愛育心理研究会

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塩川寿一氏研修講座の感想文が届きました

塩川寿一氏研修講座(平成24122日、静岡県富士宮市・大中里保育園)には40名もの方々のご参加をいただいた。「大地保育」「いきいき保育」実践の場所であるこの地で、塩川恵美子副園長や、塩川寿々子氏らの応援講義もあり、熱のこもった学習の時間であった。

参加者よりの感想が届いたので、お礼と共に幾つかつか紹介させていただきたい。(編集子)

 

先日はありがとうございました。

塩川園長の「保育はジレンマの宝庫です」ということばが自分の心の中にすとんと落ちました。

日々の保育でつまずき、悩むことを辛く感じていたのですが、悩んでこそ保育だ、などと思うと、奮い起こされたとともに励まされたような気持でいます。

素直に受け取れているのか不安ですが、とても良いお話を聞かせていただきました。(Aさん)

 

子どもの成長に、保育士の想い、家庭のしつけ、社会のありさまなどのギャップや矛盾を感じました。しかし、大中里保育園ほか柿の木会グループは、そのような問題にこだわってエネルギーをロスするより、常に子どもの未来志向であることを知り、うれしく思いました。Bさん)

塩川寿平園長の研修講座「『名のない遊び』と子育てロマン」を聴いて

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大中里保育園での講演は、保育士さんによる絵本の朗読から始まり、参加者は童心に戻った。職員会議の前には必ずこのように朗読が行われるとのことだ。
「子ども主体の保育」とは、子どもの自己実現を支援すること。この保育園では子どもの成長プロセスを大切にし、遊びと生活によって子どもの個性と能力が幸福な状態にしていくのだ。'塩川寿平氏研修講座-211

















大中里保育園での講座風景。下はユニークな園庭の様子

塩川講師はサマ―ヒルを5~6回訪れてもいる。子ども主体の保育を昔は自由保育と呼んだが、「自由」は「自治」でもある。子どもは一人の独立した人格であり、大人の付属物ではない。しかし、園児には自己犠牲を伴う三人称の発想がまだなく自己中心だ。子どものケンカをどこで止めるかは、職員会議でも議論になると言う。何かとジレンマの多い大変な仕事だが、「子どもとの付き合いは面白い」ことがわかってきたと話された。

会場には子どもの絵がたくさん飾ってあった。3歳児の描いた絵は一人称での表現だから、絵からその子のその時の脳の状態を窺い知ることもできる。1枚の絵を見て、参加者がその解析を試みる実習も行われた。なお、塩川講師による永年の子ども観察と写真の集積から、『どろんこ保育』『名のない遊び』(フレーベル館)などの著作も生まれている。(報告:餘家)
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西田法正師の講話「関わりの中にある自己に気づく」~貪(とん)から貧(ひん)へ、苦から楽へ~を聴講しました

1112日(月)、CISU(上智カウンセリング研究所同窓会)の11月例会で、明林寺住職で前永平寺布教部長の西田正法(しょうぼう)師のお話を拝聴できた。来年に創立100年を迎えるカトリックセンターという地での僧形での講話であり、カウンセリング関係者を中心にした参加者を前に仏の教えが説かれた。

仏教では万物の創造主(神)は存在せず、無我、すべては「縁起」であり、縁の中で変化し、生じているとする。この縁起中心のものを自我中心にすると、思い通りにはならない。思い通りにしようとすると「苦」になる。それが四苦(生・老・病・死)八苦と呼ばれるもの。縁は無とも空とも呼ばれるが、縁に誠心誠意向き合い、それを善縁として受け取めることに目覚めるのが仏教の生き方だと、釈迦の修行を通して諭された。

自己中心の「貪」は欲に上限が無い状態、それに対し、分け与え尽くす「貧」は周りのことを考えてその中で生きること。改めて心が洗われる時間でした。

足利市の明林寺は愛育心理研究会とも大変ご縁があり、今回の講演に参加させていただきました。有難うございました。(報告:餘家・小林)

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多色刷りの絵本「コドモノクニ」に見出した霜田静志の活動

92日まで多摩美術大学美術館(東京都多摩市)で開催された展覧会「コドモノクニへようこそ」に行きました。多摩美術大学は、霜田静志が昭和26年から教授として奉職しており、絵本『コドモノクニ』は大正11年から23年間刊行されたわが国の革新的な総合絵雑誌です。

展示は絵本の原稿として描かれた著名な画家たちの原画を中心にした展示でしたが、霜田はこの雑誌に母親たちの育児相談に回答するコーナー「母のペーヂ」を持っていました。会場にはその「母のペーヂ」を検索できる端末も設置されており、霜田は「幼児に与える玩具はどんなものが良いか」「嫌いの矯正」などの問いに明快に答えています。

東京美術学校(東京芸術大学)出身であり芸術家と幅広い交友のあった霜田の一面と、マスコミを使って幼児教育を啓発しようという積極的な活動の一面を知ることのできる、有意義な展示でした。(報告:餘家)

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國分康孝・久子ご夫妻が、会沢信彦氏の研修講座にご参加くださいました

318日の研修会に、何と國分康孝・久子ご夫妻が参加してくださった。ご夫妻は霜田静志の弟子であり、愛育心理研究会を立ち上げた方であり、会沢信彦講師は國分氏のお弟子さんというつながりだ。

國分氏は開講前の挨拶で、「霜田先生が語ったアドラーと最近のアドラーは切り口が違う。ぜひ会沢さんから聞かせてもらおうとやってきた」と話され、久子氏も、「東京へ出て霜田先生のもとで教育分析を受けた。教育に携わる人は霜田静志からいろいろ学ぶべきだ。私も國分の大好きな会沢さんのお話を聞いてみたかった」と話され、講義がスタートした。

会沢講師の軽妙洒脱な講演の後、國分氏は「会沢さんが“アドラーが教育相談の元祖だ”と話した理由がわかった。僕は、ニイルとアドラーの共通項は“共同体”という中心概念だと思う」と話され、また「霜田先生は僕の言葉では“エンカレッジメントの提唱者”でした。会沢さんは「叱らない教育はない」と話されたが、「霜田先生が“叱らない教育”という時はエンカレッジメントの教育という意味だった」と、あるとき霜田先生の長男がほったらかしていた自転車を見て「いらないなら捨てる」と崖の下に投げ落とした逸話などを交えてお話をされた。
参加者はみな、子弟の和気あいあいとしたお話から深い感銘を受けた。(報告:餘家)


100_9510(部分-小)横顔の國分ご夫妻

 お話をされる國分氏と奥様。右は司会の岡田幸子氏        いつまでも仲睦まじいお二人だ



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