愛育心理研究会

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2013年06月

西田正法師の講話(第2回)「唯識仏教に学ぶ自己」~仏教が捉えた深層心理~を拝聴

513日(月)、上智大学ソフィアンズクラブ室にて、同大学の「カウンセリング研究所」(現在は休止中)で学んだ方々の同窓会・月例学習会で、昨年11月に続き、足利市明林寺住職西田正法師の第2回講話が行われ、「唯識(ゆいしき)」についてのお話を聴いた。

「篤く三宝を敬うべし」と深く仏教に帰依した聖徳太子も、唯識仏教の研究者であった。自分の心に注目する唯識論は、「知性に依って自己を捉え、徹底的に自己の深層を極めよう」とし、「人間とは何か、自己とは誰か」を精細な省察により言語化して説明するものだ。

『西遊記』のモデルとして有名な玄奘三蔵が、艱難辛苦の末に、天竺(インド)の原典を持ち帰り、翻訳した経典の数は761,347巻にも及ぶが、その中でも、特別の思いで直接翻訳されたのがこの『成唯識論』であったという。

「心だけが真実」とするこの教えは、「現行(げんぎょう:行為)、業(ごう)」の一切が、種子(しゅうじ)となり、薫習(くんじゅう:蓄積)するものとして、健在意識の深奥に、「阿頼耶識(あらやしき)」という仮説を立て、その間で暴れ河のごとく休むことなく働く「末那識(まなしき:*会終了後の小林代表の解説によれば、フロイトの「潜在意識」はこのレベルに相当するとか)」という階層も想定している。

そして、蓄積された種子に触発され、さらに新たな現行が生じる(カルマ)。過去の経験や行為そのものには「善悪」の別はないのだが、自分の思量-と思い込んでいるものだけが現実であるので、種子(蓄えられたデータ)は状況により異なった意味を持つ。データをどう使うかが大切だと諭しているように思えた。

深く自己を識るための学問であるが、コンピュータとメモリーを制御するプログラムにも似ているのではないかと、ふと感じた。古くて新しい課題なのかもしれない。                        (報告:餘家)
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昨年12月の塩川寿平氏「研修講座」記事が新聞に掲載されました

このブログでも報告しました、平成24122日に開催した富士宮市・大中里保育園での研修講座について、地元紙である日刊岳南朝日新聞の125日に掲載された。

愛育心理研究会がニイル=霜田静志の「自由教育」を継承していること、「大地保育」を推進する塩川氏も会員の一人で、子どもの世界観を大切にした保育を行っていることなどが紹介され、研修会場の写真も掲載されました。
記事の転載許可をいただいた株式会社岳南朝日新聞社様に感謝します。       (編集子)
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