ちょうど二ヶ月ほど前の出来事です。
無料のタウン誌に掲載されたクーポンに惹かれて、近所のラーメン屋に出かけようと歩いている道中でのことでした。

ある運河にかかった橋を渡っていると、なにやらトコトコという音が聞こえてきます。
そのときは、橋の向こうでなにか道路工事でもやっているのだろう、くらいに思っていましたが、橋を渡りきり、道をしばらく歩いていても、見渡す限りにおいて道路工事はおろか、ビルの建設、外壁修理のようなものは一切見受けられません。
これはいったいなんだろうな、と思いながら信号待ちをしているとき、いきなり明確な音が響きました。

【ダラララララ!!】

マジか!
これは間違いなくキツツキのドラミングです。
ちなみに、キツツキのドラミングというのは、キツツキが木の幹にとまってくちばしで連続的に幹を打撃するときに響く音のことを言います。
ドラミングは巣穴の形成、エサ探しなど様々な理由がありますが、この初夏の時期に聞く場合は、主に縄張りの主張、ペアリングへのアピールということになるはずです。

ダラララララ
という乾いた音が響く街角で、ぼくらは耳を澄ませ、その存在を探しました。
耳に手をあてて音を拾っているうちに、バス通りの脇に伸びる遊歩道の入り口から二本目の欅の高いところで、自らを主張する彼(もしくは彼女)を発見しました。

170430コゲラ











発見して余計驚いたのですが、ドラミングを行っていたのはコゲラという小型のキツツキでした。
これまで、アカゲラやアオゲラのドラミングは聞いたことも、直接肉眼で目視したこともありましたが、コゲラのドラミングは初めての体験です。
ほぼスズメほどの大きさのキツツキなのに、あたり一面に鳴り響くほどの大音声を上げてのドラミングとは恐れ入りました。

最近、都市進出鳥の代表的な一種として挙げられることの多いコゲラですが、街路樹でドラミングを披露してくれるとは思いませんでした。
青空に抜けていくような透明感のある清涼感のある音で、とても感激したことは言うまでもありません。

ほぼ住宅街とは言えそれなりに人通りも多く、車の交通量もある通り沿いを歩いていながらにして聞くドラミングは、かなり特別な印象があると言えましょう。
そこにあるのは日常の環境でありながら、まるで樺類の木々が立ち並ぶ高原の景色と空気が漂うような非日常を演出してくれています。
ただの散歩が、いきなりプレミアムな印象に変わって、なんだか得した気分でありました。

170430武道家170430武道家麺170430武道家サービスライス





そして、本来のお目当てだったラーメンはこの武道家のもの。
味玉と焼き海苔はクーポンで増量されています。
家系は食べなれていないので、どのくらいのランクにある店なのかはわかりませんが、比較的粘度の高いドロッとしたスープにしっかりしめの返しで、脂の甘味よりも醤油のシャープな味が前に出てきて良い感じです。しっかりめの麺との相性もよくとても美味しくいただけました。
さらに、ランチタイムサービスのおかわり自由ご飯がかなり好印象。