2007年09月

2007年09月27日 00:00

  L I N K
 愛顧客育成マガジン
*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。..。:*・*・゜゜・*:.。.
【011】 http://www.linkweb.co.jp
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 お客がお客を連れて来る  →  こんな嬉しいお客が愛顧客
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 ● 川野秀哉 セミナー新ネタ2本START! ●

  ◇ 初回来店客の獲得法 (店頭の作り方)◇
  ◇ 強力再来店客獲得法 (店内の作り方)◇

 顧客の来店頻度別やるべき事
         具体的な戦術と戦略でお話ししています

 全国各地で開催されるセミナーへ、是非お越しくださいませ!
    http://www.linkweb.co.jp/seminar.html

  Canon様 感謝  サッポロビール様 感謝多謝

 ●● 豚公司黒亭 MCで多店化へ ●● 

     □昼:とんかつ 
     ■夜:豆乳しゃぶしゃぶ

       同一店内での二毛作・・・
     やりたいけど・・・・・
     難しい・・・

    黒呈は、この二毛作を実らせました
    豚料理専門店として
    繁盛ノウハウを確認できたので
    多店舗化を始めました

    現在2社のMC加盟を頂き

           9月1日OPEN
             豚公司 黒呈 天五店
  《大阪市北区天神橋5丁目 60坪88席》

      11月17日OPEN予定
      豚公司 四方八 堀江
  《大阪市西区北堀江1丁目 58坪74席》

     これら店舗が繁盛するまでの
        必死のパッチを
        ◆乞うご期待◆

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 GW前に出そうと思っていた今号
      こんな時期になってしまいました (^^;ゞ

 生来のサボり癖で・・・
       すみません (_ _。)

       そこで今回は
 連載の読み物は、一気に2話分をお届けします!

         えっ? 
     話が長いんとちゃうかって?
        少し長いです!

      暑い夏から涼しい初秋へ
     経営者にとっては少し寒〜い 
       超短編小説の一つ

    こう思って楽しんでください!
           
なお
■      ■
■■近況報告■■ 等は最下行のほうで・・・
■      ■


 ★
  ★ 今から新業態を立ち上げようと思っている方
  ★ 多店舗化しよ〜っと、自前の業態を考え中の方
  ★ 自身のお店の方向性を見い出せない方
 ★
★★★★★ 一助になるノンフィクション物語 ★★★

                第三話まで終了

■第一話■【出会いの時 ヘビの脳 ヒトの脳】

      経営者の資質で一番目に大切なもの・・・勘(第六感)
      経営者の資質で二番目に大切なもの・・・センス
      経営者の資質で三番目に大切なもの・・・理屈

 http://blog.livedoor.jp/aikokyaku/archives/2006-11.html

■第二話■【アホ言うモンがアホ 料理人の信念・・・】

      美味いラーメンは一期一会・・・?
      古い料理人の悪癖と経営者の関係
      中華街ピカイチ中華職人のラーメン観

 http://blog.livedoor.jp/aikokyaku/archives/2007-01.html

■第三話■【料理ができな経営者の長〜い一日】

      華々しいOpen当日
      アカン奴はやっぱりアカン
      劇的! 謎の中国人カップル登場

 http://blog.livedoor.jp/aikokyaku/archives/2007-02.html

前回はココまで! 今回は・・・

   ■第四話■ And ■第五話■ お届けします

■第四話■【現場主導と現場任せは違う!】

      真面目な中国人 
      商売好きな中国人

■第五話■【性善説経営者は常に足元を見ろ!】

      商売熱心?中国人 
      ウラ商売の中国人

次回以降

  □ 第六話 □【経営者の質は、店の数だけある】
  □ 第七話 □【コレはドラマでもNewsでもない】
  □ 第八話 □【経験は財産 三者三様の思い入】

以上 全八話 題名はコロコロ変わります〜ゴメン

前号 ■第三話■ までのあらすじ

20世紀末の年末 取引関係の有るA社長から
ラーメン店FC展開の相談を持ちかけられた川野秀哉
必死に共同経営を拒否するも、
美味いラーメンに心惹かれて社長を引き受ける

A社長とラーメン店オーナーB氏+川野
この3者の共同経営が始まるが、
初っ端からつまづく
B氏から美味いラーメンのレシピが出てこない・・・

ヘビの脳がボケてる川野秀哉の大失態!

