藍色工房(あいいろこうぼう) オフィシャルブログ

自社農園で藍を育て、藍の石鹸や藍染め雑貨を製造販売している四国の小さな工房からスタッフみんなでお届けします。
スキンケア、アロマテラピー、藍染め、薬草、四国の素敵&面白情報をぼちぼち更新いたします♪

2017年08月

いつもありがとうございます。藍色工房店長の坂東未来です。

この時季になると思い出す、母方の祖母のお話しを少しだけ。。。



8月になると、祖母がテレビを見るのを嫌がるようになっていました。

戦争関連の番組が増えるからで、そういうのを見かけるたびにチャンネルを

変えていました。

「こういう話は、(戦争を経験した)私らが全員死んでからにしてほしい」と

いつも言っていました。

忘れることのできない色んなものが、目前に迫ってくるようにして

思い出されて辛いと。



戦争を繰り返さないためにと、戦争の悲惨さを伝える番組がテレビから流れてくる。

戦争を知らない私はそれを神妙に受け止めようとしていましたが、今思えばそれも

何らかの演出が施されたものばかり。

祖母にとってそういうものは、様々に片手落ちな情報の寄せ集めとしか見えないのに、

実際に経験してきたものを嫌でも思い出させる代物で、耐えがたかったのだろうと

今なら思います。



家族、親族、仲間、友人、沢山の大切な人と明日突然会えなくなるかもしれない。

そんな恐怖を毎日経験したら、世界観が変わってしまうだろうと思います。

戦後の世界が目を見張る復興は、そんな恐怖を抱いた人々の手によるもので、

その人たちが先頭を切って「戦争を忘れるな」と言ってそう言った番組を

作ってくれているものだと思い込んでいました。


多分、辛いことを経験した後の人の感覚は一律ではなくて、同じことを

経験させないようにと敢えてその経験を語ることで克服しようとする人と、

一切思い出さないようにして、自分本来の明るさを極力大切に前向きに

生きようと努める人がいたのだと思います。

どちらがより正しいかなんて、どちらでもいいことで。。。


祖母は、天真爛漫な明るい人でした。

でも戦争の事は、明るく語ろうとしませんでした。

空襲を受けた日の夜の事を言葉少なに語った時、川岸で名古屋の空が赤く

燃えるのを見ていて、とても怖かったと話してくれました。

防空壕の話、伯父がまだ小さくて空襲警報の真似をして遊んでいた様子、

何かをきっかけに思い出された戦争の記憶のかけらを、時々聞かせてくれ

ました。



けれど、8月のテレビ編成を、祖母は命を閉じるまで敬遠していました。

理屈は分かっていても、祖母が8月の戦争特別番組を鑑賞することは

ありませんでした。


戦争は良くない、と分かっているのに世界中から戦争の無い日を見つけることが

できません。

いつまで繰り返せば、そんな日が来るのでしょうか。

終戦の日を迎える頃、私はいつも祖母を思い出します。

今、世界中がある国を巡って戦争直前のような緊張感を持ってしまって

いることを祖母が知ったらなんて言うだろうかと考えています。






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2017年8月12日の藍畑の様子です。

一番刈りが終わり、2番刈りの葉が出そろうのを待っている状態です。

今年の夏も暑くなりましたが、水の心配をしなくていいのがこの地域の

有り難いところ。


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四国最大河川の吉野川が畑の近くを流れており、その伏流水で水やりを

行っているためです。

今日もありがとう、吉野川☆



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なぜかタブーっぽくなってしまっているものに、改めて言及するのは

なんとなく緊張しませんか?

