ラジオでは解禁されていた『磁石』が
とうとうサブスクでも解禁。


3月3日発売のアルバム
『どうしたって伝えられないから』
のリード曲になります。


さっそく聴いてみましたので
少し長くなりますが感想でも…



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まずaikoファンなら思うのが
イントロのピアノを聴いた瞬間。


あ!!!!あけおめのこれか!!!!


ばいばーーいのイントロかな?
と思ってた人は多いだろうから
(ライブに行ってた人を除いて)
さすがリード曲!!!!


と気付かされる。


ひゅーい君のようなイントロ。
右耳から聞こえるギターが心地良い。
新アレンジャーのトオミさんと
aikoの相性が良さそうで安心する。


そしてそのまま始まるAメロで
飲んでいた牛乳を吹き出す。


ら、ラップ?!
いや、正確にはラップではないんだけど
クリープハイプのような
ゲスの極み乙女のような
Aメロをきっちり譜割せずに
ラップ調で言いたいことを
字余りにして叩き込む手法。


こんなの女性アーティストで
やってる人いたっけか…??


そんなイマドキな人気モノ達の技法を
キャリア20年以上のベテランが
恥ずかしげもなく
しかも凌駕するかのように
昔から私もやってましたけど何か?
ぐらい自然と取り入れる姿勢にひれ伏す。


普通なら、だせーaiko!
最近の売れてるやつの真似して
全然なんかハマってないし!!


ってなるところが
お?え?うん…いいね!!!
さすがだねaiko、やるねaiko…


と、うなされてしまう。
違和感こそaiko。
変態メロディラインこそaiko。

Aメロらしきラップから
Bメロを経由せずに
いきなりサビへと直行する。
二つの頬花を思い出させるような入りで
キャッチーで真っ直ぐなサビが始まる。


このサビだけ聞いていたら
ただの真っ当なJPOPなのに
このサビですら
終わった瞬間にまた
Aメロと同じようなラップが始まる。
これはBメロなのかAメロなのか?


間奏を挟んでまたaikoラップ。
ラップ調なんだけど
メロディラインがaikoっぽくもあって
これはaikoの新境地だ。
こんな曲をもっと作って欲しい。
ライブでどう乗るのか?
という疑問はだいぶあるけど
そのうちファンも縦ノリできるようになり
新境地aikoに慣れる日がくるだろう。


2コのaikoラップのリリックは神だ。
もはや本家R指定を超えるんじゃないか?
と思われるレベル


薔薇色
bA ra i rO

桃色
mO mo i rO

枯れても
kA re te mO

あの日を
A no hi wO

中略

はできないよ
wA de ki na i yO


ここがこの曲の絶頂ポイントなのでは?
ここだけを何度も聴きたくて
結果リピートして
一曲まるまる何回聴いたことか。


1コのサビ終わりで
かぶせるようにaikoラップがくるところも
結構気持ちいいんだけど
それより何よりここがとんでもない。


ずーっとヘンテコな気持ちで
ここまで聴いていたのに
急にここで気持ちよくされるから
え?もっともしかして
気持ちいいポイントあるんじゃない??


って探してみるんだけど
そこまでのポイントはなく
結局ここだけが異様に気持ち良いという
そんな錯覚に陥らされる。


そして2コのサビ終わりには
aikoラップは重なってこずに
ブリッジに向かうんだけど
そのブリッジ前でも右耳からは
イントロから鳴ってるギターが
快調に鳴り響いている。


ところが、このギターが
ブリッジの歌詞
【悩んで一人ぼっちになった】
という別れを示唆する歌詞が出た途端
全く右耳から鳴らなくなる。


あれだけずっとこの曲の
重要な部分を担っていたのに
アウトロで鳴っててもおかしくないのに。
アウトロであのギター音が欲しくなって
探すんだけど出てこなくて
そしてまたリピートして
イントロであのギター音を聞いて安心する。


なんて中毒性。
そしてこのギター音は多分
この物語に出てくる
〝あなた〟なんだと思われる。
ずっと中心にいて支えてきていたのに
ひとりぼっちの世界を知った瞬間
ぱったりと鳴らなくなる
まるで耳鳴りのような存在だったのでは?


今のaikoの世界は
ギターの音が鳴り響かない
穏やかな音質のアウトロのような世界。
ということなんだろう。


aikoは別れのあとに
とんでもないアルバムを発売する。


彼女、泡のような愛だった
が代表的な例だけど
今回もとんでもないアルバムになる
予感がものすごくしている。


でも最近aikoの熱愛は聞かないし
だから別れもないと思いきや
aikoにとって今や音楽とライブ
そしてファンが恋人のようなものだろう。
そんなaikoが一年以上
ファンと全くライブで触れ合えていない。
これはaikoの音楽人生で初めてのことだし
大きな別れを経験しているようなもの。


そんな悔しい想い
淋しい想いを
これでもか!とぶつけてきてくれる
そんな名盤に
『どうしたって伝えられないから』
がなる気がして仕方がない
リード曲『磁石』の紹介でした!