やむなく
新店の店長募集で来た中華職人D氏を頼り
一からラーメンスープを開発
そしてOPEN日!

頼りの職人D氏がお店に出てこない・・・

完全にお手上げのOPEN日の夜
地獄に仏 謎の中国人林くんがこの窮地を救うべく登場
ドラマのように美味いラーメンに・・・
で 
その後・・・・


〜〜〜   第四話
〜〜〜〜  真面目な中国人 商売好きな中国人 
〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あっ 社っ長 これ一度味見して!コレが理想の味?」
「社っちょさん!もっと人減らした方がお店儲かるよ!」
「ワタシ休みは要らないからネ、暇な時は厨房使わせて!」

川野の顔を見かけたら、ニコニコ笑顔で話しかけてくる

Open1ヶ月後
  今もラーメンの味を追求する姿
  商売に対してのシビアな姿勢と情熱

  ドンドン川野にぶつけてきます
  この
  前向きな言葉 と 前向きな態度

  良い男と出会った
  国籍だけで差別せんで良かった!
  これがその当時のホンネ

川「よっしゃ ほなこの味で進めよう!」
川「林! 休みの時や休憩時は、休んだ方がえ〜よ!
  でも あなたが厨房使いたいなら、どうぞ好きに使って!」
と、
  結局 林のペースに合せて行きます。

  休む間も惜しんで、
  与えられた厨房をフルに使いたいという林
  この店以外にも、美味しいラーメンスープの素(もと)
  を販売したいとの事

  スープの素を製造する為の材料費は店に支払い、
  設備はお店のものを使う そして
  どんどん製造する・・・

  見知らぬ土地 日本で・・・
  信用も、基盤も、環境も無い中で

  日本人経営者達に信頼を与え、信用を獲得する
  そして
  自身が立ち居振舞える場所、環境を獲得してゆく
  中国人のパワーや凄さを感じると共に
  不審感や、不安感は薄らいでゆきます・・・

  何よりも
  お店と林との利害関係は一致していました。

川「ホンマよう働くわ・・・」

  中国人の商売熱心さに、感心だらけの川野・・・
  深夜営業しているこのお店で、林の口癖が

  「もっともっと働きたい!」

  こう言う彼の意志を尊重してたら
  朝10時から翌朝5時まで 
  なんと19時間労働になっていました

  そんな労働時間の中、唯一の休日の時も・・・
  林は川野の会社までやってきました。

林「社っ長 このエビの燻製食べてみて!
  気に入ったら、何ぼでも安く輸入できるから・・・」

川「なんや林は、輸入で商売もするんか?」
林「はい!僕の父はそんな所にも顔が利くので
   何か必要なものがあれば、どんどん使ってください!」

  中国人特有の家筋自慢 
  でも 嫌味にも聞こえないし、
     もっともらしく感じました。
  実際の商品も美味しく、面白い可能性の有るものだった。

川「そやな〜 一度知り合いに掛け合ってみるわ
       またいろいろ美味しいモン情報頂戴ね」

林が店に入って1ヶ月
   いろんな気遣いが無くなって行き、
   随分と気が楽になってきたのも事実
調理担当のはずが、
   店長格の仕事まで林に託すようになります。
そう
   スタッフのシフト表の作成まで林にやらせます。

すっかり林頼みになっている事 
       川野自身も認識していました。
       多少の不安感? 
    いいえ 
       それを補って余りある仕事っぷりでした。

そんな中
   それでも何となく動物的な感に不安感がある
そこで
   川野の身内、川野が信頼おける・・・
   今は実力無くても、
   これから育って行く若い日本人スタッフ
   こんな奴を店に送り込んでおきたい!

