無限の住人
アニメ「無限の住人 -IMMORTAL-」第4話「斜凜─しゃりん─」の感想です。

【あらすじ】

武士というものがまだ存在していた江戸の世──。
百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。
その男の名は「万次」。
万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。
凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。
初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。
一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。
しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団──逸刀流。
それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。

公式サイトより)


◆◆以下感想です。ネタバレ注意。◆◆




無限4
というわけで、アニメ「無限の住人 -IMMORTAL-」第4話の感想です。


【第4話 あらすじ】

自分も強くなりたいと万次に稽古をつけてもらう凜だったが、その実力は逸刀流どころか万次にすら遠く及ばなかった。
落ち込む凜は音に誘われ、一人稽古している男を見つける。いつかは自分もあんな風に──そう思う凜は、男の顔を見て驚愕する。それは仇である逸刀流の統主、天津影久だった──。

公式サイトより)


※本作はAmazonプライム独占配信のタイトルであり、TV放送はされていません。


アニメ「無限の住人 -IMMORTAL-」の第4話は、
凜と天津影久が出会うお話。
とばされた閑馬永空の話はいつやるんでしょうかね。

さて今回ですが、天津影久の思想や背景が明確になり、
ストーリー的には中々見応えがあったかなと思います。

影久の祖父が殺されたあたりのやり取りは、原作にはないアニオリ(多分)で、
話の展開が分かりやすくなっていましたね。

カットした部分も多々あるため、賛否はあるかもしれませんが、
悪くないアレンジだったと思います。

ただ、凜が万次に対して「私才能ないのかな」という場面のやり取りを削ったのは、
ちょっと気になりました。

というのもアニメでは、万次の戦いを近くで見ているのに強くなれないからと言っていましたが、
原作だと、父親の生前は門下生達と稽古をしたこともあるし、父が殺されてからは2年間毎日道場で修行して、今は万次の戦いを近くで見ているのに強くなれないと言っています(うろ覚えですが)。

原作だと、そう思っても無理はないと感じる台詞でしたが、
アニメだと「舐めてんの?」って思われそうな台詞となっています(笑)
ここに関しては、原作そのままの会話にして欲しかったですね。

他のカットに関しては、尺の都合もあるし多少はしょうがないのかなと思います。
影久の祖父が破門された理由とかも、しっかり描いた方がいいのは間違いないでしょうけど。

そんな感じで内容に関してはまずまずだったと考えますが、
作画は回を増すごとにどんどん悪くなっているように感じます・・・。

動きに関しては、より不自然さが目立つようになっていましたし、
表情にも違和感がありました。
予算はあまりないのでしょうし、厳しいことも理解できますが、もう少し頑張って欲しいですね。

というわけで、「無限の住人 -IMMORTAL-」第4話でしたが、
内容としては悪くなかったものの、映像としてのクオリティーはさらに落ちたように感じました。

この手の作品は質を重視する海外で評価される傾向にありますが、
海外評価ランキングで紹介したように、海外における本作の評価は、
今期アニメ全体で15位前後と、特別高いわけではありません。

【2019年秋アニメ】海外評価ランキング vol.2
http://blog.livedoor.jp/ahusahum/archives/80453126.html


本作同様海外受けが良さそうな「ヴィンランド・サガ」が、海外で今期トップの評価を受けていることを考えると、やはりアニメとして物足りないのは確かだと思います。

特に2話→3話で評価の下げ幅は秋アニメ全体でも特に大きかったので、
このままだと、日本では全然話題にならず、海外でも評価されないという悲しい結末もあり得ます。
どうにか踏みとどまって欲しいところです。