a仙遊寺1

さて、日付は変わりまして、今回は愛媛の第58番札所、仙遊寺(せんゆうじ)からの出発です。

天智天皇の勅命で、愛媛の国主であった越智氏により建立されたと記録があります。

海から上がってきた竜女が、一刀三礼しながら彫ったという、ご本尊の千手観音菩薩は、

竜宮からの贈り物という伝説もあります。


また、40年間このお寺に籠っていたという、阿坊仙人という僧がいました。

修行をおこない、伽藍の整備などをおこなってきましたが、718年に突然姿を消しました。

どういった人物なのか、謎だらけの人物です。

718年から40年さかのぼると、678年になりますね。

天智天皇の即位期間は668年から672年となっているので、絶妙なマッチング具合です。

天智天皇崩御のあとにおこった、壬申の乱により、都を追われた天智天皇サイドの人たちが、

縁のある仙遊寺にたどり着いて住んでいた・・・なんて説はどうでしょうか。


四国霊場公式HPでは、「あれこれ話」が書かれています。

仙人の正体とは・・・?別の見方もしているようです。

【第58番札所 仙遊寺】
http://www.88shikokuhenro.jp/ehime/58senyuji/index.html


40年間ののちに、阿坊仙人は姿を消しました。

目撃した人の話によると、「まるで雲に乗って遊んでいるかのようだった」そうです。

その伝説にちなんで「仙遊寺」と名付けられたそうです。


はっきりと分かっていないからこその妄想、楽しゅうございますな(^^)

a仙遊寺2

弘法大師がこの地を訪れたのは、阿坊仙人の伝説からは半世紀以上後となります。

伽藍の整備や井戸の掘削をおこない、病に苦しむ人を救済しました。

その井戸は「お加持の井戸」と呼ばれ、旧参道の脇に残っています。

明治時代には宥蓮上人という高僧が山主となり、荒廃していたお堂などを整備されました。

この方は、明治4年に入定され、日本で最後に即身仏となられた方です。


標高はそんなに高くありませんが、生い茂った木に囲まれた境内は、別世界のように感じます。

6月下旬ごろの朝10時に訪れましたが、ひんやりとした空気です。

仙人に仏様・・・ふっとそんな存在を感じてもおかしくないような場所でした。