でも
    そんな人材はいない

ほな 
   人材募集〜・・・・ 

といっても
   深夜営業する過酷なお店に、
   十分なスタッフが来るはずもない。

なら
   急がば回れ
   時期もちょうど春〜夏
   春に就職しきれなかった・・・
   内定を取れなかった・・・
   そんな新卒が残っているはずや と

翌年に採用する新卒採用の企業合同説明会に参加

これがマンマと当たる
   会場に、既卒のF君登場・・・

 川「なんで春に就職できんかった?」 
 F「したい事してたら、
    もう既に就職活動シーズンが終わっていて・・・」

川野自身の就職活動とダブル・・・
 ・・・そういや、俺も4回生の8月から就職活動を始めた
         世間知らずのドンクサイ男やったなあ・・・

   何となく親近感を感じ、
   世間知らずの真面目な奴の方が、
   しっかりLINK色に染まるやろ・・・
   と、
   都合良く感じて 採用に傾く・・・

 川「リンクはソフト会社やけど、今 飲食事業に進んでる
     全く新規分野やけど、挑戦してみる?」
 F「なんでもやります!」

この一言で決定〜

新卒なので、従来のリンクなら
   基本的なビジネス社会の教育やマナー
   仕事への取り組む姿勢
   将来の自身のイメージの確立
   これら研修を終えてから現場ですが・・・

なんせ現場へ
少しでも早く、
   日本人の身内を送り込みたい!
   この気持ちの方が強く・・・

   まあ林が居るから、良い勉強できるはず!
   と、
   現場任せにすることを選択

 川「半年間はしっかりと料理を勉強してこい」
 川「お店のマネージメントは、その後川野がしっかり教えるからな」
 F「わかりました! しっかりはまってきます!」  
   と、
   非常に前向きな新卒F君に1年間の現場没頭を指示
   F君もそれに応えようと、
   必死に林に喰らい付いて行きます・・・・・・・・

林とF君 彼らで厨房の核が決まって来ると、
  ホールのスタッフも落ち着いてきます。

  清潔感溢れる「アキオくん」
  いつも笑顔の「アイちゃん」
  その他のアルバイトスタッフにも恵まれていました・・・

この時点でOpenから2ヶ月経過

OPEN時の販促効果も薄れてきて、
  緩やかに落としてゆきます。
  それでも当初の見込み売上げはクリアしながら
  お店は進んでゆきました

そんな中
  店の運営は現場に任せて、
  川野自身はお店の愛顧客育成の実践へ取り組み始めます。


── 今思えば ──────────────────────

  共同事業で始まったこのラーメン店
    飲食事業成功という目的は勿論でしたが、
    川野の楽しみはもう一つありました。

  それが
    愛顧客育成活動の実践
  さまざまな会社で、
    愛顧客育成のご指導はさせて頂きましたが
    川野の理想とする形までやりきった事はありません。
    ここがいつも残念で

  そこで
    自身のお店なら、心行くまで実践ができます

  お客様にアンケートではなく
    ご意見書を取り始めたのもココ
    このご意見書に初回DMを送り始めたのもココ

    現在の愛顧客育成ノウハウの叩き台がココ

  愛顧客育成 と言うテーマで、
        たくさんの方々に話を聞いて頂いたり
  愛顧客Navi と言うASPのソフト提供も

  ひょっとしたら、

    謎の中国人! 林君が居なければ 
    陽の目は見なかったかも知れません  

  今思えば
    「ホント 林君 ありがとう」かも?
  この後の
    衝撃的な事を差し引いたとしても・・・(_ _。)
─────────────────────────────

お店の周囲500mのお客を中心に
  最大2kmの商圏に愛顧客育成を仕掛けて行きました。

  顧客データも、日に5件以上獲得し
  初回DMの反応率テストも行います

  顧客からご意見書を貰った後・・・

  1週間後に出したり
  2週間後に出したり
  1ヵ月後に出したり
  2ヵ月後に出したり

  顧客の反応率を調査します
  現在 セミナー等で1週間後に初回DM出しましょう!
  な〜んて言ってるのもココが根拠

  こんな感じで
  愛顧客育成の実践は順調に進みます

と言いながらも
  お店の売り上げは なかなか右肩上がらない・・・
  林が苦心惨憺しているラーメンも
  確かにOpen当初のラーメンに比べればマシですが
  バチッと決まるラーメンには未だにならない

やはり
  経営者が納得したラーメンでないと難しい事なのか・・・

そして
  アッという間にOpen半年経過
  12月です

  もうすっかり林が中心の店です。
  川野の手下として送り込んだ新卒のF君も、
  しっかり林の弟子です
  それなりに腕も上げましたが、林を越えることは無い

  多少言葉がギコチなくても、
  Staff達も林を中心にまとまっているようでした

売上の数値はボチボチでも、赤字の体質は脱却できません

  一番の原因は「人件費」
  林に任せきれば利益は出るかもしれません
  でも
  心の奥底で、な〜んか心配なんでしょう
  日本人の信用できそうなスタッフを多めに入れます。
  当然人件費が・・・