いつもありがとうございます。藍色工房店長の坂東未来です。

そんなタブーが少しずつ無くなっていくかもしれない…そんな予感のする

出来事がありました。


<東京の真ん中で忌部氏と藍の事が語られました>


kanban

8月5日(土)に、渋谷の清水とき・きものアカデミーにて、

「衣は人なり ジャパンブルーの集い」が開催されました。

ここで語られたのは、日本史にほとんど姿を現さなくなっている忌部氏と

藍との関わりでした。

忌部氏について研究を重ねられ、資料を編纂されている林先生による

講演が目玉の一つでした。
japanblue

たくさんのスライド画像と共にテンポよく語られる藍と忌部氏の事。

忌部氏は朝廷祭祀を司る一族で、それに必要な道具も作っていた物作り

集団でもあるということが紹介されました。

忌部氏にとって最も重要なお役目の一つは、天皇が即位する際の儀式に

必用とされている「あらたえ」という装束を麻で作り上げてお納めする

ことでした。

麻を作る集団にとって、麻を染める染料は必須。

ですが媒染剤を用いずに麻を染めることのできる染料はその仕組み上、

藍と柿渋だけだと言われています。

ですから、麻をメイン素材として栽培から加工まで行えば、自然とそれを染める

染料が必要となり、麻と藍は切っても切れない素材同士という事になりました。

実際に、阿波から旅立った忌部氏の足跡をたどると、麻と藍はほとんどセットで

動いています。



<藍農園と忌部の里>

私たちの藍農園は、阿波忌部が拠点とした種穂山の麓に位置します。

この山川町は藍の栽培を産業的に行った、藍産業発祥の地と教わりました。

その地で栽培した藍の葉から色素を抽出し、粉末状にしたものを、鈴鹿墨の

墨師である伊藤亀堂さんに託して膠で練り固めていただいたのが、私たちが

ご案内している藍墨「藍晶(らんしょう)」です。

indigosumitop

徳島県下に30軒前後残っているとされている藍農家ですが、この山川町では

自ら栽培し顔料を精製している藍農家は私たちが最後の一軒となりました。

なんとも心もとない状況となり早10数年近く……この墨もいったいいつまで

造っていただける状態を保てるのか……そんなことを想う日もありました。


<和太鼓と書の競演>

墨は、墨のままであれば、やはりただの墨だとしみじみ思ったのがこの日の

パフォーマンスでした。

会場で藍墨を使った書をライブでしたためるというパフォーマンスですが、

和太鼓に合わせて披露される形となっていました。

プロの書道家の手によって調整された藍墨が勇壮な太鼓の響きの中で文字に

なっていきます。

そうやって人の目に触れる形になることで、この墨の真価を人の心に初めて

問う事ができるのだとしみじみ感じさせていただけたひと時でした。



こちらはその折の動画です。

当日は画像も動画も「どうぞ撮り放題です。どんどん拡散してください」

とのアナウンスがありましたので、皆様にお届けしたいと思い私自ら

撮影していました。

この様子を清水とき・きものアカデミーの学園長・清水とき先生も

ご覧になっており、書き上げられた作品が贈呈されると書道家の吉野さんの

手を自ら引き寄せ両手でしっかりと握られて、何度も何度もその手を上下に

振っておられました。

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凛とした佇まいの藍のお着物姿が美しい、95歳のお姿です。


忌部の歴史は、日本の影の歴史と言ってもいいでしょう。

日本史の教科書にはほとんどその姿を現しませんが、要所要所にその姿が

確かに存在し続けていました。

そんなひっそりとした時を重ねつづけたものが、東京の真ん中で

学術的に、芸術的に披露されるということは本当に大切なことに

つながっていくのだろうと会場で感じていました。

会場には「忌部氏」の存在を初めて知ることとなったお若い学生さんも

大勢おられました。

願わくば、その若い感性に忌部の姿を留めていただきたい。。。

争う事をせず、日本各地へ産業の道を拓いて行った「分かち合い」を

旨とする一族の存在を。


friends

このような貴重な一日の一員として過ごさせていただけたことに、

心から御礼申し上げます。

忌部の道はこれからも続きますが、今までより少し……明るい場所を選んで

歩くこともできるようになるのかもしれません。

帰りの飛行機からは、藍擦り絵のような富士山の姿を望むことができました。


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富士は晴れたり日本晴れ。

忌部の道をたゆまず歩む有志の皆さん、ひたすらに天晴れ!!

ついていきます☆


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