2010年08月02日

『ぐるりのこと。』観ました

 DVDをレンタルして『ぐるりのこと。』を観ました。




 『ハッシュ』の橋口亮輔監督。
 子どもの死をきっかけに、うつになる主人公と、その夫の関係を、むしろ淡々と静かに、1990年代に実際に起こった事件と対照的に描いています。
 本当に静かな映画なのですが、キャラクターは、強く、はっきりと描かれています。
 特に主人公。夫婦のHは週三回、月、水、土と決めていて、どんなことがあっても決まりを守ります。

 ゼミとか、さまざまな講座などで、ことあるごとに言っているのですが、みなさんが描くキャラクターに比べて、実際の映画やテレビドラマの(つまりプロのライターが描く)キャラクターは、はるかに個性的に、はっきり描かれています。
 それは『銭ゲバ』みたいなドラマやコメディはもちろんなんですが、リアルで静かな映画も、実はキャラクターを思っている以上にはっきりと個性的に描いています。
 みなさんも自分の好きな映画やドラマを思い出してみて下さい。キャラクターが個性的で、それだけで面白く描かれていると思います。
 そして、ぜひ、自分が描くシナリオのキャラクターも、より個性的に、よりはっきり描くようにしてみてください。 

ahonao at 22:14│Comments(0)TrackBack(0)

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