、また売ってレベルアップか。
実に悩ましいところである。

サントリーリザーブ
今回は、久しぶりのサントリー、白州や白角がわりと美味かったので、
白州をキーモルトとしているリザーブを買ってみた。
これもこの4月に値上げだが、なんとか税抜き1,800円ちょいで買えた。

このリザーブは、サントリー創設者、鳥井信治郎の後を継いで社長となった
鳥井の次男、佐治敬三が、1970年に開催される大阪万博に向けて、
海外からやってくる多くの人たちに対し「世界に通用するウイスキー」として、
1969年に発売されたブランド。
そんな訳で、サントリーの今も残っているブランドしては、
トリス、角瓶、オールドに次ぐロングセラーなのだが……

現在のブランドサイトを見ると、キーモルトは白州となっているが、
白州蒸留所が完成したのは1973年。
発売当時は山崎蒸留所しかないので、ブランドは同じなのに、
いつの間にかキーモルトが変更になっているらしい。

スコッチでも、蒸留所が買収されるなどでキーモルトが変更されることはあるが、
それでもキーモルトがスペイサイドだったものがハイランドに変更とかはありえないし、
そもそもスコッチの場合、25種類とか40種類とかのモルトをブレンドしているので、
1つ2つのモルト原酒が変わっても影響はそれほど大きくないかもしれない。

ニッカの場合では、昨年の初号復刻版3種を飲んでみた限りでは、
現行版もキーモルトは同じ余市で、味わいも方向性は近いと感じられた。

蒸留所が少ない上に、ウイスキーの関税が高くて、
そう多くのモルトをブレンドで使用できない日本では、
キーモルトを変更すれば、全く別物になるはずである。

要するに、名前が同じであれば中身はどうでもいいということで、
日産は、R30スカイラインで「史上最強馬力のスカイライン」だった
4気筒ツインカムターボ搭載車を「GT-R」と名づけなかったのに対し、
トヨタは、名車AE86のモデルチェンジで、
FFのAE92にもレビン・トレノを名乗らせたのと同様な、
よく言えばマーケティング重視、悪く言えば無節操なブランド管理だろう。

まぁ、とりあえず飲んでみよう。
グラスに注ぐと少し赤みがかった琥珀色。

白州モルトで特徴的な、マスカットを思わせるフルーツの香りは、
よく探さないと感じられない白角よりわかりやすいが、
この価格帯のとしては、香り自体が少なく弱い。

味も、酸味やフルーティーさは感じるが、
安っぽいアルコールの刺激が強く、ストレートでは飲みにくい。
スモークは全く感じられず、ヨードっぽさがほんの少し。

加水すると、フルーティな香りは若干強くなり、
味もアルコールが引っ込み甘みが増す。

白角よりは若干香りも味も強くなってるが、
倍の値段を出す価値は無い。
これに2,000円以上出すなら、間違いなくいつもの3大銘柄
(ジョニ黒・バラン12年・シーバス12年)を選ぶ。
国産なら、ニツカ・オールモルトの方が上だろう。


なんて書いたが、これは開栓後すぐの印象。
乙山先生も書いておられたが、
このリザーブ、時間経過でかなり味香りが変わる。

香りは、マスカットが引っ込んで、
レーズンやバニラっぽい香りが出てくる。ヨード感も少し。

味は、何故かアルコールが少し丸くなり、
シェリー樽っぽいザラメのような甘さが加わる。
酸味やウッディな渋み苦みも感じられる。

後味もバニラとザラメっぽい甘さがメインだが、
安っぽいグレーン由来と思われる雑味が残る。

味の方向性がオールドや黒角に近くなったように感じるが、
黒角の安っぽいアルコール感やオールドの添加物っぽさは少なく、
それなりに飲める。
なんだかよくわからんが、白州っぽさは少なくなって、
山崎風味、オールドの上質版になってしまった。

ニツカの余市チーム(ハイニッカ・ブラックニッカ・ピュアモルト黒)と、
宮城峡チーム(オールモルト・ピュアモルト赤)のような個性を期待してのだが……。

まぁこの味なら、和食にも合わせられるから食中酒としては悪くないし、
「これが好き」という人がいても、それほどおかしいとは思えない。
(だがオールド・黄角、お前らはダメだ)

しかし、ポリシーの無い作りこみや、相変わらずの安っぽいグレーンの雑味などから、
価格相応とは全く思えない。
何にも知らない人が何の考えもなしに飲むなら悪くないが、
少しでもコダワリがあるとか、いくつかの候補から選ぶ、という人には向かない。 

