効率を取った先に何が起こるのか。

そうなってみなければ分かりませんし、大事なものは往々にして失ってから

その重要さに気が付くことになります。

いつもありがとうございます。藍色工房店長の坂東未来(ばんどうみき)です。

何か今日はまじめな話になりそうな気配。。。←いつも真面目だってば


<藍の染料に起こっていること>

天然藍、とわざわざ書かなければならない事情があります。

合成藍が存在するからです。

天然藍とは藍色に染まる成分を含んだ植物から得られる染料・顔料を指し、

合成藍はその名の通り、化学成分を合成して作られる染料・顔料を指します。


日本においては明治時代にドイツ発祥の合成藍(インディゴピュア)が流入し、

全国の染料製作ギルドが瞬く間に破壊されることとなりました。


天然藍で染めるのは、時間も手間もかかり効率的ではありません。

翻って合成藍で染めれば、短時間で濃く染め上げられる上にコストを大幅に

削減することも可能です。


効率とコスト。

物づくりの現場では、常にジレンマに晒され続ける問題です。

速く安くたくさん作ることができれば、たやすく収益を上げられます。

ということは…

時間をかけることが必要なメカニズムを持つ染色作業、染料そのものがたくさんの

人の手を経てできているということと染色作業にも人手がかかることから量産品と

比べて割高な価格になること、そして結果的に少しずつしか作ることができない…

そんな藍染めで商売をしていこうと思うのは、なかなか無謀なことのように思えます。

はい、基本的に私はお勧めいたしませんよ。。。



染色の現場では様々な試みが行われ、この効率とコストとのジレンマ解消に努める人と

腹を括って天然藍を貫く人とに分かれています。 

染めあがった品物をパッと見ただけでは、天然藍なのか合成藍なのかほとんど分からない

仕上がりになると思います。 

それならなぜ、天然藍にこだわる必要があるのか…

もう少しお話を進めようと思います。



< 藍が医療分野で注目されている理由>

私が石けんに藍を配合するようになったきっかけは薬草図鑑に「藍(タデアイ)」が

掲載されていたことでしたが、その情報をもっと深く掘り下げたいと資料を探しても

有効と思われる記述に出会うことがほとんどありませんでした。

つまり、藍の染色技術については様々な蓄積がありますが、効果効能に関しては

ほとんど民間伝承の域で立ち止まっているという状況でした。

2003~2004年頃の話です。


ところが海外の藍についての書籍を頼ると、そうでもなさそうな雰囲気です。

海外の藍染め資料

きれいな色だから、という以外の理由があったからこそ、世界中でこの色が

スタンダードになるほど使われていたはずだという確信が強くなります。


植物に含まれている藍の顔料成分を抽出して粉末化したものと、合成された

藍顔料には大きな違いがあります。

植物由来の物には薬効があり、そうでないものにはありません。


なぜなのか。


植物は一度芽を出し根を張ったら、自分でその場所を移動することができないため、

様々な外敵やストレスから自分を守るために有効な成分を自分の体の中で生成します。

タデアイやウォード、ナンバンコマツナギやタイセイにとって、生きるための工夫の一つと

して蓄えている成分がインディカンだということになります。

おそらく、植物に含まれているインディカンはそれそのものが単体で薬効を持つのではなく

その他に含まれている様々な工夫との相互作用で機能しているのではないかと

推測しています。


実際に、タデアイに含まれる抗菌成分トリプタントリン(トリプタンスリン)とインディゴの

化学式はそっくりで、ちょっとした都合でお互いが働きかけ合っているかもしれないと

期待が膨らんだりするのです。 


ですが、合成で作られた藍には「命を守るため」という根拠がすっぽり抜けているため、

薬効の様な働きかけを持つことも無く、ただ青い色を表現するために存在していると

いう感じでしょうか。。。


現在、医療分野の特に難病指定されている潰瘍性大腸炎の治療に、生薬の

青黛(せいたい)が大変有効であると認知され、研究が進められています。

青黛とは、藍含有植物から精製された藍顔料の事です。

青黛

現代の技術なら、「かもしれない」という推測のもとで様々な検証を行うことが

できます。

藍の本当の力を知るための扉が、少しずつ、少しずつ開こうとしている気配を

感じながらの毎日を過ごしています。

藍色工房の藍も、そうした研究のお手伝いができるように備えています。

きっとお役に立てるよう、みんなで頑張ってまいります。


合成で大量に作ることができる藍に得ることのできない働きかけが、植物由来の

藍にはある。

それが、手間をかけてでも天然藍にこだわり続ける重要な理由ではないでしょうか。

現存する最古の藍染め生地は、4000年前のエジプトのミイラを巻いているヘンプの

包帯を藍染めしたものだそうです。

ただきれいだからという理由だけで使われているわけではないことを、感じませんか?



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