December 24, 2006

居酒屋『真菜板』、日本酒好きには至福の空間

9acf47ab.jpg「日本酒がおいしいお店」と検索して見つけた、高田馬場の『真菜板(まないた)』というお店に行ってきました。

その小さなお店のカウンター席にひとたび座ってしまったら、日本酒好きなら腰を上げられなくなること請け合いです。

実際私も友人も、19:30からとうとう終電ギリギリの00:00まで居座ってしまいました。そして他のお客さんたちも全然回転してない。我々より前にきてたかたがたも00:00近くまで残ってました。カウンター席のみのお店なので、予約をおすすめします。

お店の紹介はこちらに詳しいです。
真菜板(高田馬場)(居酒屋ジャンキー)


・店内禁煙
非常に珍しくかつ泣きそうに嬉しいことに、なんと禁煙!酒は好きだが煙草は苦手という私のような人間には本当に夢のようなお店です。

・日本酒は店主さんがお薦めを選んで出してくれます
調べたサイトにもそう書かれていたし、周りのお客さんも「すいませ〜ん....お酒下さい(*´ω`*)」とステキな注文の仕方をしていたので、こちらもそれに倣ってお薦めをそのまま頂くことに。
というかそもそも、メニューに載っているお酒が知らないものばかり。いわゆる普通の居酒屋(それもちょっとこだわりの地酒を揃えています、とかいうお店)に置いてあるような銘柄は全然並んでいないため、どれがどうなのかわからない。

そうして出てくるお酒が、どれも本当に本当においしかったです。他で飲んだことがなくて、味にしっかりと個性があって(というと偉そうで恐縮ですが、淡麗で辛口なだけじゃないというか)、次々勧めて下さるどのお酒もそれぞれに全然違っていて、夢中になって飲んでしまいました。

・お料理もおいしい
細かい字でびっしりと書かれたメニューもすごくたくさん品数があって、目移り。これもまたどのお皿もおいしくて、次々頼んでしまいました。そして「これに合うお酒を何か」というおまかせな注文。そうして出てくるお酒がまたおいしい。

日本酒好きは料理好きだとも思うのですが、そんな人には至福の空間だと思います、このお店。


 *  *  *  *  *  *


店主の杉田さんから伺った、日本酒のお話もとても面白かったです。いや、面白いというか...ちょっとかなしい。
日本酒の売れゆきというのがどんどん下がっており、蔵が次々潰れてしまっているんだそうですね。
それというのも、きちんと造られた本当においしい日本酒が、なかなか市場に出回らない。混ぜものしたり薄めたりしたような安価なものを飲んで、日本酒っておいしくない、悪酔いする、という印象を持ってしまってみんな飲まなくなる→売れなくなる→安く造ろうとして質を下げる→悪循環。

だから本物の、ちゃんとした日本酒を楽しんでもらいたい。日本酒は食間酒。料理とあわせて楽しめるのが旨い日本酒だと思う。
最近では提供する側もそうやってこだわりを持ってがんばっていて、良いお酒を飲めるお店を探して来てくれるこだわりを持ったお客さんも増えていて、日本酒の中でも、純米酒の売り上げだけはじわっと上がってきている。

というようなお話だったと思いますがすいませんだいぶ酔っぱらっていて正確ではないかもしれません。でもニュアンスとしてはそんなにはずれていないはずです。日本酒が好きで、おいしいものをお客さんに飲ませてあげたい、と思っている。

そんな店主さんが切り盛りする小さな店内は、我々のように検索してあまりの評判の良さに吸い寄せられてきた人や、前から通っている常連さんやであっというまにいっぱい。そして誰も帰らない(爆)。最後のほうは初対面のみんなでわいわいお話がはずんでしまいました。
実家が造り酒屋なので日本酒はもう好きなんてもんじゃないです!と美人さんが熱く語ってくれたり、実は以前ここに取材に来たんだけど本当に良い店なんですよ!とライターのお兄さんが語ってくれたり。
ていうか全員だいぶいい感じに回ってきちゃってるもんだから席移動しまくって盛り上がりまくり。お酒もこぼすし。もったいないよ!?
うう、すいません騒がしくして...。

でも私は渦中にいたので気づきませんでしたが、冷静だった友人に後で聞いたところ、そんなわあわあやってる我々をカウンターの中から店主さんは「いいねえ、楽しそうだねえ」とにこにこ眺めて下さっていたそうです。あ、ありがとうございます。

で、席に戻ってみたらなんかお銚子増えてるし。
友人はそれほど強くないので量飲めない、と言っていたのですがここのお酒ならくいくい入ってしまうため、またお薦めを頼んでしまったんだそうで。


そんなこの日飲んだお酒をズラリと。
久保桜加茂川酒造
ほんのり発泡した、甘酒のようなマッコリのような濁り酒。何かのリキュールで作ったカクテルだと言われたら信じてしまいそうな、フルーティで自然な甘みのある、いろんな味のするお酒でした。

宗玄 純米八反錦(宗玄酒造
宗玄 Rie (魚住りえプロデュース)(宗玄酒造)
秋鹿 純米吟醸一貫造り(無農薬山田錦)へのへのもへじ秋鹿酒造
これ!これが一番インパクト強かったかも。あっさりとか軽めとか優しいとかじゃなく、濃いの!!と頼んで出てきたのがこちらでした。何ともこってりしてまろやかで...うう、うまく言えない。また飲みたい。

悦 凱陣 純米吟醸 興(丸尾本店
開運 純米生無濾過(たぶん)(土井酒造場
熱燗でも旨い酒、というのを訊いて頼んだのがこちら。
熱燗でもおいしく飲める酒が本当に旨い酒だといいますが、ここのお酒はどれも、ぬるくなっても飲みやすく最後まで楽しめるものばかりでした。

すいません飲み過ぎです。
でも驚くべきことに、まったく二日酔いになりませんでした。二人でこれだけの量飲んだら、普段なら確実に翌日大変なことになってますが、多少まだお酒残ってるな、くらいで気分が悪いとか頭が痛いとかいうことはまったくなし。
それだけ良いお酒だったということですね。

もうほんとに、日本酒好きなら通い詰めたくなること間違いなしです。駅から徒歩10分と少し距離があるし、馬場って他になんにもないけれど、このお店のためだけに途中下車して歩く価値は十分にあります。お釣りがきます。ぜひ行ってみて下さい。

■地酒と肴 真菜板(まないた)
 新宿区高田馬場3-33-3
 TEL/FAX 03-3362-1198
 営業時間 17:00〜24:00
 定休日 日曜



→日本酒についてさらにもうちょっと、続きを書きました。


もやしもん(石川雅之)

日本酒の成分配合の現状や蔵の話なんかは、これで読んだようなお話でした。うう〜んそうなのか....。もっと日本酒を!良い日本酒を!!

ahiru178 at 18:19│Comments(0)TrackBack(2)
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