なぜかタブーっぽくなってしまっているものに、改めて言及するのは

なんとなく緊張しませんか?

いつもありがとうございます。藍色工房店長の坂東未来です。

そんなタブーが少しずつ無くなっていくかもしれない…そんな予感のする

出来事がありました。


<東京の真ん中で忌部氏と藍の事が語られました>


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8月5日(土)に、渋谷の清水とき・きものアカデミーにて、

「衣は人なり ジャパンブルーの集い」が開催されました。

ここで語られたのは、日本史にほとんど姿を現さなくなっている忌部氏と

藍との関わりでした。

忌部氏について研究を重ねられ、資料を編纂されている林先生による

講演が目玉の一つでした。
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たくさんのスライド画像と共にテンポよく語られる藍と忌部氏の事。

忌部氏は朝廷祭祀を司る一族で、それに必要な道具も作っていた物作り

集団でもあるということが紹介されました。

忌部氏にとって最も重要なお役目の一つは、天皇が即位する際の儀式に

必用とされている「あらたえ」という装束を麻で作り上げてお納めする

ことでした。

麻を作る集団にとって、麻を染める染料は必須。

ですが媒染剤を用いずに麻を染めることのできる染料はその仕組み上、

藍と柿渋だけだと言われています。

ですから、麻をメイン素材として栽培から加工まで行えば、自然とそれを染める

染料が必要となり、麻と藍は切っても切れない素材同士という事になりました。

実際に、阿波から旅立った忌部氏の足跡をたどると、麻と藍はほとんどセットで

動いています。



<藍農園と忌部の里>

私たちの藍農園は、阿波忌部が拠点とした種穂山の麓に位置します。

この山川町は藍の栽培を産業的に行った、藍産業発祥の地と教わりました。

その地で栽培した藍の葉から色素を抽出し、粉末状にしたものを、鈴鹿墨の

墨師である伊藤亀堂さんに託して膠で練り固めていただいたのが、私たちが

ご案内している藍墨「藍晶(らんしょう)」です。

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徳島県下に30軒前後残っているとされている藍農家ですが、この山川町では

自ら栽培し顔料を精製している藍農家は私たちが最後の一軒となりました。

なんとも心もとない状況となり早10数年近く……この墨もいったいいつまで

造っていただける状態を保てるのか……そんなことを想う日もありました。


<和太鼓と書の競演>

墨は、墨のままであれば、やはりただの墨だとしみじみ思ったのがこの日の

パフォーマンスでした。

会場で藍墨を使った書をライブでしたためるというパフォーマンスですが、

和太鼓に合わせて披露される形となっていました。

プロの書道家の手によって調整された藍墨が勇壮な太鼓の響きの中で文字に

なっていきます。

そうやって人の目に触れる形になることで、この墨の真価を人の心に初めて

問う事ができるのだとしみじみ感じさせていただけたひと時でした。



こちらはその折の動画です。

当日は画像も動画も「どうぞ撮り放題です。どんどん拡散してください」

とのアナウンスがありましたので、皆様にお届けしたいと思い私自ら

撮影していました。

この様子を清水とき・きものアカデミーの学園長・清水とき先生も

ご覧になっており、書き上げられた作品が贈呈されると書道家の吉野さんの

手を自ら引き寄せ両手でしっかりと握られて、何度も何度もその手を上下に

振っておられました。

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凛とした佇まいの藍のお着物姿が美しい、95歳のお姿です。


忌部の歴史は、日本の影の歴史と言ってもいいでしょう。

日本史の教科書にはほとんどその姿を現しませんが、要所要所にその姿が

確かに存在し続けていました。

そんなひっそりとした時を重ねつづけたものが、東京の真ん中で

学術的に、芸術的に披露されるということは本当に大切なことに

つながっていくのだろうと会場で感じていました。

会場には「忌部氏」の存在を初めて知ることとなったお若い学生さんも

大勢おられました。

願わくば、その若い感性に忌部の姿を留めていただきたい。。。

争う事をせず、日本各地へ産業の道を拓いて行った「分かち合い」を

旨とする一族の存在を。


friends

このような貴重な一日の一員として過ごさせていただけたことに、

心から御礼申し上げます。

忌部の道はこれからも続きますが、今までより少し……明るい場所を選んで

歩くこともできるようになるのかもしれません。

帰りの飛行機からは、藍擦り絵のような富士山の姿を望むことができました。


mtfuji

富士は晴れたり日本晴れ。

忌部の道をたゆまず歩む有志の皆さん、ひたすらに天晴れ!!

ついていきます☆


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