近年は風邪をひきやすく、一度ひくとなかなか治らず症状が重い;
昔は薬飲んで一晩寝れば必ず治ったものだが……。
で、風邪をひくと食欲が無くなり、酒を飲んでも美味くない。
なんとか回復したので、 久しぶりの更新ということである。
なんとか回復したので、 久しぶりの更新ということである。
今年も台湾出張に行ってきた。
昨年は、ウイスキー趣味もスタート直後だったので
羽田空港で響17年のベビーボトルを買うくらいしか出来なかったが、
今年は準備万端、色々と事前情報を持って向ったが……、
自由時間が取れる1日目夜が暴風雨で酒屋も1軒しか行けず;
台湾各地に支店のある洋酒店。日本で言えば「やまや」っぽい感じか。
行ったのはホテルに近かった中華店。
台北市中華路一段68號 02-2312-2000
こちらには行けなかったが、上の橡木桶よりもマニアックらしい。
台北市中山北路二段39巷14號
02-2568-3256
どちらも試飲可能(有料試飲もあり)とのことだが、
言葉が出来ないので今回はノーチャレンジ;
台湾ではブレンデッドモルト(ヴァッテッドモルト)の人気が高いとのことで、
日本では終売になっているジョニーウォーカーグリーンラベルや、
フェイマスグラウスのヴァッテッド40度などが売っていた。
値段は、ジョニ緑の通常版43度のベビーボトル200mlが290元、
700mlの値段を見損ねたが800元程度、台湾限定48度が988元、
(買ってきたのは台湾限定盤)
(買ってきたのは台湾限定盤)
ブラックグラウスが439元、ネイキッドグラウスが1093元、という感じ。
2015年12月10日現在で、1台湾元が4円弱。
4倍すると日本円価格なので分かりやすい。
4倍すると日本円価格なので分かりやすい。
日本でも売ってるものはほぼ同じくらいの価格感、
(安売り店では無く、高級スーパー価格という感じだが)
そう考えると、ジョニ緑やグラウスのヴァテッドも、
グランツのカスクフィニッシュ
(シェリーとエール→本当にビール樽フィニッシュらしいw)や、
謎のスコッチブレンデットも多かった。
ジャパニーズは、山崎はあったが非常に少なかった。
また、繁華街の西門町近くだったホテル最寄りのセブンイレブンでも、
ジョニ緑とグラウスのヴァッテッドが売っていた。
もちろん、どこのセブンでも売っているわけでは無く、
日本同様、酒に強いコンビニとそうでない店はあるようだ。
また、繁華街の西門町近くだったホテル最寄りのセブンイレブンでも、
ジョニ緑とグラウスのヴァッテッドが売っていた。
もちろん、どこのセブンでも売っているわけでは無く、
日本同様、酒に強いコンビニとそうでない店はあるようだ。
翌日、友人たちと林森公園近くの欣欣百貨地下のJASONS
(台北の高級スーパー)に行ったが、
ここではなぜか本坊酒造マルスウイスキーの
日本で見たことのない銘柄が売っていた。
ググっても出て来ないので輸出専用っぽい。
(それにしてはラベルは日本語オンリー)
あとは聞いたことの無いスコッチや台湾製ウイスキーがぽつぽつ、
レジ裏のショーケースにはカバランやマッカランなどの
日本とそう変わらない価格、日本での余市や山崎のようなポジションのようだ。
あと、成田空港ではジャパニーズはほぼ全滅、
ニッカG&Gの鎧つきwが5000円で売っていたのが目に付いたくらい。
桃園空港では、マッカラン・ジョニーウォーカー・グレンリヴェットなどの
高級品が並ぶくらいでめぼしいものは無かった。
で、戦利品の内、ジョニ緑のベビーボトルを開けてみる。
色はわりと薄く、レッドと変わらない明るい琥珀色。
箱にキーモルトについて書かれており、
The Powerとしてタリスカー、
The Finesseとしてリンクウッド、
The Heartとしてクラガンモア、
そしてThe Mysteryとしてカリラ。
なんか分かるような分からないようなw
全体的なパワーとして、力強いアイランズのタリスカー、
神秘的な香りと味わいを加えるアイラのカリラ、
飲んだことは無いけど、オールドパーのキーモルトでもある
クラガンモアはスペイサイドらしい上品さとバランスの良さがあるのだろう。
分からんのがリンクウッド。
Finesseは技巧とかという意味らしい。
リンクウッドでググると「入手できる最上のモルトの一つ」
なんて書かれているが、生産量のほとんどがブレンデッドに使用され、
ボトラーズ物以外での入手は困難らしい。
ジョニーウォーカーに共通する紅茶っぽい後味は
これに由来するのだろうか?
グラスに注ぐと、わりとしっかりしたスモークと、
青リンゴや柑橘系の香り。さすがに力強い香り。
味は、ヨードっぽさとスパイスが先に来るが、
すぐ後にドライフルーツっぽい甘みと酸味、
後味は軽くウッディな苦味、渋み、ほんの少し穀物の甘み。
口の中に残る紅茶のような余韻も年数相応に長め。
全体的には、強いしっかりした味わい。
長熟のシングルモルトやブレンデッドのような、
熟成感を感じさせるようなまろやかさよりも、
キーモルトの個性を強く感じさせることを目的にしているような印象。
人によっては、クセがある、と感じるかもしれない。
たまたまあったレッドラベルと飲み比べると、
雲泥の差……とまでは言わないが、方向性は近いが全く別物、
レッドは香りは薄く浅く、味も雑味が強い。
ただ、比べずにこれだけで飲めば、
それほど悪くないだけのクオリティは保っている。
ブラックニッカや角瓶のように上級ブランドとは全く別物、
という感じでは無く、グリーンやブラック、ブルーにもつながる
ジョニーウォーカー一族の片鱗が感じられるのは長い伝統によるものだろうか。
このジョニ緑、ちょっと開けてみたフェイマスグラウスのヴァッテッドや
竹鶴17年と比べると、竹鶴とは味の作り方が違うような気がする。
ジョニ緑やグラウスが原酒の味を足し算してボリュームを出しているのに対し、
竹鶴の方は、原酒の味を突出させないようにバランスを取っているように感じる。
例えてみると、味噌汁ではカツオ出汁と味噌と具材の味が
どれも突出して感じないように作るのに対し、
バターとハーブと香辛料とメイン材料の味のどれもが強烈に感じる
古典的なフランス料理との違いのような感じ。
うーん、ウイスキー好きには喜ばれるだろうが、
一般的な日本人には竹鶴方向の方が売れるのだろうなぁ……。
逆に、しっかりした味わいの好きそうな台湾の人に好まれるというのが、
少し理解できた気がする。
ジョニーウォーカーグリーンラベル、人間に例えるとゲイリーオールドマン。
シドアンドナンシーもよかったが、レオンやフィフスエレメントの悪役も大好き。
最近は丸くなったけど。
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