しかし、サントリー、本当に5,000円以下に本気出さないのは徹底しているようだ。
そのうち、ダメ元で響JHとローヤルも飲んでみよう。

サントリーリザーブ、人間に例えるとショーン・マクアードル川上さん。
中身はなんだかわからないし、いつからそうなのかも分からない。
実力はそれほど低くないようなんだけどねぇ。

オールドパースーペリア
本職の繁忙期で、ネタはわりとあるのに更新できない;;

とりあえず今回は、高円寺のリカーオフで税込み4,000円と、
すげぇ安かったので買ってきたオールドパースーペリアの現行品。

これは、オールドパーの上級版で定価は15,000円(高っ!)、
店頭では7,000円位、ネットショップで6,000円位という、
普段なら絶対買わない代物。

最近、リカーオフでは、オールドボトルだけでは無く、
ちょっと驚くような現行品が出ているので注目している。

このスーペリアもそうだが、
先日だと、ワイルドターキー8年のリッター瓶が1,800円とか、
レベルイエール(キースリチャーズが大好きだというバーボン)が
2,200円とか。
ターキー8年の1リッター50度というコスパに心が動いたが、
とりあえず、他で見たことがないレベルイエールを買ってきたw

話をオールドパーに戻すが、
よくオールドパーはボトルが倒れないので縁起がいい、
なんて言われるが、なんというか、それは違うんじゃなかろうか?

倒れないのではなくで、斜めに立つポイントがいくつかある、
が正しい。
適当に斜めに傾けて偶然立つなんてことは無く、
しっかり斜めに立つポイントを探さないと立たない。

まぁ、「倒れない人」とか「倒れない人生」も、
実はなんとなく倒れないわけではく、
倒れないポイントを見つけられただけで、
そこはこのボトルと同じだから、まぁ問題ないのかw

例によって、パーおじいちゃんの話は、
調べればすぐ出てくるので書かないが、
カッコいい詩を見つけたので引用してみる。

詩人になりたかったら
詩をかかないで
スペイ川の水を飲み
ライ麦パンを喰べて
黒ツグミの歌を歌うこと
カレンダーは果実
そうすれば長生きするし長生きすれば
だれだって詩人になれる
ぼくのことを
パーじいさんなんて呼ぶけれど
ぼくにだって青春はあったのだよ
一〇五歳のときの恋愛はすばらしかったな

田村隆一「夜明けから夢がはじまる」部分


この田村隆一という人は、四六時中酒飲んでいた人らしい。
酒飲んで詩を紡いで、それで生活出来るなんて理想的な人生だなぁ;

ま、非才を嘆いていても仕方がないので飲んでみる。
色は、12年より気持ち薄めな気がする。

香りは強く、例のシャトーバカラに注ぐと部屋全体によい香りが広がる。
レーズン、梨、リンゴ、などの甘みと酸味、
12年よりも強めのスモーク。
それらの香りの要素が複雑に絡み合い統一感があるが、
香りの解像度は高く、ぼやけた固まりになっていない。
例えると、良いオーディオで聞くオーケストラのようなイメージ。

口に含むと、まずリンゴや梨の酸味と甘み、
少し強めのスパイスと木の渋み、
意外にヨード感が感じられ、少しピーティ。
後味はモルトの甘みとフルーツっぽい酸味。
それほど余韻は強くはないが、そこそこ長く続き、
当然というか、さすがに嫌味雑味は感じられない。

甘みやスパイスの起伏は大きくスピードも早いので、
あまり「まろやか」とか「分厚い」という感じは受けない。

12年が、名前の通りこなれた滑らかな印象なのに、
スーペリアは、さらに「切れ味」を加えた感じ。

少し加水すると、甘い香りが開きスモークが引っ込む。
味わいも、滑らかまろやかになるが、意外にヨードっぽさは残る。

同量くらい加水しても、モルト由来の甘さ、ヨード感、
樽由来のウッディさはしっかり残るし、
嫌味雑味も出てこないので、すっきり味わい深い。
ロックでもハイボールでもいけるだろう。

ただ、真骨頂というか最も特徴が出るのは、やはりストレートだろう。

「やはり良いブレンデッドは美味いなぁ」と素直に思える一本。
シングルモルトもいいけど、同じくらいの値段の
いいブレンデッドやバッテッドモルトにも注目してほしいと思う。

オールドパースーペリア、人間に例えると、
ワンパンマンのホワイトファング、バングさん。
まぁ、やたら強いおじいちゃんのイメージ。

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