葉桜悟郎のアジモノzanmai

ウイスキー素人のウイスキー勉強ブログです。

マクリームーア カスクストレングス
台湾で買ってきたグランツ8年(これはこれで美味しいが)は後に回し、
お正月ということで少々奮発して、アランの限定版ピーテッド、
マクリームーア カスクストレングスを取り上げます。
 
値段は6,000円位、買ったお店は銀座のbig GINZA1号店。
世界で6,000本、日本割り当てが300本という貴重品の割には安いし、
知名度が低いせいか、今でもネットなどでなんとか買えるようだ。
すみません; さすがにもう無いみたいです…

最近知ったのだが、新橋と有楽町の中間あたり、外堀通り沿いにある、
このbig GINZAさんと、そこから3本ほど裏通りにある信濃屋銀座店さん、
その銀座方向並びにある酒のソクハイ銀座本店さん、
それぞれ特徴のあるお店で非常に面白い。

信濃屋さんはネットショップもあるので(安いお酒にはちょっと弱いが)、
一つのベンチマークになるようなお店。

ソクハイさんは、余市蒸留所で売っている360mlの「ニッカウヰスキー余市蒸留所」や、
富士御殿場蒸留所で売ってる500mlの「薫風」(フロムザバレルのような瓶)とか、
今となっては珍しいニッカやサントリーの高年代物もたくさんある。(高いけど;)
また、高価なものだけではなく、お気に入りのB&Wが1,300円位と安かったり、
めったに見かけないH&B5年があったりと、安いウイスキーが豊富なのもうれしい。

そして、bigさんでは、ここにしかなかった今回のマクリームーア・カスクと
カミサン用にポールジローのグレープジュースを買ってきた。

この3店と、少し足を延ばして八重洲地下街のリカーズハセガワさんとで、
ウイスキーについては、ほぼ日本最強の地域だろう。

さて、アラン島にあり、カテゴリーではアイランズ系とされるアラン蒸留所は、
本来、ノンピートのモルトウイスキーを生産、ブレンデット用原酒を供給せず、
シングルモルトと自社で発売するブレンデッドのみを販売している珍しい蒸留所。

このアラン蒸留所で、2004年から年間に少量だけピーテッドタイプの
ウイスキーを生産しているが、その原酒を使用して、
2014年から限定発売されているのが、このマクリームーアである。

マクリームーアとは、アラン島の西海岸に広がっているピート湿原のこと。
青銅器時代のストーンサークルや古代遺跡が点在していて、
その中の「フィンガルの大かまど」として知られているストーンサークルの中には、
伝説の巨人戦士フィンガルが巨大な愛犬ブランをつないでいたという、
穴の開けられた巨石が残っているらしい。

で、ボトルラベルのワンコは、このブラン君なのだが、
酒屋情報やウンチクはこのくらいにして飲んでみよう。

色は薄い藁色、
香りはスモーク、ヨード、柑橘系の香り、バタークッキーのような焼いた穀物系の香り。
香り自体はそこそこ強めだが、数メートル先でも感じるほどではない。

口に含むと、煙っぽさ、ヨードや潮っぽさはもちろんあるが、予想よりは少な目。
液体の重さというか濃さを感じるような穀物系の甘さ、
その後、柑橘系の酸味と木の渋み、スパイス。
後味はドライフルーツと蜂蜜と柑橘を合わせたような甘さがかなり長く続く。

少し加水すると、香りも味も甘さが濃厚に立ってくる。
後味は甘さに木の渋みが少し加わる。
当然といえば当然だが、同量くらいまで加水しても水っぽくならず、
フルーティな香味が楽しめる。

また、ノンチルフィルタードのせいか、加水すると濁りが出てくる。
話には聞いていたが、安い酒がメインな上に薄めて飲まないので、
実際に見るのは初めてw

全体としては、ラフロイグやアードベックのようなガツンとした
スモーク・ヨード(正露丸)ではなく、
また、タリスカーやハイランドパークのような、
潮っぽい角の立った厳しい感じとも違う「柔らかい」ピーティさがある。