  どんなに一生懸命頑張っても
  どんなに取組む姿勢が素晴らしくても
  どんなに良いメンバーが集まっても

  正しい「戦術と戦略」無けりゃ 赤字です

気持ちだけでは儲かりません・・・

そして年が明けた春ごろ
  3人の共同経営で始まったこのお店ですが、
  川野と他の2名との経営方針もズレてゆきます。

川野は何としても、
  当初の目的「自社ブランド」の確立を遂行したかった

  その上で事業をFC化できれば、
  当初赤字分(川野的には新規事業開発費ですが・・・)
  は、
  加盟金等で取り返してゆくつもりでした

それに対し
  今からでも赤字は絶対出さない経営をする!
が、
  他の2名の方の意見でした。
  これもまた正解です!

多数決のように川野は代表を降り、A社長に代表権を譲ります。

A社長の方針は明確でした
  林をとことん信用することでした。

簡単に言えば、
  お店の運営の全てを林に委託する事
  お店の経費全てを家賃として固定化(リース化)し
  林は家賃としてこの経費を支払う
  そのかわり
  利益が出れば、コレは全て林のモノ
  但し
  赤字も林のモノとなります。
  
  これなら我々は
  利益も出ませんが、赤字も出ません

まじめな中国人 林 ついにお店をGetした瞬間です

   異国の地で、信用もない彼が自身の店を持つ

   そう 林のお店
      STARTしました・・・

   第4話 
   真面目な中国人 商売好きな中国人  終了〜

─────────────────────────────

 引き続き 次号 お楽しみ下さい・・・

─────────────────────────────

〜〜〜   第五話
〜〜〜〜  商売熱心?中国人 ウラ商売の中国人 
〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

我々日本人3名の経営者から、
   約50坪の飲食店を引き継いだ林くん

どのような営業をするのか・・・
   当然人件費を減らして、利益確保するのでしょう

どこまで人を切るのか
   どこまで自身の体を使い切るのか
   10〜20坪のお店ならいざ知らず50坪です

初めの1ヶ月くらいは興味しんしんと、
   彼の行動やお店の事を気にしていましたが
   2ケ月を過ぎると、川野も本業に埋没してゆきます。

   お店を訪れる頻度も
   1週間に一度から1カ月に一度へ
   じょじょに
   体と気持ちが離れてゆきます

なんせ赤字が出ないから

   お店の売り上げが上がろうが、下がろうが
   林が店で何しようが、しまいが・・・・・

   こんなに楽なのかと思いました。
   ホンマ勝手な話です

主要なメンバーは残り、それなりにお店は回って行きます。

   社長の立場がなくなった川野は、
   あえて店舗に対して口を挟む事もありません
   興味も薄くなって来ると
   お店での川野の姿も薄くなって来る

そんな時
   今までめったにお店に顔を出さなかった
   B氏
   チョクチョク顔を出し始めます

─B氏──────────────────────────

 そもそもこのラーメン店を始めようと考えた、
 きっかけのお店のオーナーです。
 本来なら彼が中心になって進める所が
 お店の立ち上げ当初、肝心のラーメンのレシピが出てこなかったり、
 彼の店の職人Cがえ〜加減な料理指導したりと
 OPEN時の大混乱を起こした張本人(と川野は思ってます)
 こんな感じで
 川野が結構激しくやりあっていた B氏

─────────────────────────────

まっ 今さら川野がどうこう言う事でもないか
   俺はこの店の経営をシクジッタんやから・・・

   業績を劇的に変えるには、経営者が変わること!

