平成18年3月5日脳梗塞で倒れました。

3日3晩意識もなく意識が戻った時には、声が出ない、字が書けない、自分の思いを伝えることができない・・・という状態で、本当に辛く惨めな気持ちだったことを鮮明に覚えています。

しかし、娘の看病のお陰もあり、これではいけない、これからはどんなことがあっても、親として一人の人間として生きていくのだと心に誓いました。

そこから、私のリハビリ人生が始まったのです。

しかしながら、現実は厳しいものでした。

神経が麻痺しているためか、口を動かそうとしても動かない、声を出そうとしても声が出ない、そんな日々が随分続きました。

そしてリハビリを続けていくうちに、「あ~、う~」という声が少しずつ出てきました。

私は必死でした。

しかし、まだ足、手、脳も動きません。次第にこれが脳梗塞という病気なのだと自覚させられました。

気長に養生することを諭され、七転び八起きの精神でリハビリを続けました。もう引き返せないのです。

人間は壁にぶつかると強くなれる。そしてその壁の向こうには、大きくなった自分がいるのだと、信じて、

負けないぞ~!という思いでした。

それから数ヵ月後、この在宅マッサージと出逢いました。

鍼灸マッサージ師の緒方さんは、私の身体状況を今の体調に合わせ、マッサージに運動療法を取り入れてくれました。

緒方さんのいつも変わらない態度、決してお世辞だけを言わない本音の姿勢、そして少しでも楽になって貰いたいという思いが伝わって来て、私は素直に聞き入れることができました。

緒方さんの来る木曜日はとにかく楽しみでした。

在宅マッサージに出会ってよかったです。

もちろん、訪問マッサージ以外に口腔リハ、施設でのリハビリも行い、1週間フルに改善に向けてのリハビリを行ったことが、大きな回復の要因だったと考えています。

また、自分を取り巻く医療・介護スタッフ・在宅マッサージ・ケアマネジャーの方が、一つのチームとなって動いてくれたことも、私の心の支えにもなりました。

 

0201私は、病気で倒れる前にお料理の先生として、RKKラジオの水曜日放送『とんでるワイド/お母ちゃんのポケット』という、熊本でわりとメジャーな番組に出演していました。今、夢があります! 現在 右麻痺の私は、左手で料理を作っているので今度は『左手で出来る簡単で楽しい料理』をそれが必要な方々に教えたいです。そして、闘病を越えたこの思いを同じ病気で苦しんでいる方やご家族に講演などを通してお伝えしたいと思っています。
(右 鬼塚さん・左 橋本さん)
宇土市有料老人ホーム『六花苑』にお住まいの 鬼塚 勢子さん 65歳より