アランらしい華やかさやオイリーな感じの上に、上手にピーティーさを加え、
カスクストレングスの力強さもある個性的な逸品。
生産本数はともかく、値段を考えれば十分過ぎるパフォーマンスだろう。

アラン マクリームーア カスクストレングス、人間に例えると、
真田丸の「ラブ様」大谷刑部吉継。
同じような本数の限定版、山崎シェリーカスクほど大物じゃないけど、
義に厚い好漢。しかし、すぐに無くなっちゃう;


カスクストレングスじゃない46度も限定です。
欲しい人はお早めに…

ジョニーウォーカー セレクトカスク ライカスクフィニッシュ
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今年はもう少し更新の頻度を上げようと思いますが……自信は無いです…

さて、新年最初は台湾で買ってきたお土産、第2弾、
ジョニーウォーカー セレクトカスク ライカスクフィニッシュ。

750mlの46度、773NTドルだから3,000円程度。
ダブルブラックと同じくらいなので、10年表記で46度の限定版としてはまぁまぁ良心的なお値段か。

英国本国の、ジョニーウォーカーのサイトやウイスキー紹介サイトには掲載されているが、
日本語の情報は全く無い。

英国向けの情報によると、このライカスクフィニッシュは2015年の10月に発売され、
これは限定版となるウッドフィニッシュシリーズの最初のもので、
今後数年にわたってリリースされるとのこと。

で、このウイスキーは、スペイサイドのカーデュをキーモルトに、
ファーストフィルのアメリカンオークカスクで10年熟成させ、
その後、ライウイスキーの樽で完成させた、とある。
 
ようするに、バーボン樽熟成の特徴であるバニラ香や甘さにライ麦由来のスパイシーさを加え、
バーボンっぽさをより強調させた?
HPによると、ジョニーウォーカーによるバーボンとスコッチの融合ということらしいが……

グラスに注ぐと、バーボンっぽい赤みがかったオレンジ色。

香りもバーボンっぽいバニラが先に立ち、その裏に軽いスモーク、甘いリンゴっぽいフルーツ。
若いアルコールの消毒液っぽい匂いも少々。
値段相応で、「薫り高い」とか「華やか」というほど強い香りではないが、
キャラクターのある良い香りだと思う。

口に含むと、まずは黒胡椒っぽいスパイス、その後、バーポンっぽいクリーム感とバニラ、
フルーティな甘さも感じる。
後味は、ココナッツと木の渋み、穀物の甘さ。
スモークや潮っぽさは感じない。
フィニッシュは、この値段のブランデッドとしては長めか?

少し加水すると、全く印象が変わるのが面白い。
マスカットのような香り、味はフルーツの甘みと酸味が前面に出てくる。
香木っぽい香りと木の味、蜂蜜っぽい甘さが舌の上に残る。

HPで推奨しているオンザロックを試すと、オイリーな感じとスパイシーさがまろやかになり、
後味も軽くさわやかになるが、香りも弱くなりあまり面白くない。

ストレートでバーボンっぽさを楽しみ、少し加水して香りと味の変化を楽しむのがお勧めか。

全体としては、バーボンのイメージは強いが、紛うことなく「ジョニーウォーカー」。
香りに含まれる軽いスモークと、味でのスペイサイドっぽいフルーティさが個性になっている。
ブラインドで出されてもバーボンとは思わないだろう。多分。

全体として、個性的な良いアプローチのウイスキーだと思う。
何の先入観無しで飲むと、バーボンが苦手な人はダメかもしれないが、
作り手の意図を知っていれば理解できるのではないだろうか?

