
今日は電車や路線バスを使っての訪問です。
南海電鉄吉見ノ里に集合し、最初に田尻町の田尻歴史館を訪れました。
紡績業で成功した谷口房蔵氏が別邸として大正11年に建築した迎賓館。
草花をモチーフとしたステンドグラスがおしゃれな館。


窓全面にはめ込まれていない小さ目のステンドグラスは、窓から庭も見えるようにしたのではないかと言われています。
全国から建築の専門家も訪れるようです。

「綿の王」の館〜田尻歴史館を訪ねて〜のブログ1
2はこちら。
上記ブログにはなかった女性目線からの写真。


茶室から庭を眺めます。


社会貢献することが大切との二宮尊徳の教えを守って紡績業と財団運営の両輪の事業を成し遂げた谷口氏の生き様も勉強になりました。
その後、建物内のカフェ・ベッラメンテでランチです。
本日の日替りランチ。

私はこちらをチョイス。

続いて向かったのは熊取町にある熊取交流センター煉瓦館。





短いレンガと長いレンガを交互に段を違えて積み上げる手法はイギリス積み。
このレンガは岸和田にあった大阪窯業で作られたもの。

かつてこの地域で暮らしてきた人たちの歴史をしっかりと未来に継承している。これらも是非味わってほしい。
施設見学とあわせて熊取町職員・学芸員の立石氏による泉州の木綿と煉瓦館についての話がありました。

綿の需要が拡大していくなか、綿を育てる、種を採って油にする、綿打ちをする、繊維を整えて糸にする、染めるなどの職業が出来上がりました。
その分業化が経済を活性化し、日本人の暮らしに重要な役割を果たしたのですね。

その後、染工房で藍染体験です。




染工房は、町民ボランティアによる運営で、今後「紺屋」という地名にちなんだブランド誕生が待たれています。
以上、一大隆盛を極めた綿産業を学習しました。
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学生に、分業化というのは、製品になった時に自分がどこに関わったか残らないではないか、自分がやったという達成感がないのではないか・・・と聞かれた時に、私は、それぞれの過程でそれぞれの達成感があるはずで、形として残っていなくとも満足していると思うとしか伝えられなかった。
もう一言付け加えるならば、どこかが欠けると成り立たない分業化は人と人とのつながりをさらに強め増やしていけるはず。
様々な価値観があり、答えを与えてあげられないけれど、3日間の体験が着実にあなたを成長させたと思う。
ちょっとくさいかな。最終日に続く。
松本コーディネーター締めをよろしくお願いします。(梅田)