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20世紀少年


20世紀少年


1960年 70年代に生まれた方ならニヤリと出来る場面も多く非常に楽しめる作品となっております。 鉄人やウルトラマン等、ベタな昭和が詰まっています。ノスタルジーと謎が興味をそそる傑作です!


原作との比較など内容については、多くのコアなファンの方々のレビューを読むほうが楽しそうなので、音楽がメシより好きな自分は、その点から少々他愛ないことを。
マンガになくて、映画にあるもの、そのひとつが“音”です。原作の持つ雰囲気がそれらによってどう“立体化”するのか、期待して観ました。

小学生のケンヂがかけるEPレコードから流れるT.REXの「20th Century Boy」、重心が低く粘っこい轟音ギター、いつまでも色褪せないハードブギー魂は、やはりこの作品に沢山のエネルギーを入れてくれたのではないでしょうか。

ケンヂが路上で歌う自作の歌。「・・・地球の上に夜が来る・・・」、この歌詞を原作で読むたびに、僕にはどうしても「天才バカボン」の初代アニメ(’71’〜72年)テーマ曲のメロディーが浮かんできて仕方がなかったのです(・・向こうに来るのは“朝”ですけど・・)。でも、ギャグとSFとジャンルは違えどもどっちもある意味シュールなので、“まあ、いいかぁ・・”と心の中でテキトーにケンヂと一緒に歌っていました。ところが、映画のエンディグで流れる「歌」を聴いて、“おいおい、カッコいいじゃぁないのぉ〜・・・!”。

次回作を観ようか迷っていた自分の背中を押してくれたのは、やっぱりケンヂでした。


漫画のイメージや世界観を大事に、そこから逸脱しないように作ることに非常に力を注いだことがわかる。

しかし、忠実に作れば良い作品になる訳ではない。

もし本当に「原作に忠実」な映像作品にしたいのなら、一切の省略なしに全く同じストーリー展開にしなければならないが、現実にはこれだけの長さのある物語を忠実に映画化することなどできないから、自ずとダイジェストにならざるを得ない。

この作品は、改変を加えることを忌避した結果、原作を大切にしたことだけが取り柄の「ダイジェスト映画」になってしまった。

もし本気で映像化に取り組むなら、もっと脚本を錬り、登場人物を減らしてでも「20世紀少年」という物語の本質に迫るような内容にしなければならないだろう。


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