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シュヴァルツェスマーケン-紅血の紋章-
メーカー:age






シナリオ
本作は『マブラヴオルタネイティブ』の18年前、東西ドイツを舞台を描いた欧州戦線の物語である。
主人公テオドールは東ドイツ最強と評される第666戦術中隊に所属する衛士。
実の兄を保安省に売った事で出世したと言われる中隊長アイリスディーナを毛嫌いしているところからスタートする。
相変わらずの『マブラヴ』節が端々に感じられ、過去作のファンにはたまらないだろう。

さて、本作はTECH GIANに掲載されていた外伝的小説をゲーム化したものである。
残念ながら全年齢版の為、えっちなシーンはなく、一本筋である為、ゲームというよりは紙芝居的作品となっている。
この辺は『クロニクルズ』に近い作品と言えるだろう。
小説自体は既に完結している為、既に結末を知っている人も多いだろうが、あえてここでは言明を避けるが、本作はその前編に位置づけられる。
40話ほどある物語の、ちょうど20話くらいまでが収録されている。
またゲーム化に際し、一部のエピソードが削られてはいるものの、概ね原作通りである。

シナリオとしては全体的に東ドイツの閉塞感やBETAとの戦いによる絶望感が上手く描けていた。
まだBETAとの戦術が確立していない中、光線級吶喊やアクティブディフェンスなどを犠牲を出しながらも築いていったというのがよく分かる。
その他、世界観の構築に関しては流石としか言いようのない出来である。
ただ難を言えば、場面場面が途切れてしまう点があり、この辺は小説が基である故に仕方ない部分かもしれない。

グラフィック
キャラクター原案はあのCARNELIAN先生。
アイリスディーナなんかはまさにCARNELIAN的なスタイルな気がする。
その他、絵がギュンギュン動くのはageのお家芸と言ったところか。
寒いところでは口パクに合わせて白い吐息が漏れるのは素直に凄いと思った。
若干アイリスディーナがおちょぼ口に見えたのは私だけだろうか。

音楽
OP曲はfripSide『1983-Schwarzesmarken』
fripSideらしいロックテイストな曲調。
その他、BGMに関しても高い親和性があった。
声に関しては全年齢というところもあり、一般声優を使われており、そこまで違和感もなく入り込めるだろう。
アイリスディーナの「私のケツを舐めろぉ!」は聞いてるこっちが恥ずかしかったですが。 

総評
話:★★★★★
絵:★★★★★
音:★★★★☆
88点

相変わらず高いクオリティのゲームを作ってくる。
90点超えでも良かったが、少しボリュームが少なかったかな、と思える点。
始めに前編、後編ありきで作っている以上、前編では中々冒険はしにくいといったところか。
取って付けたような選択肢もいっそ排除しても良かったんじゃなかろうか。
どうせBADに直行するか、シナリオに影響しないのであれば。

個人的にはageの新作が見たいところではある。
ここ最近、『マブラヴ』関連作しか出していないんじゃないか。
まあそういう作品は別ブランドで出しているのかもしれないが。
ただまあそろそろ新しい柱となる作品を見たいというのもファン心理である。
それと次は『クロニクルズ05』だろうか。こちらも完結だろうし待ち遠しいところではある。

後編『殉教者たち(仮)』も今冬発売らしいし、2〜3月と言ったところか。
マルチエンディングらしいので、今度はぜひとも小説とは違ったゲームならではの作品に仕上げてもらいたいものである。