   な〜んて 
   日頃はお客様に演説ブッテいる川野ですから
   Bさんが積極的に絡んでくれるのは
   それはまた正解かもしれんわ! と言うもの

   全く川野とは経営者タイプの違うBさん
   どんな策が出てくるか 
   楽しみな面もありました

林経営のお店が6カ月経過した頃から、
   いろいろな出来事、事件が発生します。

B氏が色々な提案をしているようです
   もちろん川野には一切の相談は有りません
   
   大きなお店の厨房を
   もっと効率よく使うために
   複数の業態にしてはどうかと・・・

   具体的には「デリバリー」宅配です

   B氏自身が
   地元で行っている実績もあり
   お寿司の宅配をはじめます。

   投資は、電話と配達の単車2台
   確かにお店の顔が変わる事も無いし
   大きな投資でもない 
   あえて言うならチラシ代だけ

川「なるほどね〜」

   ひとつの場所から
   どないしてでもお金を生み出そうとする執念
   はは〜 (^^;ゞ  
   俺にはできんことやわ・・・

   こんな感じで
   いろいろ頑張ってくれるんなら
   え〜んかもしれんな〜  と、

   ヘンに自分を納得させて
   お店に顔を出すことは、さらに減ってゆきます

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・

 全くお店の事が頭から離れていたある時

  事件は起こりました!!


「川野さん! お店に泥棒が入った! 金庫が壊されてます〜」

   え〜 あんなでかい金庫 どうやって・・・

   しかも
   いつお店を襲うんや・・・

   営業時間は
   朝11時から翌朝5時まで営業です
   さらに
   朝8時頃からはお店の横を、
   出勤や通学の人達でいっぱい通ります

   ???

お店に到着

   おお・・・ 分厚い金庫の扉が・・・
   おお・・・ 投入口がひん曲がってる・・・

   コレだけの荒っぽい仕事するなら
   よっぽど大きな音が出るはずやけどなあ・・・

   疑問でいっぱい ???

   でも
   川野は社長じゃないので傍観者 野次馬

   そこで日本人独自の一言
   「まっ スタッフにケガが無くて良かったやんか^^」

泥棒に入られる・・・
   万引きや、置き引き被害などは
   自身の周りにも経験は有りますが・・・

   このお店のこの場所に、
   泥棒が居てた・・・
   これだけでも気持ち悪いことです

   防犯意識の少ない自身にも 衝撃でした
   と、思いつつ・・・

また事件!!!

   今度はB氏の会社に泥棒が入った
   お店とB氏の会社は20Kmも離れているので
   直接 お店とは関係なのですが・・・

   やっぱり 
   最近は治安が悪いんや・・・ とだけ 
   その時は意識に刷り込みました。

そんな折お店には、新たな出来事も発生
B氏の提案です

   宅配寿司の材料が有るんやから、
   お店で寿司を売れば良い
   知り合いに中古で安い回り寿司の機械が有るから
   これ使おうか! と、

   さすがにコレには川野も閉口です
   でも 
   俺はミスった経営者やから・・・
   と、
   あえて反対の大きな声を上げることなく

   片側6mくらいの小さな回転寿司のレーンが
   お店の中央に設置されました。

ふう〜
   イッタイ何屋かわからへん
   ますますお店への愛情が薄れて行きます。

   川野の中のお店に関わる事全て
   もっともっとお店から離れて行きます

─ビジネス心情──────────────────────

思い入れ・・・
   ホンマこれ無いと、気持が続きません
   恋愛と同じかな・・・
   好きやから我慢もし、好きやから何とかしようとする
   そのうち 
   え〜時期もやってくるし、
   え〜大人のお付き合いとなる

こんな気持ちで追ったけど、今回は共同ビジネス
だから
ビジネス社会の常識
   負けたモンは引き下がる 
   掟
   辛いね〜

   負けたって、いつ時点で判断するねん・・・

   川野は今までビジネスにおいて、
   逃げた事、引き下がった事が無い
それは
   今アカンかっても、必ず何とかなる!
   と信じて生きてきたから

   あきらめた時が失敗
   あきらめない内は、成功への途中

これが川野のビジネス心情なんやけどね・・・

   共同経営では、時間で結果を判断されます

─────────────────────────────

この当時、川野は
   本業である 
   通販のソフトウェアー と 物販のソフトウェア
   お店のPOSソフト  と 顧客管理のソフトウェア
   ココに埋没していました

お店の事は、
   頭の片隅に追いやっていました。
   だって辛い事ですもん

      ・
      ・
      ・

そしてまた半年経過

   林にお店を任せて1年半です
   その間、
   当初の借入金もリース料も返済が進みます。
   このままあと2年半頑張ってくれれば
   借財が無くなり、実質利益が出てくる予定

何としても
   このまま このまま 
   林 頑張って〜   

   他力本願大明神!
   
