鍼灸マッサージ師の郡山真梨が、フランスでのJAPANイベントに“マッサージのブース”を開設して参加しましたので、ご紹介します。

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フランス、パリ西側に位置するブローニュの森の中にあるアクリマタシオン公園で、
201247日から58日まで、「春祭り~Le Jardin Japonais」という日本イベントが開催されました。

2005年以来毎年世界中から招待国が1ヶ国選出され、この公園でその国を大々的に紹介する様々な舞台イベント、映画や展覧会、スタンド形式での商品の紹介や販売、参加型イベント、ワークショップなどが4月にほぼ1ヶ月間開催されます。これまでに、ロシア、アメリカ、中国、インド、モロッコなどが祭典で紹介されており、今年2012年の招待国として、日本が選ばれました。

会場には約50のブースが設置され、日本の伝統文化、工芸、芸術、技術、最先端のテクノロジーなどを紹介、東日本大震災の状況を伝える写真展も常設されていました。また、野外ステージでは沖縄伝統舞踊のほか、約300人の日本人アーティストによるコンサートが開かれ、期間中は約25千人の来場者があり(入場料大人2.9ユーロ=約305円現在)、海外から日本への関心が高い事を感じました。

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今回このイベントの企画関係者の知人から声が掛かり、55日~58日の4日間、マッサージ・指圧を現地の方々に紹介する目的で、鍼灸学校時代の同級生と私を含めた3人で参加しました。私は以前1年間パリ在住の頃、フランス人にオイルマッサージを行っていた経験もありましたが、今回は肌に塗布するオイルなどは使用せず、10分間で座位、頭頚部から肩背部、腕の部位を手拭い一つでのマッサージ方法と決めていました。これに対し、「どういった反応があるのか?」「来場者は来てくれるのか?」など、期待よりも不安の方が大きく、パリに行くまでに、日に日に胃が痛くなってきましたが、イベント当日から看板を揚げてみるとすぐに来場者が見えて、あっという間にマッサージを待つ長い行列ができていました。

マッサージ対象者は約3歳~70歳、妊婦を含めた成人女性6割、成人男性3割、子供1割。想像していたよりも、親子連れで来られ、親子一緒にマッサージを受ける光景が見られました。

施術に対して賛否両論あったとは思いますが、多くのお客さんから「信じられない」、「本当に素晴らしかった」などと喜びの声をいただきました。マッサージ期間中に、気に入って毎日通う人や、方法やツボ、効果など熱心に質問される方々も出てきました。

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今のフランスでは、マッサージ発祥の地であるにもかかわらず、日本のように気軽にマッサージを受けるといった習慣があまりないようです。また、肩こりなどの症状を表す言葉も無く、その代わりに背中が痛いなどという表現になり、何処かが痛いということであれば、医者の診断をもらい、理学療法士のいる診療所へ行ってマッサージを受けるのが現状だそうです。

施術後、来場者の方々から「これは私達に必要な事だ。」と言ってもらった時には、本当に嬉しくイベントに参加してよかったと思いました。今回マッサージをするにあたって難しかった点は、様々な人種の人々に対して施術方法やマッサージの刺激量を調節し、会話をしながら臨機応変に対応する事でした。西洋人の体は骨格が大きい割に筋肉は東洋人と比べると柔らかい為、刺激量もかなり弱めで細心の注意を払いながらマッサージをしなければなりませんでした。

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1(10時~19)の間に休憩を入れながら40名程をマッサージすることで、身体は疲労していましたが、お客さんの喜びの反応と笑顔に救われました。

マッサージの素晴らしさを再確認し、一生の思い出になる体験が出来たこの4日間は、本当に楽しかったです。またこの経験が自分の自信にも繋がりました。

今後マッサージを行う上で、相手の身体を知りたいという探究心と敬意を忘れずに、一人でも多くの人を元気にしていけるように日々努力していきたいと思います。


最後になりますが、イベント参加において応援・協力して頂いた会社と楽楽スタッフに心から感謝致します。

文・写真  鹿児島事業所:鍼灸マッサージ師 郡山 真梨