◆週刊少年ジャンプ 36・37号 (2016年8月8日発売号) 感想◆

ニセコイ

最終回でした。紆余曲折あって、結局楽は千棘と結ばれて物語は終わりってことで。

2011年の冬から連載を開始した「ニセコイ」は週刊少年ジャンプのラブコメ漫画では「いちご100%」以来の長期連載となりました(連載期間はジャンプのラブコメ史上最長とのこと)。主人公・一条楽の周りには、桐崎千棘、小野寺小咲、鶫誠士郎(改めて本名を書くと凄い違和感が)、橘万里花の4人の女の子が集まるというラブコメお約束のハーレム状態。複数ヒロインの中から1人を選ぶという一種のバトルロイヤル構成は往年より少年誌で連載されているラブコメ作品ではお馴染みの構成で、「ニセコイ」もその法則に準じていました。ただ、4強というよりも、千棘・小野寺の2強だったように思えます(つぐみは圏外で、マリカは奮闘したと思いますが2強が強すぎ)。よって読者にとっては千棘と小野寺のどちらを選ぶのかが注目されていました。

個人的には、健気で家庭的でいろいろと若干不憫な小野寺さんを応援しておりましたが、結果は横暴でゴリラの異名を持つ千棘に軍配。なんでやねんと思ったのは私だけでないはず。そもそも楽と小野寺さんはお互いのことを第1話から好いている同士でアンパイだったはずなのに、小野寺さんは最後の最後に楽に裏切られて逆転ホームランを打たれる展開に。これには私も開いた口が塞がらず、感想書く手も止まりました(本当は忙しくて感想書いてる暇がなかっただけですけど)。

しかし考えてみれば、第1話からこの結末は約束されていたとも言えます。最初からお互いに好意を抱いているカップルよりも、「絶対コイツとは合わない」とお互いに罵り合ってるカップルが結ばれる展開の方が画にもなるしドラマにもなります。そう言った意味でも、これは出来レース。最初から小野寺さんには勝ち目がなかったのかもしれません。そうなってくると、小野寺さんが存在した意味は? と考えたくなりますけど、小野寺さんは千棘にはない「癒し」があり、その癒しを求める読者は多かったと思います。現に、彼女は千棘を越える人気がありました。(人気投票第1回第2回は小野寺さんが1位)。小野寺さんは読者にとって、心のオアシスでした。ただ、安心安全のオアシスでのんびり暮らすよりも、茨の道を突き進む方が人生としては面白かったり。そういう道を選ぶのも悪くはありません。結果、楽が選んだのは苦労する千棘なのですね。ま、千棘もデレると可愛くてそのギャップにやられるってのわかる話ではあります。ツンデレヒロイン最強説です。(人気投票第3回は千棘が1位)

とはいえ、最終話の小野寺さんの登場コマは酷すぎる気がしますけど。
フキダシで顔が全部描かれてないよ。トーンも貼られているし。
今更気付きましたけど、もしや古味先生は小野寺さんのこと嫌いなのでは? 試練与えすぎでは?
頑張れ、小野寺さん。(もう頑張る必要もないけど)

とりあえず、どのヒロインと結ばれるかという論点はここら辺にして、ここからは「ニセコイ」という作品の総括。
まあ、正直な話、「ニセコイ」の展開、特に後半の展開はなかなかロックでヘビーで正直なかなか読み進められませんでした。特にマリカを望んでもいない結婚相手から楽たちが助けに行く展開がありましたが、結局お前はマリカと結婚しないのに何を奮闘しているのだと思ってしまい、楽の行動に共感を得ることができませんでした。てか、そもそも最初からあまり共感してませんでしたが、特にここらへんの展開で呆れ果ててました。
そう感じてしまうのも、ラブコメの主人公スキル・「チャーム」、「誰にでも発揮する優しさ」、「告白をスルーする都合のいい耳」を、楽ももれなく持っていて、これらのスキルがラブコメのご都合展開に繋がってしまい、読者側の私が楽の行動や理念に共感することは難しくなったからだと思います。つまり、そのラブコメスキルが話の展開に影響して話の展開にかなり強めの違和感を生む結果になっていたとのではないかと。
まあ、「ラブコメは可愛い女の子とのイチャラブを楽しむもので本筋の物語を楽しみものではない」という意見もあって、そう言われてしまえばそこまでですが、とは言え、そこまでの客観的な意見を理解した上で読んでいたとしてもマリカの婚約騒動の時はひどかったと思ってしまいました。マリカのエピソード、メインヒロインでやるべきでしたよ。
(話は反れますがマリカには全力で応援した読者さんがいたようで。最終回にそのオチがあるとか。そっちのエピソードの方が本編よりも凄いと思います)

ま、話の展開にツッコミ出したらキリがないのでやめましょう。
てか、古味先生は前作・「ダブルアーツ」みたいなのも描けるんですから、次は原点回帰も兼ねて、そういう路線で行ってほしいです。万人受けするかどうかは保障しませんけど。

もしくは、小野寺さんを救うIFストーリー希望!
「マジカルパティシエ小咲ちゃん!!」じゃなくて! ちゃんとしたの!
(※「マジカルパティシエ小咲ちゃん!!」もちゃんとしてる作品です。えっちぃのでオススメです。)


とまあ、「ニセコイ」の最後の感想、言いたいことを文字通り書きなぐったわけですが、最後に一ついえるのは、2010年代のジャンプの長期連載作品のうちの1作品が終わってしまったのは寂しいということです。来週は「BLEACH」が最終回とか。それ以外でもこれからどんどん同年代の作品が終わりを迎えそうです。これからの週刊少年ジャンプはどうなっていくのか。そればかりが不安ではありますが、突拍子もない名作が生まれるチャンスでもあり、そう考えるとこれから先のジャンプが楽しみでもあります。期待しましょう。


古味先生、お疲れ様でした!!








今週はここまで。





第1巻。全てはココカラ。





最新刊。表紙の小野寺さんの笑顔がなんとも言えん。


ありがとう 小野寺さん。



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管理人:シータ

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