しかし、毎回書いているが、このライカスクフィニッシュのような、
個性的で高品質、安価なブレンデッドをもっと日本国内で売ってほしいなぁ。
高価なシングルモルトの方が売れて儲かるから仕方ないのか……

このジョニーウォーカー セレクトカスク ライカスクフィニッシュ、
人間に例えると、スティング。

もうお分かりですよね。
I’m an alien, I’m a legal alien 
I’m an Englishman in New York~~

そもそも、アメリカでは売ってるのだろうか。 

DSC00039
半年ぶりの更新は台湾で買った来た「プライムブルー」 

今年も台湾に行ってきた。
今年の収穫は、写真のジョニーウォーカーセレクトカスク、773元、
グランツ8年、389元。
今のレートが1元3.7円くらいなので、それぞれ3,000円位と1,500円位。

その他、去年も買ったジョニ緑のポケットボトルと、日本では見かけない
ミニチュアボトル各種、グランツのエールカスクとシェリーカスク、
キャンベルタウンロッホ、ロバートバーンズのシングルモルト。

台湾事情については、これらの紹介の時に。

お土産のウイスキーとは別に部屋で飲もうと、
宿泊先のレオフーホテル1階に入っているセブンイレブンで、
ポケットボトルを物色してたら、
置いてあったのは、ジョニ赤黒、日本では見ないフェイマスグラウスのポケット、
台湾製の謎のウイスキーと、このプライムブルー。
値段は145元、日本円だと500円くらい、グラウスとジョニ赤、
プライムと台湾製が同じくらいで、ジョニ黒がちょい高く200元くらい。

さて、どれにしようかとラベルを見ていると、このプライムブルー、
製造元、モリソンボウモア……。
輸入元は当然、台湾三得利(サントリー)。
ボウモアの1,000円ブレンデッド、これは買うしかないでしょうw

グラスに注ぐと、色はちょい薄めの琥珀色。
香りは最初に少し強めのヨード、軽いスモーク、オレンジのようなフルーツの甘い香り。
値段相応に強い香りではないが結構いい香りだ。

味も、ヨードっぽさとシェリー樽っぽい甘さが中心。
もちろん、フルボトルなら1,000円ちょいカテゴリーなので、粗さや雑味もあるし、
余韻も短いが、全体としては「アイラの女王」ボウモアを感じられる作りでなかなかいい。

1,000円台スコッチでピーティ枠だと、ティーチャーズやベルなどがあるが、
それらと比べると、単純なスモーキーさやヨードっぽさだけなら、
プライムの方が少なめかも知れないが、
こちらは、1,000円近くのウイスキーでは殆ど感じられないフルーティさがあり、
葉桜お気に入りのジョニ赤やB&Wのような上質感があるように思う。

また、アイラっぽいブレンデッドというと、アイラミストやブラックボトルがあるが、
この辺は葉桜的分類でいうと、「濃厚系」なのに対し、
このプライムブルーは「淡麗系」。 

なお、台湾版サントリーのサイトを見ると、スコッチウイスキーのブランドは、
このプライムブルーとラフロイグとオーヘントッシャン。
プライムブルーは、このブレンデッドとノンエイジシングルモルト、12年、
17年、21年というかなり気合の入ったラインナップ。

ただ、去年も行った、日本でいうヤマヤ的な酒チェーン店「橡木桶」にも、
高級スーパー「JASONS」にも売ってなかった。
もうちょっと庶民的なスーパーかデパートなら売ってるのかな?

台湾ではスナック向けの銘柄らしいが、スナックでこれが出てくるなら、
日本の四角くて黄色いのや黒くて丸いのが出てくるより数段上だろう。

また、イギリスのウイスキー通販サイトで調べると、
ボウモアのアジア限定ブランドとのこと。うーん、日本もアジアなのに;

このプライムブルー、人間に例えると飲んでない21年まで含めて、
「アジアの名花」林志玲(リン・チーリン)。
もっと日本でも見られるといいのになぁ。
 
来年はシングルモルト・ノンエイジのフルボトルを探そう。

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