   こんな気持ち初めて
   こんな年の瀬でした

      ・
      ・
      ・

     謹賀新年〜

   気い良く年を越した川野
   新年初っ端のセミナーの為に
   ある地方に出張中のホテルに居る時でした

   久しぶりにA社長から電話が入ります!
   しかも夜の12時頃

A「川野さん!よ〜聞いてや 
   今な、店の前にマスコミの人間が複数来てて
          店の写真撮ってるみたいやわ」

川「よろし〜がな え〜宣伝してもろたら」

A「ちゃうがな 川野さん聞いてへんの?」

川「何の事?」

A「林 店に出てへんねん と言うより逃げとる」

川「逃げとるって 何?」

A「あいつ泥棒しとったらしいわ」

川「えっ!!」

A「最近 新聞で中国人の窃盗団の記事 よ〜載ってるやろ」

川「え〜 その犯人かいな?」

A「林がそうか どうかわからんけどな 確かに逃げとるらしい」

川「で、なんで逃げてるのんが分ったん?」

A「警察からワシんとこに電話があったんや
  『林という人間はお宅で働いてるんか?』てな
   さらに、
   F君も今警察に捕まってるらしいわ・・・」

川「ええ! 何でFが捕まってるのん?」

A「そやねんワシも何でですねん?って聞いたら
   盗みの首謀や実行は、林と複数の人間で、
   F君は、逃亡用の車で運転手として待っていたようや
   そこで、
   住民の110番で駆け付けた警察に
   盗みの現場を見られた林らは、慌てて逃げて行ったんやけど
   F君は、車で寝ててしもてて 捕まったらしいわ・・・ 」

川「あら〜間抜けやね〜 でもFも仕事で疲れてたんやね・・・」

   と、

   川野も余りの唐突な事件にトンチンカンな受け答え・・・

川「で、どないすんのん?」

A「そんなもん、店の写真撮られて新聞に掲載されたら困るで
   ウチがこの店してるのん 取引先が知っとるがな
   川野さんも困るやろ・・・」

   と、

   言われてもそんなに困る気もしなかったのは、
   実質社長を降りてたからかもしれません  

そして
   この翌日からお店が閉まりました
しかも、
   夜中のうちに
   すべての看板をA社長とB氏で外してしまいました

   あら〜自分事やと 行動メチャ早いな・・・

Openから2年6ヶ月で閉店となりました

さて 出張中の川野は ホテルの一室で寝られません
   ビックリして寝られないのではなく、
   ここまでの1年6カ月の間にあった?な事
   これらほぼ全ての答えが見えたからです。
 
   あんなに頭が冴えて、
   ヘンな感じに納得した事は初めてでした

 ◆スタッフ不在の短い時間帯で
    狙ったようにお店の大きな金庫が破られた事

 ◆上記に引き続き B氏の会社に泥棒が入った事

 ◆林が、とても安く切手や収入印紙を売っていた持っていた事

 ◆林がお店の売り上げにあまり興味を持たなかった事

 ◆林が失踪する数ヶ月前から、家賃の遅れがあった事

 ◆新卒社員 F君が、劣悪な環境でも頑張り通せた事

 これら全ては、林の仕業、または影響に他ならない

 お店を任せたからには、すべて信じるしかない

でも、
 まさか任せたのが泥棒だったとは・・・

─今だから────────────────────────

いいえ
川野は今も性善説でとらえたい
   きっと林は、お店の売り上げを何とかする為に・・・
   泥棒しか選ぶ道が無くなったのでは・・・
   お店を任せさえしなければ泥棒にはなっていなかったかも

経営者は、任せる仕事、任せる人間を見誤ると、
   ここまで大きく道を外れるキッカケを作ることがある

   任せても、
   いい距離で関わりとアドバイスし続ける事
   これが経営者の責任

無関心が一番の罪
   この事件以降、
   多少 嫌がれようが、嫌われようが、
   相手に対して良いことは、
   あえて言おうとしてきました。

   その当初の川野は
   ホント親友からも友人からも顧客からも 
   疎まれていたと思います。

   言い方も拙かったでしょう

   今も嫌味な所が残っているとしたら
   このときのトラウマかも・・・

   ココ最近は
   上手に言いまわせるようになったかもしれませんよ〜
   (^_^*)

─────────────────────────────

次号 お楽しみに・・・

─────────────────────────────

       ほな!
      川野秀哉 拝

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