水曜の深夜に始まった「怪獣倶楽部」と言う番組は秀逸だ。
設定は70年代、まだビデオも普及していないころの特撮マニアがどういう同人活動を行っていたかが描かれている。
店と日時を決めて喫茶店(的な店)に集まり、自慢の資料を掲げながら語り合う。
自らの主張を曲げることは無く、かといって、異なる主張を拒絶することもない、今ではほとんど見ることのない健全な議論が行われていた空間だ。

主人公はその喫茶店に集まる同人グループに属する22歳の大学生。
彼は同人たちと過ごす時間を何よりも大切にしている。
しかし、彼には同人グループに比肩するほどに重要な存在があった。
それは、彼が全生涯で始めて獲得したガールフレンドの存在だ。

初回は同人誌のテーマをウルトラセブン#8「狙われた街」として、各同人が様々な評論をしていくのだが、これがたまらなくツボだった。
あのころの空気を吸った人間にとって、この番組はとんでもなくツボに入るはずだ。
当時同人誌はまだマイナーな存在であり、かなりマニアックな少数の人間しか関わっていなかったと思うが、同じようなことを考えていた人間は数限りなくいたと思う。

「怪獣倶楽部」という番組はあのころの熱を思い出させてくれる。
「そうだ!」
と思いながらも
「いや、そこはそうじゃないだろう!!」
とも思う。
番組を見ながら、その中に入って一緒に語りたくなってくる。
そんな恐るべき番組だ。

そして、番組のなかで彼ら怪獣倶楽部の面々が発行する同人誌だが!
あれは電書でもなんでもいいから、同時に発行するべきではないかと思う。
そういう企画を立案するヤツはいないのだろうか。
絶対に売れるはずだ!!