こんばんは☆藍色工房店長の坂東です。今日は10月の第一土曜日なので、
恒例の『波乗りラジオ まんぷくタイプ』に出演してまいりました。
おお、今日は「欽ちゃんの仮装大賞」の予選日だったのですね…どうりで
いつもより通りがざわざわしていたわけだ…
見てみたいですね~~、仮装大賞の予選!!
<生誕150周年のメモリアルイヤーを10カ月も放置してしまいました>
うかつでした。本当に。
大好きなドビュッシーが生誕150周年を迎えたメモリアルイヤーだというのに、
今年はまだ1度も彼の音楽をご紹介していなかったのです…
同時代のラヴェルは紹介していたのにぃぃぃぃぃ!!!!
というわけで、本日の「あいいろ日記」コーナーはドビュッシー(Claude Achille Debussy )の音楽。
パーソナリティの原さんもドビュッシーファンなので、今日はとても楽しそうでしたよ♪
しかしこのCDのジャケットに採用されている肖像画の生意気そうなこと(笑)
今回は有名な『ゴリーウォーグのケークウォーク』をあえて選びました。
みんなが知っているキャッチーなあの音楽には実は、波乱万丈のいきさつが秘められている
のですよ~~、ということをお話しいたしました。
1904年、42歳になるドビュッシーは作曲の教え子のお母さんと駆け落ちしてしまいました。
教え子のお母さんの名前はエンマ。
銀行家の裕福な家庭の主婦でしたが…声楽もたしなんでいたようで、ときどき小さなステージに
立っていたようです。
そんなわけで、実は同時代の作曲家フォーレとも不倫関係になっていて、おそらく一時期は
ドビュッシーと旦那さまとフォーレの3マタ交際という忙しさで暮らしていたことになりそうです。
さすが、愛の国フランス。
わびさびの日本人にはついていけません。
何かが決め手となって、エンマはフォーレと縁を切り、旦那さまともたもとを分かち、
ドビュッシーと行動を共にする決意をしたのでした。
ドビュッシーにはその6年前に結婚した女性がいました…この奥さんはショックのあまり
コンコルド広場で自分の胸に拳銃を撃って自殺未遂をするという事件にまで発展しました。
(ついでに言うと、この奥さんももともとはドビュッシーが結婚する前に同棲していた別の恋人の
お友達なんだそうで…怖いよ、フランス人の対人関係相関図!!怖すぎる!!)
ジャージー島で逃避行生活を送るドビュッシーに失望し、たくさんの友人が離れて行きました。
ふたりぼっちになってしまったエンマとドビュッシー。
2人でジャージー島でつつましやかに暮らしていくのかと思ったら、身ごもった赤ちゃんを出産する
という理由でパリへ早々に帰還!!←ドライだ…
そして、かわいい女の子が誕生しました。
このときドビュッシー43歳。
40過ぎた男性が、生まれてきた我が子をどうするかご存知の方。
だいたい想像がつくと思うのですが、我が家の次女も夫が45歳の時に生まれており、
ときどき朝の起き抜けに、頭から夫にかぶりつかれているときがあります。←食べちゃダメ
ドビュッシーも一人娘を溺愛したと言われています。
そんな一人娘が3歳のときに、彼女のためにささげた作品集が『子供の領分』です。
ピアノの小曲集で全6曲が収録されています。
『ゴリーウォーグのケークウォーク』は最後の6曲目です。
人間関係のドロドロを自らの手で繰り広げ、もがきあがいた末の幸せな暮らしの中で
生まれた音楽なのですね…
1918年、ドビュッシーは55歳で亡くなります。直腸癌だったそうです。
そしてその1年後…まだ14歳の一人娘もジフテリアで天国へ旅立つことになります。
あれもこれも、すべてこの儚い結末に向かって起こっていたことなのでしょうか…。
波乱万丈な一生の中の、ほんの一瞬の幸せなきらめき。
小さな宝石の原石をそっとしまったような宝箱みたいに思えるのです、『子供の領分』という
小曲集は…
<大西ふみさんご卒業の後のピンチヒッター>
それから…今日の放送はいつもと雰囲気が違っておりました。
先週ご卒業されたパーソナリティーの大西ふみさんの後任パーソナリティーが
今日だけ不在ということで、ピンチヒッターとしていつもディレクターをされている
白井さんがスタジオ入りされました。
この雰囲気をどう説明したらいいのでしょうか。
学校の教室にお母さんが入ってきてしまったみたいな感じ(笑)
このような機会はめったにありませんので、珍しい体験をさせていただきました☆
いきなり「冷水洗顔は寒い季節にも続けなくてはいけないのか?」という質問から
始まりました(笑)
「熱いシャワーを直接顔に当ててすすぐのはだめなんですね?」
「やめたほうがいいですね。老化一直線です。」
「老化一直線!!」
白井さん、反応しすぎです。
というわけで、今月も楽しくお話しさせていただきました♪
ありがとうございました☆
=================================
本日ご紹介の音楽のお勧め盤はこちらです。
●amazon.co.jp
ドビュッシー:ピアノ集(3)
クチコミを見る
フランス人ピアニストのサンソン・フランソワの粋な息遣いが堪能できるのは
やっぱりドビュッシーの音楽だな~~と思うのです。
ちなみに、ドビュッシー自身はあまりピアノ演奏が上手ではなかったらしく、
あるピアニストが自分の曲をリサイタルで弾いているのを聴いて、自分の曲だと
最後まで気づかないまま過ごし、後から分かって「あんまり上手な演奏だったから
別の曲だとばかり思っていた。あの曲はあんなにきれいな音楽だったのか…」
なんて言ったというエピソードも残っています。
=================================