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綺麗なお話でした。

いろとりどりのセカイ

メーカー:FAVORITE


いろとりどりのセカイいろとりどりのセカイ
販売元:FAVORITE
(2011-07-29)
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シナリオ
うーむ、評価に困るような、そんな作品だなぁ。
学園モノかと思いきや、早々に夏休みに入って学園風景は一切出てこない。
出てくるのは、不思議な異世界の風景。
そう、内容的には異世界モノなのだ!

主人公は人の傷を癒す事が出来るという不思議な魔法を持っている。
しかしその代償に、記憶を失うらしい。
で、学生寮の地下室には異世界に通じる時計がある。
という、あらすじの説明をしようと思ったが、話自体が複雑すぎて書ききれません。公式か何かで調べてください。

個人的に感想でいえば、『キノの旅』みたいなお話。
ロケットを打ち上げまくる世界があったり、商人の町があったりと、異世界は様々な世界がある。
まあ異世界に行くのがメインではないので、そこまで大きくは描かれないんだけど、断片的に見ると、『キノの旅』っぽい雰囲気。

それ以外、シナリオに関して説明するのは難しいな。
ヒロインは5人。
4人攻略すると、メインである真紅√が解放される。
真紅√はトゥルー√なので、全ての謎が明らかになる。
主人公の出自であったりとか、世界の謎とか。
その辺が明らかになるのはいいんだけど、若干展開に無理があるんだよなー。
何でそんな事になっとんねん、というか。
説明されても意味が分からない、という感じに近いかもしれない。
で、結局のところ、主人公が全部悪かった訳だけど、その後の展開もイマイチ納得出来ない。
まあラストは綺麗に締めたと思うけどね。
真紅√の解釈によって、本作の評価は大きく変わるんじゃなかろうか。

観波 加奈(CV:外屋舞美)
空から落ちてきた少女。
主人公の事を知ってるらしく、助けを求めてくる。
メイド服を着込み、主人公を慕って付きまとう。
シナリオ的には、中々本作の異世界の設定を上手く使っていると思う。
神隠しに遭い、異世界に迷い込んでしまい、頭の中に謎の虫が住み着く。
そいつが孵化すると死んじゃうから助けて欲しい、という設定だけで見れば突飛なものだが、本作には中々合致していたんじゃなかろうか。
また、サブキャラも、なるほどこの為のキャラだったのか、と思わせてくれた。
ただ、もっとあゆむと加奈の絡みを普段から書いてくれないと、最後の最後に唐突に良いとこもって行っただけのように思える。

東峰 つかさ(CV:藤森ゆき奈)
お金を集めている少女。
主人公をおっぱいの神様と呼び、慕っている。
シナリオは、なぜつかさがお金を集めるのか、というお話。
まあ彼女も実は異世界からやってきた人だったりする。
「働いてはいけない世界」から来たらしく、病気の祖母を助ける為にお金を稼ぐべく、働いている訳だ。
この「働いてはいけない世界」というのが微妙に『キノの旅』ちっくだよね。
ただ最終的にはつかさが自分を身代わりにして祖母を助ける、という展開がちょっと辟易。
あと、近所の商店街の人々がお金を持ってきて、それで何とかなる、というのも少しなぁ。

如月 澪(CV:加乃みるく)
幼馴染。
まあ典型的ツンデレ。9:1らしい。
なんか妙にブラチラとかパンチラがどのCGでも出てくるんだけど、そういうキャラなのだろうか。
シリアスシーンでパンチラするのはワカメちゃんみたいなので止めてほしい。
内容は、実は澪が幼い頃、異世界の『澪』と入れ替わっていた、というお話。
これまた異世界ならではの設定を、見事に融合していたんじゃなかろうか。
途中から悪者キャラが出てくるが、こいつが途方もない悪者キャラでびびった。

敷島 鏡(CV:杏子御津)
引きこもりオタクロリ巨乳少女。
シナリオは、やっぱり異世界の人間で、凄い力を持つ一族らしい。
で、力が上手く使えないから、家を追い出されて、学生寮に引きこもってるとか。
シナリオ的にはいいんだけど、途中で出てくる鏡の兄の蓮也がよく分からない。
このキャラはサブキャラである白の旦那なんだろうけど、なんか全然設定が違う。
愛する人と離れたせいで荒れてるのかもしれんが、そもそも鏡√にあまり必要なキャラではないような。
最後も、兄とひと悶着あるかと思えば、普通に終わる。何じゃそりゃ。

二階堂 真紅(CV:澤田なつ)
主人公に取り憑く魔法の師匠。
なぜ主人公にしか見えないのか、何が目的なのか。
それらは全て、真紅√で明らかになる。
この辺は個人の感想になるけど、私的にはもう少し突拍子のない展開でも良かったかも。
謎が明らかになっても、「え、そんなオチ?」みたいな肩透かしを食らった気分。
まあ悪くないし、世界観に合ったオチだと思うけど。
これだと主人公が意味不明過ぎるんだよなー。

グラフィック

原画は司田カズヒロなつめえりGTの3人。
まあFAVARITEっぽい絵柄。
前作の『星空のメモリア』とそう変わらんので、グラに関しては良い。
ただ上で少し触れたように、無意味なパンチラ多し。
特に澪なんか、どのCGでもパンツ見えてるかブラ見えてるか両方見えてるか。
最初は嬉しかったけど、こうも多いとちょっと……。
エロシーンは各キャラ数回あるが、まあ普通といったところか。

音楽
OP曲はeufoniusが歌っており、世界観に合った歌声です。
その他、BGMが素晴らしい。
結構燃える曲調のBGMが多く、いきなりガラっと雰囲気が変わったりする。
ED曲も、ここ最近のゲームの中では一番良かった。
音声面は、特に記述する部分もないか。
変な感じもないし、男性声優もあの人が出てたりと、それなりに豪華。

総評
話:★★★★☆
絵:★★★★★
音:★★★★★
80点

上でも少し触れたように、評価は難しい。
本作にはヒロインは5人いるが、4人のヒロインは真紅に繋がる布石でしかない。
結局、偽りの世界での話であり、すべてが真紅√への前座。
そう考えると、他のヒロインが中々に良いだけに判断の難しいところ。
まあ真紅√も悪くはないんだけど、結局のところ、何が悪いかといえば主人公が悪かった、と言うだけの話。

基本的に、作品の全てにある程度合理的な理由があったのは良かった。
加奈が料理下手な理由とか、主人公が妙に冷めている点とか。
しかし、どうしても全体的な非日常感というのが、どうもしっくり来ない。
全然学校に行かない主人公や生活感のない寮の人々。
まあこれが作られた世界である、という設定の基で考えれば、まあ仕方ないっちゃ仕方ない。
そういう訳で、比較的現実味の薄い作品となっている。

そして最後も、結局また偽りの世界を作って、真紅を拉致ってきて……と、やってる事が今までと一緒ではなかろうか。
実世界が助かったんだから、そこで生きる方が良かったんじゃないのかな、と。
実世界の真紅がいなくなって、他の人困惑してんじゃねーの、という冷めた目線で見てしまう。

結局、この偽物、本物という部分の考え方で、本作の出来不出来が変わるのではないだろうか。
偽物に意味なんてない。本物は一つだけだ、という唯物主義的な考え方であれば、あまりのめり込めないかも。
まあ偽物の世界でもみんながハッピーならそれでいいやん、という考え方ならば、一つの結末でしょう。
要は、それだけのお話。